道の駅 奥出雲おろちループ｜日本最大級のループ道路のそば！ 美術館・ロッジもあり

島根県と広島県の県境にある、標高約700ｍの道の駅。
日本最大級のループ道路「奥出雲おろちループ」の頂上にあり、美しい景色と爽やかな風を楽しめます。

さらに日本有数の山岳鉄道「ＪＲ木次線」も望む好ロケーションで、全国的にも珍しい「三段式スイッチバック」が鉄道ファンに大人気！

道の駅には売店・軽食コーナー・休憩スペースがあり、仁多米や奥出雲和牛などの特産品や、“たたら製鉄”にちなんだ「たたらソフト」など、この地ならではの名物も。

入場無料の「鉄の彫刻美術館」と、リーズナブルに泊まれる「三国ロッジ」もあります。

住所：島根県仁多郡奥出雲町八川2500-294
電話：0854-52-3111
営業時間：春夏秋：9:00～17:00（水曜定休）
　　　　　　　冬：10:00～16:00（水曜定休・年末年始）
※休憩スペースのみ24時間OPEN
※臨時休業あり（HPの営業カレンダーを参照）

（記事の情報は2024年9月時点のものです）

壮大なループ道路と山岳鉄道を望む、県境の道の駅

『道の駅 奥出雲おろちループ』があるのは、中国山地のまっただ中。
島根県と広島県を結ぶ国道314号線沿いです。

すぐそばに日本最大級の二重ループ道路「奥出雲おろちループ」が通っていて、全長2,360ｍもの長さは必見！

105ｍの高低差※を一気に上り下りできます。

※出雲坂根（標高565m）～三井野原（標高731ｍ）間

「奥出雲おろちループ」のモチーフは、奥出雲に伝わるヤマタノオロチ伝説。
スサノオノミコトに退治された大蛇で、それがとぐろを巻いた姿をイメージしています。

全長2,360ｍの区間には11の橋・３つのトンネル・３つの展望台があり、最高所の三井野大橋からの眺めは圧巻！
真っ赤な橋と緑の山々とのコントラストが美しい映えスポットです。

道の駅に車を停めて、徒歩で景色を楽しみながら散策するのもオススメです。

（ＪＲ木次線ファンの漫画編集者・江上英樹氏が製作した「三段式スイッチバック」のジオラマ）

おろちループの近くには日本有数の山岳鉄道「ＪＲ木次線」が通っていて、全国的にも珍しい「三段式スイッチバック」が見られます。

※三段式スイッチバックとは：標高差170ｍ・距離約6,500ｍの急こう配を３回折り返しながら登る列車

道の駅には売店・軽食コーナー・休憩スペースがあり、国道314号線を挟んだ向かい側には美術館とロッジもあります。

おすすめのドライブシーズンは10月下旬～11月中旬の紅葉シーズン。

周囲の山々が赤や黄色に染まり、風も涼しく爽やかで、奥出雲名物の蕎麦や舞茸も食べごろ♪

春は新緑、夏は高原の涼風、冬は一面の雪景色を楽しめて、近くにはスキー場・比婆山・帝釈峡などのアウトドアスポットも豊富！

軽食コーナー ～道の駅と言えばご当地グルメ！ 奥出雲の味覚いろいろ～

道の駅のお楽しみと言えば、ご当地ならではの食事と食材！

『道の駅 奥出雲おろちループ』でも、奥出雲ならではのランチやスイーツを味わえます。

①たたらソフト（400円）

2024年限定のご当地ソフトクリーム。

日本で唯一“たたら製鉄”が行われている奥出雲にちなんで、食用の鉄粉をまぶしています。

底には鉄の色をイメージしたブドウゼリーが入っていて、ミルク感たっぷりのソフトと好相性♪
鉄粉はほんのり甘いクセのない味わいで、鉄分補給に敏感な女性に人気です。

黒×白のインパクト大な見た目は写真映えも抜群！

②奥出雲和牛肉そば（850円）

肉質日本一に輝いた「奥出雲和牛」入りの肉そば。
和牛のお肉がしっかり載っていて、その旨みが出汁に染み出ています。

やはり奥出雲名物の舞茸も、牛肉と好相性。

③えび舞そば（850円）

「延命水」で栽培され、香り高い「奥出雲舞茸」を使用！

奥出雲名物の舞茸と、エビ天を２本入れたリッチな天ぷらそばです。

ごはんメニューのお米は、なんと“お米の西の横綱”と呼ばれる仁多米！

売店でも販売していて、新米シーズン（毎年９月中旬～）には予約販売も受け付けています。

軽食コーナーでご飯メニューを食べて、その美味しさに驚いて買っていく人も多いのだとか。

売店 ～奥出雲ならではのお土産がズラリ！～

売店にも奥出雲の名物が並んでいます。

お土産やドライブのおやつにピッタリで、以下の商品が人気です。

①えごま味噌ナッツ煎餅（460円）※2024年10月より値上げ

奥出雲町産の「えごま」が入ったおせんべい。
体にやさしいα-リノレン酸が豊富な「えごま」がたっぷりで、落花生も入っていてザクザク・ポリポリした食感を楽しめます。

味噌の風味と２種類の和ナッツの香ばしさがたまらない、コーヒーにも紅茶にも合うお菓子。

②玉鋼チョコレート（440円）※2024年10月より値上げ

奥出雲の酒蔵「簸上（ひかみ）清酒」の名酒・大吟醸『玉鋼』を贅沢に練りこんだチョコレート。
『道の駅 奥出雲おろちループ』でしか買えないオリジナル商品です。

蒜山ジャージー牛乳から作ったヒルゼンミルキーのホワイトチョコに、芳醇な日本酒のフレーバーが香ります。

※微量のアルコールを含有

③奥出雲おろちループ塩ぜんざいゴーフレット（700円）

出雲らしく塩ぜんざい入りのクリームをサンドした、イラスト入りのゴーフレット。

奥出雲おろちループのイラスト入りで、お土産にピッタリ！

鉄の彫刻美術館 ～入場無料！ 庭までアートな癒しエリア～

『道の駅 奥出雲おろちループ』のお楽しみは、駅の外にもいろいろ。
国道314号線を挟んだ向かい側には「鉄の彫刻美術館」があります。

道の駅から徒歩で渡れる陸橋もあり、移動はラクラク♪
小高い丘からの眺めも素晴らしく、中国山地のロケーションを満喫できます。

【鉄の彫刻美術館】
住所：島根県仁多郡奥出雲町八川2500-34
電話：0854-52-3111（道の駅奥出雲おろちループ）

＜営業時間＞
春夏秋：10：00～16：00（水曜定休）
冬：予約利用日のみ開館（12～3月休館）

「鉄の彫刻美術館」に展示されているのは、故・下田治氏の彫刻群。
アメリカを舞台に活躍した彫刻家で、幾何学的なフォルムのダイナミックな作風が特徴です。

鉄を主材とした抽象彫刻の数々は、“たたら製鉄”で知られる奥出雲の風土によくマッチしています。

三国ロッジ ～最大６名×３組が泊まれる高原の宿～

『道の駅 奥出雲おろちループ』はお泊りもOK！

向かいの丘に建つ「三国（みくに）ロッジ」は中が３棟に分かれていて、１棟あたり１名～６名が宿泊できます。
（最大６名×３グループ＝１８名まで）

中はリビング・洋室・和室・キッチン・バス・トイレとMAX６名で泊まっても広々！
窓や庭からの眺めも良く、標高700mの山頂にあるので真夏でも風が爽やかです。

【三国ロッジ】
HP：https://peraichi.com/landing_pages/view/mikuni
住所：島根県仁多郡奥出雲町八川2500-34
電話：0854-52-3111（道の駅奥出雲おろちループ）
mail：orochi.boundai@gmail.com
受付時間：9:00～17:00（12～３月冬季休業）
宿泊料金：1棟1泊9,900円／4名以上は要追加料金（1名3,300円／小学生以上）
※完全予約制（メール・電話・オンライン）

食事は自炊式で、食材の持ち込みは自由。
展望抜群の庭でBBQもできます。

道の駅でランチを食べたり、車で約20分の奥出雲町まで食べに行ったり（蕎麦屋や飲食店が多数！）食のお楽しみも豊富♪
※事前予約で「奥出雲寄せ鍋（２人前2,200円）」のオーダーも可能

コンビニ・スーパー・ホームセンター・ドラッグストアも車で約20分で、忘れ物をしても心配ありません。

過ごし方はループ道路や木次線を眺めながらのハイキングや、満天の星空の下での焚火、奥出雲や比婆・帝釈峡エリアの観光など、これまた豊富！

ＪＲ木次線に乗って「三段スイッチバック」を体験したり（ＪＲ三井野原駅まで徒歩約12分）、おろちループの周遊を楽しんだり、恵まれたロケーションを満喫できます。

観光や仕事で連泊する人も多いそうで、長期滞在も受け付けています。

2024年で開駅30周年を迎えた『道の駅 奥出雲おろちループ』。
西日本で一番高い所にある道の駅で、ループ道路と木次線を見渡せるロケーションが人気！

近隣の道の駅との連携イベントなど、地元色豊かなイベントも不定期で開催しています。

※冬はメートル級の雪が積もる豪雪地帯なので、、お出かけ前に道の駅のSNSで道路状況と営業状況を確認しましょう！

取材協力・ 写真提供： 道の駅 奥出雲おろちループ／無断転載禁止
ライター：風間梢（プロフィールはこちら）