ふつうの缶詰とはフレッシュさが違う! 生の魚から丁寧に手作り。
最近、話題の‟ご当地缶詰”。
シーフードやジビエ、郷土料理など、
「その土地の名物がいつでもどこでも味わえる!」
と人気です。
もちろん島根にも、人気の‟ご当地缶詰”があります。
そのひとつが、この『どんちっち缶詰』。
名高い高級魚の「のどぐろ」をはじめ、島根県の浜田漁港でとれる自慢のお魚を、3種類えりすぐっています。
『どんちっち缶詰』の美味しさの秘密は、浜田漁港で水揚げしたての鮮魚を使っていること!
ふつうの缶詰は、味や品質を一定に保つために冷凍した魚を使うことがほとんど。
ですが港のすぐそばに工場があるため、フレッシュなお魚をすぐに加工できます。
だから魚本来のみずみずしさと旨味がしっかり!
さらに大手メーカーの缶詰工場と違い、魚をさばくところから丁寧に手作りしています。
そのまま食べても料理に使ってもデリシャス! 個性あふれる3種類のお魚。
3種類ある『どんちっち缶詰』は、どれも個性的な美味しさ。
魚の缶詰に多いサバやツナとは、まったく違う味わいです。
「のどぐろ」「あじ」「かれい」それぞれの美味しさとオススメのレシピを、製造元の株式会社シーライフの河上清貴専務にきいてみました。
●どんちっち のどぐろ 水煮缶
西日本を代表する高級魚で、有名テニス選手の大好物としても有名!
その美味しさの秘密は、脂がしっかり乗った「白身のトロ」であること。
これをしっかり味わえるように、鮮魚としても干物の原料としてもハイグレードな、200グラムの大きな「ノドグロ」を贅沢に使っています。
もともと干物を作っていた株式会社シーライフは、その主力商品だった「ノドグロ」のプロ!
だから良質な「ノドグロ」を厳選できるのです。
<おすすめレシピ>
「ノドグロ」の旨味がしっかりしみ出たスープを活かして、豪勢にアクアパッツァに!
野菜を一緒に煮込めば、ノドグロの旨味を余すところなくいただけます。
(写真は「のどぐろのカリフォルニアロール」)
●どんちっち あじ 水煮缶
サバに似ていると思われがちですが、サバよりも青魚独特のクセが無く、しっとりとした身質が特徴。
特に『どんちっち缶詰』の原料の「どんちっちアジ」は、全国的に名高い「ブランドアジ」として料亭やギフトなどにひっぱりだこです。
夏の一時期しか水揚げがないため、実は3種類の『どんちっち缶詰』の中で1番希少!
<おすすめレシピ>
ほど良い脂ノリとしっかりした旨みを楽しむために、サラダに和えて!
(写真は「アジ缶と梅のサラダ」)
●どんちっち かれい 水煮缶
浜田漁港の代表的な地魚で、上品な白身と和食・洋食・なんにでも合う味わいが人気です。
浜田市では煮付けにして食べることが多く、『どんちっち缶詰』もそれに習い、しっかり蒸してカレイ特有の甘さを引き出しています。
カルシウムが豊富に含まれているので、お子さんや年配の方に特におススメ。
<おすすめレシピ>
炊飯器でお米・野菜と一緒に炊いて、炊き込みご飯に!
美味しさと一緒に栄養もとれる、うれしい一品になります。
(写真は「カレイのぎゅうぎゅう焼き」)
お手軽・美味しい缶詰で浜田漁港の地魚をアピール!
『どんちっち缶詰』を作っている株式会社シーライフは、
「今まで作っていた干物よりもお手軽に食べられる商品を作って、浜田漁港の魚の美味しさをたくさんの人に伝えたい!」
と、『どんちっち缶詰』を開発しました。さらに
「魚ばなれが進む若者や子どもたちにも、魚をもっと食べてもらいたい!」
と、ヘルシーで安全な無添加・自然海塩だけの味付けにしたそうです。
「鮮度の良い魚は、調味料や添加物で味をごまかさなくても、美味しく加工できるんです」
と、専務の河上清貴さん。
浜田漁港の地魚の美味しさを実感できる、贅沢な缶詰です。
お手軽・便利な缶詰で浜田漁港の『どんちっち三魚』を広めたい!
『どんちっち缶詰』を作っている株式会社シーライフは、もとは干物や冷凍の魚製品を作る会社でした。
それが缶詰を作り始めたのは、お土産を買いに来た観光客から、
「干物は冷凍だから持って帰れない」
と残念がられてしまったこと。そこで
「常温で持ち帰られる特産品を開発しよう!」
と、缶詰の開発に取り組み始めたのだそうです。
さらに浜田漁港の『どんちっち』ブランドが、魚業界、地元スーパー、通な飲食店くらいにしか知られていなかったことも後押しに。
「この美味しい魚たちを、もっと多くの人に食べてもらいたい!」
という想いで奮闘しました。
「弊社にとっては缶詰づくりは初めての経験で、まったくのゼロからのスタートでした。当初は失敗を繰り返し、廃品ばかり出してしまいましたけれど、地元の水産業の仲間たちや漁師さん、島根県の職員さんたちなどのサポートもあって、約1年の試作期間でようやく商品化できました」
開発途中に
「昔は浜田市に缶詰工場がたくさんあったんだ」
というお年寄りの話も聞いて、干物と一緒に浜田漁港の水産業を支えてきた商品を、約27年振りに再開する意義も感じたそうです。
そんなストーリーと情熱がギュッと詰まった、グルメな‟ご当地缶詰”です!
「株式会社シーライフは、地元・漁港・仲間たちを良くする活動にどんどんチャレンジして、次世代の水産加工業を形づくっていきたいと強く考えています」
と河上さん。
30代の跡継ぎ息子の河上さんを中心に、浜田漁港のお魚の普及に日々奮闘しています。
「2020年には、そんな活動の広報もかねて東京オリンピックの聖火ランナーを務めさせていただきました。浜田市だけでなく、島根県内や県外の企業さんとも連携して、仲間を増やしてさらに大きなチャレンジを目指します。
浜田漁港の水産業を発展させて、全国の食卓に美味しい魚をお届けしたい――そんな我が社にご興味を持っていただけたら、お気軽にお問い合わせやSNSのフォローをお願いいたします!」
‟魚ばなれ”の時代に挑戦して、
「もっと魚を食べて好きになってもらいたい!」
と奮戦。
「こんな魚商品があればいいな」
「こんな魚商品を食べてみたい!」
といったご意見も大歓迎だそうです。
- DATA
どんちっち缶詰
(株式会社シーライフ)
HP:https://sealife-hamada.net/
オンラインショップ:https://ec-sealife.net/
Instagram:https://www.instagram.com/nodoguro.sealife/
Facebook:https://www.facebook.com/95-159628864511067/
住所:島根県浜田市原井町907-2
電話:0855-23-3105
営業時間:9:00~17:00
休日:土曜・日曜・祝日
取材協力・
写真提供:
株式会社シーライフ/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)