社長の部屋 #003
こんにちは、エポラ代表の竹村でございます。
私たちが日々研究している微細藻類(ユーグレナやクロレラ)は、”飼料”としての可能性についても研究が進められています。豊富な栄養素を持つユーグレナやクロレラを飼料に活用することで味や品質が向上することが研究で明らかになっています。また、食糧と競合しない微細藻類は、持続可能な原料としても有効とされています。
クロレラを食べた鶏の卵とは!?
ある日、クロレラを鶏の餌に活用してくれている養鶏場から実際の卵が届き、社員全員で試食する機会が有りました。食べ方は私の大好きな卵かけご飯で♪これが大袈裟ではなく、濃厚で旨味が強く本当に美味しいのです!驚いたことに生卵特有の匂いから生卵が苦手な社員までも美味しいと言ってペロリ。濃厚なのに臭みが無く、後味はスッキリなのです。
この美味しさは「クロレラ効果だ!」と言い切りたいところですが、直感的にそれだけでないことは直ぐにわかりました。これまでも微細藻類を食べて育った、農畜産物を試食してきましたが、味覚だけで違いを判断することは難しいことが多いからです。私たちは直ぐに生産者様と連絡をとり、養鶏場を視察させていただくことにしました。
初めて知る自然養鶏
今回の視察を快く迎え入れてくれたのが、群馬県沼田市にある「自然恵みファームズ」様です。到着してまず驚いたのが、畜産農家独特の匂いがほとんどしないのです。直ぐに、代表の田中さんに、「匂い」について尋ねると「これも鶏に極カストレスを掛けない自然養鶏の特徴です」とニコリ。私は、そこではじめて「自然養鶏」という言葉を耳にしました。返す言葉で「自然養鶏とはどういうものですか?」という問いに、田中さんはまたにっこりと笑い「鶏の生理生態を知り、鶏の立場に立った自然の摂理に則った養鶏です」と。
いかにも抽象的な表現ではありつつも、物腰の柔らかさとは反対に、自然養鶏への並々ならぬこだわりを感じるとても印象的な出会いでした。俄然興味がわいてきた私は早速、鶏舎を案内してもらうことにしました。
自然養鶏と一般的な養鶏の違い
私たちがイメージする養鶏は、多くの鶏が狭いゲージ内で飼育され、自由に動き回ることが制限されているものではないでしょうか。また、一般の養鶏は、常に効率が重視されることから、人工照明が使用され、鶏の産卵サイクルを管理しているそうです。
一方で、自然養鶏における鶏舎は、日々生活する鶏にとって居心地がよく、健康的に過ごせる場所であることを優先に設計されています。例えば、狭いゲージなどは一切なく、直射日光が年間を通して床全面に当たり、四季を通じて通気が良く年中快適に過ごすことが出来ます。このように育てられた鶏は病気にかかることなく、常に元気だといいます。実際に、どの鶏も自由に動き回り元気いっぱいでした。また、私たち人間を恐れるそぶりは全くなく、鶏舎の扉を開けると近寄ってきます。
自然養鶏における餌のこだわり
餌へのこだわりも想像を超えていました。まず一般的な養鶏で使用される市販の飼料や成長促進のための添加物、抗生剤などは一切使用されません。
田中さんの「鶏が食べたものは全て卵に反映されます。美味しい卵をつくるには、原材料の選定から配合がとても重要です。鶏にも私たちにも安心安全でなければなりません」というお話がとても心に残っています。
私たちエポラの「食」への考え方と全く同じだと思い心から感動したからです。そして、常に理想の餌を追い求める田中さんが私たちのクロレラを選定してくれたことにもご縁を感じます。これからも、同じ志や思想を持つ方とのご縁を大切にしていこうと思います。
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