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ひどい寝汗、あなたの髪はどうしてる?ベタつき・臭いを抑える夜と朝の新習慣

2025年8月12日

夜中にじっとりとした寝汗で目が覚めて、朝起きたら髪がベタついてぺたんこになっていたという経験はないでしょうか?

寝汗が続くと「何か病気かも?」と心配になる方も多いでしょう。もちろん、それも大切な視点です。
しかし、それと同時に、寝汗が引き起こす「髪のベタつき」や「頭皮の臭い」も、日々の気分を左右する見過ごせない悩みではないでしょうか?

当記事では、そんな寝汗による髪と頭皮の悩みに焦点を当て、不快感をリセットするための「夜と朝の新習慣」を詳しく紹介します。寝る前の少しの工夫から、翌朝の簡単なリセット術まで、今日から始められる対策をまとめました。

正しいヘアケアを知って、寝汗をかいた次の日も、さわやかな気分で一日をスタートさせましょう。

寝てる時に汗をかく生理的な原因

「寝ている間に、びっしょりと汗をかいて目覚めてしまった」といった 経験はないでしょうか?

そもそも、人が睡眠中に汗をかくのは、体温を調節するための大切な生理現象です。
健康な大人であれば、季節に関わらず、一晩にコップ1杯程度の汗をかくと言われています。

しかし、パジャマを着替える必要があるほどの大量の寝汗が続く場合は、更年期などによるホルモンバランスの変化や、自律神経の乱れが関係しているケースも考えられるので、心配な方は、一度専門の医療機関に相談しましょう。

そして、こうした寝汗は、髪や頭皮にとっても、見過ごせない悩みの種になります。

以下では、美容の観点から「寝汗と髪・頭皮」の問題に焦点を当て、その対策を詳しく見ていきましょう。

寝汗が引き起こす髪と頭皮への悪影響

寝汗は、単に「パジャマが濡れて不快」というだけでなく、そのままにしておくと、髪と頭皮に様々なトラブルを引き起こす原因になります。

どのような問題が起こるのかを詳しく把握できれば、正しいヘアケアの必要性が見えてくるでしょう。
以下で、具体的に解説します。

頭皮の雑菌繁殖による「臭い・かゆみ」の発生

寝汗による最も直接的な悪影響は、頭皮が長時間、湿った状態に置かれる点です。

私たちの皮膚にもともと存在する常在菌は、高温多湿の環境を好みます。
寝汗によって頭皮が蒸れると、この常在菌のバランスが崩れ、臭いやかゆみの原因となる雑菌が過剰に繁殖しやすくなると思っておきましょう。

朝起きた時の、頭皮の嫌な臭いや、むずむずとしたかゆみは、こうした雑菌の働きが原因かもしれません。
放置すると、頭皮が炎症を起こすだけでなく、髪の成長を妨げる可能性すら考えられます。

頭皮の臭いについては、汗だけでなく、日々の皮脂や洗い方も大きく関係しています。
より詳しい原因と対策については、以下の記事も参考にしてみてください。

※参考:頭皮の臭いが治った?何をしても臭う人は洗い方が原因!しかも年齢は関係なし!

汗の塩分による「髪のベタつき・パサつき」

寝汗は、髪の質感を大きく変えてしまうケースもあるので、髪をきれいに整えたい場合こそ、寝汗対策を意識しましょう。
特に、「根元はベタつくのに、毛先はパサつく」という、扱いにくい状態に招きやすくなります。

汗と一緒に出る皮脂が、髪の根元や地肌に近い部分に付着すると、朝起きた時には髪がベタつき、重みを感じられるようになるでしょう。

一方で、毛先の方は少し事情が異なります。
汗に含まれる塩分が髪に付着すると、髪の内部にある水分が外へ引き出されてしまうため、毛先が乾燥し、パサつきの原因となってしまう可能性は否定できません。

「根元は重く、毛先はまとまらない」といった状態は、朝のヘアセットが思うようにいかないのも当然と言えるでしょう。

湿気による「うねり・寝ぐせ」と「根元のボリュームダウン」

寝汗は、翌朝のヘアセットを難しくさせる原因にもなり得ます。
これは、汗による「湿気」が主な原因です。

髪の形は、乾く瞬間に決まる「水素結合」によって作られています。
寝汗で髪が湿り、それが寝ている間に枕などに押し付けられたまま乾くと、意図しない場所にうねりや寝ぐせがついてしまいます。

特に、髪の根元が汗で湿ってしまった場合、トップがぺたんと潰れたようにボリュームダウンしてしまう原因となってしまうでしょう。
これは、乾く過程で髪の立ち上がりが失われているのが原因です。

このままでは、朝のセットも上手くいきません。

寝汗は頭皮の健康から、髪の質感、そして翌朝のヘアセットにまで、様々な悪影響を及ぼします。
しかし、正しいケアを把握できていれば、これらの悩みは軽減できるので、以下で寝る前に行うべき対策を見ていきましょう。

寝る前の快適な睡眠環境を整えるためのひと工夫

寝ている間の汗による不快感は、寝る前の少しの工夫で和らげます。

寝る前の少しの工夫
  • 室温や照明、寝具といった「環境」を整えること
  • 髪の乾かし方や、心と体を落ち着かせる「習慣」を取り入れること

この両方からアプローチできれば、快適な睡眠への第一歩となるでしょう。
以下では、夜の準備段階でできる具体的な対策を詳しく紹介します。

パジャマと寝具を通気性の良いものに変えることは基本

寝汗対策の基本として、まず見直したいのが、直接肌に触れるパジャマや寝具です。
以下の素材を意識して選ぶだけで、睡眠中の快適さは変わってきます。

素材選びで意識するべきポイント
  • 吸湿性
  • 通気性

汗をかいても、それを素早く吸い取り、そして湿気を外に逃がしてくれる上記のような素材を選んでみましょう。

例えば、肌触りの良いコットン(綿)やシルクは、どちらもこれらの条件を満たしてくれる代表的な素材です。
特に、髪や肌が直接触れる枕カバーを通気性の良いものに変えてみるだけでも、頭周りの蒸れを和らげる助けになります。

ご自身の肌に心地よいと感じる素材を選べるようになると、結果的に寝汗による不快感を減らし、睡眠の質を高められるでしょう。

快眠の基本は寝室の温度と湿度の管理

パジャマや寝具とあわせて、寝室そのものの環境を整えておくのも、快適な睡眠には欠かせません。

特に、温度と湿度の管理は寝汗に直接影響します。
寝苦しい夏の夜などは、エアコンや扇風機を上手に活用しましょう。

ただ室温を下げるだけでなく、エアコンの「ドライ(除湿)機能」を使うと、不快感の原因となる湿度を効果的に下げられます。

ただし、体を冷やしすぎるのは禁物です。
就寝の1時間ほど前に部屋を冷やしておいたり、タイマーを設定したりするなどの工夫をすると、体への負担を減らせるでしょう。

心地よいと感じる室温と湿度を保つことが、結果的に寝汗を抑え、朝まで眠るための土台作りになります。

寝室の「照明」を、入眠を促すオレンジ系の光に

快適な睡眠には、光のコントロールも重要な要素です。

眠りにつく1〜2時間前からは、スマートフォンなどの強い光を避け、部屋の照明を暖色系の落ち着いた明るさに切り替えましょう。

やわらかい光が、心と体をリラックスさせ、自然な眠りをサポートしてくれます。

心と体を落ち着かせる寝る前の「リラックス習慣」

忙しい一日を終え、スムーズに眠りに入るためには、心身を「おやすみモード」に切り替える時間も大切です。

例えば、以下のような習慣を身につけてみてください。

心身を「おやすみモード」に切り替える方法
  • 穏やかな音楽を聴く
  • ノンカフェインのハーブティーを飲む
  • 軽いストレッチをする

ご自身が「心地よい」と感じる時間を作ることは、寝汗の原因となる自律神経の乱れを整える助けになります。

また、質の良い睡眠やストレスの緩和は、健やかな髪を育てる上でも欠かせません。
それぞれ以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

※参考:ストレスは薄毛になりやすい?すぐにわかる症状と簡単な対策まとめ
※参考:寝不足になると薄毛になる?理屈では本当だから気軽にできる方法まとめ

汗をかく前の夜の準備:寝る前のヘアケア対策

寝汗による髪や頭皮への悪影響は、寝る前の少しの工夫と、正しいヘアケアで予防・軽減できます。
夜の間に髪と頭皮を健やかに保つための具体的な対策を、手順に沿って見ていきましょう。

毎日の習慣を少し見直すだけでも、翌朝の髪の状態は変わってくるものです。
ぜひ、できる内容から取り入れてみてください。

お風呂上がりは「根元まで」しっかり髪を乾かすのが鉄則

お風呂上がりに髪を完全に乾かす行為は、寝汗対策として、そして美しい髪を保つために、夜のヘアケアで最も重要です。
特に、根元や地肌までしっかりと乾かしましょう。

髪や頭皮が湿ったまま寝てしまうと、枕との間で温度と湿度が上がり、雑菌が繁殖するのに最適な環境が生まれてしまいます。
これが、寝汗による臭いやかゆみを、さらに頭皮環境の悪化の大きな原因になってしまうでしょう。

そのため、髪へのダメージを気にしてドライヤーを避ける「自然乾燥」は、寝汗に悩む方にとっては、かえって逆効果だと思ってください。
濡れた髪はダメージを受けやすいだけでなく、頭皮環境にとっても良くありません。

お風呂から上がったら、できるだけ時間を置かずに、まずは頭皮を乾かすことを意識して、髪全体をしっかりとドライヤーで乾かす習慣をつけましょう。

仕上げに「ヘアオイル」をなじませて潤いのフタをする

髪を完全に乾かしたら、仕上げにヘアオイルを使いましょう。

適量を手のひらに伸ばし、乾燥しやすい毛先を中心に、髪の内側まで丁寧になじませます。

油分で髪の表面をコーティングするだけでも、寝ている間の乾燥や、寝返りによる摩擦から髪を守る助けとなります。

やさしいブラッシングでオイルを均一に伸ばす

オイルをつけた後は、目の粗いブラシや手ぐしで、髪全体をやさしくとかしてください。

これでオイルが髪1本1本に均一に行き渡り、より高い保護効果が期待できます。
寝る前のブラッシングは、頭皮への心地よい刺激にもなるので実践してみましょう。

正しいブラッシングの方法について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

※参考:ブラッシングで髪は変わる?本当の効果と使い方、ベストタイミングを知ってる?

寝る時の髪型を工夫し、摩擦と汗から髪を守る

夜のヘアケアの最後の仕上げは、寝る時の髪型です。

髪を下ろしたまま寝てしまうと、寝返りによる摩擦でキューティクルが傷つくだけでなく、首周りに髪がまとわりつき、汗や蒸れの原因となってしまいます。

寝る時の摩擦を防ぐ対策の一例
  • 髪が長い方は「ゆるい三つ編み」:特におすすめなのが、髪をゆるく三つ編みにして寝ること。髪が首筋に触れにくくなるため、汗による不快感を抑えられる。きつく結ぶのはNG。頭皮の負担になるため、あくまで「ゆるく」編むのがポイント。
  • より本格的なケアには「ナイトキャップ」:摩擦と湿気から髪を守る有効な方法。髪と寝具との摩擦をなくし、切れ毛や寝ぐせを防ぐ。シルクなどの通気性が良い素材を選ぶこと。

このように、寝る前に少しだけ髪と睡眠環境に気を配ることで、寝汗による悩みは変わってきます。

朝のリセット:寝ている間にかいた汗をリセットする方法

夜の対策をしていても、体調や室温によっては、朝起きると頭がじっとり…という日もあると思います。

そんな朝でも、焦らずにできる「リセット術」を知っておけば、快適な一日をスタートできるでしょう。ご自身の状況に合わせて、以下の方法を使い分けてみてください。

完全リセット派:「朝シャン」で、汗も皮脂もすっきり洗い流す

寝ている間にかいた汗や皮脂を、最もさっぱりとリセットできるのが朝のシャンプーです。
頭皮を清潔にし、根元から髪を立ち上げることで、その日のヘアセットも決まりやすくなるでしょう。

ただし、1日に何度も洗うと頭皮に必要な潤いまで奪ってしまう可能性もあります。
もし朝シャンをする場合は、洗浄力が穏やかなシャンプーでやさしく洗ってください。

特に、洗いすぎによる頭皮の乾燥や、それが薄毛に繋がる可能性について心配な方は、以下の記事で詳しく解説しています。

※参考:朝シャンが薄毛をひどくさせる根拠はコレ!夜シャン一択だけど対策は?

時短リセット派:「ドライシャンプー」で、根元のベタつきを抑える

「朝からシャンプーをする時間はないけれど、根元のベタつきが気になる」という時に便利なのが、水を使わないドライシャンプーです。

ベタつきが気になる部分の髪をかき分け、頭皮にスプレーやパウダーをなじませるだけで余分な皮脂を吸収できます。
サラサラとした、ふんわりした根元を取り戻せるはずです。

スタイリング派:「根元だけ湿らせて」ブローで寝ぐせを直す

ベタつきはそれほどでもないけれど、汗の湿気でついた寝ぐせや、トップのボリュームダウンを直したい、という場合には、髪全体を濡らす必要はありません。

寝ぐせがついている部分の根元を、水や寝ぐせ直しウォーターでシュッと湿らせます。
その後、ドライヤーの風を根元に送り込むようにして乾かせば、髪を簡単にリセットできるでしょう。

このように、その日の髪の状態や、使える時間によってケアの方法は様々です。
自分に合ったリセット術を見つけて、寝汗をかいた翌朝も気持ちよく過ごしましょう。

寝汗の悩みをヘアケアで乗り切ってさわやかな毎日を過ごそう

今回は、寝汗というテーマを、髪と頭皮のケアという美容の観点から解説しました。

寝汗そのものを完全に止めることは難しくても、寝る前の準備と、汗をかいてしまった朝の正しいリセット術を把握できていれば、髪の不快感は軽減できるという事実をご理解いただけたかと思います。

今回紹介した内容は夜の汗対策でしたが、日中の頭や顔の汗に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
時間帯に合わせた対策を知ることで、一日中、より快適に過ごせるようになります。

※参考:頭と顔の汗がすごい理由は?髪の毛のべたつきが気になる汗かきの人のための対策

寝汗による髪の悩みを、もう仕方がないと諦める必要はありません。この記事を参考に、あなたらしいヘアケアで、さわやかな毎日を手に入れてください。

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