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【玉造温泉/松江市】 まるで天然の化粧水! 「神湯」と称えられた日本最古の美肌温泉。

2019年4月26日

「一度入れば肌が若返るようになり、二度入ればどんな病も治ってしまう。」

それが効かなかった事はないと言われており、
人々は神の湯と呼んでいる」と伝わる効能豊かな名泉。

出雲旅行でははずせない! 『枕草子』にも記された“美肌の湯”。

身も心も癒してくれるだけでなく、
旅ならではの非日常感まで味あわせてくれる温泉。

「旅では必ず立ち寄る!」という人も少なくないと思いますが、
せっかく出雲に訪れたなら、
是非立ち寄っていただきたい温泉があります。

その名は『玉造温泉(たまつくり・おんせん)』。
なんと飛鳥時代から知られる名湯で、
日本最古の女性エッセイ『枕草子』や、
日本最古の風土記
(※政府の命によって編さんされた、土地ごとの特産物や地名由来などを記した書物)
の『出雲国風土記』にも記されています。

以来、1300年以上に渡って人々に親しまれてきた温泉。
その豊かな効能から、「神の湯」とも呼ばれてきました。
そんな出雲旅行では絶対にはずせない名所を、隅々までご紹介します!

『枕草子』で“日本三名泉”と紹介された、由緒正しい名湯。

今も昔もこんこんと湧き出る湯に、多くの人々が癒されている。

温泉通も認めた『玉造温泉』の実力!

『玉造温泉』の主な成分は、
肌を瑞々しく潤してくれる「硫酸イオン」です。
ゆったりのんびり浸かるだけで、
自然なハリとツヤを与えてくれます。

また、二番目に多く含まれる「塩化物泉」は、
そうして潤った肌を保湿のヴェールで包んでくれます。

さらに、古い角質をクレンジングのように取り除いてくれる「弱アルカリ性」でもあり、
化粧水に使われる潤い成分“メタケイ酸”も豊富に含むなど、
まさに「天然の化粧水のような温泉」なのです。

そんな『玉造温泉』の実力を証明するかのように、
環境省などが後援する“2016年温泉総選挙”では、
“環境大臣賞”と“うる肌部門第1位”をダブルで受賞!

さらに“2017年温泉総選挙”でも、“おもてなし特別賞”を受賞しました。

このように、効能豊かなだけでなく、
風情ある温泉街や、美肌伝説にまつわる史跡なども楽しめる地。

さらに近年は、様々なクリエイターや若者たちが開いたショップや、
季節ごとのイベントなども楽しむことができます。

そんな宝箱のような『玉造温泉』の魅力を、ひとつずつご紹介します!

評判の温泉水は「美肌温泉ボトル」に入れて持ち帰ることもできる
(美肌温泉ボトル・税込200円/無人販売所あり)。

“美肌の湯”に魅せられた女性たちが、今日も大勢訪れる(足湯)。

まずは情報集めから! 行きたい・体験したい場所を探そう

『玉造温泉』でまず足を運んでおきたいのは、“観光案内所たまなびや”。
温泉街の入り口にあり、名所やスポット、見どころなどを案内してくれます。

『玉造温泉』以外の出雲地域の情報や、お得な情報などが満載の
“姫神さまのふりぃぺーぱー”も配布しているので、ぜひ入手しておきましょう。

また、もしも「今夜の宿が決まってない!」という人は、諦めずに相談してみましょう。
インターネットでは調べられない、当日でも泊まれる宿を探してくれます
※実際に空きがあるかどうかは当日の状況によります/週末や連休は必ず事前に予約しましょう。

現地の最新情報を手に入れたなら、次はいよいよ温泉街の中心へ!

“姫神広場”の愛称で親しまれている開放的なスペースには、
無料でくつろげる“足湯”があります。
屋根がついていて、タオルの無人販売(¥100)もあるので、
手ぶらでも天気が悪くても安心!
旅で疲れた足をゆっくり癒してあげましょう。

また、ここにも“姫神さまのふりぃぺーぱー”や旅館・お店などのパンフレットが置いてあります。
観光マップの看板もあるので、足湯に癒されながらそぞろ歩きの計画を立てましょう。

あとは心と体のおもむくままに!
目を惹かれたスポットにどんどん立ち寄りましょう。

足湯は川辺にもあり、川のせせらぎを聞きながら旅情にひたれる。

夜の灯火に照らされた幻想的な雰囲気もおすすめ。

とはいえ、「ここは必ず押さえておきたい!」という名所は多数あります。
そんな“はずせないスポット”をダイジェストでご紹介しましょう。

玉作湯神社と『願い石』『叶い石』

美肌温泉の恵みを存分に受けたいのなら、
パワースポットとして知られる『玉作湯神社(たまつくりゆ・じんじゃ)』ははずせません。
『玉造温泉』の由来に深く関わっている神社でもあるので、ぜひお参りしておきましょう。

ここには、「触れて祈れば願いが叶う」と伝えられる『願い石』があります。
まだ石を丸く加工することが難しかった時代に、
山に突然現れたという綺麗な丸い石。
まるで神様が恵んでくれたかのような神秘的な逸話に、
古代のパワーを感じられます。

さらに、『願い石』の隣にある『御守石(みまもりいし)』も必見のパワーストーンです(下の写真の右端)。
勾玉の原石として加工されてきた青瑪瑙(メノウ)で、
「触れた人を守ってくれる」という言い伝えがあります。
こちらもぜひ触れておきましょう。

さらに社務所で授与していただける『叶い石』(600円)を使えば、
あなただけのオリジナルの御守りを作ることもできます。
中身は『叶い石』『願い札』『お守り袋』の3点で、
御守りは以下の作法で作ります。

  1. 『叶い石』に『願い石』から湧き出ている御神水を掛けて、
    『叶い石』を『願い石』に触れさせながら願いを込める
  2. 神社本殿に戻って、『願い札』に願い事と住所・氏名を書き、
    2枚複写になっているうち1枚を『願い札納入箱』に入れる(宮司さんがご祈祷してくれます)
  3. もう1枚の『願い札』と、『願い石』に触れさせた『叶い石』を、一緒に『お守り袋』に入れる

これで、世界にひとつだけの御守りが完成!
肌身離さず持ち歩いて、玉造の神様のご利益を得ましょう。

また、無事に願い事が叶ったら、お礼参りして神社に御守りを返納しましょう。
こうして訪れる多くの人々で、『玉作湯神社』は今日も賑わっています。

なお、集めている人が多い“御朱印”は、
初穂料300円を納めれば社務所でいただけます(無人で対応できない場合もあり)。

玉造温泉ゆ~ゆ(日帰り湯)

美肌の願掛けをしたら、次はいよいよ「美肌の湯」を堪能しましょう!
旅館に泊まらない日帰り旅でも、立ち寄り湯で楽しむことができます。

『玉造温泉ゆ~ゆ』は、大浴場・露天風呂・打たせ湯・サウナなどを備えた日帰り温泉施設。
広々とした畳の休憩室もあるので、湯あがりの体をゆっくり冷ましながら、
美肌温泉の成分を浸透させることができます。

また、テイクアウトもできる名物ソフトクリーム「チェリーソフト」は、
ぜひ味わっておきたい一品。
他にも人気の焼き物『湯町窯』のエッグベーカーなども買えるので、
忙しい旅でも安心です。

■営業時間 10:00~22:00(入浴最終受付時間21:20)
■朝風呂(日曜・正月・GW・お盆などに営業) 5:00~7:30(最終受付時間7:10)

さらに旅館に泊まる旅なら、“姫神様の湯巡り”パスポート(1000円/小学生未満無料)を購入して、
泊まる宿を含む8ヵ所の旅館を湯巡りできます。

■対象の旅館 / 出雲神々縁結びの宿紺家・佳翠苑皆美・松乃湯・保性館・旅亭山の井・玉造グランドホテル長生閣・白石家・ホテル玉泉
■時間帯 / 15:00~22:00(受付は21:30まで)
※上記の旅館のうち、泊まる宿で購入可

なお、“姫神様の湯巡り”を利用できない日帰り客でも、
日帰り入浴を受け付けている旅館があります。
各旅館のHPなどで確認してみましょう。

・玉造アートボックス

美肌温泉ならではの体験をしてみたいなら、
温泉街の入り口にある『玉造アートボックス』がおすすめです。
歴史ある旅館をリノベーションした和モダンな建物に、
以下のような女性好みのショップがひしめいています。

・mame cafe

温泉街を流れる玉湯川を眺められるカフェ。
松江藩のお茶文化を味わえる「お点前・お抹茶カプチーノ」などの
ドリンクや、スイーツなどを提供している。

・美肌マルシェ

美肌グッズや美肌スイーツなどの、
「美肌」をテーマにしたお土産が買えるショップ。

・はこぶね

山陰のクリエイター達の作品を取り揃えているショップ。
アクセサリー・器・キャンドル・布製品などの多彩な作品が並んでおり、
その多くが一点もの。
アートな体験ができる。

「キャンドル作り」や「皮の刻印」などのワークショップも行っており、
アートな体験ができる。

・オロチ商店

島根県のご当地デニム『OROCHI JEANS』の販売店。
独自のダメージ加工やリメイクが施されたジーンズのほか、
出雲神話のヤマタノオロチをモチーフにしたTシャツなどが人気。

湯閼伽の井戸(恋来井戸)

町歩きのスポットもまだまだあります!

『湯閼伽(ゆあか)の井戸』は、
温泉を守護する仏様(湯薬師)に供える水を汲んでいた、神聖な井戸です。

またの名を「恋来井戸」とも言い、
川端の東屋(あずまや)から川の鯉に「恋占いの素(エサ)」をあげれば、
自分の恋が叶うかどうか占えます。

鯉が寄ってきてくれれば吉。寄ってこなかったら……?
気になる人がいる方は、運試ししてみましょう。

清巌寺の“おしろい地蔵”

「もっとキレイになりたい!」
「お肌のここをなんとかしたい!」
といったお悩みがある方は、
清厳寺の“おしろい地蔵”様にお参りしてみましょう。
自分のお肌の気になる部分と同じところにおしろいを塗れば、
美肌の願掛けができるというお地蔵様です。

また、お寺の裏山には四国の八十八ヶ所霊場を模した小さなお遍路があり、
四国まで出かけられなかった昔の人々が、巡り歩いて願掛けしていたそうです。
そんな信仰の歴史をしのびながら、真摯(しんし)にお参りしてみましょう。

湯薬師広場 “たらい湯”

旅の最後に必ず立ち寄りたいのがここです!
『玉造温泉』の美肌湯を持ち帰ることができる、源泉の湧出場です。

玉作湯神社の近くにあり、
こんこんと湧き出るお湯を自由に汲むことができます。
入れる物が何もなくても大丈夫。
持ち帰り用のボトル(美肌温泉ボトル/税込200円/無人販売所あり)が
設置されているので、ぜひ利用しましょう。

ボトルの口はスプレー式になっているので、そのまま化粧水として使うことができます。
※持ち帰った温泉水は5日間を目安に使い切ってください

この他にも、書ききれないほどの見どころがたくさん!
桜の季節には夜間のライトアップが行われるなど、
季節ごとに違う表情も見せてくれます。

出雲に訪れたなら、ぜひ足を運んでみてください。

- DATA
玉造温泉

HP:http://tamayado.com/
住所:島根県松江市玉湯町玉造


<観光のお問い合わせ>
0852-62-3300 ((一社)松江観光協会玉造温泉支部)
※日曜・祝日・お盆(8/12~16)・年末年始(12/29~1/3)は休業

<宿泊のお問い合わせ>
0852-62-0634 (玉造温泉旅館協同組合)

取材協力・ 写真提供: 松江観光協会玉造温泉支部,玉造温泉旅館協同組合/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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