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前髪が風で乱れる、ボサボサになるのはなぜ?元美容師が教える崩れない作り方

2023年9月21日

髪型で最も印象が左右される部分は前髪です。少しでも前髪が乱れると、気になってしまう方も少なくありません。
特に外出時に風で前髪が乱れてしまうという悩みを抱えていませんか?この前髪が風で乱れる悩みを抱えている方は、予防するためのポイントを押さえることが大切です。そのポイントについてまとめてみました。
結論から申し上げると、前髪が風で乱れないようにするには、前日の下準備が非常に効果的だということです。

前髪が風で乱れる原因

前髪を含む髪の毛は、周囲の環境によって形状が変化します。
特に前髪は風に当たりやすいため、外出時には乱れてしまいがちです。以下のような原因で前髪が崩れてしまうのです。

  • 外気の湿気
  • 髪の乾燥

これらの原因に合わせて適切な対策を講じてください。下準備が特に重要になるので、外出予定がある日の前夜は、しっかりとケアを行うようにしましょう。

原因《1》外気の湿気

前髪が風で乱れる最も多い原因は、外気の湿気です。
髪の毛は湿気を吸収するとキューティクルが開き、内部構造まで変化してしまいます。前髪が湿気を吸収すると1.5倍ほど膨らむと言われているためです。もちろん均等に膨らめば、それほど前髪は乱れないかもしれません。
しかし実際は不均一に湿気を吸収するため、その結果うねりが出て前髪が乱れてしまうのです。できるだけ湿気を吸収させない前髪のケアが必要になるので、前日からのケアが欠かせません。

原因《2》髪の乾燥

これはドライヤーの風と同じですね。空気が乾燥する季節になると、風に当たりすぎて髪の毛が乾燥します。
前髪は乾燥するとパサついて髪が広がってしまうので、セットが崩れる原因となります。前髪のケアのやり方は、環境によって変える必要があるのです。

原因《3》髪質そのものが風に弱い

同じ風を受けても、比較的平気な方と乱れてやすい方がいます。
その差としては、もともとの髪質によるところもあるのではないでしょうか?
自分の髪はいつも風で乱れてしまうと悩んでいる方は、まず髪のタイプを見直してみましょう。

風で乱れやすい髪質3タイプ
  • 細毛・軟毛タイプ:1本1本がやわらかくて軽いので、ちょっとした風でも乱れやすい。
  • くせ毛・うねりタイプ:湿気を吸うと、元のくせ毛がじわっと出てくる。
  • 乾燥毛・水分が抜けやすいタイプ:空気中の水分が出入りしやすく、うねりが出やすい。

風に対して特に敏感なのは、水分の出入りが激しい髪質です。
乾きやすく、湿気にも反応しやすく、表面のうるおいが少ないので、軽く風を受けただけで毛先が散りやすくなります。

美容室で働いている時でも、風に当たるとすぐに乱れて困ると相談される方は、自分の髪質に合っていない対策をしているケースがありました。

例えば、細毛なのに重たいクリームを使ってカバーしているケースです。
このケースは、重みで目元から潰れてしまいます。
しかも重たいクリームのはホールド力が少ないものも多く、風で髪型が崩れてしまうのも大きな原因の一つです。
両方が重なって、髪型が崩れるのが気になってしまうでしょう。

まずは、自分はどのタイプに近いかを意識してみてください。
それだけでも、対策の方向性が見えやすくなります。

原因《4》前髪のカットを自分で行っている可能性がある

髪質を大きく変えるのは難しいのは確かです。
しかし、カットを使えばそれなりに変えられます。
同じ髪質であっても、前髪の長さ・量などの作り方次第で、風への耐性をカバーしやすくなるでしょう。

風で乱れやすい前髪の特徴
  • 薄すぎる前髪:毛量が足りず、軽い風でも一束ずつバラバラに散ってしまう
  • 短すぎる前髪:長さが影響して重さがあまりなく、めくれや浮きが出やすい
  • 削ぎすぎてスカスカな前髪:面が作れず、毛先がそれぞれ別方向に向きやすい
  • 分け目が強調された前髪:いつも同じ位置で割れているので、風で割れやすくなる
  • トップとサイドと繋がっていない前髪:周囲の髪と馴染んでいないため、前髪だけが浮きやすい

ポイントは、軽さと量のバランスです。
軽すぎる毛束は簡単にうねりが出やすくなりますが、逆にある程度の量があって重みのある毛束はまとまりやすいという性質があります。

量を減らしすぎないようにしておき、長さとしても短く切りすぎないように意識するだけでも、ある程度の対策ができるでしょう。

ちなみに、美容室に来られるお客様の中には、忙しさからセルフカットで髪を切っている方がいました。
その方は、いつの間にか風に弱い前髪になっていることもあります。

もちろん、前髪を整えること自体が悪いわけではありません。
しかし、毎日のセットがうまくできなくなったという場合や、どうやっても乱れると感じているなら、一度美容師に相談してみてください。

前髪だけを切り直すのではなく、こめかみやサイドバングまで含めて一体で整えると、風に対する影響を受けにくくできるかもしれません。

原因《5》加齢によって前髪が割れて見える

40代後半を過ぎたあたりから、前髪のセットが前ほどうまくできなくなったと感じることが増えたと感じる方もいるのではないでしょうか?
その正体は、髪質やカットではなく、生え際そのものの変化にあるかもしれません。

大人世代に多い生え際の変化
  • 細毛になり、髪の密度がゆるやかに下がっていく
  • 生え際のラインに産毛が増えていく
  • 分け目やつむじ周辺で、地肌が見えやすくなる
  • その結果、風が当たった時に、割れや透けが一気に目立つようになる

このような変化は、女性であれば更年期前後から少しずつ感じる方が多い部分です。
決して珍しいことではありません。自分だけかもと不安になる必要はありませんが、見ないふりをするより、変化を前提にしたケアへ少しずつ切り替えていきましょう。

ちなみに美容室で働いている時に、前髪が乱れているだけで髪型全体が乱れていると感じて悩みを相談されるケースがあります。
逆に言えば、前髪さえ落ち着いていれば、不思議と全体の印象がよくなったと満足してくれるケースもありました。

割れにくい前髪に整えたり、思い切ってアップバングにして割れても気にならないスタイルへ切り替えるなど、対処の方法はひとつではありません。
自分の生え際の状態に合わせて、無理のない範囲で選び直していくのがおすすめです。

※参考:前髪がスカスカに見える女性の原因とは?今日からできる改善法を美容師が解説

風に負けない前髪のセット手順

前髪は朝のひと工夫で、夕方までの持ちが大きく変わります。
以下では3分程度でできる簡単な手順をまとめました。

用意するもの
  • 霧吹き
  • 冷風機能つきのドライヤー
  • コームまたはスケルトンブラシ
  • 程よいキープ力のあるスプレー
セットの流れ
  1. 前髪の根元を霧吹きで軽く濡らす
  2. 温風を左右交互に当て、生えグセをほどく
  3. コームで整えながら、流したい方向へ温風を通す
  4. 冷風を30秒当てて、形を落ち着かせる
  5. 内側からスプレーを1〜2プッシュで仕上げる

固めるより毛流れをキープするという発想に切り替えましょう。
そうすると自然な髪型が仕上がります。
温風で髪をセットしやすくし、冷風で落ち着かせるという順番を守るだけでも、前髪の持ちは良くなるでしょう。

※参考:寝癖がつきやすくなった…5つの原因と簡単にできる2つの対策を暴露

風で浮く、うねる前髪を抑える応用テクニック

朝の基本的なヘアセットの方法で崩れてしまう前髪は、もう一歩踏み込んだ対策が必要です。

少なくとも、原因は人それぞれだという視点は忘れないでおきましょう。
つむじ・湿気・アイテム選びと、悩みのパターンが少しずつ違うためです。

ここでは、前髪が浮く、割れ、うねる、道具選びの切り口で対処法をまとめました。

つむじ・生えグセで割れる前髪の対処法

基本のセットでうまくいかない場合、手順通りに髪をセットしたのに、なぜか前髪が浮いてしまうといった場合の原因は、つむじや生えグセに隠れているかもしれません。

前髪が浮く、割れやすい時の原因
  • つむじが前髪に近い、または真上にある:毛流れが前髪まで影響を受けやすい
  • 生えグセが強く、片側にだけ流れてしまう:流したい方向と逆向きに毛が立ち上がる
  • 分け目を毎日同じ位置でセットしている:そこだけクセが定着し、風で崩れやすくなる
割れた前髪を整える時の流れ
  1. 前髪を根元から霧吹きで濡らしておく
  2. 生えグセと逆方向に温風を当てて、根元を起き上がらせる
  3. 流したい方向へ戻しながら、冷風で形を付ける
  4. 表面に浮き毛が残ったら、内側だけスプレーで軽く押さえる

前髪が割れた時には、毛先を整えるだけでは戻りません。

実際に美容室でも、毛先だけを整えて前髪をセットしなおしている方がいました。
結局のところ、その方は時間が経つと前髪が崩れていたそうです。
そこで、鏡を見た時に割れているのが目に入ったら、まずは根元から濡らし直すのを習慣にしてみてとお伝えしていました。

どうしても自分で髪をセットしても整えきれない場合は、前髪だけに縮毛矯正やストレートパーマ、大きめのロッドでゆるいパーマをかけるといった方法もあります。
いずれも根元から丁寧に施術してもらうと、毎朝の負担を抑えられるでしょう。

湿気でうねる前髪を抑える小ワザ

梅雨の時期や雨の日は、外に出た瞬間に髪がうねるといった悩みは多いのではないでしょうか?
空気中の水分を髪が吸い込んで、内側から膨らんでしまうのが主な原因です。

湿気でうねりやすい人の特徴
  • もともとくせ毛・うねり毛である
  • カラーや白髪染めを長く続けていて、水分が抜けやすい状態になっている
  • 前髪を毎日、高温のアイロンで伸ばしている
  • シャンプーの後に乾かしきらずに寝ることがある
湿気でのうねりを抑えるテクニック
  1. アイロンは「低温×短時間」:完全に乾いた髪に、低〜中温で同じ場所に2回まで
  2. 湿気対策スプレーは内側に1プッシュ:表面より内側に付けたほうが仕上がりが自然
  3. サイドに流す髪型に変える:完全にまっすぐ下ろさず、片側に流す前提でセットする

ここで注意したいのは、ヘアアイロンは髪のクセそのものを直すものではないという点です。
あくまで一時的に形を整えるためのアイテムだと思っておきましょう。
毎日高温でアイロンを使っていると毛先の乾燥につながり、結果として湿気を吸いやすい髪質に変わってしまうかもしれません。

外出先で前髪のベタつきが気になる時には、思い切ってドライシャンプーを使うのもひとつの方法です。
汗や湿気を軽く取り除いてから、いつものように乾かす感覚で整え直すと、無理なく落ち着きます。

アイテム別・使い分けガイド

大人世代が迷いやすいアイテム選びを、ここで一度整理しておきましょう。

前髪のヘアセットで使われる主なアイテム
  • ドライヤー:温風で形を動かし、冷風で落ち着かせる基本的なアイテム
  • コーム:流れを作る時のアイテム。歯が細かいタイプが扱いやすい
  • マジックカーラー:髪を巻き付けると両手が空く便利アイテム
  • ヘアスプレー:髪型を固定する場合や、コーティングとしての役割もある
  • ヘアオイル:アイロン対応のヒートプロテクト剤を使う。使用可否を商品表示で確認する
  • ヘアマスカラ:浮き毛だけをピンポイントで使える、外出先用のお助けアイテム
アイテム選びのコツ
  • 軽さ重視:細毛にはオイルやワックスを重く付けすぎない
  • ポイント使い:全体ではなく、気になる部分だけに使う
  • 足すより整える:固める発想を手放し、流れをキープするために使う

ご自宅でヘアセットする道具を絞るなら、ドライヤーとロールブラシをセットで使うのはいかがでしょうか?

ヘアアイロンを使う日はヘアオイルを少量だけ手のひらに伸ばし、毛先になじませてから熱を入れると、ダメージを抑えやすくなります。
最後にヘアスプレーで湿気の侵入をカバーしましょう。

個人的に大人世代へおすすめしたいのはマジックカーラーです。
前髪で使う場合は、自分の髪がワンカールできるくらいの大きめサイズを選ぶと、自然な前髪を作りやすくなります。

※参考:マジックカーラーで失敗しないための使い方!前髪や後頭部をふんわり仕上げる選び方とコツ

翌日の崩れない前髪は前日の夜の下準備で決まる

朝のヘアセットでどれだけ丁寧に仕上げても、前日の夜の過ごし方ひとつで翌朝の前髪は大きく変わります。

じつは、朝のセットの成功率は前日の夜にほぼ決まっていると言っても大げさではありません。

ここでは、乾かし方からアウトバストリートメント、前髪の仕込み、寝具の選び方までの流れを順番にお伝えします。

完全に乾かしてから寝る

髪を乾かすのが面倒だからと、自然乾燥をしている方は注意しましょう。
濡れた髪は想像以上に寝ている間に形がそのまま形づいてしまうため、朝のヘアセットだけでは追いつかなくなってしまいます。

濡れたまま寝るとなぜ崩れるのか
  • 水分を含んだ状態は髪の内部がやわらかくなる
  • 枕との摩擦で、毛先の絡まりやうねり、パサつきの引き金になる
  • 朝起きた時に、寝ぐせとうねりがそのまま形づいてしまう

濡れた髪が形が変わりやすいのは、ヘアケア業界でも広く知られています。
乾いた状態と比べて内部の繊維がやわらぎ、ちょっとした圧力でも髪の形状は変わってしまうものです。
だからこそ、髪の乾かし方も重要となります。

正しい乾かし方
  1. タオルでゴシゴシせず、押さえるように水気を取る
  2. 根元からドライヤーの風を当てて、最後に毛先を仕上げる
  3. 前髪は左右に振りながら乾かし、生えグセを一度リセットする

毛先からではなく根元から乾かすのは、根元の水分が長く残ると生えグセが出やすくなるためです。
タオルドライの段階で水気をしっかり取っておけば、ドライヤーの時間も短く済みます。

※参考:そのやり方、傷んでるかも?「髪を早く乾かす」正しい方法で美髪を育てる

アウトバストリートメントで翌朝の扱いやすさが変わる

ドライヤー前のひと手間で、翌朝のまとまりやすさは変わります。
ポイントは使う種類と付ける位置の2つです。
これさえ意識できれば、翌朝の前髪は扱いやすくなるでしょう。

3種類のアウトバストリートメントの使い分け方
  • ヘアオイル:1〜2滴を毛先中心に付けて、重さを足したい時に使う
  • ヘアミルク:水分補給にも向いていて、10円玉大を中間〜毛先になじませる
  • ヘアミスト:重さを残さず、水分だけ補う時に使う。2〜3プッシュを全体に軽く付ける
避けたい使い方
  • 前髪の根元にオイルをつける:翌朝ぺたんこになり、分け目が割れやすくなる
  • 量を多く付ける:寝ている間に枕に吸われ、髪はかえってパサつきがち
  • 頭皮につける:かゆみ・ベタつきの原因になりやすく、頭皮にもよくない

髪質そのものを根本から変えるものではありませんが、表面を整えたり、摩擦や乾燥による扱いにくさを軽減したりする目的で使えます。

使えば髪質が変わると過度に期待せず、翌朝の扱いやすさを助けるひと手間として位置づけると、続けやすくなるでしょう。

ちなみに、これは個人的な感想です。
美容室ではヘアオイルが好きでオイルだけを使い続けているというお客様がいました。

しかし、風で前髪が乱れやすいと嘆いていたので、そんな方こそ髪の水分補給のために、ヘアミストやヘアミルクで水分を補ってあげてほしいと思っています。
あくまでヘアオイルはコーティングだと思っているので、ご自身の悩みに合わせて種類を切り替えてみてください。

前髪専用:夜のひと手間でクセを防ぐ

前髪は、夜のうちにヘアピンやカーラーで形を仕込んでおきましょう。
それだけで、翌朝の負担が減らせられるはずです。

前髪を仕込む方法
  • 前髪をピンで流したい方向に軽く留める:跡がつきにくい太めのピンを選ぶ
  • マジックカーラーで根元から1回転だけ巻く:夜のうちにふんわりする
ピン・カーラーで気をつけること
  • 細いピンは跡が取れにくい:太め・幅広のタイプを選ぶ
  • カーラーはきつく巻きすぎない:朝のクセが強く出てしまう
  • 強く引っ張らない:生え際に負担がかかるので軽く留める

夜のうちに整える時の基本のコツも、あわせてまとめておきます。

夜のうちに整える時のコツ
  • スタイリング剤で前髪を固めたまま寝ない
  • 根元だけを濡らしてから乾かす
  • 前髪を乾かす時は、ドライヤーを左右に振って完全に乾かす

翌朝にスプレーの量を増やしてセットし直すよりも、夜のうちに上記のような仕込みをしておくと、結果として朝のヘアセットの時間を減らせられます。

寝具を選ぶ時には摩擦が減りやすいアイテムを選ぶ

人は寝ている間に、何度も寝返りを打っています。
そのたびに前髪を含む髪全体が、枕とこすれている計算です。
寝具の見直しは地味な対策ですが、毎晩のことなので積み重なると違いが出やすくなります。

摩擦を減らすアイテム
  • シルクの枕カバー:髪が滑りやすく、絡まりにくい。肌あたりもやわらかい
  • サテン素材の枕カバー:シルクより手頃で、洗濯にも強い。日常使いに向く
  • ナイトキャップ:髪全体を包み込み、摩擦と乾燥の両方をやわらげる

シルクやサテン素材は、髪が滑りやすく、絡まりや摩擦をやわらげると言われています。
コットン素材の枕カバーと比べて表面がなめらかなため、寝返りのたびに起きていた小さな摩擦も対策できるでしょう。

ただし、寝具を変えたからといって、髪質の改善や育毛がしやすくなるというものではありません。
あくまで毎晩の摩擦をやわらげる補助的な対策として、無理のない範囲で取り入れてみてください。

風に弱い前髪・髪質の特徴

風で前髪が乱れやすいかどうかは、前髪の形と髪質の2つで決まります。

以下では、自分が当てはまるタイプを客観的にチェックできるよう、特徴と見分け方を整理しました。
タイプが分かれば、対策の優先順位もはっきりするはずです。

風に弱い前髪の種類

自分の前髪を、客観的に見た経験はあるでしょうか?
前髪のスタイルそのものが、風への耐性を左右するポイントの一つです。
風で崩れやすい代表的なケースを紹介します。

風に弱い前髪のタイプ
  • シースルーバング:おでこが透ける薄め前髪。毛量が軽くて一束ずつ散りやすい
  • 眉上ほどの短すぎるベビーバング:重みがなく、めくれや浮きが出やすい
  • 分け目固定の重めバング:重さはあるものの、いつも同じ分け目に沿ってぱっくり割れる

これは個人的な意見ですが、風で前髪が崩れるのがどうしても気になるなら、思い切ってアップバングなどおでこを出す前髪に変えると、悩みそのものがなくなる方も多い印象です。
タイプによっては、前髪を変えることも一つの方法だと思ってチャレンジにしてみてはいかがでしょうか?

風に弱い髪質

自分の髪質を把握できているでしょうか?
美容師に言われた言葉ではなく、自分で見分ける方法を知っておくと、対策を把握しやすくなります。

風に弱い髪質と見分け方
  • 細毛・軟毛:頭頂部のボリュームが出にくい
  • くせ毛・うねり毛:湿度の高い日にうねりが出やすい
  • 乾燥・ダメージ毛:毛先に枝毛や切れ毛が目立つ

特に水分が抜けやすい状態の髪は、湿度の影響を受けやすいでしょう。
ドライヤーの乾きが他の人より早いと感じる方ほど、外気の湿気にも左右されやすい傾向があります。

髪質起因タイプの自己チェック
  • 髪を結ぶときゴムを2〜3周以上巻く必要がある
  • 雨の日だと必ず前髪がうねる
  • ヘアカラーや白髪染めを頻繁に続けている
  • ドライヤーの乾きが他の人より早い

2つ以上当てはまる方は注意しましょう。

40〜60代女性に多い複合タイプ

40〜60代の女性に多いのは、原因がひとつではなく、複数が重なって乱れを生んでいるパターンです。
代表的なタイプと、それぞれの対策の方向性をまとめました。

大人世代に多い組み合わせ
  • 細毛 × 白髪染め歴あり:もとから細い髪が、染料でさらに乾燥しハリが落ちやすい
  • くせ毛 × 生え際の細毛化:湿気でうねり、密度低下で透けて見える
  • シースルーバング × 加齢による軟毛化:もともと薄い前髪が、年齢でさらに透けやすくなる
対策の考え方
  • 即効策が出る方法と、長期的に続けるべき方法を分けて考える
  • 即効性を期待するならヘアセットの方法を見直す
  • 長期的な対策を目指すなら頭皮の環境を整えて生え際をケアしていく
  • 片方だけでは追いつかないのが、このタイプの特徴

なお、生え際に細毛が増えてきたとしても、必ずそれが脱毛症という意味ではありません。
薄毛のサインとして現れることもあります。
気になる場合は皮膚科などに相談しましょう。

外出先で前髪が乱れた時の修正術

朝どれだけ丁寧にセットしても、外出先で前髪が乱れる瞬間は誰にでもある話です。
そんな時は、慌てずに短時間で立て直す手順を持っておきましょう。

ここではトイレでできる基本のリカバリー、シーン別の応急処置、そしてポーチに揃えておきたいアイテムまでまとめてご紹介します。

トイレでできる簡単な修正方法

前髪が乱れると気づいた瞬間に、すぐに駆け込めるのがトイレではないでしょうか?
ここでは、比較的すぐに修正できる基本的な方法の流れを紹介します。

リカバリーの5ステップ
  1. 油取り紙やティッシュで皮脂・汗を押さえる
  2. 携帯しやすい小さいミストを根元に1〜2プッシュ
  3. コームで左右に振って根元を起こす
  4. 手のひらで押さえて自然乾燥する
  5. 浮き毛は前髪用マスカラでカバーする
やってはいけないNG行為
  • オイルを足す:油分が過多になり、束になって透け感が強く見えてしまう
  • スプレーを表面に近距離で吹く:白浮きや束が割れる原因になる
  • 濡らしすぎる:乾かしきれず、帰り道までずっと湿ったままになる

携帯しやすいヘアミストは、ダメージを補修するといったアイテムではありません。
あくまで水分を軽く補って形を戻すためのサポート役という位置づけです。
乾燥した前髪に水分を浸透させると、髪の形状をリセットしやすくなります。

ただし、帽子をかぶった後や雨の日は、この基本的な手順だけでは対応しきれない場面があります。
次にシーン別の対処法を見ていきましょう。

シーン別の応急処置方法

基本的な手順だけでは対応しきれないシーンがあります。
大人世代のあるあるに合わせて、それぞれの対処法をまとめました。

シーン①:帽子・キャップを脱いだ後
  • 状況:根元が押されてぺたんこになる、汗で前髪が額に貼り付く
  • ポイント:ミストは使わない。ぺたんこの状態で濡らすと、さらに重くなります
帽子を脱いだ時の手順
  1. ティッシュで額の汗・皮脂を押さえる
  2. 根元に指を入れて左右に動かす
  3. コームで毛流れだけを整える
シーン②:マスクの蒸気で前髪がうねった
  • 状況:マスクの呼気が前髪の内側にこもり、湿気でうねる
  • ポイント:マスクの内側に汗取りシートを仕込んでおくと、予防にもなる
マスクので前髪がうねった時の手順
  1. マスクを一度外して10秒ほど呼吸する
  2. 前髪の内側を手のひらで扇いで湿気を逃がす
  3. 浮き毛は前髪用マスカラで押さえる
シーン③:雨・強風の日
  • 状況:湿気と風のダブル攻撃。傘ではカバーしきれない
  • ポイント:朝のセット段階で「サイドに逃がす前提」にしておくと、雨の日にも安心
雨・強風の時の手順
  1. ハンカチで雨粒を押さえて吸い取る
  2. 前髪をサイドに流して逃がす
  3. 室内に入ったらドライヤーなどの風で軽く乾かす

なお、帽子をかぶると薄毛になるといった情報を目にすることがありますが、こうした断定的な情報には注意しましょう。
気になる方は、無理のない範囲で蒸れを避ける程度に意識しておいてください。

ポーチに常備したい携帯アイテム

手順が把握できてもアイテムがなければ実践できません。逆に言えば、ポーチにこれから紹介するアイテムを揃えておくだけで、外出先で髪型が崩れてもある程度は対応できます。

必要なアイテム
  • ミニコーム:毛流れを整える。折りたたみ式だと持ち運びやすい
  • 携帯用のヘアミスト:根元の水分リセット用。無香料または微香タイプ
  • 前髪用マスカラ:浮き毛の応急処置に。クリア、または髪色になじむ色を選ぶ
  • 黒ピン2本:端をサイドへ逃がすときに使用。細すぎず太め・幅広タイプが跡が残りにくい
  • 油取り紙:額の皮脂・汗対策に。厚手で10枚入り以上のものが安心
あると便利なサブアイテム
  • 折りたたみ式のヘアブラシ
  • 10cml以下携帯用ヘアスプレー
  • 汗拭きシート
ポーチ収納のコツ
  • 専用のミニポーチに分けて収納しておく
  • メイクポーチとは混ぜない
  • 半年に1回は中身を見直す

これらの手順とアイテムが揃えば、外出先で前髪が乱れても焦ることはありません。
ただし、ここまでは乱れた前髪を整えるための話です。
本質的に風に強い髪を育てるには、もうひとつ大切な視点があります。

生え際から風に強い髪を育てる長期的な頭皮ケア

ここまでお伝えしてきたのは、今ある前髪をどう整えるかというお話でした。

一方で、そもそも風で乱れにくい髪を育てたいと感じている方も多いのではないでしょうか?
最後に、生え際から長く付き合っていく頭皮ケアの考え方をお伝えします。

40〜60代の女性に共通しているのは、生え際の細毛化や密度の変化です。
ヘアセットの手順をどれだけ丁寧に整えたとしても、土台が変われば風で乱れやすくなるのは当たり前の話ではないでしょうか?

女性は更年期以降に髪の変化を感じる方が増えると言われています。
そのため、ヘアセットだけで頑張るのではなく、頭皮環境を整える視点を並行して持っておきましょう。

日々できる頭皮ケア
  • 頭皮の汚れを丁寧に落とす:シャンプーは爪を立てず、指の腹でやさしく揉み洗い
  • 乾燥を防ぐ:タオルドライ後はすぐに乾かし、頭皮を保湿してうるおいを届ける
  • 生活習慣を整える:睡眠・食事・適度な運動が、髪の土台を支える

ヘアセットや応急処置の方法と並行して、生え際の頭皮にも目を向けたい方は育毛剤を毎日のケアに取り入れてみましょう。

特に、弊社のFUSARI 薬用育毛剤を試してみてください。
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ただし、急な抜け毛、地肌のかゆみや赤み、円形の脱毛などがある場合は、自己判断せず皮膚科への相談しましょう。

風に強い前髪は前日の夜から仕込んでおく

前髪が風で乱れる悩みは、朝のヘアセットのスキルだけでなく、前日夜の準備と日々の積み重ねで大きく変わります。
今回お伝えしてきたのは長期的な頭皮ケアという流れです。

特に、夜の対策と朝の冷風の扱い方、外出先では完璧を目指さないというこれらの視点を意識するだけでも、翌朝の前髪の安定感は変わります。
今日できそうなところから、ひとつずつ取り入れてみてください。

メガネ(関 慎一郎)

ライター:メガネ

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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