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モサエビ|鳥取名物の「幻のエビ」

2024年9月28日

モサエビ 「幻の海老」とも呼ばれる、鳥取県のご当地グルメ。

いかつい見た目に反して味は極上で、このエビを食べるためだけに鳥取県を旅する人もいるほど!
鮮度が落ちやすく、水揚げ港の近くにしか出回らないため、あまり知られていない希少なエビです。

ただし漁期は9月~5月と長めで、地元では長い期間食べられます。

この記事ではモサエビを食べられるエリアやお店・地元ライターのオススメ料理・お取り寄せ情報まで、鳥取県の「モサエビ」情報をまとめてお届けします。

©鳥取県

「モサエビ」ってどんなエビ? ~旬・産地・美味しさのヒミツ~

モサエビ
©鳥取県

「モサエビ(猛者えび)」の正式名は「クロザコエビ」。
別名「ガラエビ」「ガサエビ」「ドロエビ」などとも呼ばれています。

名前の由来は頭がゴツゴツしていて「猛者」のような印象を受けるため、と言われていますが正確には不明。

鳥取県の東部では「モサエビ」、西部では「ドロエビ」と呼ばれることが多いようです。

味は最上級!
©鳥取県

体長は13cm前後で、いかつい名前に反して味は最上級!
透明感あふれるプリプリの身に、強い旨みと甘味が詰まっています。

それもそのはず、「モサエビ」の旨みの元となるアミノ酸の一種「タウリン」は、なんと一般的な甘えび(ホッコクアカエビ)の約3.5倍!
(鳥取県水産試験場の研究より)

脂質もエビの中では多く、豊かな風味ともっちりした食感を楽しめます。

ご当地グルメ
©鳥取県

モサエビが生息しているのは、日本海の水深200m~250m、水温5℃前後の深海です。
そのため水揚げ後は鮮度が落ちやすく、鳥取・北陸・近畿の日本海側にしか出回りません。

さらに太平洋側では獲れないため、全国的にも激レアな海老 !
鳥取に行くならぜひ食べたいご当地グルメです。

どんな料理にも合う美味しさ♪ 甘エビよりもひと回り大きく、身質がしっかりしていて食べごたえのある「もさえび」。

刺身・塩焼き・煮付け・素揚げ・お味噌汁など、どんな料理にも合う美味しさ♪

©鳥取県

卵(内子)を抱えたモサエビ モサエビの漁期は9月~5月
そのうち1~3月は産卵期で、卵(外子)を抱えた子持ちモサエビを食べられます

頭や胸の中に卵(内子)を抱えたモサエビもいて、これは焼きエビや煮エビにすると絶品!

「モサエビ」はどこで食べられるの? ~水揚げ港のそばが狙い目!~

水揚げ港

鳥取県のモサエビの水揚げ港は、主に以下の5つです。

境港(境港市)・鳥取港(鳥取市)・賀露(かろ)港(鳥取市)・網代(あじろ)漁港(岩美町)・赤碕町漁港(琴浦町)

これらの港の市場道の駅港近くのお店海に近い観光地がモサエビ料理の狙い目!
新鮮なモサエビをリーズナブルに食べられます。

※倉吉市や三朝温泉はやや内陸ですが、漁港まで車で1時間程度なので、やはりモサエビ料理が名物のお店・旅館があります

ランチは海鮮丼が主ですが、単品や定食の1品に刺身・塩焼き・素揚げ・お味噌汁などを出してくれるお店もあります。

和食の料理店や旅館では刺身・焼きエビ・素揚げ・天ぷら・煮付けなどの一品料理や、フルコースを食べられます。

生のモサエビ
©鳥取県

また、港の市場(直売所)や、港に近い道の駅・鮮魚店などでは生のモサエビを売っているところもあります。

日帰り旅行や日帰りドライブなら、クーラーボックスを持参してお土産にするのも良いでしょう。

ただし生のモサエビはとても鮮度が落ちやすいため、なるべく現地で、または当日中に食べるのがオススメです。
キャンプ泊ならBBQで焼きエビにすると最高です!

焼きエビ
©鳥取県

「鳥取まで行けないけどモサエビを食べたい!」

という人は、活魚や冷凍のモサエビをお取り寄せ(通販)できるお店もあります
以下のリンクからチェックしてみてください。

⇒ モサエビの主な販売店(鳥取県)

ご当地「モサエビ」料理あれこれ ~鳥取で「モサエビ」を食べるならコレ!~

モサエビ料理

モサエビの本場・鳥取県ではいろんなモサエビ料理を食べられます。
新鮮なモサエビはミソや殻まで美味しいので、ぜひたくさんのモサエビ料理を味わい尽くしてください!

なお、モサエビは漁港の水揚げが無い日や、お店が仕入れていない日もあります。

確実に食べたい場合はお店を予約するか、当日なら電話で仕入れの有無を問い合わせると良いでしょう。

①モサエビ丼(海鮮丼)

モサエビ丼(海鮮丼)

モサエビの代表的なランチメニュー。
モサエビだけのどんぶりや、他の魚介と一緒に盛り付けたどんぶりがあります。

写真は岩美町にあるお食事処あじろや「モサエビ満喫丼」

モサエビの初物が出回る秋の名物どんぶりで、新鮮なモサエビを刺身・天ぷら・唐揚げなどで楽しめます。

【お食事処あじろや】
HP:https://yourun1000.com/ajiroya/
住所:鳥取県岩美郡岩美町大谷2182
(「浦富海岸 島めぐり遊覧船」乗り場内)
営業時間:11:00~14:00(ラストオーダー14:00)
定休日:火曜
(団体予約がある場合は営業)・冬季休業(12月下旬~2月末)

鳴石丼

そして琴浦町の「魚料理 海 」は、モサエビといろんな海鮮のコラボを楽しめる「鳴石丼」(写真)で有名!

海苔の上にむき身のモサエビがたくさん載った「モサエビ丼」「モサエビ天丼」もある、行列の絶えない人気店です。

【魚料理 海】
HP:https://www.kotoura-kankou.com/eat_shopping/umi/
住所:鳥取県東伯郡琴浦町別所267-1
(道の駅「ポート赤碕」となり)
営業時間:10:30~21:00(月・火・水・金)/10:30~14:00・17:00~21:00(土・日・祝)
定休日:木曜


②刺身

刺身

モサエビの代表的な料理。
新鮮なプリプリの身と、独特の旨みと甘味を堪能できます。

鮮度が命なので、水揚げ港に近いお店がオススメ!

1~3月の産卵期は卵を抱えた「子持ちモサエビ」の刺身も楽しめます。

③焼きエビ(塩焼き・陶板焼き・石焼き)

焼きエビ

エビやカニなどの甲殻類は、焼くと旨みが強くなります。
モサエビも同じで、特有の旨みをしっかり味わえます。

焼き方は炭火焼き・陶板焼き・石焼き(写真)などで、香ばしく焼きあがった身はジューシーでプリプリ!
陶板焼きや石焼きは蒸し焼きになるのでフンワリ仕上がります。

なお、1~3月の産卵期に出回る「子持ちモサエビ」や、頭や胸の中に卵を抱えた内子のモサエビは、焼くととても濃厚な味わいです。

④素揚げ・天ぷら・天丼

素揚げ・天ぷら・天丼

エビ料理と言えば揚げ物!
モサエビなら、さらにスペシャルな美味しさになります。

素揚げはモサエビの旨みと甘味を堪能するために、海塩・岩塩・レモン汁などでシンプルにいただくのがオススメ。

衣付きの天ぷらや天丼にしても、強い旨みがいっそう引き立ちます。

素揚げ・天ぷら・天丼

丸ごと一尾揚げるほか、身を刺身にして、余った頭を揚げてくれるお店もあります。

モサエビの美味しさを2倍楽しめるオススメの食べ方です。

⑤煮付け

旨みと甘味の強いモサエビは、煮込んでも味がしっかりしています。
そんなモサエビの特長を生かした鳥取の郷土料理です。

醤油やみりんで薄味にサッと煮付けて、身が固くならない内に火を止めます。

⑥味噌汁

モサエビの頭や殻を煮出した旨みたっぷりの味噌汁!
ミソのコクがしっかり染み出て、えも言われぬ美味しさです。

具はワカメや豆腐を入れるのが鳥取流。
単品よりもランチ定食や夕食のコースの1品としてよく出されます。

⑦もさえびフルコース

もさえびフルコース
©鳥取県

居酒屋・日本料理店・旅館の夕食などで食べられるモサエビ尽くしのフルコース!
鳥取県が誇るモサエビの美味しさを余すところなく味わえます。

メニューは刺身・焼きエビ・素揚げ・天ぷら・鍋・雑炊・お味噌汁・茶碗蒸し・みぞれあえ・お寿司など。

いろんなモサエビ料理をまとめて楽しめます。

⑧もさバーガー

もさバーガー

鳥取のスタバならぬすなば珈琲 道の駅 神話の里白うさぎ店で食べられるご当地ハンバーガー。

モサエビを丸ごと使い、白身魚のすり身を足してフンワリ仕上げたエビカツのパティを、砂丘らっきょう入りのタルタルソースや鳥取産のトマト・レタスと一緒にいただきます。

白兎海岸

白兎海岸

パティは道の駅の目の前に広がる“恋人の聖地”白兎海岸にちなんだハート型。
モサエビをお手軽に味わえる名物バーガーです。

同じく「すなば珈琲」の鳥取砂丘コナン空港店・水木ロード店・“新”鳥取駅前店などには「もさ海老ホットサンド」があります。

【道の駅 神話の里白うさぎ】
HP:https://sirousagi.com/
住所:鳥取県鳥取市白兎613


【すなば珈琲】
HP:https://sunaba.coffee/


⑨もさえびせんべい・もさえびチップ

もさえびせんべい・もさえびチップ

もさえびせんべい・もさえびチップ

モサエビの身や殻を練りこんだお煎餅とチップ。
お土産屋さんや道の駅などで販売しています。

鮮度が落ちやすい「モサエビ」を長期間保存できて、お土産にもできるうれしいスナック♪

観光スポット 鳥取県でモサエビが食べられるエリアは、海に近くて美しい景色を楽しめる観光スポットがいっぱい!

鳥取砂丘浦富海岸白兎海岸米子城跡鳥取城跡・境港・水木しげるロードなど、グルメと一緒に遊びも満喫できます。

※鳥取砂丘は実は海に面していて漁港も近いため、海鮮グルメが食べられるお店もあり!

写真提供: 鳥取県、鳥取市 観光・ジオパーク推進課、琴浦町観光協会、お食事処あじろや、魚料理 海/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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