体にとって特に大事なものの一つとして、血液が挙げられます。
血液の中には、体調を維持するために必要なものがたくさんの含まれています。
そして、その血液は体中を流れているのを忘れてはいけません。
つまり血流です。
血流が悪くなると、体に必要なものが行き届かなくなります。
そうなってくると、ひとつひとつの細胞が働きにくくなり、体に異常が出てきてしまうわけです。
これはもちろん髪の毛も同じ。毛母細胞に栄養が行き届かないと、髪の毛の成長がうまくできなります。
髪の毛は死んだ細胞といわれており、一度ダメージを受けると、元に戻りません。
悩みが深刻にならないように、血流の働きをぜひ意識してみてください。
髪の毛と血流の話
もともと髪の毛は、東洋医学で「血余」といわれています。
名前のとおり、血余とは余った血液という意味。必要なところを優先して、血液が使われていくので、髪の毛に使われる血液は最後にまわされるわけです。
上記で血液には、体に必要なものがたくさん含まれていると紹介しました。
例えば、食べ物から摂取した栄養もそうですし、酸素を運ぶ役割もあるわけです。
さらに老廃物を除去するために、これも血液が運んでいるのを忘れてはいけません。
したがって血流が悪くなると、それだけで体に悪い影響がでるのは想像に難くないですね。
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- 肩こりがひどい
- 体がむくんできた
- 吐き気がして体がだるい など
このように感じているときは、すでに血流が悪くなっている証拠です。
できるだけ、このような症状にならないように、予防できることがベストです。
血液の流れが悪くなる原因
では、なぜ血流が悪くなってしまうのでしょうか?
もともと人間は、体を動かすことで、血流をキープできています。
筋肉が伸び縮みすることで、ポンプのように血液が押し出されて、体中に血液が巡っているわけです。
しかし、以下のような原因で、血液の流れが悪くなってしまいます。
運動不足で体を動かせていないと、筋肉が使われないため、血流が悪くなるのは当然ですね。
それ以外にも、ストレスの影響で血流が悪くなりますし、食生活も血流に影響を与えます。
体の仕組みなので仕方がないことですが、健康的に生活習慣が守れていないだけで、様々な原因で簡単に流れが悪くなるのです。
血流が悪くなった後の髪の毛の状態とは?
血流が悪くなると、徐々に体調が悪くなる方向に向かうのはイメージが湧くと思います。
そうならないように予防するのに効果的な方法はなんでしょうか。
体調が悪くなるのと同時に、髪の毛の状態も当然悪くなります。
それは以下のような悪影響を受けるからです。
- 髪の毛が受ける影響
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- 成長が遅くなる
- 頭皮の状態が悪くなる
- 白髪が増えるリスクが高まる
※参考:急に白髪が増えた…女性の多くはどの程度の白髪で焦る?正しい対策は?
血流が悪くなると、末端の細胞に、栄養だけでなく、酸素も供給されにくくなります。
髪の毛にとって成長がしにくい状況になっていくため、どうしても髪の毛が伸びにくくなるわけです。
さらに水分不足になり、頭皮の状態も悪くなり、フケやかゆみまで出てくるようになります。
そうなってくると、頭皮の中と外の両方から負担がかかってくるため、白髪が増え、薄毛にもなるリスクが高くなるわけです。
血流にはヨガがいいって本当?
血流が悪くなった時の影響について、簡単に説明してきましたが、血流悪化の予防のためにちょうどいいのがヨガになります。
ヨガがなぜおすすめなのかというと、以下のような効果が期待できるからです。
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- 筋肉が解れて血流がよくなる
- ストレスが和らいで血流がよくなる
- 安定した精神がキープできて血流が悪くならない
血液の流れを悪くさせる要因を、ヨガ1つでそれなりに予防できます。
体を動かす習慣がない人は、隙間時間でできる方法もあるので取り入れてみましょう。
ヨガの効果①筋肉がほぐれて血流がよくなる
ヨガというのは、様々なポーズと呼吸法で、血流をよくすることができます。
特に激しい動きを必要としていないヨガに、なぜここまでの効果が期待できるのでしょうか?
それは、ヨガの動きは硬くなった筋肉をほぐして柔らかくできるからです。
しかもただのストレッチではなく、関節を動かす動作も加わって、さらに血流アップが見込めます。
体が硬くなったという意識がある人ほど、ヨガを行うと髪の毛にいい影響があると考えられます。
もちろんそうでない人も、体を動かすだけで筋肉が動いて、血液の流れがよくなります。
ヨガの効果②ストレスが和らいで血流がよくなる
また、ヨガというのは、ただの運動ではありません。
瞑想などのマインドフルネスといわれるものの一種です。
精神力を安定させる効果があるので、ストレスなどの影響を抑えられます。
特にストレスが溜まっている人がヨガをすると、和らいで楽になったという話はよく聞きます。
ヨガは呼吸法を重視します。ストレスが和らぐ理由は、呼吸に集中しながら、一緒に体を動かすからです。これによって偏桃体(へんとうたい)といわれる部分が活性化して、不安などのストレスが少なくなります。
それだけ理にかなった方法なので、イライラしがちな人ほど、ぜひ、ヨガを活用してみてください。
ヨガの効果③安定した精神がキープできて血流が悪くならない
普段から精神的に不安定だという人も、ヨガを活用するのがおすすめです。
ヨガの中には瞑想も取り入れていると紹介しましたが、この瞑想は、慣れてくると自分の感情のコントロールにも役立つようになります。
不安定だと気付きやすくなるという意味で、気付いたらヨガをして気持ちを落ち着かせればいいわけです。
精神をコントロールできれば、自然と血流が悪くなるのを予防できるでしょう。
予防として効果的なので、髪の毛の不安がある人もぜひ挑戦してみてください。
血流が悪い人にちょうどいいヨガの使い方!
ヨガといっても、やり方は様々です。
その中でも血流が悪い人がやるべき方法をまとめてみました。
血流がよくなるヨガのおすすめポーズ
ヨガで大事になるのは、ポーズです。
ポイントとなるのは以下の2つ。これらが含まれるポーズを選ぶだけで、髪の毛にとっての悪影響を少なくできます。
- ヨガの血流アップで大事になるポイント
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- 凝った筋肉をほぐすこと
- 股関節を刺激させること
これらのポイントを抑えられたポーズの一例は、以下の3つです。
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- 三角のポーズ
- ダウンドッグのポーズ
- チェアポーズ
あくまで一例なので、まだまだヨガにはポーズがあるので、隙間時間にできる気軽なものを見つけてみてください。
ヨガでもよく使うおすすめ呼吸法
ポーズだけでなく、ヨガには呼吸法というものがあります。
瞑想の効果があると紹介してきましたが、この呼吸法を取り入れることで、悪くなった血流を和らげるわけです。
その中でも、誰でもできる腹式呼吸をしながら、ヨガのポーズをしてみてください。
- 腹式呼吸のやり方
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- ゆっくり鼻から息を吸う
- お腹を膨らませたら、ゆっくりと息を口から吐く
- 息を吐く時にお腹を引っ込める
腹式呼吸というのは、簡単にいうと、お腹を意識しながら深い深呼吸をするイメージです。
ゆっくり行うといいので、時間がある時にヨガをしましょう。
ヨガもしてない?それなのに血流が悪くなる習慣をしている人へ
髪の毛は血液の影響をかなり受けます。
流れが悪くなっているだけで、髪の毛が成長しにくくなり、薄毛や白髪に悩むことになります。
そうならないためにも、ヨガを習慣化しておくだけで、予防しやすくなります。
時間がとれる時に、ゆっくり呼吸をしながら、様々なポーズをとってみてください。
精神的にも落ち着けるので、イライラしている時にも挑戦してみましょう。
すぐにヨガがヘアケアにも有効なのがわかると思いますよ。