髪がチリチリする原因は、乾燥が関係しており、乾燥した髪は少しの摩擦でダメージを受けます。
チリチリした髪がより悪化するため、髪の毛をきれいな状態でキープしすることが難しくなるでしょう。
そこで、髪をきれいにキープする重要なコツが「予防」です。
髪と頭皮の両方を予防できると、髪がチリチリしにくくなり、セットする時間もおさえられます。
具体的な予防方法と、髪がチリチリした時の治し方もまとめました。
これを参考に、長期的に髪をきれいな状態にキープできるようにしてみてください。
髪がチリチリする原因
髪がチリチリした状態でセットをしても、まとめるのが大変で、外出するたびにストレスを抱えていないでしょうか?
このような状態になる原因は様々あり、原因に合わせた対策ができれば悩みを解決できます。
そこで、髪がチリチリになる主な原因について詳しく解説します。
以下のポイントを把握し、髪がチリチリするのを防ぐヒントにしてみてください。
- 髪がチリチリになる原因
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- アイロンの使いすぎで髪が乾燥している
- 白髪染めやパーマのやりすぎ
- 加齢によるエイジング毛が関係している
- 過度な紫外線ダメージによるもの
- 相性のよくないシャンプーを使用している
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
原因《1》アイロンの使いすぎで髪が乾燥している
ヘアアイロンは、ストレートヘアや巻き髪を簡単に作れる便利なアイテムです。
しかし、毎日使用すると髪の毛に大きな負担をかけるため、髪の毛がすぐチリチリになってしまいます。
これは髪に高温な熱を与えるためです。
髪内部の水分を奪い、乾燥した髪はキューティクルがボロボロになり、チリチリになります。
ただし、適切にアイロンを使えば、髪がチリチリになるデメリットをカバーできるため、使い方に注意しましょう。
詳しいアイロンの使い方は以下で紹介します。
原因《2》白髪染めやパーマのやりすぎ
白髪染めやパーマは、髪の悩みを抱えている人にとって、便利な方法といえるでしょう。
ただし、高頻度で白髪染めやパーマをかけ続けると、髪への深刻なダメージとなる可能性があります。
白髪染めやパーマには、アルカリ剤が含まれており、弱酸性である髪の毛に大きな負担を与えてしまうためです。
その結果、髪が乾燥しやすくなり、チリチリした状態になってしまいます。
白髪染めは髪の色素を変えるために、アルカリ剤などの刺激が強い成分でメラニン色素を分解し、この過程で髪がチリチリしやすくなります。
一方、パーマはアルカリ剤などで髪を軟化させ、髪型を整える施術です。
これらの処置を頻繁に繰り返すと、髪の水分と栄養分が失われ、乾燥やチリチリ感が増してしまいます。
髪を守るためには、白髪染めやパーマの頻度を適切に管理することが重要です。
また、信頼できる美容師と相談し、自分の髪質に合った施術方法を選ぶことも、髪のチリチリを防ぐ有効的な手段のひとつです。
原因《3》加齢によるエイジング毛が関係している
加齢による髪質の変化は、誰にでも起こりうる自然現象です。
特に年齢を重ねると、髪の毛一本一本が細くなり、ハリやコシが失われていきます。
これにより、髪がうねりやすくなり、まとまりがなくなる「エイジング毛」と呼ばれる状態となり、結果的にチリチリしやすくなるでしょう。
- エイジング毛の主な特徴
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- 髪が細くなる
- 乾燥しやすくなる
- うねりやすくなる
上記の状態に髪質が変化すると、少しの刺激ですぐに髪がチリチリします。
アイロンやヘアカラーを中心とした施術のやりすぎなど、髪の負担となる方法をより意識しないといけません。
できるならエイジング毛になりにくい習慣を身につけ、予防を徹底する意識が必要となります。
原因《4》過度な紫外線ダメージによるもの
紫外線は、肌だけでなく髪にも大きなダメージを与える要因のひとつです。
特に、夏場や紫外線が強い時期には、髪が日光にさらされることで、内部構造が破壊されやすくなります。
紫外線によって髪の水分が蒸発しやすくなり、乾燥やキューティクルの剥がれが起こり、結果として髪がチリチリし始めます。
- 紫外線ダメージによる影響
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- 髪の乾燥
- キューティクルの損傷
- 色素の分解
さらに頭皮にもダメージが与えられ、長期的に見ても髪の毛を弱らせ、チリチリしやすい髪質に変わります。
以下の記事も参考にして、紫外線対策を習慣化しておきましょう。
※参考:紫外線は1年の間ずっと気を付けたほうがいい理由と頭皮への影響はコレ!
原因《5》相性のよくないシャンプーを使用している
シャンプーは毎日のヘアケアに欠かせないアイテムです。
しかし、自分の髪質に合わないシャンプーを使用すれば、チリチリした髪質に変わります。
特に洗浄力の強すぎるシャンプーや、保湿成分が少ないものを使い続けると、髪が乾燥しやすくなり、髪質が悪化していきます。
- 相性の悪いシャンプーを使用して出てくる問題
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- 過剰な油分除去
- 保湿不足
- 刺激の強い成分
自分の髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶことは、髪を健康に保つために非常に重要です。
さらに、自分に合ったコンディショナーやトリートメントを選んで、適切に髪を保湿しましょう。
髪がチリチリする前に知るべき予防のポイント
髪がチリチリになる原因について紹介しましたが、自分に当てはまる部分が多いと感じたのなら早めに対処しましょう。
髪の毛は死んだ細胞のため、髪が1度でもチリチリになれば、元に戻すことが難しいからです。
髪がチリチリになる前は、以下の記事で紹介しているように毛先がゴワゴワとします。
※参考:ゴワゴワの髪の毛をサラサラにすることは可能?普段のセットを楽になる方法
早めに対処することがベストですが、以下の3つがやるべきポイントです。
- 髪がチリチリになる前にするべきこと
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- 乾燥の予防を徹底する
- エイジングケアを徹底する
- 定期的のヘアカットとヘアケアアイテムの見直し
より具体的に予防法について見てみましょう。
ポイント《1》乾燥の予防を徹底する
髪の毛がチリチリする状態は、乾燥が関係しており、乾燥する原因については主に3パターンが考えられます。
- 髪の毛が乾燥するパターン
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- アルカリによるヘアダメージ
- アイロンによるヘアダメージ
- 紫外線によるヘアダメージ
どのパターンもダメージが関係しており、その原因に合わせた対策が早めにできれば、髪がチリチリしにくくなります。
アルカリによるヘアダメージを予防する
高頻度で白髪染めやパーマを続けている人は、アルカリによるダメージによるものだと思っておきましょう。
アルカリによるダメージを予防するためには、大きく分けて2パターンの方法があります。
- アルカリによるダメージの予防方法
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- 使用頻度を少なくする
- アルカリ度数が少ないアイテムを使う
高頻度で白髪染めやパーマを続けると、アルカリによって髪のダメージが深刻となり、キューティクルまで剥がれてしまいます。
その結果、内部の保湿成分の流出を招き、乾燥によって髪がチリチリとしてしまうでしょう。
最低でも2ヶ月に1回程度の頻度に落とし、できるだけ髪の毛を休めてください。
またダメージを軽減するために、アルカリ度を弱めたアイテムを選ぶことも髪を予防する重要なポイントとなります。
※参考:髪に優しい白髪染めを使ってサラサラヘアをキープ!白髪も予防できる一石二鳥のやり方
アイロンによるヘアダメージを予防する
アイロンによるダメージも、髪の乾燥によってチリチリさせる原因となってしまいます。
そこでアイロンを使う頻度と、温度設定に気を付けましょう。
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- 使用頻度:毎日使わない
- 温度設定:130~150℃に設定
くせ毛といった悩みを抱えている人の中には、アイロンを毎日使用する人も少なくないでしょう。
毎日アイロンを使うとダメージが蓄積され、チリチリしやすくなります。
そこで、できるだけアイロンを使わずに髪をセットしてみてください。
それができなければ、縮毛矯正やパーマを活用し、アイロンの使用頻度を減らしましょう。
また、アイロンを使うにしても、温度を落として使用するとダメージの予防に繋がります。
140度前後に設定して、使う前にアウトバストリートメントで保護すれば、熱によるダメージを軽減できるはずです。
紫外線によるヘアダメージを予防する
紫外線による髪のダメージは侮れません。
毎日外出するのなら、紫外線対策をしておく必要があります。
紫外線は、髪内部の水分を蒸発させ、乾燥を引き起こす原因となるからです。
紫外線は3月頃から強くなり、5~7月がピークを迎えるといわれており、その時期は特に紫外線対策を意識しましょう。
- 紫外線対策の一例
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- 日傘や帽子を活用する
- ヘアオイルを付ける
- UVスプレーを髪にも付ける
- 分け目を変える など
紫外線は髪の毛だけでなく、頭皮にも悪影響です。
上記の対策を意識し、ダメージを蓄積させないでおきましょう。
ポイント《2》エイジングケアを徹底する
髪をチリチリさせる原因は、髪への直接のダメージだけではありません。
頭皮の状態が衰えて、生えてくる髪の毛そのものが劣化している可能性があるからです。
それをエイジング毛と呼び、加齢によって引き起こされます。
- エイジング毛の予防方法
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- シャンプーの見直し
- 保湿力のあるトリートメントを選ぶ
- 自然乾燥をしない
詳しくは以下の記事で紹介しています。
エイジング毛を予防できずに放置すると、少しの刺激で髪がチリチリしてしまうため、予防に力を入れるのなら必須条件です。
※参考:これはエイジングヘア?髪質に変化がある時ほど生活習慣と髪型選びの見直し
ポイント《3》定期的なヘアカットとヘアケアアイテムの見直し
髪が1度でもチリチリとした状態となれば、元に戻すのは至難の業です。
もちろん予防に力を入れても、普通に生活をすれば髪にダメージを受けてしまうものです。
そこで毛先だけでもカットしてもらいましょう。
ダメージのある髪の毛を切り落とすだけでも、きれいな髪をキープしやすくなります。
※参考:40代の女性はベリーショートがおすすめ!くせ毛でも丸顔でも薄毛でも似合う理由
また、日頃から使うシャンプーやトリートメントといったヘアケアアイテムを見直し、保湿力をキープさせてください。
選び方などは以下で詳しく紹介します。
チリチリする髪の直し方と対策
髪の毛がチリチリする原因は、ダメージによって起こる乾燥と紹介してきました。
きれいな髪を実現するためには予防が大事なのですが、普通に生活を続ければ、誰でもダメージを受けるもの。
予防しきれないケースも少なくありません。
そこで、ダメージを受けた髪の毛の対策について紹介します。
対策《1》自宅でのヘアケアを習慣化
髪がチリチリする原因は乾燥です。
そこで保湿ケアを徹底しておきましょう。
- よく含まれている保湿成分
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- セラミド
- ヒアルロン酸
- アルギニン など
上記は一般的な保湿成分ですが、これらの成分が成分表の前方に表記されていれば、保湿成分が多く含まれている証拠です。
トリートメントを選ぶ際には、特に保湿成分が多く含まれているものを選びましょう。
さらにシャンプーの洗浄成分もチェックしておくと、乾燥の予防がしやすくなります。
詳しくは以下の記事をよく読んで、洗浄力が控えめのものを選んでみてください。
※参考:シャンプーは洗浄成分で変わる!正しい選び方とそれぞれの特徴まとめ
さらに、髪の毛表面にあるキューティクルを整えるために、ブラッシングの習慣化に力を入れてください。
キューティクルが整えられると、髪内部にある保湿成分の流出を防げます。
対策《2》美容室に定期的に通う
自宅でのケアは上記で十分ですが、さらに美容室での施術で髪の毛の保湿ができれば、保湿のキープ力が増します。
- 美容室でのおすすめメニュー
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- 集中トリートメント
- 定期的な毛先のカット
- 最低限となるパーマや白髪染め
市販品を使ったセルフケアでも、十分に髪を保湿できますが、必要最低限の効果しか実感できない人もいます。
環境に合わせて上記のメニューを定期的に活用し、乾燥を防げると、長い間髪をきれいな状態にキープできるでしょう。
髪がチリチリする前に予防を徹底!
髪がチリチリする原因は、ダメージによっての髪の乾燥です。
乾燥した髪は少しの刺激でも髪の毛の負担となり、より乾燥しやすい状態が続くといった負のループが始まってしまいます。
髪の毛は死んだ細胞であり、ダメージが蓄積され、チリチリした髪は元に戻りません。
しかも、頭皮の状態が悪化すれば、生えてくる髪の毛まで細くなり、ダメージに敏感になります。
ケアしてもチリチリしやすくなるため、普段のケアのモチベーションも保ちにくくなるでしょう。
だからこそ上記で紹介したヘアケアと同時に、育毛剤などを使ったスカルプケアにも力を入れておいてください。
予防ができれば、ダメージを受けた髪も髪触りの良い状態に戻しやすくなります。