くせ毛カットは、汗でうねりが出やすい人におすすめのテクニックです。
とはいえ、髪の毛をまっすぐにさせる方法ではないため、人を選びます。
だからこそ、くせ毛カットのことをよく覚えておきましょう。
以下でくせ毛カットのポイントについて詳しく解説してあります。
大きな失敗をしたくない人は、これを参考にくせ毛カットを活用し、普段のヘアセットを楽にしてみてください。
くせ毛カットとは?
くせ毛カットは、簡単にいうと「くせ毛のうねりを活かすためのテクニック」です。
通常のカットではうねりなどを気にせず、髪の長さや量の調整しかしません。
それに対してくせ毛カットは、うねりを確認しながら髪を切るため、カットの高い技術力を持った美容師を探す必要があります。
髪を切るだけでくせ毛の悩みをカバーできるため、髪の毛に大きな負担をかけずに自然な髪型に仕上げられる点がポイントです。
縮毛矯正やストレートパーマが苦手な人ほど、挑戦する価値はあるでしょう。
薬剤を使わずにうねりをコントロールするカット
くせ毛カットは、特に薬剤を使いません。
何度も言っているように、髪の毛の負担がほぼ皆無です。
ダメージを気にせずくせ毛をカバーできるため、幅広い人におすすめできるカットといえるでしょう。
くせ毛カットには、大きく分けて2種類のカットを活用します。
- くせ毛カットの種類
-
- ボリュームをおさえるカットの方法
- うねりを活かした髪型にカットする方法
くせ毛の状態や希望する髪型に合わせて、上記の種類を使い分け、髪をカットしていきます。
とはいえ、くせ毛カットという技法が正式にあるわけではありません。
美容師がそれぞれにカットの技術を磨いて、それぞれのやり方で髪型を作り込んでいます。
美容師によってやり方が違うため、お願いする美容師によっても仕上がりに大きな違いが出やすいでしょう。
だからこそ、美容師選びが重要になる点だけは忘れないでください。
メリットもあればデメリットもある
くせ毛カットはダメージがほぼありません。
そのため、自然に仕上がる点がメリットだと紹介してきました。
縮毛矯正やストレートパーマをして、髪の毛のパサつきや仕上がりに満足できない人は、くせ毛カットを活用して損はないでしょう。
ただし、くせ毛カットにもデメリットはあります。
それは「くせ毛が残った状態である点」です。
くせ毛が残っていたとしても、おしゃれに見える髪型にカットしてもらう必要はあります。
ヘアセットが手間だと感じるのなら、スタイリング剤をつけるだけでおしゃれに見える髪型にしてもらいましょう。
そのあたりはしっかり美容師と相談し、満足できる髪型に仕上げてもらってください。
くせ毛カットは自宅でのケアも重要になる
くせ毛カットは、あくまでカットであるため、日ごろのケアも重要になります。
髪の毛のうねりが出る原因は、内部に湿気が侵入することです。
雨の日や汗が多い日には、特にくせ毛の悩みが深刻になる人も少なくないでしょう。
そんな人の多くは、髪の毛が乾燥しており、湿気が侵入しやすくなっています。
日ごろからヘアケアの習慣化が身についている人は、髪の毛の内部が保湿されており、湿気の影響を受けにくいでしょう。
詳しくは以下の記事で詳しく紹介しています。
くせ毛カットを活用する場合は、くせ毛用のシャンプーやトリートメントなどを使って湿気対策をしてみてください。
※参考:湿気があると髪がうねるの知ってる?ヘアセットの調子悪いと感じた人は必見
汗をかいても自然に見えるくせ毛カットのポイント
くせ毛カットを自然に見せるためには、様々なポイントを意識しておくと、大きな失敗はしなくなります。
あくまで以下で紹介するポイントは一例ですが、これらを参考にくせ毛カットを活用してみましょう。
特に汗をかきやすく、その影響でうねりが出る人は要チェックです。
カットのテクニックを使い分けしている
くせ毛カットのポイントは、適切な方法でカットをしているかどうかです。
人によってうねりが出るポイントは違うため、1つのテクニックをくせ毛カットだと主張するような美容師は、くせ毛に詳しいとは言いにくいでしょう。
くせ毛の状態に合わせて、様々なテクニックを使い分けできる美容師を見つけられると、大きな失敗はしなくなります。
- カットのテクニックの一例
-
- ドライカット
- ウェットカット など
ドライカットは、乾いた状態で髪を切る方法です。
それに対してウェットカットは、髪が濡れた状態でカットをする方法になります。
くせ毛は湿気の影響が大きく受けると紹介しましたが、うねりが1番出る湿気の吸収率は人によって違うため、どちらのカットのテクニックが適切かは人によって違います。
汗をかいて1番目立つ場所は前髪
前髪は、汗による影響を大きく受けます。
頭や顔から汗が出やすいからです。
しかも前髪は印象を大きく受けやすい部位のため、前髪選びが適切でないと、おしゃれに見えにくくなってしまいます。
そこで前髪の選び方にも注意しておきましょう。
くせ毛カットは、うねりを残した状態のカットのため、前髪選びがより大事になります。
その考え方を取り入れるのなら、汗などの湿気の影響を受けても、それなりにおしゃれに見える前髪かどうかが判断基準にしておきましょう。
毛量が多いと、うねりや汗によるべたつきが目立ちます。
そこで毛量を減らした前髪である「シースルーバング」がおすすめです。
シースルーバングは、少しうねりがあったほうが抜け感も出やすく、おしゃれに見えます。
前髪の幅を狭くして、薄めに前髪を作っておきましょう。
※参考:前髪が大事!こめかみを隠すことをしないと老け顔に…大事なポイント3選
ただし、極端にうねりが出やすい人は、シースルーバングだけにこだわらないでください。
美容師としっかり相談して、自分と相性のいい前髪を見つけてください。
うねりがひどくなった時はセットしやすいヘアアレンジを活用する
さらに、汗をかいても自然に見える髪型を選びたいのなら、髪の長さをミディアムヘアにしておくのもおすすめです。
それはヘアアレンジがしやすいちょうどいい長さであり、くせ毛を活かした髪型にもピッタリの長さだからです。
うねりがあまりにもひどく出て髪型が崩れた時に、髪をまとめてヘアアレンジができます。
ゆるめに髪をまとめれば、今風のおしゃれな髪型を簡単に作れてしまうでしょう。
むしろくせ毛のうねりが少しでもあると、ヘアアレンジがしやすい点もおすすめできるポイントです。
くせ毛に最適なヘアスタイリング剤を選ぶ
くせ毛カットは、うねりを活かしたカットのテクニックです。
つまり、ヘアセットをする際にスタイリング剤を使う場面も多くなります。
そこで、水気の多い濡れ感が出やすいスタイリング剤がおすすめです。
例えば、ジェルやムース、グリースといったスタイリング剤を利用すれば、くせ毛が活かしやすくなり、おしゃれな髪型にセットしやすくなるでしょう。
これらのスタイリング剤を使って髪をセットすれば湿気の影響を受けにくい上に、束感も出やすく、くせ毛がパーマのような雰囲気も出せてしまいます。
くせ毛カットが向いている人の特徴
くせ毛カットは、人を選ぶものだと思っていいでしょう。
それは「くせ毛のうねりを残した髪型になるから」です。
うねりが気になる人は、くせ毛カットはあまり向いていないでしょう。
逆にくせ毛が残っていたとしても、そこまで気にならない人は、試す価値があるカットですよ。
汗による髪の広がりに悩んでいる人
うねりが極端に気にならない人の中でも、汗による髪の広がりが気になる人は、くせ毛カットを活用してみましょう。
※参考:頭と顔の汗がすごい理由は?髪の毛のべたつきが気になる汗かきの人のための対策
そもそも湿気によるくせ毛の影響は、大きく分けて2パターンが考えられます。
それはうねりによる髪の広がりと、うねりそのものの悩みです。
くせ毛カットは、それぞれに対応できる髪型にカットで対応できます。
- くせ毛カットの得意とする髪型
-
- ボリュームを出しにくくするヘアスタイル:重めヘア
- くせ毛を活かしたヘアスタイル:ニュアンスヘア
このようにできるだけ毛先を重めにして、無造作ヘアに仕上げてもらえれば、汗による影響を受けにくくなります。
ストレートパーマや縮毛矯正が苦手な人
さらに、カットだけでくせ毛対策ができる点も、くせ毛カットの大きなメリットです。
例えば、縮毛矯正で以下のような失敗を経験した人はいないでしょうか?
- 縮毛矯正の失敗事例
-
- チリチリになって実年齢よりも上に見られてしまう
- ボリュームがなくなってトップが潰れている
- 毛先がツンツンしすぎて違和感がある
※参考:縮毛矯正で失敗した時はこれしかない!年齢より上に見られた失敗事例からわかる予防法
くせ毛カットなら、そんな悩みは特に感じないでしょう。
ダメージもほぼないため、髪の毛をきれいに保ちたい人にもおすすめのくせ毛対策です。
くせ毛カットに強い美容師を見つけることも大事なポイント
くせ毛カットは、施術によるダメージもほぼ皆無で、自然な髪型に仕上げられる点が大きなメリットです。
汗をよくかく人や、外出が多くて湿気による影響を受けやすい環境の人は、挑戦して損はほぼないでしょう。
ただし、くせ毛カットはうねりを活かした髪型を作るカットです。
カットの技術力が高い美容師を見つける必要があるため、美容師探しには慎重になりましょう。
様々なカットの技法を使って髪が切れる美容師なのかどうか、口コミやお店の公式サイトで確認してみてください。
また、くせ毛カットで作った髪型を、きれいな状態で保ちたい人は、ヘアケアも大事になります。
シャンプーやトリートメントの見直しもしてみましょう。