出雲や松江で知られる島根県は、渋滞が少なくて快適に走れるバイク天国!
日本神話の名所、どこまでも走れる海沿いの道、松葉ガニやのどぐろなどのご当地グルメと、ツーリングならではのお楽しみがいっぱいです。
のんびり走れる島根県で、心の洗濯をしてみませんか?
~ 目次 ~
島根県を走るならここ! おすすめツーリングスポット5選
島根県の道路は通勤・通学時間帯を除けば渋滞とは無縁!
混んでも出雲・松江の街ナカや幹線道路くらいで、そこを外せば快適に走れます。
さらにライダー好みの絶景やシーサイドロードがとても豊富!
県内ほぼ全域が海に面していて、日本海に沈む夕日が感動的です。(写真上:浜田市の石見畳ヶ浦)
一方、山沿いの町ではワイルドな峠やダイナミックな山岳道路を楽しめます。
そんなライダーにうれしい島根県のツーリングスポットをご紹介します。
※地元ナンバーの車は高齢ドライバーが多いため、車間距離は多めに空けましょう!
①松江エリア|島根県松江市
国宝・松江城がある島根県の県庁所在地!
日本で七番目に大きい宍道湖(しんじこ)の湖畔にあり、“水の都”と呼ばれています。
この宍道湖沿いの湖岸道路は、どこも快適なツーリングスポット!
宍道湖大橋(県道37号)などの幹線道路も、朝夕の通勤ラッシュを外せばさほど混みません。
(宍道湖南岸の国道9号はよく渋滞するので、ラッシュ時に出雲方面と行き来するなら北岸の国道431号がオススメ!)
見どころは宍道湖の風景や夕日(日本の夕陽百選!)・松江城・塩見縄手と呼ばれる江戸時代の町並みなど。
特に松江城の周辺は松江歴史館・小泉八雲記念館など歴史スポットがいっぱいです。
さらに八重垣神社・熊野大社・神魂神社などの有名な神社や、“アジサイ寺”と呼ばれる月照寺・一畑薬師などのお寺も豊富!
宍道湖の北岸にある松江フォーゲルパークは、全国的にも珍しい花と鳥のテーマパークです。
同じく宍道湖の北岸には、宍道湖に面した 松江しんじ湖温泉 があります。
松江で唯一の公衆浴場「ちどり湯」をはじめ、宍道湖を一望できる展望大浴場やサウナなど、松江ならではのロケーションに癒されます。
さらに宍道湖の南岸を出雲方面に約10分走れば、日本最古の美肌温泉・玉造温泉(たまつくりおんせん)(写真上)が!
1,300年以上の歴史を誇る風情たっぷりの温泉街で、日帰り温泉や足湯、歴史ある旅館やリーズナブルなゲストハウスが立ち並んでいます。
松江市街~大根島に通じる中海堤防道路(島根県道338号美保関八束松江線)は、ライダーなら興奮間違いなしの絶景ロード!
その名のとおり低い防波堤の上に築かれた道で、海面とほぼ同じ高さを走れます。
大根島から先は江島、境港市、島根半島に渡れます。
②大根島~ベタ踏み坂エリア|島根県松江市
大根島は松江の中心部からバイクで約20分!
日本一低い火山島で、島根と鳥取にまたがる中海(なかうみ)に浮かんでいます。
その不思議な風景もさることながら、最大のトピックスは牡丹の生産量が日本一なこと!
毎年4月中旬~GWまで、島中が牡丹の花で埋め尽くされます。
島内には複数の牡丹園があり、牡丹のシーズン以外も火山島の溶岩石を活かした庭園が見られます。
大根島のオススメ観光スポットは、一年中牡丹が見られる由志園(ゆうしえん)。
牡丹のシーズン以外でも屋内庭園で牡丹を見られます。
さらに初夏から夏にかけては人工ミストによる幻想的な雲海庭園(写真上)、秋は紅葉、冬はイルミネーションなど、四季を通じて美しい風景を楽しめます。
また、大根島本陣では約20万年前の溶岩流を活かした溶岩庭園と、日本三大地金魚の「いづもナンキン」が見られます。
ほかにも火山島の地下を見学できる溶岩トンネル、沈没船のような廃船、いくつもの無人島、中海で貸切遊覧を楽しめるピクニックボートなど、非日常の体験ができます。
そして絶対に見逃せないのが、大根島の隣の江島から登れるベタ踏み坂(江島大橋)(写真上)!
正式名称は江島大橋と言い、島根県の江島と鳥取県の境港市を繋いでいます。
境港市には日本海側でも有数の漁港があり、日本一の水揚げ量を誇るベニズワイガニなど、贅沢な海鮮グルメを味わえます。
かの有名な水木しげるロードもここにあります。
③出雲大社~日御碕エリア|島根県出雲市
出雲大社は日本人なら一度は訪れたいパワースポット!
その神楽殿に掲げられた日本一大きなしめ縄は大迫力です。
門前町の「神門通り」には“日本三大そば”の出雲そばや出雲ぜんざいなど、ご当地グルメやお土産品がいっぱい!
出雲大社からバイクで約2分の稲佐の浜(写真上)は、神在月に八百万の神々をお迎えする聖地として有名です。
稲佐の浜から北に約15分走ると、日本一の高さを誇る出雲日御碕(ひのみさき)灯台(写真上)が!
灯台までの小道には名物の海鮮丼のお店が立ち並んでいます。
伊勢神宮と対の存在だと言われる日御碕神社や、その聖地でウミネコの繁殖地の経島(ふみしま)、夕日の名所の柏陵園(はくりょうえん)、無数の小島が浮かぶ出雲松島など、大自然の絶景を楽しめます。
出雲市から国道54号線で広島県方面に向かうと、日本最大級の二重ループ方式道路「奥出雲おろちループ」が!
まるでヤマタノオロチのようにとぐろを巻いた道路で、11の橋と3つのトンネルからなり、105mもの高低差があります。
(島根県奥出雲町)
④三瓶山(さんべさん)|島根県大田市
島根県のほぼ中央にそびえる標高1,126mの秀峰!
主峰の男三瓶(おさんべ)を中心に、6つの峰が輪のように連なっています。
これらの中心は「室ノ内」と呼ばれるすり鉢状のカルデラになっていて、秋には素晴らしい紅葉が見られます。
「室ノ内」を一望できる展望テラスがあり、観光リフトでラクラク登れます。
三瓶山の周辺にはアップダウンが楽しいワインディングロードがいっぱい!
麓をぐるりと一周できます。
一帯にはキャンプ場・山の駅・ご当地ハンバーガーのお店・縄文時代の巨大杉の埋没林・ワイナリー・自然博物館などがあり、アウトドア派にオススメです。
グルメは在来種の蕎麦「三瓶そば 」をはじめ、古民家カフェ、日本海の海鮮が食べられるレストランなど、三瓶山ならではの味とロケーションを楽しめます。
また、茶色い濁り湯が珍しい三瓶温泉はライダーなら見逃せない秘湯!
特に「国民宿舎さんべ荘」には男女あわせて16種類もの露天風呂があり、夜は素晴らしい星空を眺められます。
(日帰り入浴・宿泊ともOK!)
昔ながらの共同浴場「亀の湯」「鶴の湯」もあり、ほかにも三瓶山周辺にいくつもの秘湯(三瓶山温泉郷)があります。
爽やかな高原ツーリングと高原レジャーを楽しめる、おすすめのツーリングスポットです。
歴史に興味があるなら、世界遺産の石見銀山もオススメ!
中国山地の山あいに江戸時代から続く町並みがこつ然と現れて、タイムスリップしたような気分で散策できます。
石見銀山の銀の積み出し港だった温泉津港には、日本温泉協会が最高点の「オール5」を付けた 温泉津温泉があり、日帰り温泉が2軒と旅館・ゲストハウス・一棟貸しの宿などが多数あります。
※石見銀山はマイカーの乗り入れ規制があるのでご注意を!(パークアンドライド方式)
⑤隠岐諸島
ライダーなら一度は乗ってみたいフェリー!
島根県にも離島の隠岐(おき)諸島へと渡れるフェリー(+高速船)があります。
発着は松江市の北、島根半島にある七類港と、鳥取県の境港市にある境港から。
高速船で約1時間、フェリーなら約2時間半の旅です。
隠岐は4つの大きな有人島と、無数の小島からなる群島です。
全域が「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されていて、それにふさわしい絶景が盛りだくさんです。
地の果てのような景観が広がる摩天崖(まてんがい)や、その真下にある国賀海岸、不思議な形のローソク岩(写真上)、地球の断面のような赤壁、西洋絵画のような明屋海岸、落差40メートルもの壇鏡(だんきょう)の滝など、数日かけてゆっくり巡りたい名所ぞろい!
バイクが無くても電動アシスト機能が付いた「e-bike」をレンタルできて、誰でも爽快なツーリングを楽しめます。
※島と島の間はフェリーや「内航船」での移動となるため、船の予約と時刻表の下調べをお忘れなく!
島根県の西部には、信号が無い道が100km続く「100ZEROのまち」益田市と、“山陰の小京都”と呼ばれる津和野があります。
昔懐かしい田園風景と、江戸時代さながらの古都をのんびり走るのも一興!
取材協力・
写真提供:
道の駅奥出雲おろちループ・ さんべ縄文の森ミュージアム・国民宿舎さんべ荘/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)
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