女性だと、朝シャンをして外出する人が多いのではないでしょうか?
髪をセットするのが楽になるので、朝シャンが習慣となっている方も多いと思います。
しかし、実は朝シャンは薄毛のリスクが上がって、髪の悩みが増えてしまうのをご存知ですか?
その根拠についてもまとめてあります。
頭皮のことを考えると、一日1回、夜に洗髪するのが良さそうです。
ただ、どうしても朝シャンをしないといけない人のために、その対策についても紹介しています。
美意識が高い人ほど、チェックしてみてください。
誰でも気になる疑問:朝シャンで髪の毛が薄くなる?
朝シャンというのは、90年代ほどから流行り出した習慣です。
あるアンケートでは、現在でも15%以上の人が実践しているという結果が出ています。
それもこれも、以下のようなメリットがあるからでしょう。
しかし、頭皮のことを考えれば、デメリットのほうが多くなります。
- 朝シャンのメリットやデメリット
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- メリット:髪型をセットしやすくなる上に、目が覚めやすい
- デメリット:頭皮の状態が乱れやすい
要するに朝シャンをすると、頭皮の状態が悪くなるため、薄毛のリスクが上がってしまうわけです。
もちろん頭皮の状態が乱れるということは、リスクは薄毛だけではありません。
白髪になる可能性も十分にあるので、長期的に見れば朝シャンはデメリットが多いんです。
※参考:急に白髪が増えた…女性の多くはどの程度の白髪で焦る?正しい対策は?
朝シャンで薄毛といっても、少し大袈裟に言っているのでは?と、疑問に思う人もいるでしょう。
そもそも薄毛と感じるのは、どの程度の目安なのか、わかっている人は少ないと思います。
- 薄毛の目安
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- セットがやりにくいと感じる
- シルエットが潰れてボリュームが出ない
- 髪質が変わった など
もちろん、明確な薄毛の目安はありません。
それでも、抜け毛の量やセットのやりにくさなど、髪質が変わったと自覚したら、すこし頭皮環境に敏感になっておきましょう。
さらに詳しく髪の毛について知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
※参考:あなたは髪の毛について知ってる?平均的な本数やヘアサイクルなどの基礎
朝シャンが薄毛になる根拠
では、朝シャンが薄毛になるとされている根拠について紹介します。
朝シャンの影響で髪の毛が薄くなるのは、上記でも紹介したように、頭皮が乱れているからです。
- 朝シャンが薄毛になる理由
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- 頭皮が乱れるリスクを自分で作ってしまっているから!
それを自分の手で、進行させているのが問題です。
さらに詳しく、頭皮が乱れて薄毛になるという根拠について、以下で詳しくまとめてあります。
朝シャンで薄毛は言い過ぎだと感じた人ほど、侮ってはいけませんよ。
根拠①紫外線で頭皮の状態が乱れる
まず、朝シャンで髪の毛が薄くなるという根拠は、紫外線と深い関係があります。
紫外線というと、日焼けをイメージするでしょう。
この日焼けというのは、炎症を起こしている状態。
頭皮も同じことが言えるので、髪の毛にとってもいいものではありません。
紫外線で皮膚に炎症が起こり、真っ赤で痛い日焼け(サンバーン)として現れます。日光にあたって数時間後から赤くひりひりとした炎症が起こり、8時間から24時間でピークとなり、2、3日で消えて行きますが、あたりすぎたときは水ぶくれとなって皮がむけます。
※引用:紫外線による健康影響|環境省より
このように、紫外線は頭皮の負担を大きくさせます。
もともと皮脂が紫外線から守ってくれているのですが、朝シャンをすることで必要以上に皮脂がなくなってしまう、というのが朝シャンが良く無い理由になります。
夜シャンをしている時よりも、頭皮の状態が乱れやすくなっているので気を付けましょう。
紫外線について詳しく知りたい人は、以下の記事を要チェックです。
※参考:紫外線は1年の間ずっと気を付けたほうがいい理由と頭皮への影響はコレ!
根拠②洗い残しで頭皮が荒れる
朝に頭を洗っていると、思っているより時間をとられているのに気付きませんか?
忙しい朝こそ、朝シャンをしないで、頭をお湯で濡らす程度にしたほうが無難です。
朝の忙しい時間に、焦って頭を洗っていると、思っている以上に頭にシャンプーの泡が残ってしまい、頭皮が荒れる、なんてことも起こりがちです。
シャンプー剤は、頭の皮脂を洗い流すのが目的です。
この洗い流す成分には、界面活性剤がよく使われており、シャンプー剤にも同様に含まれています。
界面活性剤は皮膚に接触し続けると、炎症を起こしやすくなると証明済みです。
中には界面活性剤が原因で接触性皮膚炎が引き起こされる。これらの皮膚への悪影響は、皮膚への界面活性剤の暴露時間、使用濃度、使用頻度に依存している。
※引用:界面活性剤によって誘発されるかゆみとケラチノサイト-ヒスタミン系の関与より
洗い残しが起こりやすい朝に、わざわざシャンプーを使わないほうが良いわけです。
また、シャンプーの泡には皮脂などの汚れが付いており、それが残っていれば頭皮が荒れるのもありえます。
間違いなく早起きできる人は問題ありませんが、せめて洗い残しのリスクがあるという点は覚えておいてくださいね。
根拠③寝ている時に毛穴の汚れが邪魔をする
朝シャンをするより、夜にシャンプーで頭を洗ったほうがいいという理由も紹介しますね。
それは寝ている間に、髪の毛の成長を邪魔しないからです。
特に寝ている間は、成長ホルモンが多く分泌されています。
そのため、1日の中で、最も夜に髪の毛が成長しているというわけです。
成長ホルモンは絶えず分泌されているものではなく、分泌されるタイミングがあります。
運動後などもその対象となりますが、多くは睡眠中に分泌されます。
そのため、睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減少し、毛髪の形成に必要なタンパク質の合成が十分に行われなくなることから、薄毛の原因となってしまいます。
※引用:医療法人昴会 野村医院より
それなのに朝シャンをしていると、夜の頭皮の状態は最悪。
毛穴に汚れが残っていると、スムーズに成長できません。
髪の毛の成長を考えると、朝シャンではなく、夜シャンのほうがいい理由がイメージできたでしょうか?
朝シャンするより大事なシャンプーのタイミング
上記でも紹介しましたが、最もシャンプーをしたほうがいいタイミングは夜です。
特に就寝前にしっかりシャンプーができていると、髪の毛が成長しやすくなります。
- 夜シャンのメリット
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- 頭皮がきれいな状態で眠れる
- 眠りの質がアップできる
- ヘアサイクルが乱れにくい
ここでいう最大のメリットは、髪の毛が成長しやすい頭皮に仕上げられる点です。
また、シャンプーをしているなら、お風呂にも入っていると思います。
寝る前のお風呂は、睡眠の質を上げるポイントのひとつです。
薄毛対策にもなるので、寝不足の人ほど夜に洗髪を行いましょう。
※参考:寝不足になると薄毛になる?理屈では本当だから気軽にできる方法まとめ
どうしても朝シャンがしたい人がするべき対策
朝シャンをするメリットは、ヘアセットのやりやすさと、目覚めの良さです。
すでに習慣化していると、なかなか夜に変えるのは難しい人もいると思います。
そこで、朝シャンをする時の対策についてもまとめてみました。
どうしても、朝シャンがやめられない人こそ要チェックです。
意識するべき注意点
朝シャンをするなら、注意点をまず忘れずチェックしましょう。
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- 朝洗ったら夜は洗わない
- すすぎ残しを絶対にしない
- しっかり泡立てて頭を洗う
少なくとも、上記の3点を忘れずに守りましょう。
朝と夜の2回シャンプーをしている人は、圧倒的に皮脂が足りない状態になっています。
余計に頭皮の負担が大きくなるので、朝か夜の1回だけと決めておいてください。
そしてすすぎ残しはご法度です。
しっかり泡立てて、頭皮の摩擦を下げるのも忘れてはいけません。
頭皮に炎症を起こさないように、朝であっても丁寧にシャンプーをするのがポイントです。
朝シャンをするなら湯シャンを取り入れる
上記が難しい場合は、以下のような点を検討してみてください。
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- お湯だけでも皮脂汚れは落ちる
- 流す時間を少し長めに設定する
- 根元からしっかり浸透させる
つまりインターネットが普及するにつれて流行った、湯シャンのやり方を取り入れてみる、ということです。
湯シャンについての関連記事は以下のとおりです。
※参考:女性が湯シャンをしていいの?正しいやり方とやっていい人の特徴
朝シャンのデメリットは、シャンプー剤による刺激の強さが関係しています。
つまり、シャンプーを使わず、朝シャンをすれば問題ありません。
最も安全で簡単な方法なので、難しいことを考えずに、朝シャンのメリットを活用したい人におすすめです。
もちろん薄毛になるのは朝シャンだけではないから要注意!
朝シャンは、頭皮の状態を乱すケア方法です。
頭皮の負担が大きくなれば、それだけで薄毛のリスクを高めてしまいます。
だからこそ、朝シャンをやめて夜シャンに変えるだけで、薄毛になりにくくなるでしょう。
もちろん、薄毛になるのは、朝シャンだけではありません。
むしろ生活習慣のほうが深い関係があるので、注意して習慣を見直しましょう。
特に食生活を見直さないと、朝シャンで乱れた頭皮の状態が、余計に悪くなってしまいますよ。