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世界中で1,000万人以上を動員したデジタルアートが島根県に初上陸! 【チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち/島根県立美術館(島根県松江市)】

2022年7月21日

独創的なデジタルアートを日本と世界で展開している「チームラボ」が、島根県にやって来た!

2022年6月にリニューアルオープンした島根県立美術館を舞台に、共同的な創造性=「共創(きょうそう)」をコンセプトにした教育的なプロジェクト「学ぶ!未来の遊園地」と、「花と共に生きる動物たち」が楽しめる展示会を開催中。

その魅力は、自らがアートの一部になって遊び・学べる‟体験型アート”であること。
他者と共に世界を自由に創造することを楽しみながら、子どもも大人もアートに夢中になれます。


【会期】2022年7月1日(金)〜2022年8月28日(日)
【会場】島根県立美術館(島根県松江市)

※詳細な情報は記事の末尾でご紹介しています

全世界で1,000万人以上が夢中になったデジタルアートを‟日本の夕日百選”の島根県立美術館で楽しめる!

‟日本の夕日百選”に選ばれた宍道湖をのぞむ、島根県立美術館
その絶景に加えて日本有数の葛飾北斎コレクションや、モネ、ゴーギャンなどの名画で有名です。

そんな島根県立美術館で、アート集団「チームラボ」が島根県初の展示会を開催!
以下の2つのコンセプトのインスタレーション作品で、自ら参加できるデジタルアートを楽しめます。

※インスタレーションとは/アートの展示空間すべてを作品とみなして、観客が参加・体験できるアートの手法

花と共に生きる動物たちⅡ チームラボ 《花と共に生きる動物たちⅡ》© チームラボ

1.「学ぶ!未来の遊園地」
共同的な創造性=「共創」をコンセプトにした教育的なプロジェクトで、日本と世界で1,000万人以上を動員!
夢幻に変化するデジタルアートを楽しみながら、「他者と一緒に世界を創造する」体験ができます。

2.「花と共に生きる動物たちⅡ」
島根県初登場となる、チームラボのアート作品。
「他者の存在をポジティブに感じる」ことができる、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続ける花々が、動物を形作り、それが人(観客)に触れられることで変化していきます。

どちらも人(観客)がアートの創造や、変化のきっかけになれるデジタルアート!
夢幻の光・音・映像の中に入ってその一部や創り手になりながら、リアルのさまざまな課題を乗り越えていける「共創」について学べます。

小人が住まうテーブル チームラボ 《小人が住まうテーブル》© チームラボ

人=観客が動くたびに色や音が変化する、五感と全身で体験できる作品群。
どれも子どもの心をつかんで離さないしかけばかりで、世界各地で「帰りたくない!」「まだ遊びたい」という親子の押し問答が見られたとか。

ぜひ時間に余裕をもって、親子で訪れてみよう!

まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり チームラボ 《まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり》© チームラボ

7つのプレイ インスタレーションズ(作品)にはそれぞれ奥深いテーマがあって、夢中で楽しむうちに自然と「共創」を学べる。

たとえばクリエイティビティ(創造力)・表現力の発揮・多様性の尊重・自己効力感の醸成・テクノロジーへの興味・生態系への視座・空間認識能力など、激変する世の中で生きていく力になるものばかり。

世界とつながったお絵かき水族館 チームラボ 《世界とつながったお絵かき水族館》© チームラボ

個性豊かな7つの「プレイ インスタレーションズ」で、人と人とのつながりから生まれる「共創」を体験! ~ 展示の見どころ ~

この企画展で楽しめるのは、以下の7つの「プレイ インスタレーションズ」作品です。
どれも美しく幻想的で、子どもも大人も楽しみながら遊び・学べるものばかり!

自ら参加できるデジタルアートに触れて、ぜひその世界に入りこんでみてください。

★グラフィティネイチャー – 山と谷、レッドリスト / Graffiti Nature – Mountains and Valleys – Red List

グラフィティネイチャー

自ら描いた動物や花々が、同じ空間の中で動き、関わり、新たな生態系を織りなしていきます。
生き物たちは他の生き物を食べたり、食べられたりしながら、共にひとつの生態系を作っていきます。

じっとしていると咲き誇り、踏み荒らすと散ってしまう花々や、そこに集まっては増えていく蝶など、すべてが繋がり共鳴しあう生態系を体感できます。

★世界とつながったお絵かき水族館 / Sketch Aquarium: Connected World

世界とつながったお絵かき水族館

みんなが描いた魚たちが泳ぐ水族館。
紙に自由に描いた魚の絵に命が吹き込まれ、目の前の巨大な水族館で泳ぎだします。

泳いでいる魚は触れることもでき、触れられた魚はいっせいに逃げだします。
エサ袋に触れれば、魚たちにエサをあげることもできます。

さらに世界各地で開催中の「お絵かき水族館」や「スケッチオーシャン」で描かれたマグロが、目の前の「お絵かき水族館」に泳いで来ることもあります!

★すべって育てる! フルーツ畑 / Sliding through the Fruit Field

すべって育てる! フルーツ畑

すべった人が太陽の光になって、さまざまなフルーツを育てるすべり台。

すべった人の体がすべり台上のボールにぶつかると、太陽の光のエネルギーをもらったボールが勢いよく飛んでいきます。
そのボールが当たったフルーツは、太陽のエネルギーをもらって育ちます。

ボールは色によって違う働きがあるので、いろんな色のボールにぶつかってみましょう。

★光のボールでオーケストラ / Light Ball Orchestra

光のボールでオーケストラ

転がると色や音が変化する、光のボールで奏でるオーケストラ。

頭上にあるボールは他のボールと連動していて、触れると周囲のボールに影響を与えて、空間全体の色が変わります。
目の前のボールは、転がすと色が変わって音を奏でます。

同じ空間にいる人たちが全身でいろんなボールに触れることで、共同で空間の色を変化させながら、自由な音楽を奏でます。

★まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり / Story of the Time when Gods were Everywhere

まだ かみさまが いたるところにいたころの ものがたり

壁に映し出された象形文字(山・木・鳥など)に触れると、その文字が意味する世界が表れて、物語がはじまります。
ほかの人々が呼び出した世界と、自ら呼び出した物語が影響しあいながら、新たな物語が創られていきます。

たとえば木には鳥が止まり、羊は犬に気づつくと驚いて逃げていきます。
これらの動物は触ることもできて、羊に近づくとダンスをして、馬に近づくと逃げていきます。

★小人が住まうテーブル / A Table where Little People Live

小人が住まうテーブル

このテーブルには小人たちが住んでいます。

小人たちはテーブルの中で走り回っていて、最初は人に気づきません。
ですがテーブルに手を置いたり物を置いたりすると、気づいて飛び乗って来ます。

置く物の形に合わせてすべったり、ジャンプしたり、よじ登ったり、大喜びで遊んでくれます。

★花と共に生きる動物たち II / Animals of Flowers, Symbiotic Lives II

花と共に生きる動物たち II

季節の移ろいを見せながら咲く花々によって、さまざまな動物が形作られていきます。
花々は人が触れると散り、触られすぎて散りすぎると、形作った動物も死んで消えます。

コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続ける作品で、その姿は人のふるまいによって永遠に変化し続けます。
今この瞬間しか見られない花々の動物が、人が野生動物に与える影響を感じさせてくれます。

作品

アートを楽しみながら、未来を切り拓く力を学ぶ! 夢幻のデジタルアートにこめられた想い ~ コンセプト ~

「この企画展は、「共創」がメインのコンセプトです。創造性(クリエイティビティ)とチームプレイは、未来に向けて様々な課題を解決していく鍵になるかもしれません。大人も子どもも、その日の島根県美に来館した人たちと、一緒に作品に参加して、色々な気づきを持ち帰ってもらえたら嬉しいです。」

こう語るのは、「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」広報の桑原葉子さんです。

「さらに展示作品のひとつひとつが、それぞれ伝えたいテーマを持っています。 1周目はまず直感的に楽しんでください。そして2周目以降は展示空間の中にある各作品のキャプションを読んでいただき、作品に込められた想いや1周目では気づけなかったことを深く知った上で、再度楽しんでみてください」

夢幻のデジタルアートにひたり、無心に楽しむことで、さまざまな「学び」を得られる企画展。
子どもも大人も新たな気づきを得られる、アートのあらたなスタイルです。

家族の新たなコミュニケーションのきっかけ 「お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんが描いた絵を初めてみた!」
と喜ぶお子さんが多いそうで、家族の新たなコミュニケーションのきっかけになるかも?

お母さんとお絵かきする機会は多いけど、家族みんなでお絵かきする機会はなかなかない。

「お父さんやおばあちゃん、おじいちゃんって絵が上手だったんだね!」
と感動する姿があちこちで見られて、お子さんの大切な想い出になりそう。

お絵かきファクトリー これもとっておきの想い出になりそうな「お絵かきファクトリー」もお楽しみ。

会場で描いた絵を2つ選んで、オリジナルデザインの缶バッジをその場で作ってもらえるサービス。
世界に1つだけのオリジナル缶バッジをお土産にできる!

共同的な創造性=「共創」というテーマにこめたチームラボの想い ~ 激変する未来を切り拓いていく力を子どもたちに伝えたい ~

「世界のどこにも人が1人だけで作ったものはありません。 一見そう見えるものも、材料や知識を生み出した人々など、必ず他者が関わっています。このように、世界は他者と共に新たに生み出したものが積みあがって出来ています。
『チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と花と共に生きる動物たち』は、ひとつの世界を他者(他の鑑賞者)と共に創り出していく『共創』が体験ができる展示会です。 お子さんが描いた動物と他のお子さんたちが描いた動物がひとつの生態系を作り出したり、隣にいる人が触ったらそれらや空間が変化したり。友人やご家族だけでなく、名前も知らない、話したこともない人々が共にひとつの世界を創っていく――これは現実世界でも同じなのです」

「それを体感できるこの展示会から、‟ひとつの世界を他者と共に創造していく”行為そのものが、 人の極めて本質的な楽しさである、ということを実感してみてください。人と人との分断が進むコロナ時代の今だからこそ、チームラボの作品を体験してほしいのです」

チームラボの作品を体験

デジタルアートの先駆けであり、先導者でもある「チームラボ」の展示は、‟インスタ映え”や‟エンタメ”というイメージが強いかもしれません。

ですが『学ぶ!未来の遊園地』は「共創」=共同的な創造性のための教育的なプロジェクトで、“正解はひとつだけで他はすべて不正解”という現状の教育の問題点にも気づかせてくれます。

人によって変化するデジタルアートによって、人にしか成しえない「共同的な創造性」をつちかえる展示会。

チームラボのプロジェクトの根幹に流れる
「みんなで一緒に何かを作るのは楽しいし、素晴らしい!」
という考え方を、ぜひお子さんやご家族で感じてみてください。

「チームラボ」とは:
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。
集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。
アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。


「共創」を学ぶ! 最新鋭のデジタルアートから、人間の根源的な力「共創」を学ぶ!
悠久の歴史が流れる松江という舞台が、さらにその魅力を高めてくれそう。

- DATA
島根県立美術館「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」

HPhttps://futurepark.teamlab.art/places/shimane/
チケット購入https://www.e-tix.jp/shimane-art-museum-teamlab/

会場:島根県立美術館
住所:島根県松江市袖師町1-5

お問い合わせ:0852-55-4700 (島根県立美術館)
会期:2022年7月1日(金)~2022年8月28日(日)
時間:10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
休日:7月5日(火)、7月12日(火)、7月19日(火)

【料金】
<前売券>※企画展とコレクション展のセット販売のみ
企画展:一般:1500円、大学生:1300円、小中高生:800円、未就学児無料
コレクション展:一般:150円、大学生:100円
企画・コレクション展セット:一般:1650円、大学生:1400円、小中高生:800円、未就学児無料

<当日券>
企画展:一般:1700円、大学生:1500円、小中高生:900円、 未就学児無料
コレクション展:一般:150円、大学生:100円(企画展と同日観覧)
企画・コレクション展セット:一般:1850円、大学生:1600円、小中高生:900円、 未就学児無料

※本展覧会は、日時指定優先制です。
※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方、及びその付添人は1名まで無料。

取材協力・写真提供:チームラボ/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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