デジタルパーマは、通常のコールドパーマと比べて持続性が高く、魅力的な仕上がりが特徴です。しかし、実際にデジタルパーマを施術した後、髪がボサボサになってしまい、セットに苦労している方もいらっしゃるのではないでしょうか。セットが難しいと感じる場合は、髪の乾かし方やヘアケアアイテムの選び方に気を付けることが大切です。デジタルパーマの仕組みを理解すれば、比較的簡単にセットできるようになりますよ。
デジタルパーマがボサボサに見える理由
デジタルパーマをかけた髪のセットで気になる点は、人それぞれ異なります。ただし、デジタルパーマをかけた髪には共通の問題があります。
- デジタルパーマをかけた髪の共通点
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- 毛先が乾燥していてボサボサに見えてしまうこと
デジタルパーマは、熱と薬剤の力を利用してパーマヘアを作り出します。髪の毛はタンパク質でできているため、熱や薬剤はキューティクルや髪の内部に悪影響を与えます。その結果、深刻なダメージを受けたキューティクルがボロボロになり、髪の内部から保湿成分が流出し、毛先がパサパサに乾燥してしまうのです。
デジタルパーマをかけた時点で、髪がエイジング毛などの細毛状態になっていると、さらに髪がボサボサに見えやすくなります。
※参考:これはエイジングヘア?髪質に変化がある時ほど生活習慣と髪型選びの見直し
対処法《1》ボサボサにならないデジタルパーマの乾かし方
デジタルパーマのデメリットは、髪の毛のダメージによる乾燥です。これを防ぐには、ドライヤーを使った髪の乾かし方を意識することが重要です。
- 髪を乾かす時のコツ
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- 寝る前に髪を乾かすことが大事!特にカールの形をつけながら髪を乾かしておく!
ちなみに、髪がボサボサになる原因は毛先の乾燥ですが、誰でも年齢を重ねるにつれて髪質は変化します。白髪が黒髪に戻ることがあるように、美容室で毎回デジタルパーマをかけることは避けた方が良いでしょう。髪質が変わった場合は、デジタルパーマ以外の方法で、髪型を少しずつ変えていくことを意識するのがおすすめです。
※参考:白髪ができても黒髪に戻る!ウソのようで本当の話を暴露!対策を3つ紹介
もちろん、ドライヤーを使った髪の乾かし方に関しても、髪質が変わった場合はやり方を変える必要があります。今回紹介する髪の乾かし方は基本的なものです。以下で紹介する方法に満足できない場合は、これを参考に自分に合った髪の乾かし方を見つけてみてください。
デジタルパーマをかけた髪を乾かす基本
デジタルパーマをかけた髪を乾かすためには、以下のアイテムを準備しておくと良いでしょう。
- 髪を乾かす前に集めておく準備物
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- マイクロファイバー素材のタオル
- ドライヤー
- アウトバストリートメント
これらはどれも大切なアイテムです。予め用意しておくと、スムーズに髪を乾かすことができます
マイクロファイバー素材のタオル
髪を乾かす前に、しっかりとタオルドライをしましょう。余分な水分が髪の毛についていると、髪を乾かすのに時間がかかってしまいます。
そこでマイクロファイバー素材のタオルがおすすめです。水分の吸収率が高いため、髪を乾かしやすくなります。
ドライヤー
デジタルパーマをかけた髪を乾かすには、ドライヤーが必須です。どんなドライヤーでも髪は乾かせますが、デジタルパーマをかけた髪に使うなら、最低でも次の2つの機能が付いたドライヤーを選ぶと良いでしょう。
- 選ぶべきドライヤーの特徴
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- 風量が強い
- 冷風機能
風量が強いと、髪の毛が乾きやすくなります。デジタルパーマは乾燥した方がウェーブやカールが出やすくなるため、髪をしっかり乾かせるドライヤーを選びましょう。その選び方の基準となるポイントが風量です。
冷風機能があると、キューティクルを引き締めてくれます。ウェーブやカールが崩れにくくなる上に、ツヤが出やすくなります。
※参考:買ってはいけないドライヤーってある?特に薄毛で困ってる人は要注意!
アウトバストリートメント
アウトバストリートメントは、お風呂から出た後に使う洗い流さないタイプのトリートメントです。毛先が乾燥しやすく、ボサボサになりやすいところが、デジタルパーマのデメリットとなります。アウトバストリートメントで保湿することで、毛先のボサボサを予防しやすくなるため、上手に活用しましょう。
また、髪を乾かす前にアウトバストリートメントを付けると良いでしょう。熱によるダメージを予防できるため、ボサボサになった髪を落ち着かせてくれます。
髪を乾かすコツ
デジタルパーマをかけた髪がボサボサになる原因は、毛先の乾燥であることを紹介してきました。それを踏まえた髪の乾かし方ができれば、髪の毛がまとまりやすくなり、毛先のボサボサが気にならなくなるはずです。
最も意識してほしいポイントは、髪を乾かすタイミングです。夜寝る前に、しっかり髪を乾かしましょう。さらにカールが出るようにセットしながら髪を乾かすと、次の日の朝のセットが楽になります。
また、デジタルパーマをかけた髪をセットする時には、毛先を引っ張らないようにしましょう。できるだけ毛先を持ち上げながら、ねじって髪を乾かすと、デジタルパーマのカールが出やすくなります。この時に冷風を使うと、キューティクルが引き締まってツヤが出やすくなります。
髪を乾かす前に、アウトバストリートメントで髪をケアすると、熱によるダメージが軽減され、毛先がボサボサしにくくなります。
対処法《2》デジタルパーマにおすすめアイテム
デジタルパーマをかけると毛先のダメージが深刻となり、ボサボサに見えやすくなります。そこできれいな髪をキープするためには、アイテム選びが重要です。
- アイテム選びのコツ
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- 熱と薬剤の影響で髪の毛のダメージが大きく、乾燥してパサつきやすくなるからケアできるアイテムを選ぶことが大事!
デジタルパーマは、髪の毛内部にある保湿成分が流出しやすい状態になっています。そこで保湿成分が含まれたアイテムを選びましょう。
ミルクタイプのアウトバストリートメントを選ぶ
デジタルパーマは毛先が乾燥しやすい施術のため、アウトバストリートメントの選び方が重要になります。
特におすすめのアウトバストリートメントの種類は、ミルクタイプです。ミルクタイプは、アウトバストリートメントの中でも油分と水分量のバランスが良い種類のため、毛先につけやすくなっています。
ドライヤーを使う前だけでなく、毛先が乾燥してボサボサに見えるタイミングで、その都度付けると良いでしょう。ただし、極端に付けすぎるとべたつきやすくなります。毛先がサラサラになる程度に、ミルクタイプのアウトバストリートメントを使用してください。
髪をセットする時はワックスを選ぶ
デジタルパーマをかけた髪を、しっかりセットしたい時にはワックスを使うと良いでしょう。ワックスは油分が多く、乾燥した髪をセットするのに適しています。
ただし、ワックスにも種類があります。髪型によって種類を使い分けできれば、デジタルパーマをきれいにセットできます。
- ワックスの選び方
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- しっかりウェーブ:油分が多めのワックス
- 大きめのウェーブ:ドライ系ワックス
- ゆるめのパーマ:ウェット系ワックス
デジタルパーマは、乾いた状態でウェーブやカールが出やすい施術です。ワックスをつけるのが面倒に感じても、おしゃれを楽しむことができます。
※参考:髪のセットが面倒だと感じさせるポイントはコレ!楽に髪型を整えるコツ
髪がまとまるデジタルパーマを長持ちさせるコツ
デジタルパーマをかけると、髪がボサボサに見える原因は毛先の乾燥です。熱と薬剤による影響でダメージが深刻となり、髪内部の保湿成分が流出する可能性があります。上記で紹介した方法を実践できないと、毛先がボサボサになるだけではありません。デジタルパーマで希望のウェーブやカールをつけたとしても、パーマの持ちが悪くなってしまいます。
そこで最低でも、ドライヤーで髪を乾かす習慣を身につけましょう。髪を乾かす習慣が身についていれば、キューティクルが引き締まって、髪内部のダメージも最小限に抑えられます。そしてドライヤーを使う前に、アウトバストリートメントで保湿をすれば、さらにデジタルパーマを長持ちさせることができます。
※参考:ドライヤーで髪質が変わるのはなぜ?ツヤツヤにしたい人だけが知るべきポイントまとめ
ご参考になれば幸いです。