エポラコラムサイト

出雲のお漬物を、新鮮な野菜で丁寧に手作り!【出雲の手作り漬物 けんちゃん漬/島根県出雲市】

2021年9月10日

けんちゃん漬 出雲の地元野菜を中心に、国産野菜を使っている手作りの漬物専門店。
「地元の良い食材を厳選して、丁寧に手作りする」
がモットーで、新鮮野菜のシャキシャキ感と、熟成発酵した旨みたっぷりの味わいが人気です。

出雲大社の「ご縁横丁」にある1号店では、試食も可能!
出雲のヘルシーなお漬物を、出雲大社 参拝の軽食やお土産にいかがですか?

東京の百貨店や高級スーパーでも人気! 昔ながらの、野菜の持ち味を活かした「お漬物」。

日本の食卓に欠かせないお漬物。
冬に野菜があまり採れなかった時代の保存食として、お腹に良い発酵食として、古くから愛されてきました。

そんなお漬物を昔ながらの手作りでお届けしているのが、この『出雲の手作り漬物 けんちゃん漬』。
その人気の秘密は、鮮度バツグンの野菜で丁寧に手作りしていること。

普通に売っている大量生産のお漬物とは、シャキシャキ感もパリパリ感も、味のフレッシュさも段違いです。

麹(こうじ)づくり 『けんちゃん漬』のお漬物は、昔ながらの手作り!
さらに注文を受けてから袋詰め・発送するためほぼ受注生産で、それが翌日にはお手元に届く。
※交通事情により、日数がかかる場合もあり

どんなお漬物屋さんよりも新鮮で、まるで生野菜のように色鮮やかな『けんちゃん漬』は、初めて見るとその美しさとフレッシュさにびっくり!


「やはりこれは、ひとつひとつ手間ひまかけて手作りしている事が理由だと思います」
と、社長の成相善美(なりあいよしみ)さん。

「野菜の細かい部分まで包丁を入れて、筋を取ったり、味がよく沁みるように切りこみを入れたりして、とにかく手作業にこだわっています。それで野菜本来の食感や鮮度、香りが活きているんだと思います」

こうして出来上がった「けんちゃん漬」は、
「普通のお漬物とは野菜の味が全然違う!」
「野菜そのものの味がしっかり感じられるし、古っぽい風味じゃなくてとてもフレッシュ」
と評判です。

成相さんいわく、 「これは出雲という土地が新鮮な野菜が豊富に採れて、浅漬がお好きな方が多いから、というのもあると思います。
あまり漬かりすぎていない味が好まれるため、京都などの古漬けの文化と違って、とにかく新鮮なんです。召し上がった時のパリパリ感を大事にしています」
だそう。

生野菜よりも長持ちして、いつでもシャキシャキ・パリパリの野菜が食べられるお漬物。
それがとてもフレッシュな味ときて、美容や健康を気にする人にも好評です。

津田かぶのはで干し 原料の野菜はできるだけ出雲産と島根産を使っていて、ほとんどが国産。野菜を作る農家さん達を応援するためにも、地元の野菜をメインにしている。

また、江戸時代から松江で栽培されている伝統野菜の「津田かぶ」など、出雲地方ならではの野菜もいっぱい!
(津田かぶのはで干し(天日干し)の風景)

津田かぶの「一皿盛り」 時間と手間をはぶいてオートメーションで作られたお漬物が多くなった時代、昔ながらに重石をかけて、手間ひまかけて作られた貴重なお漬物!
(津田かぶの「一皿盛り」)

『けんちゃん漬』大社店 出雲大社 正門前の「ご縁横丁」にある、『けんちゃん漬』大社店。
野菜の漬物だけでなく、日本海の新鮮な魚の粕漬など、出雲伝統の美味しいお漬物がいっぱい!

「これがお漬物!?」 色鮮やかでフレッシュな、シャキシャキの『けんちゃん漬』にびっくり! ~人気商品~

「漬物」と聞くと「しょっぱくて古びた味」というイメージがあるかもしれませんが、「けんちゃん漬」のお漬物は驚くほど新鮮!

その秘密は、地元の農家さん達から新鮮な材料を厳選して仕入れて、鮮度と美味しさを生かしながら丁寧に手作りしているから。

数十種類もある商品のうち、以下が特に好評だそうです。

●アスパラの浅漬け

アスパラの浅漬け

出雲大社店の人気No.1商品で、お店に並ぶのは春から夏にかけて。
フレッシュなアスパラ特有の、ポリポリ感が病みつきになそうです。

アスパラの持ち味を壊さないように、あまり漬かり過ぎないよう気を付けているそうで、普通のアスパラと同じように生ハムやスモークサーモンを巻いて食べるのがおすすめです。

●白ねぎの焼き醤油漬

白ねぎの焼き醤油漬

軽くあぶって塩漬けした白ねぎを、出雲産の「しぼりたて丸大豆醤油」で漬けた爽やかな一品。
そのまま刻んで食べてもよし、それを冷奴に載せたり、カリカリに焼いた厚揚げや豚バラ肉に載せても美味しく食べられます。

ねぎの食欲をそそる香りと、ほんのり爽やかな辛み、そしてこだわり醤油の風味が合わさって、ねぎ好きにはたまらないお漬物!
甘めの日本酒など、お酒のアテにも良く合います。

●漬物すしのもと

漬物すしのもと

お漬物のシャキシャキした食感が楽しい「すしのもと」。
作り方は、2合のご飯に混ぜるだけです。

島根県産の「津田かぶ」と国産の「みょうが」を刻みこんでいて、ほんのりピンク色の可愛いお寿司ができます。
キュウリを混ぜてよりフレッシュな食感のサラダ寿司にしたり、お刺身や鮭を混ぜて海鮮寿司にしてもOK!

さらにおすすめなのは、焼きさばを混ぜて、奥出雲伝統の「焼きさば寿司」にすること。
アイデア次第でご家庭の味が広がります。

年中売れ筋の人気商品ですが、暑さで食が細くなる夏に特におすすめだそう。
お酢の爽やかな味わいと漬物のシャキシャキ感で、食欲がわいてきます。

●石見銀山(いわみぎんざん)なす

石見銀山(いわみぎんざん)なす

こちらも人気の商品で、JA石見銀山に契約栽培してもらった柔らかいなすを、ヘルシーなりんご酢で甘酸っぱく漬けこんでいます。

世界遺産「石見銀山」周辺の農家さん達が愛情いっぱいに育てた上質な茄子を、職人が手作業で丁寧に漬けたレアな浅漬!
ツヤツヤした紺色の皮を切れば、キレイな白い果肉が出てきて鮮度の良さがよくわかります。

「きゅうり串」 他にもたくさんのお漬物があって、一番の売れ筋商品は「あさづけ胡瓜」。
出雲はきゅうりの産地なので、毎朝フレッシュな原料が農家さんから届く。
(大社店の店頭に並ぶ「きゅうり串」/2本入りのお持ち帰り用商品もあり)
※現在は新型コロナウイルス感染防止のため、店頭販売は袋入り1本にて販売

「雲太」の製造風景 生活のあらゆる場面で自動化と機械化が進む現代、ますます貴重さを増しているのが「手作りの美味しさ」。
丁寧に下ごしらえした野菜に重石をかけて、じっくり時間をかけて、美味しいお漬物に仕上げる――スタッフ全員がこの工程を大事にしていて、新卒の若者から年配のベテランまで、心をこめて頑張っている。
(大きな大根を梅酢でじっくり漬け込んだ「雲太」の製造風景)

けんちゃん漬

出雲の人気者・けんちゃんが生み出したお漬物を全国へ! ~『けんちゃん漬』の歴史~

『けんちゃん漬』の歴史は昭和47年(1972年)に始まりました。
現社長の成相善美(なりあいよしみ)さんのお父さん、成相賢二さんが始めた「成相漬物店」がその元祖です。

賢二さんは当初は八百屋を営んでいて、ご近所から「けんちゃん」と呼ばれて慕われていた人気者でした。その「けんちゃん」が八百屋のかたわらに作って売っていたのが、大好きな浅漬だったのです。

そしてこれが、「けんちゃん」と同じく人気を呼んで、
「けんちゃんが漬けた漬物だから『けんちゃん漬』だね」と
お客さんに言われるようになって、今の『有限会社けんちゃん漬』の会社名の元になりました。

けんちゃん漬

賢二さんはその後、出雲の人々の暮らしを良くするために議員になったため、お店の経営を引退。そして後を継いだ成相善美さんが「けんちゃん漬」の味と精神を受け継いでいます。

「当初はいろいろ失敗もしましたけど、日々精進するうちに、少しずつ私たちの作る漬物が認めていただけるようになりました。
今は特に首都圏でのニーズが高く、紀ノ国屋さんなどの高級スーパーや、三越・伊勢丹・高島屋・東急・京急さんなどの百貨店に置いていただいています。うれしいことに、どのお取引先でも大事に扱っていただけて、今も販路が広がり続けています」

賢二さんと同じく出雲の、そして全国の人気者になった「けんちゃん漬」。
その新たな展開として、最近、新たな工場を作りました。

けんちゃん漬

「これは約8年稼働している現在の工場が、浅漬用に設計されていたためです。このたび昔ながらの古漬を商品化するにあたって、昔の農家の蔵のような環境を整えた、古漬専用の工場を作りました」

「なぜあえて今『古漬』か、と申しますと、ご飯とお酒の良いお供になる、弊社オリジナルの福神漬を広めたかったからです。
厳選した醤油やみりんなどで丁寧に味付けして、さらに出雲特有の薬味として、マコモタケや干しシイタケを入れています。これらの旨みがしっかり沁みているため、化学調味料は無添加の古き良き福神漬です」

秋冬のお漬物 『けんちゃん漬』が大切にしているのは、昔ながらの本物のお漬物の味。
丁寧な素材と厳選した素材がそれを叶える。
(秋冬のお漬物)

「漬物ふりかけ」

さらに別の目標は、「野菜の廃棄ロスを減らす」ことです。
かつては漬物の原料の大根の葉や津田かぶの葉を、使いみちが無かったために捨ててしまっていました。

ですが、今はその葉っぱも古漬けにして、特殊な製法で乾燥させた上で「漬物ふりかけ」として販売。

これが健康に気をつかう人達とても好評で、
「安心して子どもに食べさせられる!」
と喜ばれています。

生産者

漬物用の野菜を作る農家さん達も幸せに。食べる人だけでなく、仕事のパートナーと社会にも貢献。

「『けんちゃん漬』を作るには良質な野菜が欠かせませんが、野菜にはどうしても価格が落ちてしまう時季があります。そんな時でも農家さんが廃棄ロスを出さないで済むように、値崩れしないように買い支えています。
弊社の漬物は、野菜を作ってくださる農家さんあってのものです。そんな大事なパートナーを守るために、いろいろ取り組んでおります」

人気商品の『アスパラの浅漬』にしても、『白ねぎの焼き醤油漬』にしても、元々は農家さんからの問い合わせで開発。

たとえば出雲には、「神在(かみあり)ねぎ」という特産のねぎがあります。
ですがこれが、冬場に強い風が吹く出雲平野では、よく折れてしまっていました。

「この折れたねぎをなんとか使ってもらえませんか?」
と頼まれて開発したのが、『白ねぎの焼き醤油漬』だったのです。

『白ねぎの焼き醤油漬』

さらに別の人気商品の『石見銀山なす』も、JA石見銀山の農家さん達が頑張って作って売り先を探していたものの、「なかなか良さを分かってもらえない」
と相談がありました。

そこで全国にたくさんの販路を持つ『けんちゃん漬』が、一肌脱いだのです。
『石見銀山なす』の美味しさを存分に引き出したお漬物にして、一躍人気になりました。

『石見銀山なす』

「さらに現在は海外輸出も始めています。
これはハワイの日系人の方々から『日本のフレッシュな浅漬けが食べたい』というご要望があって、そのお声を受けた現地のスーパーさんから、弊社に熱烈なご打診があったためです。
そこで『けんちゃん漬』を航空便で運んで、ハワイで売っていただくことになりました」

と成相さん。

ハワイは火山島なので、土質の関係であまり良い野菜が育ちません。
ナスなどは皮が硬くて剥かないと食べられないほどで、キュウリや白菜なども全然味が違うそうです。

「ハワイの日系人社会が2世や3世だった頃は、日本のふるさとに里帰りして食べて、その味が忘れられなくなったそうです。
ですが今や4世や5世の世代です。帰省できるふるさとが無くなってしまい、それでハワイで唯一手に入らない食べ物の、日本の新鮮な野菜を使ったお漬物が切望されるようになったそうです」

海外輸出は初めての試みだったそうですが、航空便で品質を保ったままで、賞味期限が1週間~1ヶ月はある状態で販売できました。
こうして海を渡った『けんちゃん漬』は、ハワイで熱烈に歓迎されたのです。

出雲から全国へ、そして海まで渡った「けんちゃん漬」。
みんなを笑顔にしてくれる、グローバルなふるさとの味です。

出雲平野 一級河川・斐伊川(ひいかわ)が運んだ肥沃な土が広がる出雲平野。
この美しくて豊かな自然の中で、『けんちゃん漬』の原料の野菜が育つ!

- DATA
出雲の手づくり漬物 けんちゃん漬

HPhttps://kenchanzuke.com/

<大社店>
住所:島根県出雲市大社町杵築南840-1

電話:0853-31-4518
営業時間:平日/10:00~16:00 土日祝/9:30~16:30
※漬物のお問い合わせは本社工場へどうぞ
休日:不定休

<本社工場>
住所:島根県出雲市大社町遙堪403

電話:0853-31-9860
営業時間:9:00~17:30
休日:水曜(不定休)・日曜
※HPのショップカレンダーでご確認ください

取材協力・ 写真提供: 有限会社けんちゃん漬等/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

Related Posts
関連記事

メニュー
epauler公式ショップ