髪の毛がパサパサになってしまうと、思いどおりに髪をセットしにくくなりますよね。
それは乾燥した髪の毛はうねりやすくなるからです。
パサパサにならないように対策をすぐに始めた方が、今以上に髪の毛が乾燥しにくくなります。
原因に合わせた対策をまとめてみましたので、髪の毛が乾燥して困っている方は参考にしてみてください。
髪の毛がパサパサになる仕組み
パサパサになった髪の毛は、そもそもキューティクルが開いた状態になっています。
キューティクルとは、たんぱく質からできた最も外側にある髪の毛を構成する物質です。 うろこ状になっており、髪の毛内部の水分やたんぱく質を外部の刺激から守るための役割があります。
キューティクルは、様々な原因で開いたままの状態となり、この状態が続くと乾燥がひどくなっていくので注意が必要です。
- キューティクルが開く原因
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- 熱によるダメージ
- 紫外線によるダメージ
- 美容室での施術のダメージ
- 摩擦によるダメージ
これらの原因は、以下で紹介する髪の毛がパサパサになる原因と繋がっています。
キューティクルが開いたままになると、髪の毛内部の水分や成分が流出してしまうからです。
髪の毛がパサパサになる原因
髪の毛がパサパサになってしまうのは、髪の毛の表面にあるキューティクルが関係していることをお伝えしてきましたが、より具体的に、髪の毛がパサパサになってしまう原因について見てみましょう。
- 髪の毛がパサパサになる原因の一例
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- 髪の毛に対する物理的ダメージ
- 頭皮の状態が乱れている
- 生活習慣が乱れている
髪の毛がパサパサになる原因は、大きく分けて3つのパターンが考えられます。
原因《1》髪の毛に対する物理的ダメージ
まず、髪の毛がパサパサになる原因は、物理的なダメージがひどくなった時です。
- 物理的ダメージの一例
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- 熱のダメージ
- 紫外線によるダメージ
- 施術によるダメージ
- シャンプーによるダメージ
これらはキューティクルの負担となるものばかりです。
できる限り髪の毛に物理的なダメージを加えないようにする意識が大事になるので、意識しておくと髪の毛がパサパサになるリスクを抑えられるようになるでしょう。
熱のダメージ
髪の毛がパサパサになる原因のひとつは、熱によるダメージです。 髪の毛はたんぱく質から作られており、熱によるダメージに弱いという特徴があります。
特にアイロンの熱を180度以上に設定して、髪をストレートにしている方は注意が必要です。 内部の水分まで蒸発して、乾燥する上に、その蒸気によって髪の毛そのもののダメージを深刻にしてしまいます。 ドライヤーに関しても同じです。 熱によるダメージは乾燥しやすい状態になるので、パサパサになるのを予防したい方は意識しておいてください。
紫外線によるダメージ
紫外線によるダメージも、髪の毛をパサパサにする原因となります。 表面にあるキューティクルが剥がれやすくなり、さらに髪の毛内部のたんぱく質が破壊されるリスクが高まるからです。 外出する機会が多い方は、紫外線カットのアイテムを髪の毛にもつけておくと、乾燥の予防にもつながるでしょう。
また、紫外線は頭皮に関しても悪影響です。 炎症を起こして頭皮の状態を乱し、これから生えてくる髪の毛が細くなり、パサパサになりやすい状態で生えてきます。 UVケアは髪の毛と頭皮の両方ができるとベストですね。
施術によるダメージ
美容室で頻繁に施術をしている方も、髪の毛がパサパサになってしまいます。
例えば、白髪染めを1ヶ月に1回より短い期間で受けているような方は、髪の毛がパサパサになります。 それは美容室で行う施術の大半が、強めのアルカリ性の薬剤を使っているからです。 髪の毛は肌と同じ弱酸性。 施術を頻繁に行っていれば、キューティクルが開きっぱなしとなり、乾燥しやすい状態が続きます。
美容室で施術をする際は、頻度を落としてケアしやすいメニューを提案してもらいましょう。 その意識だけで、髪の毛がパサパサになるのを抑えられます。
シャンプーによるダメージ
髪の毛がパサパサになっている方の中には、シャンプーの見直しをした方がいい方がいます。
それは洗浄力の強すぎるシャンプーを使っている方です。
人によって相性のいい洗浄力は違いますが、一般的には次の記事で紹介されている洗浄成分が入ったシャンプーは控えた方がいいでしょう。
※参考:シャンプーは洗浄成分で変わる!正しい選び方とそれぞれの特徴まとめ
また、シャンプーのやり方によっても、髪の毛がパサパサになってしまいます。
シャンプー中は髪の毛が濡れた状態で行うため、摩擦に弱くなっているからです。
できる限りゴシゴシ擦らず、シャンプーを泡立てたら放置して皮脂汚れを浮かせましょう。
原因《2》頭皮の状態が乱れている
頭皮の状態をチェックしておくことも、髪の毛の乾燥を予防するのに役立ちます。 当たり前の話ですが、髪の毛は毛穴から生えており、髪の毛にとっては大事な部分です。 頭皮の状態が乱れていれば、これから生えてくる髪の毛の元気がなくなり、細毛に近づいていきます。
細い髪の毛はキューティクルが少なくなり、蓄える保湿力まで少なくなるというところは忘れてはいけないポイントです。 パサパサになりやすい状態が続くので、早めに健康的な頭皮に戻しておきましょう。
原因《3》生活習慣が乱れている
これから生えてくる髪の毛に関して言えば、頭皮だけでなく、生活習慣の見直しもパサつき予防の必須事項です。 インナーケアとも言われていますが、これも細毛に近づく原因となります。
例えば寝不足になってしまうと、必要な栄養素を摂取していたとしても、血行が悪くなって髪の毛に必要な栄養が届けられません。 さらにホルモンバランスが崩れやすくなり、髪の毛の成長を邪魔します。 パサパサになりやすい悪循環が始まってしまうので、健康的な生活習慣を心がけておくことをおすすめします。
※参考:寝不足になると薄毛になる?理屈では本当だから気軽にできる方法まとめ
パサパサになったら感じる髪の毛の悩み
髪の毛がパサパサになったら、どのように困ってしまうのでしょうか。 実際にパサパサになったところで、うまく対処できれば、悩みを抑えられるようになります。
そもそも髪の毛がパサパサになった状態とは、髪が乾燥をしているということです。 髪の毛が乾燥すれば、次のような悩みを感じるようになります。
- 髪の毛がパサパサした時に感じる悩み
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- 髪が広がりやすくなる
- 毛先にうねりが出てしまう
- 切れ毛が増えてアホ毛も増える
このように、清潔感が出にくくなり、まわりの印象もよくありません。
また、ちょっとした湿気でくせ毛がひどくなるのも、髪の毛の乾燥の気になるところではないでしょうか。 髪型にも大きく影響してくるので、早めに乾燥対策を始めておくことをおすすめします。
髪の毛がパサパサになった時にするべき対処法
髪が乾燥し始めると、上記のように悩みが増えていきます。
日ごろの髪のセットの邪魔にならないように、早めに髪の毛をパサパサにならないよう対策しましょう。
- 髪が綺麗な人の習慣
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- 髪にいいお風呂の入り方をしている
- 寝る前も入念なケアをしている
- 美容室に定期的に通っている
- 予防を欠かさない
具体的にどのようにすべきかわからない方は、髪が綺麗な人の習慣を真似するだけで髪質が変わっていきますよ。
※参考:髪が綺麗な人がやっている習慣4選!真似をしやすい方法をまとめてみた
自宅で使うべきアイテム
髪の毛がパサパサになるような方は、今使っているアイテムを見直してみましょう。
- 自宅で使うべきアイテムの一例
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- 自分に合ったシャンプーやトリートメント
- アウトバストリートメント
- ドライヤー
- ヘアブラシ など
特に大事なのはシャンプーとトリートメントです。 毎日使うアイテムでありながら、保湿力が高いものを選ぶと即効性が高く、パサつきをすぐ感じにくくなります。
もう1つ大事なのがドライヤーです。 髪の毛は熱に弱いので、できるだけダメージの少ないドライヤーを使いましょう。 さらに使い方も大事になりますよ。
※参考:買ってはいけないドライヤーってある?特に薄毛で困ってる人は要注意!
美容室に通った時にするべき行動
美容室に通うことも、髪の毛を乾燥から守る大事なポイントです。 ただし、ただ美容室に通うだけでは髪の毛に変化がありません。 意識すべきポイントは、施術の内容です。
例えば白髪染めをしている方は、頻度を抑えられる白髪染めメニューを相談してみてください。 白髪ぼかしだと、根元の白髪が目立ちにくくなり、通う頻度を少なくできます。
※参考:白髪ぼかしが高いのはなぜ?仕組みを知ればわかる!コスパがいいって話
その時にサロントリートメントをしてもらうと、髪の毛が乾燥しにくくなります。
トリートメントの持ちがよくなるので、これも相談しておくと乾燥予防という意味でも間違いありません。
朝と夜に意識するべき習慣
さらに自宅でするべきケアの方法として、次の考え方も意識しておきましょう。
- 見直すべき習慣の内容
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- 朝にするべき習慣:アイロンは最小限におさえて紫外線対策で髪を予防する
- 夜にするべき習慣:インナーケアの見直しと髪の補修をメインにする
基本的に朝は乾燥の予防を意識してケアをし、夜はインナーケアと補修をしてみてください。
これだけでも髪の毛がパサパサしにくくなります。
髪がパサパサになっているのは加齢が関係している人もいる!
髪の毛がパサパサになる原因は、主に物理的ダメージと頭皮が乱れた状態が続き、生活習慣まで乱れているからです。 この中でどれも当てはまらないのに、髪の毛がパサパサになっている方は加齢が原因かもしれません。 年齢を重ねるごとに、髪質が変わっていき、何もしていないのに細毛になっていくものです。
さらに血流が悪くなり、ホルモンバランスが乱れていく人も少なくありません。 特に薄毛になってきたという自覚がある方は、髪型の見直しも考えておきましょう。
※参考:つむじが透けて見える…それ思い込みかも!髪型でカバーする方法と根本的な原因
ご参考になれば幸いです。