その泡カラー、白髪が染まらないかも？購入前に知るべき違いと正しい使い方

白髪

2025年7月13日

手軽に白髪を染められると人気の「泡カラー」ですが、、いざ使ってみたものの、「白髪がキラキラと浮いて、うまく染まらなかった…」という経験はないでしょうか？

泡カラーには、その手軽さと引き換えに、知っておくべき特性やデメリットが存在します。
製品の選び方や使い方を間違えると、期待通りのきれいな髪色に仕上がらない可能性も十分に考えられるでしょう。

そこで以下では、泡カラーがクリームタイプとどう違うのかといった基本的な知識などの詳しい内容を解説します。
購入してから後悔しないために、まずは正しい知識を身につけましょう。

泡カラーの白髪染めについて知りたい！人気の理由とクリームタイプとの違い

ドラッグストアなどで手軽に手に入る、泡タイプの白髪染めは、セルフカラーの中でも特に簡単そうに見えるため、気になっている方も多いのではないでしょうか？

しかし、いざ使ってみようと思っても、「本当にきれいに染まるのか」といった疑問も思い浮かべてしまうのもわかります。

以下では、そんな泡カラーの白髪染めについて、人気の理由や一般的なクリームタイプとの違いなど、知っておきたい基本的な特徴を分かりやすく解説していきます。

泡カラーの白髪染めとは？

泡カラーの白髪染めは、泡状の薬剤を手で髪にもみ込んで染める、セルフカラーの中でも特に手軽なタイプです。
その基本的な仕組みは、クリームタイプなどと同じ「酸化染毛剤」に分類されます。

1剤と2剤を混ぜて使用し、化学反応を起こして髪の内部で色を発色させることが、泡カラーの主な仕組みです。

泡カラーのメカニズム

アルカリ剤で髪の表面にあるキューティクルを開き、そこから染料を浸透させる。

市販の泡カラーの中には、黒髪用の「おしゃれ染め」と「白髪染め」用がありますが、この2つは目的が異なります。
白髪をきちんと染めるためには、白髪と黒髪の色味を均一に整える力を持つ、必ず「白髪染め」と表記された製品を選びましょう。

泡カラーの白髪染めが人気の理由

泡カラーの白髪染めが多くの方に選ばれる理由の多くは、やはりその「手軽さ」にあると言えるでしょう。

液状の染料と違い、泡状になっているため液だれしにくく、シャンプーをするような感覚で髪全体に薬剤をなじませることができます。
後ろや内側など、自分では見えにくい部分にも伸ばしやすいのが特徴です。

そのため、クリームタイプのように髪を細かく分けとる（ブロッキングする）必要がありません。

セルフカラーが初めての場合でも、比較的ムラなく仕上げやすいでしょう。
もちろん、美容室に行く時間や手間が省け、費用を抑えられる点も大きな魅力です。

こうした「白髪染めは面倒だ」と感じる方に向けた、きれいな髪を保つための詳しい方法は、以下の記事でもご紹介しています。

※参考：白髪染めが面倒だと感じる人は必見！髪をきれいにキープするための方法3選

一般的なクリームタイプの白髪染めとの違い

泡カラーとクリームタイプの白髪染めは、1剤と2剤を混ぜて使う「酸化染毛剤」という点では同じ仲間です。
しかし、その形状と使い方には、仕上がりや髪への負担を左右する大きな違いがあります。

まずは、使い方の違いについてまとめてみました。

適した使い方

クリームタイプ：根元の白髪など、狙った部分だけを染める「リタッチ」向き。
泡タイプ：髪全体を一度に染める「全体染め」向き。細かな塗り分けは苦手。

それに対して、髪へのダメージにも違いがあるため、用途によって使い分けをしましょう。

髪へのダメージ

クリームタイプ：必要な部分にだけ薬剤を塗れるため、毛先のダメージを抑えやすい。
泡タイプ：根元用の強い薬剤が毛先にもつきやすく、ダメージが蓄積しやすい。

手軽に全体を染められるのが泡タイプを利用しましょう。

根元などを的確に狙い、髪への負担を抑えやすいのがクリームタイプがおすすめです。
それぞれの特性を理解して、ご自身の目的と髪の状態に合わせて選んでみてください。

泡カラーの白髪染めのメリットとデメリットをそれぞれ知っておこう

手軽で便利な泡カラーの白髪染めですが、どんなものにも良い面と、知っておくべき側面があるものです。

あなたの髪にとって本当に良い選択をするためには、その手軽さという「メリット」だけでなく、髪への負担といった「デメリット」も、あわせて知っておきましょう。

以下では、泡カラーの持つ2つの側面を、それぞれ詳しく解説しています。

泡カラーの白髪染めのメリット

泡カラーの白髪染めが持つ最も大きいメリットは、やはり誰でも簡単に、そしてムラなく染めやすい点にあるでしょう。

シャンプーをするような感覚で髪全体に泡をもみ込むだけで、液だれを心配することなく、自分では見えにくい後頭部や髪の内側まで、薬剤を均一に行き渡らせることができます。
そのため、セルフカラーに慣れていない場合でも、比較的きれいに仕上げやすいのが特徴です。

また、美容室を予約して足を運ぶ手間が省け、費用を抑えながら、好きなタイミングで白髪をケアできる点を魅力に感じている人が少なくありません。
最近では、髪への密着性を高めて、より染まりやすく、液だれしにくいように工夫された製品も見られます。

泡カラーの白髪染めのデメリット

手軽さが魅力の泡カラーですが、その特性上、知っておかなければならない側面もあります。
特に「髪への負担」と「アレルギーのリスク」については、使用前にきちんと理解しておきましょう。

泡カラーのデメリット

髪への負担が大きくなりやすい点：根元と毛先の「塗り分け」が難しいため、髪への負担が大きくなる。すでにダメージの進んだ毛先にまで付いてしまうため、回数を重ねるごとに毛先のパサつきや、ゴワつきを感じやすくなる。
アレルギー反応のリスク：泡カラーに限らず、ヘアカラーは体質や体調によって、かゆみやかぶれといったアレルギー反応を起こす可能性がある。

過去に問題がなかった方でも、ある日突然、症状が出てしまったというケースも珍しくありません。

「いつも使っているから大丈夫」と考えず、あなたの体を守るために、上記で紹介しているデメリットを意識しておきましょう。

泡カラーが向いている人と避けた方がいい人の特徴

泡カラーのメリットとデメリットを理解したところで、次にあなたがどちらのタイプに当てはまるのかを考えてみましょう。

どんな製品にも、その特性が合う人と、そうでない人がいます。
もちろん泡カラーも例外ではありません。

以下では、「泡カラーが向いている人」と「使用を避けた方がいい人」、それぞれの特徴について具体的に解説していきます。

泡カラーが向いている人の特徴

泡カラーのメリットとデメリットを踏まえた上で、どのような方が泡カラーに向いているのか、具体的な特徴を見ていきましょう。

泡カラーが向いている人の特徴

とにかく手軽さと時間を優先したい方：美容室に行く時間がなく、染めたいと思った時にすぐ自宅で済ませたい、という方にとって泡カラーは便利に感じる。
セルフカラーに慣れていない、苦手な方：シャンプーのように髪全体にもみ込むだけで、比較的ムラになりにくいため、細かな作業が苦手な方でも扱いやすい。
髪全体を一度に染めたい方：根元だけを狙うリタッチよりも、髪全体の色味を一度に整えたい場合に、泡カラーはその手軽さを発揮する。
費用をできるだけ抑えたい方：美容室でのカラーリングに比べて、費用を抑えられる点も、泡カラーが選ばれる理由のひとつ。

もしあなたがこれらの特徴に当てはまるのであれば、泡カラーは便利な味方になってくれるかもしれません。

泡カラーを避けた方がいい人の特徴

一方で、手軽さというメリットの裏側には、注意すべき点も存在します。

以下のような特徴に当てはまる場合は、泡カラーの使用を慎重に検討した方が良いかもしれません。

泡カラーの使用を検討したほうが良い人の特徴

髪のダメージをできるだけ避けたい方；根元と毛先の塗り分けが難しいため、染めるたびに毛先のダメージが蓄積しやすい。毛先のダメージを気にする方には、あまり向いていない。
アレルギーが心配な方・過去にかぶれた経験がある方：ヘアカラーによるアレルギーは、ある日突然発症する可能性もあるため、注意が必要。

初めての方や久しぶりに使う方も含め、毎回必ず48時間前の「パッチテスト（皮膚アレルギー試験）」が義務付けられています。

あなたの体を守るために、この手順は必ず守りましょう。
手軽さも大切ですが、ご自身の髪と体の状態を優先して、製品を選ぶことが何よりも重要です。

そもそも白髪染めの頻度を減らす、という考え方もあります。
白髪が伸びても目立ちにくい髪型にするだけでも、カラーリングの悩み自体を減らす方法も有効です。

詳しくは以下の記事でご紹介しています。

※参考：白髪が目立たない髪型はコレ！髪の長さや髪色を中心に選び方も詳しく解説

泡カラーで白髪をムラなくきれいに染めるコツ

泡カラーは手軽な反面、「白髪だけキラキラ浮いてしまった」「根元がうまく染まらなかった」といった失敗談を耳にすることもあるでしょう。

しかし、いくつかのコツを押さえるだけで、ご自宅でのセルフカラーでも、ムラのないきれいに仕上げられます。

ここでは、「製品選び」から「準備」、「塗り方」、そして「染めた後のケア」まで、一連の流れに沿って、失敗を防ぐためのポイントを詳しく見ていきましょう。

白髪染め用の泡カラーを正しく選ぶことは大前提

泡カラーで白髪をきれいに染めるための第一歩は、技術や塗り方の前に、まず「製品選び」から始まります。
これが、仕上がりを左右する最も重要な大前提と言えるでしょう。

ドラッグストアの棚には様々な泡カラーが並んでいますが、これらは大きく分けて、以下の2種類があります。

泡カラーの種類

黒髪を明るくするための「おしゃれ染め」
白髪を染めるための「白髪染め」

もし白髪があるのに「おしゃれ染め」を使ってしまうと、白髪が染まらないだけでなく、染まっても色が薄く、白髪が浮いて見える原因になります。

これは、そもそも白髪をしっかり染めるための染料が、十分に含まれていないからです。
白髪をきちんと染めたい場合は、パッケージに必ず「白髪用」や「白髪染め」と書かれている製品を選んでください。

染める前の「準備」で仕上がりに差がつく

泡カラーを実際に髪に塗る前に、少しだけ準備をしておくことで、染めムラなどの失敗を防ぎ、仕上がりを良くできます。

きれいに仕上げるコツ

髪の状態を整える：染める日の髪は、スタイリング剤などがついていない、乾いた状態が基本。
髪を大まかに分けておく：髪の量が多い方や長い場合は、染め残しを防ぐために、あらかじめ髪を上下や左右など、4つほどに大きく分けておくと作業がしやすくなる。
顔まわりや首筋を保護する：フェイスラインや耳、首筋などに、油性のクリームを塗っておく。汚れても良いケープやタオルを肩にかけるのも忘れずに行う。

こうした少しの手間が、後片付けを楽にし、きれいな仕上がりにつながります。

たっぷりの泡で「揉み込むように」塗布するのが成功の鍵

髪の毛に泡を塗っていく時に最も大切にするべきなのが、泡をケチらずに、たっぷりと使うことです。
量が少ないと、髪全体に行き渡らず、ムラの原因になってしまいます。

まず、白髪が一番気になる分け目や生え際から泡を置き、そこから後頭部、そして毛先へと順に塗布していきましょう。
最初に気になる部分に薬剤をしっかり乗せるのが、きれいに染めるためのポイントです。

髪全体に泡を行き渡らせる際は、シャンプーをする時のように、指の腹でやさしく髪を揉み込むようにします。
髪を擦り合わせるのではなく、泡で髪を包み込み、内側まで浸透させるようなイメージで行ってください。

塗り終えたら、髪全体がたっぷりの泡で覆われているかを確認してください。

放置時間と「アフターケア」も、きれいな色持ちのポイント

きれいに泡を塗布できたら、あともう少しです。

ここで解説する「放置時間」と、染めた直後の「アフターケア」が、色の定着と仕上がりの美しさを左右します。

まず、製品の説明書に書かれている放置時間をきちんと守ってください。
長すぎても短すぎても、きれいな発色には繋がりません。
冬場など室温が低い場合は、ラップを巻いて、少し離れた場所からドライヤーで軽く温めると、色の入りを助けてくれます。

時間が来たら、色が出なくなるまでしっかりとすすぎましょう。

そして、洗い流した後は、必ず付属のトリートメントや、お手持ちのヘアトリートメントで髪を保護してください。
染めた直後の髪はアルカリ性に傾き、デリケートな状態です。
トリートメントでケアをすることで、髪の状態を安定させ、色持ちを良くする効果が期待できます。

こうした丁寧なケアは、髪がチリチリになるような深刻なダメージを防ぐ上でも重要です。

※参考：髪がチリチリする前に予防が大事！原因と直し方を知って違和感を察知！

泡タイプの白髪染めの色持ちを高めるには選び方よりも普段のケアも重要

きれいな髪色を長持ちさせるためには、どの製品を選ぶかということと同じくらい、あるいはそれ以上に、「染めた後の日々のケア」が重要になります。
特に、手軽な反面、髪への負担も考慮する必要がある泡カラーの場合は、日々のケアでいかにダメージを補い、髪と頭皮を健やかな状態に保つかが、美しい髪色を維持するための鍵と言えるでしょう。

以下では、なぜ泡カラーの後にケアが大切なのかという理由から、染めた日に行うべき具体的な後処理、そしてダメージケアに有効な成分まで、詳しく解説していきます。

泡カラーの使用後はケアが重要だとされる理由

泡カラーの手軽さは大きな魅力ですが、その一方で、髪や頭皮への負担が大きくなりやすいという側面も理解しておく必要があります。
なぜ、特に染めた後のケアが重要になるのでしょうか？

染めた後のケアが重要だとされる理由

毛先のダメージが蓄積しやすいため：根元の新しく生えてきた部分だけを狙って塗る「リタッチ」が難しいため、すでに染まっていてダメージがある毛先にまで繰り返し付いてしまう。回を重ねるごとに毛先のパサつきやゴワつきが進んでしまう。
アレルギー反応のリスクに、毎回備える必要があるため：泡カラーに限らずに、ヘアカラーは体質や体調の変化によって、ある日突然、かゆみやかぶれといったアレルギー反応を起こす可能性がある。

こうした背景から、泡カラーを使い続けるのであれば、ダメージを補い、頭皮を健やかに保つための丁寧なアフターケアが、きれいな髪色を維持する上で何よりも欠かせません。

染めた日に行うべき後処理によってダメージの進行を食い止める

泡カラーによるダメージの進行を抑え、きれいな髪色を長持ちさせるためには、染めた日の「後処理」がとても重要になります。

以下は、ご自宅で染めた後、実践するべきポイントです。

色持ちをよくする実践するべきポイント

「すすぎ」と「アルカリ中和」を徹底する：シャワーで色が出なくなるまで、念入りに薬剤を洗い流し、その後にシャンプーを2回行う。髪に残りやすいアルカリ成分を中和する手助けとなる。
髪の栄養分「たんぱく質」を補う：染めた後の髪は、栄養が抜け出てパサつきやすい状態のため、傷みやすい毛先を中心に、失われたたんぱく質を補給すること。ケラチンなどをトリートメントに混ぜて使う方法もおすすめ。
トリートメントでキューティクルを閉じる：トリートメントで髪の表面をしっかりと保護する。開いたキューティクルが閉じ、染料と補給した栄養分を髪の内部に閉じ込める大切な工程。丁寧になじませることが重要。

染めた日のこの一手間が、その後の髪のコンディションと色持ちを左右します。

こうした日々のケアは、白髪染めの頻度にも関わってきます。
色持ちを良くして、染め直しの頻度をなるべく減らしたいと考える方は、以下の記事も参考にしてみてください。

※参考：白髪染めの頻度が気になる？1ヶ月もたないと感じる人や色持ちが気になる人も必見

ダメージケアの鍵を握る成分「ヘマチン」について

上記では、カラー後の髪には「アルカリの中和」や「たんぱく質の補給」が大切だとお伝えしました。

こうした染めた後のデリケートな髪を、多角的にケアしてくれる成分として注目されているのが「ヘマチン」です。
ヘマチンには、主に次のような働きがあります。

ヘマチンに期待できる働きの一例

髪のダメージを補修できる：ヘマチンは、髪の主成分であるたんぱく質と結合しやすい性質を持っている。空洞化した部分を埋めて内側から補強すると同時に、傷んだ髪の表面に吸着し、キューティクルのような保護膜を形成できる。
カラー後の残留成分を除去してダメージの進行を防ぐ：ヘマチンには、ヘアカラー剤の不要な残留成分を間接的に除去する働きがあるという報告もあるため、カラー後の髪をきれいに整えられる可能性がある。
白髪の悩みに、多角的にアプローチする：ダメージを補修して髪のコンディションを多角的に整えられる。

このように、ヘマチンは、白髪染めによるダメージケアから、未来の美しい髪作りまでを助けてくれる成分といえるでしょう。

「エポプレミアムヘマチン」で泡カラーによるダメージ補修を自宅で行える

上記で解説した「ヘマチン」の力を、ご自宅での毎日のケアで手軽に取り入れられるのが、毛髪美容液「エポプレミアムヘマチン」です。

泡カラーによるダメージが気になる髪を、根本から補修することを目指して開発されました。
その主な特徴は、以下の通りです。

エポプレミアムヘマチンの特徴

高濃度のヘマチンがダメージを補修：髪の主成分ケラチンと結合する高濃度のヘマチンが、傷んだ保護膜を形成しつつ、髪の内部の保護も可能。
カラー後の残留成分を除去しつつ、ダメージの進行を防ぐ：白髪染め後に残留物質を除去する働きもある。カラー後のさらなるダメージを防いで、きれいな髪の状態をキープする手助けとなる。
シャンプーとトリートメントの間に使う手軽さ：使い方は、シャンプー後の髪になじませ、洗い流さずにトリートメントを重ねるだけ。この手軽さも続けやすいポイント。

ご使用方法の詳細は、以下の商品ページでご確認ください。

※商品詳細：エポプレミアムヘマチン