コスメパーマは髪や頭皮の負担を考えると、挑戦して損のないパーマの一種です。
デジタルパーマと違い、ダメージが少なく、やわらかい雰囲気を簡単に作れます。
ただし、髪をセットした時の持続力に注意が必要で、相性の良い人が限られるのも事実です。
そこでコスメパーマのメリットを活かした髪型や、注意するべきポイントをまとめてみました。
ふんわりした髪型でありながら、ゆるい雰囲気が好きな人は参考にしてみてください。
コスメパーマとは
コスメパーマは、薬剤を使って毛先にカールを作り、ふんわりとした髪型を作ります。
ただし一般的なパーマ剤と違い、化粧品に登録されるほど仕上がりがマイルドです。
髪や頭皮の負担がおさえられる点が、一般的なパーマ剤との大きな違いといえます。
セットのやり方や、髪型の仕上がりにも若干の違いがあり、相性の良さがわからない人も少なくないでしょう。
以下でコスメパーマの特徴や、メカニズムについてまとめてあります。
詳しく知りたい人は、次の内容を確認してみましょう。
メカニズム
もともとパーマ剤は、還元剤で髪の毛内部にあるシスチン結合を切断させ、形を整えて酸化剤で再結合させます。
コスメパーマは、この還元剤や酸化剤の弱さにポイントが隠されており、マイルドでやわらかい仕上がりが特徴です。
- 分類の違い
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- 一般的なパーマ剤:医薬部外品
- コスメパーマ:化粧品
このようにコスメパーマは、比較的弱めに作られている点が大きな特徴です。
酸化剤の強さだけでなく、植物オイルや保湿成分といったケア成分まで配合されるコスメパーマもあるほど、髪や頭皮の負担を意識して作られています。
一般的なパーマとの違い
一般的なパーマ剤には、コールドパーマやデジタルパーマがあります。
リッジのある強めのカールやウェーブがポイントで、幅広い人に対応できるでしょう。
それに対してコスメパーマは、一般的なパーマよりゆるめに仕上げられるところが大きな違いです。
ゆるめに仕上がる特徴を活かして、ブローで髪を自然なストレートヘアにもセットでき、髪型の雰囲気を自由に変えられる点も魅力のひとつといえます。
コールドパーマの違い
一般的なパーマ剤の代表格といえば、コールドパーマです。
1剤と2剤に分けた液体性の薬剤を髪の毛に塗布し、熱を使わずにパーマヘアを作れます。
髪や頭皮に大きな負担をかけずに、程よく強いパーマヘアに仕上げられるところに魅力を感じるのなら、コールドパーマを試してみましょう。
ただし、コスメパーマもコールドパーマの一種です。
コールドパーマといっても様々な種類があるため、好みの髪型をした人の写真を用意し、担当美容師としっかり相談しながら、理想の髪型を見つけましょう。
デジタルパーマの違い
コールドパーマの中には、リッジの効いた強めのパーマヘアは作れます。
ただし、コールドパーマは湿気が残った状態でカールが出るため、髪型をセットしにくく感じる人もいるはずです。
コスメパーマも同様で相性の良くないと感じたのなら、デジタルパーマを活用してみましょう。
デジタルパーマは、熱を使ってパーマヘアを作り、髪が乾いた状態でカールやウェーブが出ます。
髪型によっては、コールドパーマよりカールやウェーブが出やすく、猫っ毛や剛毛といった髪質であっても対応可能です。
ただし、しっかりカールやウェーブが作れるパーマのため、髪の毛の負担も大きく、セットのやり方を誤るとボサボサに見える危険性があります。
※参考:デジタルパーマでボサボサに見える理由…乾かし方とアイテム選びに問題あり
コスメパーマの持続力
コスメパーマは、上記で紹介した一般的なパーマ剤と違い、髪や頭皮の負担を最小限におさえられます。
その代わりに持続力があまりありません。
一般的なパーマ剤が3か月程度の持続力に対し、コスメパーマは長くても約1ヶ月半でカールがなくなる人もいます。
- コスメパーマの持続力を高める方法
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- 当日にシャンプーを使って洗わない
- 髪を乾かす時は引っ張らない
- なるべく乾燥させない
コスメパーマをかけて間もないタイミングは、毛先がダレやすく、持続力が低下しやすくなります。
上記のポイントを意識して、できるだけカールが出やすい状態をキープしましょう。
コスメパーマのメリットとデメリット
コスメパーマは一般的なパーマ剤よりもダメージを受けにくく、ゆるい仕上がりが大きなメリットです。
その代わりに人によってデメリットを感じやすく、扱いにくいと感じるケースも少なくありません。
コスメパーマのメリットやデメリットを知れば、大きな失敗をおさえられるでしょう。
以下の内容を見て、コスメパーマを活用するべきか参考にしてみてください。
メリット
コスメパーマの大きなメリットは、次の3点です。
- メリット
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- 髪や頭皮の負担が少ない
- ゆるいパーマヘアを楽しめる
- 自然なストレートヘアも楽しめる
コスメパーマは、還元剤も酸化剤も弱めの薬剤を使っているため、ダメージを気にする人にとっては魅力的なパーマ剤です。
そのため、カールやウェーブが自然に仕上がり、ブローをすればストレートヘアにもセットできます。
デメリット
コスメパーマのデメリットは、次の3点です。
- デメリット
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- 髪質によってはが扱いにくくなる
- くっきりしたパーマヘアに向かない
- 持続力が短い
コスメパーマは弱めの薬剤を使っているため、極端な細毛や剛毛の人が使うと、カールやウェーブが出にくくなります。
逆にカールやウェーブが出すぎて、セットがしにくいと感じるケースも少なくありません。
扱いにくくなる人もいるため、髪質に悩んでいる人こそ美容師に相談して、コスメパーマを作りましょう。
※参考:細毛で悩む人ほどパーマの付き合い方を意識して!かかりにくいって本当?
さらに、カールやウェーブをはっきり出したい時にも不向きです。
その場合は上記で紹介したデジタルパーマを使って、セットのしやすい髪型に作ってもらいましょう。
髪のケアを忘れずに続けないと、持続力も短いため、持ちが悪いと感じる人も少なくありません。
コスメパーマを使った髪型
コスメパーマは熱を使わず、薬剤そのものも弱く作られているため、髪や頭皮にダメージを抱えている人に相性がいいパーマ剤です。
また相性のいい髪型も多く、髪や頭皮の負担をおさえながらおしゃれを楽しめてしまいます。
これから紹介する髪型に魅力を感じるのなら、挑戦してみてください。
ゆるふわショートヘア
コスメパーマは、ショートヘアと相性がいいパーマ剤です。
髪が短いと、髪の毛そのものの重みも軽減され、仕上がりがゆるすぎるコスメパーマであっても、ふんわり仕上げられます。
前髪を長めにしておき、毛先を外ハネにさせておくと、こなれ感を簡単に出せるでしょう。
面長でおでこが広いと感じる人は、前髪を短くカットし、襟足を長めに残して外ハネにさせると、同様にこなれ感が出せますよ。
※参考:エアリーショートに挑戦したい40代の人へ!大人が使える髪型おすすめ4選
内巻きストレートボブ
コスメパーマは、ブローでストレートヘアにセットすれば、毛先だけ内巻きにするセットも簡単にできます。
毎日アイロンで内巻きにして、おしゃれなボブを作っているのなら、その手間も簡単におさえられるでしょう。
もちろんコスメパーマはダメージが少ないため、ツヤ感をキープできる点もポイントのひとつです。
おしゃれな内巻きボブを楽しみたいのなら、コスメパーマを活用してみてください。
セミロングワンカールスタイル
髪の毛が長くても、コスメパーマを活用できます。
セミロングほどの長さがあるのなら、毛先にワンカールが残る程度のコスメパーマを試してみてください。
引っ張らずに持ち上げながら髪を乾かして、カールを残しながらセットしましょう。
濡れ感を出すためにも、軽めのヘアオイルをつけておくと、コスメパーマが残ってくれます。
コスメパーマの持ちを良くするならヘアケアとスカルプケアが大事
コスメパーマは、弱い薬剤を使ってゆるいパーマヘアが作れる点が大きな特徴です。
人によってはゆるすぎて、持ちが悪いと感じるケースも少なくありません。
そこで、毛先にカールが残りやすい状態をキープしておきましょう。
そのためにも、日頃のヘアケアやスカルプケアを習慣化しておく意識が大事になります。
コスメパーマの持ちを良くしたいのなら、以下の記事を参考にしてみましょう。
白髪対策として紹介していますが、コスメパーマの持ちにも関係のある内容ばかりです。
特に、髪が細い猫っ毛で悩んでいる人は参考にしてください。