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「のどぐろ」ってどんな魚? ~旬・産地・味しさのヒミツ~
「のどぐろ」は西日本の日本海側で獲れる白身魚です。
正式名は「アカムツ」で、水深100m~200mほどの海域に生息しています。
“赤い宝石”とも呼ばれる貴重な魚で、東日本のキンキなどと並ぶ高級魚!
名前の由来はノドが黒いことで、一夜干し(干物)などの開きを見るとよく分かります。
その特徴は旨みたっぷりの身と、噛むとジュワッとあふれる上質な脂!
脂と言ってもクドさやしつこさは無く、サラッとしたお出汁のような味わいです。
そのため“白身のトロ”とも呼ばれます。
特に島根県の浜田市沖で獲れる「のどぐろ」は、この海域に豊富な「カラヌス」という脂質たっぷりのプランクトンを食べて育つため、旨みも脂ノリも抜群!
そのため島根の「のどぐろ」は全国的にも高品質だと言われています。
島根の「のどぐろ」の漁期は9月~5月。
ほぼ1年中食べられて、禁漁期の6月~8月中旬でも一夜干しや冷凍物が出回ります。
ただし10月頃から産卵期のために身が細るので、一番美味しい旬は8月下旬~10月頃です。
大きさは最大約40cmにもなりますが、そこまで育った「のどぐろ」はとても高価。
よく見かけるのは15cm~20cmくらいで、これならそこそこリーズナブルです。
島根で食べたい「のどぐろ」料理あれこれ ~おすすめメニュー~
そんな希少で高価な「のどぐろ」ですが、産地の島根県ではとてもリーズナブル!
単品料理ならなんと1,000円前後から、ランチメニューなら2,500円前後から食べられます。
夜のフルコースや日本料理店の「のどぐろ尽くしコース」でも、5,000円~15,000円ほど。
「のどぐろ」の大きさや料理の品数によって料金は変わりますが、都会では考えられないお値段です。
島根に行くなら絶対に食べないと損!
地元人も大好きなオススメ「のどぐろ」メニューをご紹介しましょう。
①のどぐろ丼
のどぐろランチの鉄板!
近年人気が高まっていて、「のどぐろ丼」の専門店もあります。
スタンダードな「のどぐろ丼」は、どんぶりに盛ったご飯に「のどぐろ」の切り身(刺身)を載せて、だし醤油をかけて薬味を載せたもの。 薬味は刻み海苔・小ネギ・ワサビなどです。
切り身を軽く炙った「のどぐろ丼」は、さらに旨みが増します。
②煮つけ
島根県民が大好きな郷土料理!
「のどぐろ」の旨みたっぷりの脂を余すところなく味わえます。
醤油・みりん・酒・砂糖で煮つけて、旨みが染み出た出汁と一緒にいただきます。
濃い目のタレで煮られた「のどぐろ」の身がさらにコクを増し、えも言われぬ美味しさです。
お店によってはニンジンやゴボウなどの野菜を入れることもあり、出汁を含んだ野菜の美味しさも絶品!
島根では家庭から料理店までよく作られている、一押しのメニューです。
③塩焼き
こちらも定番の「のどぐろ」料理。
「のどぐろ」に塩をふり、少し焦げ目が付くまで両面をじっくりと焼き上げます。
「のどぐろ」の皮が旨みと脂を閉じ込めて、とろけるような味わいに!
箸で皮を裂くとプリプリの白身が現れて、目にも美味しくいただけます。
ご家庭で作るなら、塩は海塩や岩塩などの自然塩(天然塩)がオススメです。
④刺身
料理屋さんでよく出てくるメニュー。
「のどぐろ」の白身を生で味わえます。
赤い皮を残して美しく盛り付けるのが島根流で、付け合わせは醤油・だし醤油・ポン酢など、お店ごとに違います。
「のどぐろ」の刺身は煮つけや焼き魚ほど旨みを強く感じないため、醤油や薬味をあまり付け過ぎずに食べるのがコツです。
⑤寿司
こちらも生の「のどぐろ」を味わえるメニュー。
ネタは生、または表面を軽く焦がした「炙り」で、「炙り」の方が「のどぐろ」の風味と旨みをしっかり感じられます。
寿司ネタとして常備していないお寿司屋さんや、「のどぐろ」があまり出回っていない時期もあるので、「のどぐろ」があるかどうか先にお店に確認しましょう。
⑥しゃぶしゃぶ
こちらも日本料理店や旅館などで出される高級メニュー。
「のどぐろ」の身を温めた出汁にサッとくぐらせて、ポン酢やだし醤油でいただきます。
「のどぐろ」の旨みが染み出た出汁で、野菜を煮て食べるのも美味しい!
お取り寄せメニューとしても人気です。
⑦一夜干し
身を開いて薄塩で干しあげた、ふっくら柔らかい干物。
干物といっても水分を飛ばしすぎない生干しで、生魚のようにジューシーな味わいです。
干すことで旨み成分のアミノ酸が増えて、さらに美味しくなります。
天日に当てずに夜風で一晩軽く干すため、脂の酸化も抑えられます。
普通の干物と比べて塩分が控えめで、焼くだけでなくいろんな料理に使えるのもメリット!
ホイル焼き・アクアパッツァ・アヒージョなど、アイデア次第でレシピが広がります。
⑧お茶漬け
庶民的な料理も「のどぐろ」なら高級感あふれる一杯に!
軽く焼いた「のどぐろ」の身をご飯に載せて、出汁と薬味をかけていただきます。
「のどぐろ」料理の中では比較的リーズナブルで、評判の高級魚を気軽に味わえます。
⑨お味噌汁
頭や中骨などのアラで作ったお味噌汁。
アラの旨みがたっぷり溶けだしています。
野菜を少々加えて、赤味噌を入れるのが島根の定番です。
アラが材料と侮るなかれ!
「のどぐろ」の旨みがしっかり染み出て箸が止まりません。
「のどぐろ」はどこで食べられる? ~観光地・お店・水揚げ港など~
「のどぐろ」は島根県と鳥取県の海沿いで獲れます。
だから山陰の海に近い観光地なら、ほぼどこでも食べられます。
島根県:浜田市(浜田漁港など)・出雲市・松江市(玉造温泉・松江しんじ湖温泉など)・大田市・江津市(有福温泉など)・益田市ほか
鳥取県:境港市・米子市(皆生温泉など)・鳥取市・三朝温泉・岩美町ほか
※山沿いの観光地は旅館・ホテルなら夕食で選べるプランが多いですが、ランチで出すお店(お食事処)は少なめです。
水揚げ港は各地にあり、「のどぐろ」メニューのある食堂や「のどぐろ」が買える魚市場もたくさん!
ですが良質な「のどぐろ」が多く水揚げされるのは、島根県西部の浜田魚港です。
浜田魚港は「山陰西部沖漁場」と呼ばれる「のどぐろ」の好漁場に近く、ここには脂質たっぷりのプランクトン「カラヌス」がたくさんいます。
そのため「カラヌス」を食べて育った「のどぐろ」は、全国屈指の脂ノリを誇ります。
浜田魚港産の「のどぐろ」のうち、さらに以下の条件を満たす物が「どんちっちノドグロ」というブランド魚になります。
・重さ80g以上
・8月~翌年5月に獲れたもの
・高鮮度のもの
島根県浜田市をはじめとする島根と鳥取の観光地では、「のどぐろ」のランチが食べられるお店や、夕食に出すホテル・旅館・民宿がたくさんあります。
●浜田市で「のどぐろ」が食べられるお店
https://kankou-hamada.or.jp/content/fish/nodoguro/
「のどぐろ」のお取り寄せ通販 ~島根に行かなくても食べられる!~
島根の「のどぐろ」はお取り寄せもできます。主な商品は
・一夜干し(干物・開き)
・のどぐろ丼、しゃぶしゃぶセット、刺身などの調理用セット
・缶詰
などで、主流の「一夜干し」は冷凍保存できて鮮魚並みに美味しいオススメ商品!
ほかにもたくさんのお取り寄せ商品があり、お好みの食べ方を探す楽しみもあります。
島根県人もギフトに使うおすすめショップをご紹介しましょう。
①一夜干し(岡富商店)
とても貴重な「一日漁」で獲れた「のどぐろ」で作った、鮮度抜群の一夜干し!
「一日漁」とは早朝に漁に出て、夕方に水揚げする日帰り漁のこと。
かつては日本全国で行われていましたが、冷凍技術の発達により「沖合漁業(冷凍設備のある大型船で沖に出て、数日かけて漁をすること)」が普及して、今では島根県大田市と北陸の一部でしか行われていません。
そんな希少な「一日漁」の魚は、東京の築地でも高値がつく貴重品!
お刺身レベルの鮮魚を無添加で一夜干しにしています。
「のどぐろ」以外にもカレイ・アナゴ・アジなどさまざまな一夜干しがあります。
【岡富商店】
HP:https://www.okatomi.jp/
住所:島根県大田市久手町波根西1988-3
電話:0854-82-8102
営業時間:10:00~20:00
休日:日曜・祝日・年末年始・8月末
②のどぐろ丼(出雲日本海)
“全国ご当地どんぶり選手権”でグランプリを2連覇した「のどぐろ丼」の有名店!
看板商品の「のどぐろ丼ネタセット」をはじめ、焼き魚・煮付け・握り(寿司)・揚げ物など多彩な「のどぐろ」商品があります。
「のどぐろ丼ネタセット」にはお得なご自宅用もあり、別売りの「のどぐろ丼のたれ」を一緒に買えば、よりお得に「のどぐろ丼」を楽しめます。
出雲に実店舗が3つあり、居酒屋スタイルでさまざまな「のどぐろ」料理を食べられます。
【のどぐろギフト専門店 出雲日本海】
HP:https://www.sushi-nihonkai.com/
住所:島根県出雲市高岡町398(本社)
※実店舗の住所はHPをご参照ください
電話:0853-21-7272 (平日9:00~17:00)
営業時間:9:00~17:00 (オンラインショップ)
※実店舗の営業時間はHPをご参照ください
休日:土・日・祝
③のどぐろ缶詰(株式会社シーライフ)
「のどぐろ」の名産地・浜田魚港で水揚げされた鮮魚を無添加・手作りで仕上げた高級缶詰。
「のどぐろ」を含む浜田魚港のブランドフィッシュ“どんちっち三魚(のどぐろ・カレイ・アジ)”の缶詰で、「日本ギフト大賞2020島根賞」を受賞しました。
スタンダードな「水煮缶」のほか、「醤油煮」「味噌煮」「干物缶」「燻製オイル」などバラエティ豊かな缶詰がいっぱい!
もちろん一夜干しもあり、「のどぐろ炙り漬け丼の具」なども人気です。
缶詰はそのまま食べても美味しいですが、HPのアレンジレシピが調理の参考になります。
「水煮缶」を使った「のどぐろ炊き込みご飯」など、産地ならではのレシピにご注目!
【株式会社シーライフ】
HP:https://sealife-hamada.net/
オンラインショップ:https://ec-sealife.net/
住所:島根県浜田市原井町907-2
電話:0855-23-3105
営業時間:9:00~17:00
休日:土曜・日曜・祝日
- DATA
のどぐろ
住所:島根県・鳥取県
写真提供:
有限会社岡富商店・のどぐろギフト専門店 出雲日本海・株式会社シーライフ/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)