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旅人と石見銀山の人々を結ぶ、フォトジェニックな滞在型ライブラリー&カフェ【石見銀山まちを楽しくするライブラリー/島根県大田市大森町】

2023年9月17日

新感覚のライブラリー&カフェ 世界遺産「石見銀山」の町に誕生した、新感覚のライブラリー&カフェ。

テーマは「本と出会い、人と出会い、地域と出会う」で、誰でも利用できる図書館とカフェ、コワーキングスペース、ファミリースペース、ギャラリー、芝生広場などがあります。

豪商の古民家を改装した趣たっぷりの建物や、行燈をモチーフにした巨大な本棚、石見銀山の間歩(まぶ/坑道のこと)を模した「えほんのどうくつ」など、フォトジェニックなしつらえが魅力!

お気に入りの本を見つけてゆったり読むのもよし。
2Fのコワーキングスペースで仕事にいそしむのもよし。
ほかの旅人や地元の人々、ここをサテライトキャンパスにしている島根県立大学の学生と交流するのもよし。

誰もが思い思いに過ごせるフリースタイルな図書館です。

※冬季(12~3月)閉館
※本の貸出はなし(館内での閲覧のみ)

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

石見銀山の麓にフォトジェニックな図書館が誕生! 本・人・地域と出会える場。

島根県大田市にある大森町は、世界遺産・石見銀山のまち。
銀が盛んに掘られていた江戸時代の町並みが残り、それにまつわる文化や暮らしも色濃く残っています。

そんな情緒たっぷりの古都に、素敵な本や地元の人々と出会える図書館が誕生!
その名は『石見銀山まちを楽しくするライブラリー』

各界の著名人が選んだ本や、地元の人々との出会いを楽しめる、滞在型の図書館です。

気さくなムード 気さくなムードでリラックスできて思い思いに本が読める!

カフェでは地元食材のスイーツやこだわり焙煎のコーヒー、出雲のお茶などを味わえて、仕事や勉強に使えるコワーキングスペースもあり。

リラックス

豪商の邸宅を趣あふれる図書館に。豊富なスペースに気ままに滞在。

『石見銀山まちを楽しくするライブラリー』の建物は、大森町に残る「旧松原邸」をリノベーションしたもの。

松原家は酢の醸造と取引で栄えた商家で、約575平方メートルもの敷地に建つ木造建築は見事の一言!
往時の繁栄を語る造りを活かして、さまざまな滞在スペースを設けています。

①行燈本棚

行燈本棚

まず目に入るのは、エントランスのすぐそばに並ぶ行燈型の本棚。
高さは天井から畳の床まであり、内側からほのかな光を放っています。

幻想的に浮かび上がる本は、各界の著名人や島根県で活躍する人々が選んだ「人生に影響を与えた本」。
200冊以上の中から生きる指針や座右の銘が見つかるかもしれません。

②えほんのどうくつ

えほんのどうくつ

石見銀山の間歩(まぶ/坑道のこと)を模した絵本コーナー。
蔵を改造したトンネルのような空間に、子どもに人気の絵本が200冊以上並んでいます。

さらに同じ1Fには、お子さんが水遊びできる浅いプールもあり。

あちこち探検したり、気になった絵本を読んだり、水遊びしたりと、お子さんも楽しめる図書館です。

③ラウンジ・休憩スペース

ラウンジ・休憩スペース

ラウンジ・休憩スペース

館内のいたるところにソファやテーブルがあって、気に入った場所で自由に本を読めます。

おすすめは風雅な坪庭に面した1Fの縁側と、大森町の町並みを望める2Fのラウンジ。

ラウンジには長~いソファといくつものミニテーブル、開放的なガラス張りの大窓があり、伝統の石州瓦(せきしゅうがわら/島根県西部名産の赤茶色の瓦)の町並みに癒されます。
※ラウンジは有料(1名220円/1時間)

さらに1Fの芝生広場にはウッドデッキがあり、パラソル付きの屋外ソファでくつろげます。
季節やお天気に合わせてのどかに読書にひたれます。

④コワーキングスペース (大部屋/個室)

コワーキングスペース (大部屋/個室)

2Fにあるお仕事スペース。
独立した机がブース式に区切られた大部屋と、個室の2タイプがあります。

どちらも商家の建築を活かした組子細工や木の壁が美しい、和の癒しにあふれた空間。
カフェの商品を買うと使用料が半額になるのもうれしい!

コワーキングスペース

地元食材によるこだわりカフェは読書もOK!

『石見銀山まちを楽しくするライブラリー』では、本の貸し出しは行なっていません。
そのぶんくつろげる場所が充実していて、カフェでも本が読めます。

ここでは地元食材によるオリジナルスイーツやドリンクを提供。
島根県立大学の学生が地元のお店や生産者と開発した、個性豊かなメニューを楽しめます。

しまねのクリームあんみつ

コーヒー/カフェオレ

大田市の焙煎所・山羊コーヒーの自家焙煎豆によるオリジナルブレンド。

特にアメリカンは苦みや酸味が控えめで、「コーヒー本来の旨みがしっかり味わえる」と好評! 専用にブレンドされた、ここでしか味わえないコーヒーです。

不動のプリン

大森町の平飼い卵で手作りした自家製プリン。
固めでしっかりした食感のクラシックプリンで、濃厚な味わいを楽しめます。
どんな世代でも美味しく感じる、懐かしくも新しい逸品。

しまねのクリームあんみつ

江戸時代に石見銀山領の飢饉を救った‟いも代官”井戸平左衛門にちなんだ、地元食材たっぷりのあんみつ。

お隣の飯南町のブランドさつまいも「森の絹」の冷やし焼きいもに、大森町の人気店「ベッカライ コンディトライ ヒダカ」の「木次牛乳のミルクジェラート」を添えて、さらに大田市名産の甘夏のピールや、あんこなどをトッピングしています。

ほかにもお茶処・出雲の紅茶や玄米茶、大田市の甘夏を使った夏限定のソーダやフロートなどもあり。
地産地消のドリンクやスイーツを、お気に入りの本を片手に楽しめます。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

図書館とカフェで町おこし。石見銀山の新たな交流拠点。

『石見銀山まちを楽しくするライブラリー』は、島根県立大学のサテライトキャンパスを兼ねています。
学生たちによる地域づくりの”学び”の拠点となっていて、実践的な地域おこしや交流が行なわれています。

たとえば地元食材を活かしたカフェメニューの開発や、イベント、ワークショップ、子どもから大人まで遊べる縁日などを、学生たちが主体となって開催。
地域と共生し、地域を盛り立てる人材を育成しています。

人情を体感できる場

このライブラリーは、そのビジョンを具現化するためのモデルケース。
単に本の貸し借りをする箱物では無く、本を「人が集うためのコンテンツ」として位置づけています。

訪れた人々がこれらの活動に触れることで、石見銀山の歴史や文化、そこに住む人々の人情を体感できる場にもなっています。

やがて石見銀山を訪れる目的になるかもしれない、新たなスタイルの図書館。
気軽にふらりと立ち寄って、石見銀山の風土や人々とふれあってみませんか?

フォトジェニックなライブラリー 石見銀山は見どころが多く、マイカーの乗り入れが禁止されているため歩き疲れることも。
バスの待ち時間も長いので、そんな時の休憩スポットにおすすめ。

フォトジェニックなライブラリーでくつろいで、素敵な本や人と出会えるひとときを。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

- DATA
石見銀山まちを楽しくするライブラリー

HPhttps://ginzan-books.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/ginzan_cafe.library/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

住所:島根県大田市大森町ハ94

電話:0855-24-2201 (大学事務局)
メール:kikaku@u-shimane.ac.jp
営業時間:10:00~17:00
定休日:月・火・水曜
(その他、不定期に閉館する可能性あり)
利用料金:基本無料
(2階コワーキングスペースは1時間300円~)

取材協力・ 写真提供: 石見銀山まちを楽しくするライブラリー/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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