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三朝温泉|世界屈指の放射能泉|鳥取県三朝町

2024年6月23日

三朝温泉 850年以上の歴史を持つ放射能泉で、“三たび朝を迎えると元気になる”という言い伝えがあります。

近くには国宝の「三徳山三佛寺投入堂」があり、JR倉吉駅や「倉吉白壁土蔵群」からも車で約15分とアクセスが便利!
他にもいろんな名所と行き来できる路線バスが通っています。

三徳山へのお参り前後に、この三朝温泉で身を清める文化は日本遺産の第一号に認定されています。

住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝
電話:0858-43-0431(三朝温泉観光協会)
お問い合わせの受付時間:8:00~17:00

三朝(みささ)温泉とは? 高濃度のラドンを含む倉吉エリアの名泉!

風情ある温泉地

三朝温泉は静かな山々に囲まれた風情ある温泉地です。

平安時代に発見されたと伝わっていて、種類は放射能泉。
お湯に高濃度のラドンが含まれていて、その濃度は世界屈指です!

ラドンとは、ラジウムが分解して生まれる弱い放射線のこと。

浴びると新陳代謝が活発になったり、免疫力や自然治癒力が高まると言われていいて、その「ホルミシス効果」が注目されています。

ラドン熱気浴

そんな三朝温泉の効能を活かすために、3つの楽しみ方が推奨されています。

1.つかる … お湯にゆったりつかる(入浴)
2.飲む … お湯を飲む(飲泉)
3.吸う … 湯気を吸いこむ(ラドン熱気浴)

これらを体験できる宿や施設・体験プランなどがあって、歴史ある三朝温泉を五感で体感できます。

五感で体感

他にも以下のような体験メニューがあるので、宿の予約時に一緒に申し込むのがおすすめ!

プチ湯治旅プラン ※ラヂムリエ(三朝温泉ソムリエ)のアドバイス付
鉱泥湿布 (温熱療法)

ご自宅で気軽に三朝温泉を体験できる温泉水コスメ も販売しています。
※オンラインショップあり

三朝温泉の見どころ ~温泉街の観光スポット~

レトロな温泉街

三朝温泉は昔懐かしいレトロな温泉街で、ゆったり・のんびりしたい旅にピッタリ!

春は桜や新緑が美しく、初夏は“清流の歌姫”と呼ばれるカジカガエルの鳴き声が響き、温泉街の中を流れる三徳川にホタルが舞います。
秋は紅葉に囲まれて、冬は雪景色と山陰名物のカニ料理と、一年中楽しめます。

そんな三朝温泉の見どころをご紹介しましょう。

①河原風呂

河原風呂

三朝温泉街を流れる三徳川には、3本の橋がかかっています。
それぞれ違う景色と風情を楽しめて、特に目をひくのが三朝橋の下にある河原風呂

ここは三朝温泉街のシンボルで、広い河原に造られた露天風呂は解放感たっぷり!
そのため「まる見えの混浴露天風呂」としても有名です。

河原風呂

入るのには少し勇気がいりますが、女性はタオルを巻いてもOK!
※男性は下半身を隠してご入浴ください

河原風呂の隣には足湯もあります。

住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝903-1
入浴時間:24時間OK
(露天風呂・足湯とも)
入浴料金:無料(   〃   )
駐車場:あり(三朝温泉多目的駐車場/1時間まで無料・以降有料)

②天然ラドン熱氣浴泉「すーはー温泉」

天然ラドン熱氣浴泉「すーはー温泉」

三朝温泉が薦める3つの楽しみ方のうち、「吸う」を体験できる施設。

サウナのように熱気と蒸気を浴びて、三朝温泉を全身で体感!
効能豊かな三朝温泉を「ラドン熱気浴」で楽しめます。

住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝939-1
利用料金:1,100円~2,200円
(税込/1回)
営業時間:9:30~18:00(要予約)
休館日:毎月第1火曜日・年末年始(12/30~1/3)
※午前3回・午後4回の入れ替え制(計7回/1日)
※バスタオル・作務衣(女性)・バスローブ(男性)の貸出付


③泉娯楽場

泉娯楽場

昭和レトロなムードがあふれる射的場。
昔ながらの温泉街の文化と娯楽を味わえます。

射的だけでなく、スマートボールや手打ちパチンコもあって子どもも大人も楽しい!
家族やカップル、仲良しグループでワイワイ遊べます。

住所:鳥取県東伯郡三朝温泉町大字三朝912-2
営業時間:15:00〜22:00
(最終受付:21:40)
定休日:不定休

④公衆浴場・足湯・飲泉場「株湯」

公衆浴場・足湯・飲泉場「株湯」

三朝温泉発祥の地と伝わっている、一番古い入浴場。
2023年秋にリニューアルしたばかりなので、きれいで快適です。

温泉街から少し離れた三徳川の上流にあり、入浴場と足湯・飲泉場があります。

公衆浴場・足湯・飲泉場「株湯」

新鮮な熱いお湯が常に湧き出ていて、「いかにも源泉!」といったムード。
三朝温泉の長い歴史を感じる、一度は入ってみたい公衆浴場です。

※飲泉場のお湯は持ち帰り可(容器をご持参ください)

【株湯】
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝634-1
電話:0858-43-3022
営業時間(入浴場):8:00~21:45
(最終受付21:15)/月曜日のみ10:00~21:45
入浴料金(入浴場):大人400円・小人
(3才以上)250円

【足湯・飲泉場】
営業時間(足湯):8:00~21:00(月曜日のみ10:00~)
営業時間(飲泉場):24時間
利用料金:無料
(足湯・飲泉場とも)

⑤三朝バイオリン美術館

三朝バイオリン美術館

全国的にも珍しい、弦楽器がテーマの美術館。

1Fにはバイオリンの制作工程や制作用の道具・材料・資料などが展示されていて、バイオリンの製作体験ができます。

2Fは音楽ホールになっていて、完成品の弦楽器が展示されているほか、定期的にコンサートを開いています。
バイオリンの演奏を体験できるレッスン(要予約)も行なっています。

HP:http://misasavm.com/
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝199-1
電話:0858-43-3111
開館時間:10:00~18:00
(入場17:30まで)
入館料:大人500円/小・中・高校生250円
※団体割引あり

⑥三朝神社

三朝神社

三朝温泉の守り神。

手水舎(ちょうずしゃ)に湧き出ている「神の湯」は、三朝温泉の温泉水です。
お参り前に手を清めるほか、飲泉もできます。

2度も映画の舞台になった風情ある神社で、春と秋には和紙灯りの展示(ライトアップイベント)が行われます。

住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝796
参拝時間:24時間
飲泉場「神の湯」:24時間/無料


三朝ヨーグルト

三朝ヨーグルト

三朝温泉街にある人気のご当地グルメ。

鳥取県のソウルドリンク「白バラ牛乳」 から作られていて、乳酸菌と発酵時間が違う二層を混ぜながら食べます。
温泉に入った後に「湯上りヨーグルト」を楽しんだり、温泉街で食べ歩きするのが楽しい♪

オンラインショップからお取り寄せもできます。

HP:www.misasayogurt.com
住所: 鳥取県東伯郡三朝町三朝901
営業時間(販売):10:00~17:00(平日)/9:30~17:00(土日祝)
営業時間(カフェ):12:00~16:30 (L.O.16:00)
定休日:なし
※臨時休業あり

三朝温泉のお祭り

三朝温泉の風情をより味わいたいなら、年に数回開かれるお祭りに参加してみましょう。

これらの開催日を狙って旅行するのもおすすめです。

①花湯まつり・大綱引き (5月3日~4日)

花湯まつり・大綱引き

三朝温泉の春まつり。

「陣所(じんしょ)」と呼ばれる大綱引き(5月4日)が名物で、天然の藤カズラで造られた巨大な綱を引き合います。
この綱は長さ80m・周囲最大2m・重さ2tもあって迫力満点!

ほかにも花火や子ども神輿・稚児行列・温泉を守護するお薬師様の供養祭などが行われます。

HP:https://misasaonsen.jp/sightseeings/sightseeing-2881/
※イベント内容は毎年変わります

②和紙灯り (春・秋)

和紙灯り

春と秋に行なわれる和のライトアップイベント。
和紙玉(和紙製のボール)や和傘・灯籠などに灯りをともして、歴史ある三朝温泉街をやさしい光で彩ります。

レトロな温泉街を照らす和紙の灯りはとっても神秘的!

HP:https://misasaonsen.jp/washiakari/
開催期間:春(4月下旬~5月末)/秋(9月初旬~10月末)
会場:三朝神社・和紙灯りの館・三朝温泉ほっとプラ座など
ライトアップ時間:18:00~22:00


③キュリー祭と夏まつり (7月下旬~8月下旬)

キュリー祭と夏まつり

三朝温泉の夏祭り。

ラジウムを発見した科学者・キュリー夫人を讃える「キュリー祭」が7月の最終日曜日に開かれて、ステージイベントや伝統芸能のパレードなどが行われます。

また、その前後には花火大会や夜市が開かれます。
ほかにも屋台村などが登場して、三朝温泉街がおおいに盛り上がります!

「夜市」は8月の下旬まで定期的に開かれていて、夏の三朝温泉の風物詩です。

HP:https://misasaonsen.jp/summerfes/
開催期間:7月下旬~8月下旬

※イベント内容は毎年変わります

三朝温泉の歴史と文化

大久保左馬之祐

三朝温泉は鳥取の古都・倉吉に近い三朝町にあります。

温泉を発見したのは源頼朝の父・源義朝の家来だった大久保左馬之祐(さまのすけ)でした。

左馬之祐が三徳山にお参りする途中で白い狼に出会い、それを弓で射ずに見逃したところ、夢の中に妙見大菩薩さまが現れて、お礼として温泉のありかを告げました。

これが今に伝わる「白狼伝説」で、その後約850年以上も効能豊かな温泉として親しまれてきました。

三徳山三佛寺投入堂

さらに車で約10分の三徳山と、国宝に指定されている三徳山三佛寺投入堂への参拝の拠点にもなっていて、今でもお参りの前後に三朝温泉で身を清める文化が受け継がれています。

これらの歴史から、三朝温泉と三徳山は「六根清浄(ろっこんしょうじょう)と六感治癒(ろっかんちゆ)の地」として、日本遺産の第一号に認定 されています。

六根清浄と六感治癒

【六根清浄と六感治癒とは?】

①三徳山にお参りして六根を清める
※六根とは:人の感覚や意識の元となる、さまざまな迷いを起こさせる六つの器官のこと/(眼(視覚)・耳(聴覚)・鼻 (嗅覚)・舌(味覚)・身(触覚)・意(知覚)の六つ)

②三朝温泉に入って六感を癒す
※六感とは:聴・観・味・触・香・心のこと。それぞれ聴(渓流のせせらぎや下駄の音)・観(古い街並みや文化)・味(山菜・栃餅・古差などの豊かな食文化)・触(温泉療法など)・香(湯の香り)・心(湯治による心身の休養)の癒しが得られる

このように、平安時代から続く修験道の聖地の歴史を体感できます。

人が自然と親しみ、自然と神仏が古くから融合してきた三朝温泉エリア。
世界屈指の放射能泉に入って国宝のお堂にお参りして、その歴史と文化にひたってみませんか?

栃餅 三朝温泉のお土産は、栃(とち)の実を練りこんだ「栃餅」がおすすめ。
昔懐かしい風味が好評で、午前中に売り切れることもある人気商品!

写真:「松之屋」の栃餅

三朝温泉

- DATA
三朝温泉(みささおんせん)

HPhttps://misasaonsen.jp/
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝

電話:0858-43-0431(三朝温泉観光協会)
お問い合わせの受付時間:8:00~17:00

取材協力・写真提供:三朝温泉観光協会/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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