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仁摩サンドミュージアム|世界一の砂時計がある「砂の博物館」

2023年12月15日

仁摩サンドミュージアム 世界一大きな砂時計「砂暦」がある、「砂の博物館」。
この砂時計は、なんと全ての砂が落ちきるまでに丸1年もかかります。

総ガラス張りのピラミッド型の館内には、砂の不思議がわかる展示がいっぱい!

世界各地から集められたさまざまな砂や、砂のオブジェなどが展示されていて、砂絵づくりなどの体験もできます。

人気コミック「砂時計」の聖地でもあり、ドラマ・映画化された際のロケ地になりました。
別館の「ふれあい交流館」では、その作中で使われた砂時計や、オシャレな砂グッズ、ガラス製品などのお土産を販売しています。

世界一大きな砂時計

悠久の時を感じる「砂の博物館」 砂の不思議とロマンがいっぱい!

『仁摩サンドミュージアム』があるのは、島根県の大田市。
「砂・時・環境」をテーマにした「砂の博物館」です。

大田市には、珍しい‟鳴り砂”の海岸「琴ヶ浜」があり、その音の秘密や、日本各地の‟鳴り砂”の展示などが見られます。
さらに世界各地と日本各地の砂を展示・解説しています。

都市化や開発が進むにつれて、身近なようで遠い存在になってしまった「砂」。

その秘密や、土地ごとに違う砂の性質、自然環境の中で果たしている役割などがわかります。

大小6基あるピラミッド型の建物 大小6基あるピラミッド型の建物がキレイ!

陽光にきらめく総ガラス張りの姿は、写真映え間違いなし。

時の祭典 毎年12月31日の深夜からは年越しイベント「時の祭典」が行われます。

巨大な1年計砂時計「砂暦」を、公募で選ばれた年男・年女108名が綱引きで180度回転させる一大イベント!

人生の節目を迎えた人や、カップル、夫婦などで新年をお祝いしてみませんか?

琴ヶ浜(ことがはま) 『仁摩サンドミュージアム』から車で約10分の「琴ヶ浜(ことがはま)」
歩くとキュッキュッという可愛い音が鳴る、不思議な砂浜です。

日本に約30ヶ所しかない‟鳴り砂”の浜の中でも、特に広くて美しいと評判。
海岸の長さは約1.6kmで、青い海と白砂の浜とのコントラストは一幅の絵画のよう!

映画化されたコミック「砂時計」のロケ地で、夏は海水浴もできます。

<国指定天然記念物/日本の音風景・百選/日本の渚・百選>
住所:島根県大田市仁摩町馬路
海開き:7月中旬~8月中旬

仁摩サンドミュージアム

世界と日本の砂を見て色や形の違いを楽しもう! ~ 展示と体験 ~

『仁摩サンドミュージアム』には、さまざまな展示や体験コーナーがあります。

砂や地球環境にまつわる展示のほか、体験教室やイベントなどを随時開催しているので、じっくりゆっくり滞在するのがオススメ!

主な見どころをご紹介します。

メインゾーン「タイムホール」

メインゾーン「タイムホール」

ロビーを兼ねたメインゾーン。

空が透けて見えるピラミッド型の館内で、世界最大の1年計砂時計「砂暦」が悠久の時を刻みます。

全長5.2m・直径1mもある砂時計は迫力満点!
1tもの砂が1年かけてゆっくり落ちていきます。

鳴り砂

タイムホールでは、この「砂暦」や‟鳴り砂”のガイダンスを行なっていて、本物の‟鳴り砂”を鳴らせるコーナーもあります。

音楽コンサートやシンポジウムなどが開催される日もあるので、ぜひ公式ホームページやSNSの告示をチェックしてから行きましょう。

企画展スペース

企画展スペース

1年を通じて楽しめる、四季ごとの企画展。

春・夏・秋・冬と季節感あふれるアートや作品を楽しめます。

環境保護をテーマに動物や自然を描き続けている画家シム・シメール氏のコーナーもあり、「シュルレアリスム(超現実主義)」の精細な原画や版画を展示しています。

砂に関する特設コーナー

砂に関する特設コーナー

世界中の個性豊かな砂や、日本全国の‟鳴り砂”などを展示している、砂の不思議がわかるコーナー。

ひと口に「砂」と言っても色や見た目、粒子の細かさなどが千差万別で、土壌や気候などによって個性があることがわかります。

違いを実感!

顕微鏡でいろんな砂を観察できるコーナーでは、それらの違いを実感!

「琴ヶ浜」の砂の中から、1mm〜3mmしかない小さな貝(微小貝)を探して、記念に持ち帰ることもできます。

環境ホール(ワークショップコーナー)

環境ホール(ワークショップコーナー)

「砂の博物館」ならではの体験コーナー。

・砂絵づくり(無料/2枚目からは1枚100円)
・砂の標本づくり(無料)
・砂の小物が作れるワークショップ(有料)

などなど、砂を使った楽しい体験ができます。

ほかにも日本では体験できるところが少ない「サンドアート体験」や、日本の侘び寂びを感じる「枯山水(かれさんすい)体験」もオススメ!

形の無い砂から思い思いのアートを生み出す遊びは、大人も子どもも夢中になれます。

色とりどりのガラスからアートな小物やアクセサリー 別館の「ふれあい交流館」では、ガラス工芸体験(有料)を行なっています。
色とりどりのガラスからアートな小物やアクセサリーを作る体験は、ハンドクラフト好きにはたまらない!

以下のようなたくさんのメニューから、お好みのクラフト体験ができます。

クリアキャンドル / カラーサンドやガラス小物を使ったオリジナルキャンドル作り
バーナーワーク / カラフルなガラス棒をバーナーで溶かして、しずく玉を作る
サンドブラスト / ガラスコップの表面にデザインする体験
フュージング / 電子炉でガラスを溶かし合わせて、オリジナルのアクセサリーを作る


コミック『砂時計』特設コーナー

コミック『砂時計』特設コーナー

芦原妃名子氏著の人気コミック『砂時計』のコーナー。
ドラマや映画化もされた人気作品で、『仁摩サンドミュージアム』がある大田市内には、作中に登場した場所がたくさんあります。

それらのロケ地マップや、作品のポスター・パンフレット・脚本・原作コミックなどを展示。
映画に登場した砂時計の実物もあります。

『仁摩サンドミュージアム』を訪れた後に、大田市内の‟聖地巡り”をするのもオススメです。

お土産品コーナー (ふれあい交流館2F)

お土産品コーナー (ふれあい交流館2F)

別館「ふれあい交流館」の2Fにある、お土産品のショップ。

いろんな砂時計やガラス小物・アクセサリーなどを販売しています。

映画『砂時計』に登場した砂時計

映画『砂時計』に登場した砂時計も買えて、こちらは日本で唯一、ひょうたんガラス職人がひとつひとつ手作りしている逸品!
一番人気のお土産です。

ほかにもミニチュアの砂時計入りのキーホルダーや、カラフルなガラスアクセサリーなど、ここでしか買えないオリジナル商品がいっぱい!

緑豊かなビオトープガーデン 別館「ふれあい交流館」の屋上は、緑豊かなビオトープガーデン。
『仁摩サンドミュージアム』の周辺を一望できる癒しの空間です。

ありのままの自然が残る大田市の風景を眺めれば、この豊かな環境だからこそ‟鳴り砂”の「琴ヶ浜」が保たれていることを実感できます。

仁摩サンドミュージアム

美しい砂を生み出すのは美しい自然 それを実感できるミュージアム

『仁摩サンドミュージアム』がオープンしたのは、1991年(平成3年)の3月3日。
京都大学の名誉教授で、著名な建築家でもある高松伸氏が設計しました。

そのシンボルの1年計砂時計「砂暦」は、同志社大学の名誉教授だった故・三輪茂雄氏が監修して3年がかりで作られたもの。

大田市の宝とも言える‟鳴り砂”の海岸「琴ヶ浜」の保全と、美しい自然環境の保護を願う象徴になっています。

砂暦

この「砂暦」を見上げて悠久の時に想いをはせれば、現在・過去・未来の悩みも砂のようにほどけていくかも?

そして世界中の砂や‟鳴り砂”の不思議にふれれば、自然の偉大さと大切さを実感できます。

白砂清松とたとえられる日本の砂浜は、未来にずっと残していきたい貴重な遺産。

それを絵に描いたような「琴ヶ浜」と『仁摩サンドミュージアム』を訪ねて、実は有限の資源である砂や、環境に敏感に左右される儚い“鳴り砂”に想いをはせてみませんか?

珍しい博物館 無限にあるかのように思われる砂は、実は水と同じく枯渇が危ぶまれている資源。

コンクリートの原料で、ビル・マンション・道・トンネルなどの建設に膨大に使われるため、将来的にはとても貴重になるかもしれません。

そんな世界各地の砂や“鳴り砂”の希少性が学べる、珍しい博物館。

仁摩サンドミュージアム

- DATA
仁摩サンドミュージアム

HPhttps://www.sandmuseum.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/sand.museum/
Facebookhttps://www.facebook.com/nimasandmuseum/

住所:島根県大田市仁摩町天河内975

電話:0854-88-3776
営業時間:9:00~17:00(入館16:30まで)
※変更の場合あり/年末・年始の営業日・時間はHPをご確認ください。
休館日:水曜・年末年始
※祝日の場合は翌平日(変更の場合あり)
※年末年始の詳しい日程はHPをご確認ください

<入館料>
高校生以上 730円(団体650円) ※R6.4.1から800円(団体700円)
小・中学生 360円(団体320円) ※R6.4.1から400円(団体350円)
※障がい者手帳をお持ちの方は割引あり

取材協力・ 写真提供: 仁摩サンドミュージアム(公益財団法人 シルバーランド振興事業団)・公益社団法人 島根県観光連盟/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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