プールに通う人にとって、抜け毛が心配になることもあるでしょう。
そもそもプールは消毒をしているので、頭皮の状態が悪化するのは避けられません。
そこで予防法を把握しておき、予め対処しておきましょう。
そのやり方について、簡単にまとめてあるので参考にしてみてください。
特にここ最近、抜け毛が増えたな…と感じる人は要チェックです。
また、海に関してもプールと同様に、もっと意識を高く持っていないと抜け毛が増えますよ。
プールで抜け毛が増えたのは塩素剤が原因?
プールで抜け毛が増えるのではないか?と、不安になってしまう人も少なくないでしょう。
その不安となる原因は、プールに投入する塩素剤ではないでしょうか?
確かに、プールには消毒目的で塩素剤を入れています。
その塩素剤によって抜け毛が増えていると思っている人は、概ね当たっているので注意してくださいね。
ただし、塩素剤もうまく対策をすれば、プールに入っても予防可能です。
対策のやり方は原因を知れば、自ずと見えてきます。
塩素剤で抜け毛が増える仕組み
プールに入っている塩素剤は、何のために使われているのでしょうか?
塩素剤は上記でも紹介したように、消毒目的で活用されています。
さらに具体的に言うと、プールの水のphを調整して、体に異常が出ないようにしているわけです。
このphというのが、今回の抜け毛の問題を大きくしています。
※参考:抜け毛がひどいと感じる女性は冷静に!病院に行く前に確認するべきポイント
プールは衛生上の問題で、phを低くして酸性にしておきたいところです。
塩素剤を入れて酸性にしておくと殺菌しやすくなり、安全にプールに入れます。
ところが、酸性のままにしておくと配管の腐食が起こり、プールを運営していくうえで、不都合が生じてしまうでしょう。
そこでphを高くするために、アルカリ性にする塩素剤も投入してバランスよく運営するようにしています。
つまりプールの水のph値としては、アルカリ性に傾いている時もあるというわけです。
▼水質基準
(1) 水素イオン濃度は、pH値5.8以上8.6以下であること。
※引用:厚生労働省より
また、中性といわれる状態はpH7という数値。人間の肌は弱酸性なので、まだまだアルカリ性寄りになります。
しかも、あくまで目安となっているので、おそらくはもう少しだけアルカリ性に偏っている時もあるでしょう。
頭皮も弱酸性であり、数値でいうと、「pH4〜6」程度です。
これを見ればわかるように、プールに入るとアルカリ性に偏ってしまいます。
その影響で、頭皮は以下のような状態になり、抜け毛が増えてしまうので注意しましょう。
- アルカリ性に偏った頭皮の影響
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- 乾燥する
- 炎症を起こす
- かゆみが発生する など
アルカリ性が、直接的に抜け毛を増やすわけではありません。
上記のように間接的に抜け毛を増やしてしまうので、プールに入った後のケアを怠らないようにしてください。
特にフケが出るようなら、かなり頭皮の状態が悪化していますよ。
※参考:フケが出た時ほどケアしないのはダメ!髪の毛が気になる人ほど読むべき記事
塩素以外で抜け毛が増えることはない?
プールは塩素剤によって頭皮に負担をかけてしまいますが、じつはそれ以外でも抜け毛を増やす要因があります。
それがプールに入る時に被る「水泳キャップ」です。
- 水泳キャップで抜け毛が増える原因
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- 長時間の締め付けで血流が悪くなる
- 頭皮が蒸れて頭皮の状態が悪化する
上記のように、水泳キャップは頭皮の血流を悪化させるので、極端に長い時間付けないようにしましょう。
髪の毛に必要な栄養が届けられなくなり、抜け毛が増える原因となってしまうからです。
※参考:頭皮マッサージで大事なのは○○?おすすめのアイテムと選び方まで紹介
また、素材によっては頭皮の状態を悪化させてしまいます。
できる限り水泳キャップの素材にこだわり、短い時間だけで使う意識の高さが大事です。
ちなみに、水泳キャップを被れば、屋外のプールでは活躍します。
それは紫外線。頭皮の負担が抑えられるので、忘れずに持っていきましょう。
プール以外も要注意!特に海も抜け毛が増える!
プールは頭皮の状態を悪化させてしまうと紹介しましたが、海に入る時はさらに注意が必要です。
塩素だけが原因でしたが、海は別の原因で抜け毛を増やしてしまいます。
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- 塩分(アルカリ性)
- 紫外線
ほぼプールと同じ原因ですが、頭皮の負担が大きいのは海のほうです。
できる限り対策をしてから、海に出かけるようにしましょう。
原因①塩分(アルカリ性)
プールでの抜け毛の原因は、塩素のアルカリと紹介しましたが、海は塩分が問題です。
塩分はアルカリ性が強く出るので、さらに頭皮の負担が大きくなります。
プールは人間が管理しているため、なるべく中性を保っていましたが、海は自然のもの。もう少しアルカリ性が強くなります。
塩素では「pH7」だったのに対し、海だと「pH8.1〜8.5」と弱アルカリ性です。
頭皮だと弱酸性の「pH4〜6」を見ると、かなり数値が高いのがわかるでしょう。
頭皮が乾燥するだけでなく、塩分以外の成分に反応して、頭皮が炎症を起こすリスクも高くなります。
抜け毛のことを考えるのなら、海に入る時は、なるべく長い時間海に浸かろうとしないでください。
原因②紫外線
また、海だとプールよりも紫外線の影響も受けます。
ほとんどの海は屋外にあるからです。
- 頭皮への紫外線の影響
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- 頭皮を乾燥させる
- 炎症を起こす
- 毛根もダメージを受ける
紫外線は頭皮のバランスを崩す要因のひとつ。海に行く時は、紫外線対策もしっかりしておきましょう。
特におすすめなのが水泳キャップです。
プールだと義務付けられたところもありますが、海だと付けている人はあまりいません。
頭皮を無防備にしていると、海に浸からなくても、紫外線で抜け毛が増えるリスクが高まりますよ。
もちろん海に浸かる予定でないのなら、帽子を被るだけでも紫外線対策になるので意識しておきましょう。
プールや海に行って抜け毛を減らすための予防法
プールや海で抜け毛が増えるのがわかっていても、どうしてもお付き合いなど、断れないケースも少なくないでしょう。
自分自身がプールや海が好きな人は、尚更我慢するのはダメだと思います。
そんな人は予防法を知っておきましょう。
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- しっかりシャワーなどで髪や頭皮を洗い流す
- 洗い流した後に保湿を忘れない
- 湯船に浸かって体を暖める
少なくとも、プールや海で抜け毛が増えるのは、アルカリ性です。
頭皮に付いた水分を洗い流してしまえば、その影響はほぼなくなります。
そして、すでにダメージを受けた頭皮のケアを忘れずにしておくのもポイントです。
保湿をして、頭皮を酸性に傾かせることもしておきましょう。
水で冷えた体を、お風呂に入って温めることも、抜け毛対策として大事になります。
※参考:スカルプケアとは?勘違いしてる人のための方法とポイント総まとめ
プールや海に行ったら「髪の毛」も労わって!抜け毛以外も弊害あり!
プールや海で抜け毛が増えるのは確かですが、それと同じくらい髪に関してもケアを忘れてはいけません。
頭皮と同じように、髪の毛もアルカリ性に弱くなっています。
- プールや海に入る前の対策
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- 真水を髪に浸透させる
- アウトバストリートメントを付けておく
- 水泳キャップを付ける
髪の毛の場合、プールや海の影響を、事前に予防できます。
頭皮と違って髪の毛はスポンジのような性質があるので、水分を予め浸透させておくと、負担が最小限に抑えられるでしょう。
アウトバストリートメントで皮膜を作り、吸収を抑えるのも大事です。
水泳キャップで、物理的に摩擦などをカバーできれば最高ですね。
- プールや海に入った後の対策
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- 弱酸性のシャンプーでしっかり洗い流す
- トリートメントで保湿する
- 髪を乾かすのを忘れない
また、プールや海から出た後にケアするのも大事になってきます。
このあたりは、頭皮のケアと同じようなイメージで問題ありません。
※参考:スカルプケアとヘアケアの違いとは?髪をきれいにしたいなら両方大事!
プールや海は抜け毛を増やす大きな原因!ケアを忘れない!
プールや海は、頭皮にとってダメージになるアルカリが関係しています。
なるべく酸性に傾けるようにしておき、ダメージが蓄積しないようにしましょう。
そしてプールや海から出たら、髪の毛のケアも同時にしておくと、長期的にきれいな状態を維持できます。
しっかりお風呂などで洗い流して、プールや海の水分を残さないようにしてくださいね。