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顔に張り付く髪の静電気をどうにかしたい!原因とNG習慣、正しいヘアケア方法

2025年7月7日

ふとした瞬間に、髪が顔にふわっと張り付いて、どうにもならなくなる…といった、不快な静電気に悩まされてはいないでしょうか?

じつは静電気の原因は、単なる空気の乾燥だけではありません。
良かれと思ってやっている普段の習慣が、髪の毛の静電気を引き起こしている可能性があります。

以下では、なぜ静電気が起きるのかという根本的な原因から、やってはいけないNG習慣、そして日々の正しいヘアケア方法までを解説します。
静電気の悩みから解放されるヒントが、どこかで見つかるはずです。

髪に静電気が発生する2大原因「乾燥」と「摩擦」

乾燥しやすい季節が近づくと、「パチパチしてまとまらない」「スカートやマフラーに髪が張り付く」といった経験は、多くの方がお持ちではないでしょうか?

この嫌な静電気がなぜ起こるのかを知ることが、効果的な対策への第一歩です。
その主な原因は、私たちの身の回りにある「乾燥」と「摩擦」という、2つの大きな要因に隠されています。

これら2つの原因がどのように絡み合って静電気を発生させているのか、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

乾燥で髪の毛に静電気が発生するメカニズム

髪の静電気が起こる最も大きな原因、それは「乾燥」です。

静電気が起こる原因
  • 髪そのものが乾燥していること
  • 空気が乾燥していること

上記の2つの乾燥が重なると、静電気は非常に発生しやすくなります。

本来、空気中の水分を通り道にして、自然に体外へ放電されており、髪の毛が正常の状態なら静電気は頻繁に起こりません。
いわば、水分が電気の「逃げ道」の役割を果たしていると思っていいでしょう。

しかし、空気が乾燥する冬場や、暖房の効いた室内では、この「逃げ道」である水分が空気中に少ない状態です。
つまり、静電気を防ぐには、髪と周りの環境にいかに「潤い」を保つかが重要となります。

乾燥しやすい髪質でお悩みの方は、以下の記事も参考に、ご自身のヘアケアを見直してみてください。

※参考:乾燥しやすい髪質の人必見!そのやり方だと逆効果…本当の原因と保湿の方法

摩擦で髪の毛に静電気が発生するメカニズム

静電気を引き起こすもう一つの大きな原因が「摩擦」にあります。
マフラーやセーター、毎日のブラッシングなど、日常の何気ない動作で髪が擦れることでも、静電気は発生してしまうので注意しましょう。

そもそも、モノ同士が擦れ合うと電気が発生するのはご存じでしょうか?

摩擦によって静電気が発生する際の流れ
  1. プラスの電気が発生:ブラッシングや衣類との摩擦によって、髪にはプラスの静電気が発生する。
  2. 髪同士が反発して広がる:プラスに帯電した髪の毛同士が、磁石のように反発し合うことで、髪がまとまらず、ふわっと広がる。
  3. ダメージによる悪循環:摩擦はキューティクルを傷つけ、髪の乾燥を招いてしまう。乾燥した髪はさらに静電気を帯びやすくなる、という悪循環に陥る。

つまり、静電気を防ぐには髪をしっかり保湿すると同時に、日々の摩擦をいかに減らすかという視点も非常に重要だと言えます。

髪の静電気を防ぐための正しいヘアケア方法

「乾燥」と「摩擦」が静電気の原因だと、ご理解いただけたでしょうか?

では、この2つを日々のヘアケアでうまくコントロールしていく習慣こそが、まとまる髪を保つための鍵と言えるでしょう。
難しく考える必要はありません。大切なポイントは以下の3つの基本です。

静電気をおさえるための正しい方法
  • 潤いを与える
  • 摩擦を減らす
  • ダメージを防ぐ

毎日のシャンプーやブラッシングといった習慣を、少し見直すだけでも効果的です。

以下では、今日から実践できる具体的なケア方法を、3つのポイントに分けて詳しくご紹介していきます。

【基本】徹底的な保湿で、静電気が起きにくい髪の土台を作る

静電気対策の基本は、何と言っても「保湿」にあります。

髪の内部と表面、その両方を潤いで満たし、静電気が発生しにくい土台を作ってあげることが、すべてのケアの始まりと言えるでしょう。

静電気を起こりにくくする保湿の基本
  • うるおいを守る「シャンプー」選び:洗浄力の強いシャンプーは乾燥の原因になる。保湿成分が配合されたアミノ酸系など、マイルドな洗浄力の製品を選ぶこと。
  • 摩擦を防ぐ「コンディショナー」は必須:シャンプー後は必ず使用し、髪表面を油分でなめらかにコーティングする。
  • 熱と乾燥から守る「アウトバストリートメント」:ドライヤー前にオイルやミルクなどをなじませる習慣を身につける。

このように、日々の保湿ケアの丁寧な積み重ねが、静電気に悩まされない、しっとりとまとまる髪への1番の近道です。

ヘアミストやオイルの使い分けに迷う場合は、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

※参考:髪の毛が乾燥しやすい人はヘアミストを使おう!正しい選び方とヘアオイルとの違い

摩擦を最小限に抑える、やさしいブラッシングを心がける

髪の保湿と並行して、もう1つの原因である「摩擦」をいかに減らすかも重要なポイントです。
特に、毎日何気なく行っているブラッシングは、やり方ひとつで静電気の原因にも、反対にきれいなツヤ髪へのキッカケにもなり得ます。

もつれた髪を、根元から無理にとかそうとしてはいないでしょうか?

その強い摩擦は、キューティクルを傷つけ、切れ毛や静電気の直接的な原因になってしまいます。

ブラッシングの基本的な流れ
  1. 毛先の絡まりをやさしくほぐす
  2. それから根元から全体をとかす

このひと手間が、髪への負担を大きく減らしてくれるでしょう。

また、道具の見直しも大切です。
プラスチック製のブラシは静電気を発生させやすいため、髪がブラシにまとわりつく原因になるケースも少なくありません。

木製や猪毛といった天然素材のブラシがおすすめです。
これらは静電気を帯びにくい性質があるため、摩擦を抑え、髪に自然なツヤを与えてくれます。

正しいブラッシングは、静電気を防ぐだけでなく、頭皮の血行を促進する効果も期待できます。

これを機に、ブラッシング習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

※参考:ブラッシングで髪は変わる?本当の効果と使い方、ベストタイミングを知ってる?

髪のダメージを減らし、静電気に負けない髪を育てる

これまでご紹介した保湿や摩擦の対策と同時に、忘れてはならないのが、そもそも静電気が起きにくい健康な髪を「育てる」という視点です。
髪はダメージが蓄積すると、水分を抱え込む力を失い、乾燥しやすくなります。

つまり、日々のダメージを最小限に抑えることこそが、根本的な静電気対策に繋がるといっても過言ではありません。

例えば、ヘアカラーやパーマの頻度を少し見直してみるのもひとつの手です。
もし続ける場合でも、施術後はいつも以上にトリートメントを入念に行うなど、髪をいたわる意識を大切にしましょう。

朝のヘアセットで差がつく!静電気を抑えるコツとアイテム選び

日々の基本的なヘアケアで髪の土台を整えたら、次に見直したいのが朝のスタイリング習慣です。
朝のひと手間で、日中の静電気の発生は大きく抑えられるでしょう。

ポイントは以下の3つです。

静電気を抑えるコツ
  • スタイリング前の保湿
  • 静電気を呼ばない道具選び
  • 日中の乾燥を防ぐ仕上げ

いつもの手順に少し工夫を加えるだけで、その効果を実感できるはずです。

ここでは、静電気に負けないスタイリングのコツと、おすすめのアイテム選びについて詳しく紹介します。

スタイリング前の「潤いチャージ」で静電気をブロックする

朝、乾いた髪にいきなりブラシを通したり、ヘアアイロンを当てたりしてはいないでしょうか?

スタイリングを始める前に、まず髪に潤いのヴェールをまとわせましょう。
これが、静電気をブロックする最初のステップです。

静電気をブロックする方法
  • ヘアミストやウォーターで髪を湿らせる:乾いた髪に潤いを与え、寝ぐせを整えながら保湿の土台を作る。
  • ヘアミルクやオイルをなじませる:髪の中間から毛先を中心に、潤いを閉じ込めるようにやさしくなじませる。
  • 摩擦や熱から髪を保護:この潤いのヴェールが、この後のブラッシングやドライヤーによるダメージから髪を守る役割を果たす。

もちろん、前夜のシャンプー時に、髪の表面をなめらかに整えてくれるコンディショナーやトリートメントでしっかりケアしておくのも、朝のスタイリングを楽にする上では欠かせません。

この「スタイリング前に潤いを仕込む」ひと手間が、日中のパサつきや広がりを抑え、まとまりのある髪を1日中キープする秘訣です。
静電気と広がりを抑えるスタイリング剤について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

※参考:髪の毛の広がりを抑えるスタイリング剤があるの知ってる?選び方や使い方には要注意

ブラシとドライヤーの正しい選択

毎日使うブラシやドライヤーを何気なく選んでいることが、静電気の原因になっているかもしれません。

髪をきれいにするアイテムの見直しは、髪のコンディションを左右する重要なポイントです。

まず見直したいのがブラシの素材です。
特に、安価で手に入りやすいプラスチック製のブラシには注意しましょう。

プラスチックは髪との摩擦で非常に静電気を発生させやすいため、パチパチの原因を自ら作っていることにもなりかねません。
そこでおすすめしたいのが、猪毛や豚毛、木製といった天然素材のブラシです。

これらの素材は静電気を帯びにくいだけでなく、髪に自然なツヤを与えてくれる効果も期待できます。

また、ドライヤーの選び方にも注意しましょう。
ドライヤーの役割は、ただ髪を乾かすだけではありません。
最近では、静電気の発生を抑える機能を備えたドライヤーが主流になりつつあります。

髪に潤いを与えるマイナスイオンを放出するタイプなどがその代表例です。
ドライヤーと髪質の関係について、さらに詳しく知りたい場合は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

※参考:ドライヤーで髪質が変わるのはなぜ?ツヤツヤにしたい人だけが知るべきポイントまとめ

緊急時の静電気をすぐ抑える裏ワザ

どんなに朝しっかりケアをしても、外出先の乾燥した空気や、マフラーとの摩擦で静電気が起きてしまうケースも少なくありません。
「今すぐどうにかしたい!」という場面は、誰にでもあるでしょう。

そんな時のために、特別な道具がなくても、その場で静電気を抑えられる便利な『裏ワザ』を覚えておくと、とても心強いものです。

以下では、携帯用のアイテムを使った基本的な方法から、何も持っていない時の最終手段まで、覚えておくと役立つ対処法を紹介します。

【王道】水やミストで、髪に直接「潤い」を与える

静電気が起きて髪が広がってしまった場合は、髪に直接「水分」を与えてあげましょう。

静電気は、水分を通り道にして空気中に逃げていく性質があるため、髪を潤すだけでも、溜まった電気を瞬時に放電させられます。

外出時には、携帯用のヘアミストをバッグに忍ばせておくと、非常に心強いでしょう。
気になった時にシュッとひと吹きするだけで、髪の潤いを補給し、広がりを落ち着かせることも可能です。

もしミストがない場合でも、慌てることはありません。
お手洗いの水道水で少しだけ手を湿らせ、その手で髪の表面を優しくなでるだけでも、静電気はかなり落ち着きます。

ただし、髪を濡らしすぎると乾いた時に余計に乾燥してしまうため、あくまで「湿らせる」程度に留めるのがコツです。

このように、静電気の性質を理解していれば、特別な道具がなくてもすぐに対処できます。

【応用】ハンドクリームやヘアオイルを毛先になじませる

「ヘアミストなどを持ち歩いていない、でも水分だけでは心もとない…」という時に役立つのが、多くの人がバッグに入れているであろうハンドクリームです。

使い方はとても簡単です。

ハンドクリームで静電気を応急処置する方法
  1. 米粒ほどのハンドクリームを手のひらに取る。
  2. 両手をこすり合わせ、手のひら全体に薄く広げる。
  3. 手のひらに残った、ごくわずかな量で、髪の毛先をやさしく握るようになじませる。

ハンドクリームに含まれる油分が、髪の潤いを補い、静電気を抑えてくれます。

ただし、つけすぎはベタつきの原因になるため、「ほんの少しだけ」を徹底してください。
もちろん、携帯用のヘアオイルがあれば、そちらの方がより効果的でしょう。

ハンドクリームと同様に、ごく少量を毛先になじませるだけで、驚くほどまとまりが良くなります。

静電気対策は「保湿」がポイント!乾燥してもまとまるツヤ髪へ

髪の静電気が起こる原因から、日々のヘアケア、スタイリングのコツ、そして緊急時の裏ワザまで、幅広く紹介しました。

様々な対策がありましたが、全ての基本となるのは、「潤い」です。
髪そのものと、その周りの環境をしっかり保湿することが、静電気に悩まされない髪への近道だと言えます。

日々のケアで髪の土台を整え、潤いを保つ習慣を身につければ、乾燥した日でも、髪の広がりも気にせずに、もっと自由におしゃれを楽しめるでしょう。
上記の内容を参考に、あなたも静電気知らずの「ツヤ髪」を手に入れて、快適な毎日をお過ごしください。

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