薄毛というと、イメージするのは前頭葉から頭頂部にかけての部分です。うなじが薄毛だと言われても、ピンとこない人も少なくないでしょう。
結論から言ってしまうと、うなじの薄毛こそ、自己判断するのは注意してください。
もともと、うなじが薄毛になるのは、かなりマレで珍しいケースです。体調不良になっている可能性もあるので、必ずセルフケアだけで済ませないようにしましょう。
うなじの薄毛は稀?原因は特定しやすい?
うなじの薄毛は、あまりメジャーなものではありません。
だからといって、原因はこれだ!と特定するのは難しいです。よくある症状としては、以下の3つですが、よくわかっていない部分もたくさんあります。
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- 円形脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 抜毛症
どれも、あまり目にしない名前ばかりかもしれません。
しかしどれも、体調が悪い状態で起こりうる症状ばかりです。原因不明な部分もあるので、自己判断しないほうがいいと紹介しているのはこのためです。
※参考:女性でも起こりうる脱毛症…種類によって対策が違うが基本は頭皮に注目!
よくある原因01:円形脱毛症
うなじが薄毛になっているのは、円形脱毛症が原因になっているのかもしれません。
円形脱毛症と聞くと、部分的な薄毛をイメージする人が多いでしょう。確かに円形脱毛症は、部分的な薄毛として有名です。
しかし円形脱毛症が複数発生するか、薄毛部分が広がったとすれば、円形脱毛症と気付きにくくなってしまいます。
- 円形脱毛症が起こるキッカケ
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- ストレス
- 過度の疲労
- 睡眠不足 など
しかも円形脱毛症が起こるのは、ちょっとした生活習慣の乱れで起こってしまいます。
※参考:寝不足になると薄毛になる?理屈では本当だから気軽にできる方法まとめ
あくまで上記はキッカケです。円形脱毛症の主な原因は、「自己免疫反応」とされており、免疫が過剰に働いてしまうことです。よくわかっていない症状なので、体調には注意しましょう。
よくある原因02:牽引性脱毛症
上記の原因に心当たりがないのなら、うなじに薄毛ができているのは、牽引性脱毛症の可能性があります。名前のとおり、髪を引っ張りすぎて起こる薄毛です。
- 牽引性脱毛症が起こるキッカケ
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- きつく縛ってポニーテールをしている
- 引っ張りながらヘアアイロンを使う
- 頻繁にエクステを使っている など
自分としては、髪を引っ張った覚えがなくても、上記のように頭皮の負担が大きいことをしていたなんて話はよくあります。うなじの薄毛が極端に進行していないのなら、引っ張るのを辞めるだけでよくなるはずです。
どうしても辞められないのなら、髪型を変えてみるなど、工夫次第でなんとかなります。
よくある原因03:抜毛症
抜毛症とは、自分で毛を抜いてしまう状態の薄毛です。主な原因はストレスとされており、気を紛らわせるために、髪を抜く行為を始めてしまいます。
- 抜毛症が起こりやすい人の特徴
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- おとなしい性格
- 思春期の女性
- 不安になりやすい など
誰にでもなるものとされていますが、特に女性が多いとされています。
髪の毛を抜くと気持ちが落ち着いたと感じれば、つい辞められなくなり、クセになった時には薄毛になっていたという話は少なくありません。抜く場所がうなじであれば、その周辺から髪の毛が少なくなっていきます。
きれいに頭皮が見えるというより、まばらに薄毛になっていくのが症状のひとつです。自分で髪の毛を抜いていくので、当たり前かもしれませんが、意識があるのならすぐに専門家に相談しましょう。
うなじが薄毛になりやすい人の特徴
うなじに薄毛ができるのは、様々な原因が考えられますが、ほとんどが生活習慣や精神的なものだったのがわかったでしょう。少なくとも以下に当てはまる人は、うなじに薄毛ができていないか確認してみてください。
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- ストレスを溜めやすい繊細な人
- 思春期の女性
- 頻繁にヘアアレンジを楽しむ人
薄毛の状態を見ても、どれが原因かわかりにくいのが、うなじの薄毛の特徴のひとつです。何度も言っているように、不安なら専門家に相談してください。
自己判断をして放置していると、薄毛の部分が広がっていく可能性があります。特に精神的に不安定な時期は、薄毛が広がってしまうかもしれません。薄毛の部分が気になって外出しにくいかもしれませんが、早めに対策をしたほうが、状態が良くなるのは早くなります。
うなじの薄毛は対処法が状況に応じて違うから難しい
うなじに関係なく、薄毛がひどくなってほしくないのは誰でも同じでしょう。
しかしうなじが薄毛となると、原因が幅広いだけに、対処法が定まりません。そこで以下のような、間違いない方法は知っておきましょう。
- 間違いない対策
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- クリニックで診てもらう
- 生活習慣を見直す
- 頭皮の状態を整える
この中でも、体調が良くないと自覚があるのなら、クリニックで診てもらうのを優先しましょう。
円形脱毛症だった場合、何が原因でうなじが薄毛になっているのかわかりません。そうでないにしても、放置していると症状が悪化するだけです。専門家に相談して、正しい対処法を実践できるようにしてください。
最も大事なのはクリニックで診てもらうこと!
うなじに薄毛ができているのなら、クリニックで診てもらいましょう。これが最も安心できる方法です。
ただし、どんなところで診てもらえるのか、よくわからない人も少なくないでしょう。以下の診療科目がある病院だと安心です。もちろん薄毛について詳しいところだと、さらに安心感があります。
- 診てもらいやすいクリニック
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- 皮膚科
- 内科
- 薄毛専門クリニック
近くの病院で探すのなら、皮膚科が最も無難です。頭皮は皮膚のひとつとして見られるため、薄毛で悩む人は皮膚科に行ってみましょう。特に炎症やかゆみなど、頭皮に違和感がある時には有効です。
内科は、薄毛と関係なさそうに感じる人もいるかもしれません。しかし体調面で違和感がある人は、内科だと検査などをしてもらえるので、特にうなじに薄毛がある人は候補として考えても良いと思います。薄毛の専門クリニックだと、薄毛対策の薬を処方してくれるなど、髪の毛を生やすための方法を提案してくれます。それぞれ特徴が違うので、原因に合わせてクリニック選びをしてみてください。
少なくとも生活習慣は見直そう!
上記ではうなじの薄毛の原因について紹介しましたが、どれも生活習慣が関係しています。
そのため、うなじに薄毛を発見したら、とりあえず規則正しい生活をしてみましょう。
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- 深い睡眠ができるように努力する
- 食事はバランスよく摂る
- 運動も適度に始めてみる
生活習慣と言われても、何から始めるべきかわからない人は、上記の3つから挑戦してみてください。どれも髪の毛を増やすためには、必要なものばかりです。精神的な原因から薄毛になっているのなら、これらの方法でも十分効果的です。
※参考:髪の毛に悩みがあるのなら栄養の見直し必須!どうなったら何をするべき?
頭皮の状態を整えるのも大事
髪の毛は、頭皮と深い関係があります。頭皮の状態が悪いと、生えてくる髪の毛だけでなく、抜け毛が増える原因にもなって危険です。
※参考:抜け毛がひどいと感じる女性は冷静に!病院に行く前に確認するべきポイント
そこで、以下のような対策を意識しておきましょう。
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- 刺激に強いカラーやパーマを控える
- 自分に合ったシャンプーを選ぶ
- 保湿を忘れない など
頭皮の状態を整えるためには、刺激物から距離を置くことから始めてみてください。薄毛になっている時点で、頭皮が弱っており、元気な髪の毛を生やすのが難しくなっています。
また、自分に合ったシャンプーを選ぶのも基本中の基本です。洗浄力が強すぎると頭皮が乾燥し、炎症を起こしてしまいます。逆に洗浄力が弱すぎると、皮脂で毛穴の詰まりで髪の毛が生えにくくなって大変です。
ちょうどいいシャンプーで洗って、正しく保湿をすれば、頭皮が柔らかくなり、髪の毛が生えやすい状態になります。例えば、何も保湿をしていないのなら、育毛剤を使うなどして保湿を忘れないでください。
うなじの薄毛は原因を断定するのが難しい…先に専門家へ相談しよう!
他の部分に比べて、うなじの薄毛は原因がわかりにくく、どのような対策をするべきか判断しにくいのが現状です。自己判断してしまうと、悪化する可能性があります。
そうならないように、薄毛を発見したら、早めに専門家に相談しましょう。原因がわかれば、対策のやり方がわかってきます。
また、診てもらうまでの間は、刺激物を控えて頭皮の状態を整えてください。薄毛全般に使える方法です。シャンプーや育毛剤などを見直して、様子を見るようにしましょう。
ご参考になれば幸いです。