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島根の港町の暮らしを、その文化ごと体験する旅行!【NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町/島根県出雲市】

2020年11月9日

出雲大社の北、島根半島の日本海沿いにたたずむ港町・鷺浦(さぎうら)。
ここは江戸時代の半ばから明治にかけて、東日本との交易船・「北前船」の‟風待ち港”として栄えました。

往時の船宿や廻船問屋の建物が残る、ノスタルジックな家並み。
『NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町』は、それらを活かして塩と魚の文化を体感できるようにした、新感覚の宿です。

島根の「北前船」の寄港地に、漁師町の風情が香る宿がオープン!

県の大半が海に面し、その豊かな恵みを受けてきた島根。
数ある漁港の中でも、ここ鷺浦には「北前船」の寄港地として栄えた歴史が色濃く残っています。

出雲大社の北、そそり立つ岩肌の間の道をたどって行きつく静かな漁港。
そんな風情豊かな地に、かつての船宿や古民家を活かした宿がオープンしました。

『NIPPONIA』とは、日本各地の歴史を受け継いだ建物をリノベーションして、その土地の文化を体感できるようにした宿。
ここ『NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町』では、海に育まれてきた文化と、それを伝え続けてきた人々と触れあう旅行ができる。

最盛期には20軒を超える廻船問屋が建ち並んでいた鷺浦。
今も残る海鼠壁(なまこかべ/壁に平瓦を並べて貼って、その継ぎ目に漆喰を盛って飾る伝統工法)や、煙出しの屋根、船宿の建築などから、当時の繁栄ぶりがしのべる。

司馬遼太郎や世界的な写真家も魅了された、‟神話のふるさと”の漁村。

かつて鷺浦を訪れた作家・司馬遼太郎氏は、エッセイ「千石船」(新潮文庫)にこう記したそうです。

「石見瓦(いわみがわら/島根県西部特産の瓦)でふかれた屋根、重厚な土蔵、格子のはまった表座敷といった建物が、幾重も組みあわされて、かつての富をほぼ想像することができる」

そしてシルクロードと世界の遺跡を撮り続けてきた世界的な写真家・並河万里氏は、鷺浦の自然や伝統に魅了されて約6年間も滞在していました。

名だたる芸術家たちを惹きつけた、鷺浦の風土と人々の暮らし。
そんな‟神話のふるさと”島根の漁村で、心ほどかれる休日を過ごせます。

江戸時代の趣が残る鷺浦には、「塩作り」や「あらめ作り」などの手仕事や、伝統行事の「シャギリ」「屋台船」「権現祭」などが今も受け継がれている。
これらに触れて、ときに参加できる特別な旅行プランもある。

「北前船」の時代から連綿と続いてきた鷺浦の歴史。
そこに溶けこんで、鷺浦の人々と触れあいながら過ごせる。

客室 ~ 穏やかな港町に佇む、昔懐かしい日本家屋で「暮らす」 体験 ~

『NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町』は、個性豊かな3棟の古民家から成っています。
いずれも漁師町・鷺浦の暮らしと歴史を映した、個性的な建物ばかり!

ゆったりしつらえられた全5室から、お好みの空間を選べます。

●釜屋 ~ 塩づくりの商家の歴史をしのぶ ~

鷺浦の伝統の「塩作り」を行なっていた、商家の建物です。
それぞれ2階建ての2部屋にリノベーションされていて、海風が心地よいロケーションから「潮花」と「潮風」と名付けられています。

・潮花

日本建築の美が香る床の間や建具など、往時の塩づくりと商家の繁栄がうかがえるお部屋です。
2階の窓からは、島根特有の赤瓦の町並みや入り江が見られ、島根の港町の風情を満喫できます。

・潮風

フロント棟にある、海に最も近いキッチン併設のお部屋。
1階は土間のダイニング、2階は海を望める寝室となっています。

さらに屋外に専用のテラスがあって、ここから眺める日本海の景色は格別!
心地よい潮風に吹かれながらBBQを楽しむなど、漁師町の旅行を遊び尽くせます。

●濱古屋 母屋 ~ 「北前船」の船宿に泊まる ~

かつての「北前船」の船宿の、母屋にあたる建物です。
漆喰と海鼠壁が美しく、「右舷」と「左舷」の2部屋に分かれています。

・左舷

かつての海辺の暮らしが甦る内装に、旅行気分が盛り上がります。
時間の風格が漂う梁と土壁、独特の箱階段など、江戸時代にタイムスリップしたような感覚に!

「左舷」とは船の左側の意味。
これもかつての船宿ならではのネーミングです。

・右舷

掘りごたつのある居間があり、足を延ばしてゆったりくつろげます。
簡単な調理ができるミニキッチンが併設されているので、長期の滞在にも向いています。

●濱古屋 離れ ~ 贅沢な1棟貸しで別荘気分! ~

こちらも「北前船」の船宿だった建物で、その離れにあたります。
2階建ての1棟をまるごと貸し切れるため、まるで別荘気分!

開放的な吹き抜けの1階は、風情ある土間をリノベーションしたキッチン。
中2階はロフト風のフリースペースで、さらに階段を上った2階が寝室になっています。

寝室の窓からは、「潮花」と同じく鷺浦の入り江や赤瓦の町並みを眺められます。

海と山に囲まれた、自然豊かな島根半島。
その風景に馴染んでたたずむ、風情たっぷりの古民家に滞在!

潮風の腐食を防ぐ焼杉の外壁や、虫籠窓、北前船の歴史を映した屋号札など、初めて見るのに昔懐かしいしつらえ。
全3棟・全5室の全てが異なる味わいで、何度でも旅行に来たくなる!
(「船宿」の外観)

食事 ~ 鷺浦だからこそ味わえる、島根の海の幸と大地の恵み ~

『NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町』の夕食スタイルは、基本的に自炊。
お好みの食材や飲み物を持ちこんで、キッチンでお料理できます。

ただしお料理が苦手な方には、シェフ仕込みの「夕食セット」もあり。
※「潮花」(素泊まり)は利用不可

海の幸に恵まれた島根の港町で、その豊かさを堪能できます。

IHクッキングヒーター・調理器具・食器・調味料などを完備!
海で釣りあげた魚をセルフクッキングするなど、ワイルドな楽しみ方ができる。
飲み物は持ち込み自由で、宿には地ビール・地酒・・奥出雲葡萄園のワインなどの用意もあり。

夕食セット(和食)の例。
島根の近海で水揚げされた旬の魚介のつみれ(鶏の肉団子に変更可)を、魚や昆布のつゆで贅沢に。
魚介の切り身を「木綿街道」の醤油に漬け込んだ漬け丼など、海辺ならではの海鮮に舌鼓!

夕食セット(洋食)の例。
メインはブイヤベースで、魚貝の旨味たっぷりのスープは最後の一滴まで飲み干したい味わい!
日本海のエビやイカを使ったアヒージョも付く。

朝食の例。
島根の沖で水揚げされたノドグロの干物や、島根産のお米・キヌムスメで炊いたご飯、鷺浦で採れたアラメ(海藻)の煮物など、漁師町の伝統が息づく健やかな和食。

島根の港町の手仕事と文化を体験! 素朴な人々と触れあえるひととき。

心ほどかれる食と宿でくつろいだなら、港町の暮らしをさらにディープに体験してみましょう。
『NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町』では、以下のような豊富な体験プランがあります。

・鷺浦の歴史と文化に触れる街歩き
・海水と藻から作る「藻塩」づくり
・神秘的な洞窟クルージング
・夕凪サンセットクルージング

文明の利器を手放して、“神話のふるさと”の漁師町に繰り出す。
どこまでも広がる海と空に抱かれれば、旅行者ではなく島根の住人気分になれるかもしれません。

鷺浦の海水とアラメ(海藻)で「藻塩」を手づくり!
古来、漁村の欠かせない営みだった塩づくりに「塩焚き小屋」で挑戦できる。

地元ガイドと一緒に鷺浦の町を散策。
「北前船」の交易の歴史や、廻船問屋などの家屋の特徴を聞いて、港全体を見渡せるビュー・スポットに歓声!
歴史作家も魅了された鷺浦の魅力にたっぷりひたれる。

島根半島の断崖絶壁や神秘的な洞窟、海一面が紅に染まる壮大なサンセットなど、感動がいっぱいの日本海クルージング!

旅行のだいご味は人々とのふれあい。まるで故郷に帰ったかのような居心地。

鷺浦には、「北前船」の‟風待ち港”として栄えた歴史と、それを今に伝える伝統的な町並みが残っています。

こうした貴重な遺産を守るために、鷺浦を盛り立てる「鵜鷺げんきな会」と、「NIPPONIA」プロジェクトを手掛けている株式会社NOTE、出雲エリアで宿泊事業を運営する株式会社サウンドプランがタッグを組みました。

島根を訪れる旅行者をいざない、鷺浦の人々との「交流人口」を増やすための宿を。
そんなホスピタリティと出会いがいっぱいなのが、『NIPPONIA出雲鷺浦 漁師町』。

‟暮らすように旅する”新感覚の旅行を、昔懐かしい島根の港町で楽しんでください。

「お客様と家族のように接したい」と語るスタッフたちが、「まるで故郷に帰ったかのような」繋がりを提供!
“神話のふるさと”島根の人情と鷺浦の大自然に包まれて、疲れた心と体をリフレッシュ。

旅行を超えた「滞在」で、島根の暮らしと文化に溶け込む。
「やすらぎ」ながら島根の港町の「恵みをいただき」、鷺浦の大自然に「ときめく」休日をどうぞ。

- DATA
NIPPONIA 出雲鷺浦 漁師町

HP
https://nipponiaizumo.jp/sagiura/
住所:島根県出雲市大社町鷺浦126−1

電話:0853-25-9331
営業時間:7:00~21:00(スタッフの施設常駐時間)
休日:無休
料金:参考価格20,000円~30,000円(1泊朝食付き、大人1名様)
※時期によって変動します。

取材協力・ 写真提供: NIPPONIA出雲平田 木綿街道/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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