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〈epo’s partner〉“あまのじゃく”精神が育んだ食物繊維豊富な紫もち麦 前編

2022年11月11日

今回は、エポ麦甘酒になくてはならないパートナー企業、ジェイ・ウィングファームをご紹介。エポ麦甘酒に配合した、愛媛のブランド麦「媛もち麥 ®︎」を作る農場を経営し、志を共にする仲間です。「“変わり者”で結構!“あまのじゃく”精神で、いいものを作り続ける」と語る心根が、epoの思想と合致。温故知新、そしてグローバルな視点で世の中を面白く、健康にしていきたい-—そんな想いを聞きました。

Jump(飛躍)、Joy(楽しむ)の想いを込めた社名

ジェイ・ウィングファームがあるのは、愛媛県松山市のエポラ社から車で15分ほどの愛媛県東温市。田んぼの枚数にすると約700枚、約60ヘクタールもの広大な敷地で、米麦の二毛作のほか、アワ、ヒエ、キビなどの雑穀、野菜を育て、加工や販売を行っています。
「社名『ジェイ・ウィングファーム』の由来は、Jump(飛躍)やJoy(楽しむ)の頭文字の『ジェイ』、Wing(翼)で羽ばたく『ウィング』。楽しみながら、バランスをとって羽ばたいていきましょう!そんな気持ちで運営しとる農場です。着地点はまだわからん。飛んでいる最中!」そう笑うのは、代表取締役の牧 秀宣さん。
言葉通り、自由な空気感が漂うファンキーなお人柄。農業の深い知識と経験を持ち、“畑の灯台”の異名もあるとか。

ジェイ・ウィングファーム代表取締役の牧 秀宣さん。ここは、農場の中にある“Sunny Side Field(サニーサイドフィールド)”。木陰で一休みしたり、バーベキューを楽しんだり、音楽ライブ(!?)をするステージまである、牧さんが作った小さな森です。
農場にはヤギや馬も一緒に住んでいて、初めて訪れるのに不思議と懐かしい。原風景を思わせる場所です。

アメリカで学んだ農業哲学

牧さんは農家の7代目。ですが、先代からは当時の高度経済成長期の背景から、農業以外の道を薦められたそう。
「ならば!逆に農業を極めようと思ってね。昔から、人と違うことをしたい、“あまのじゃく”なわけよ。」
そして、アメリカで成功している農業を知りたいと、19歳でアメリカ・アイダホ州へ渡り、農家修行を始めます。
「2年間、現地の農家に住んで手伝いをさせてもらっとって、濃いかった。学んだことは10年分の体感。農業だけでなく、生き方や人間力も学んだわけよ。アメリカでは、小規模農家が衰退して農業をやめることになったら、元気な大規模農家が農地や農業機械をきちんと見合った金額で買い取る。それは利益のためではなく、“農業、作物を大切にしたい”考えが、地域で1つだから。みんなで支え合っとるから。だから日照の邪魔になる建物や電線・電柱を立てんし、農地の豊かさや景観をみんなで守りよる。残念ながら、当時の日本にはなかなか無い考え方やな。」

帰国後の牧さんは実家の農業を継承し今に至りますが、近隣の休耕を選択した農地の面倒も見ています。「もう畑作業をする元気も無くなってしもうたんで、任せられんか?」と言われたら、地域の文化や景観を守るために、そこに麦を植え、管理し、得た報酬を地主に還元しているのです。

ジェイ・ウィングファームには、あちこちに使われなくなったトラクターやリヤカーなどの、使い古された農器具があります。「今までよう働いてくれた。ありがとう、と祀る感覚。先人へのリスペクトもあるね。」

海風がミネラルを運ぶ、肥沃な土地を生かした農業

ジェイ・ウィングファームがある土地は、西日本最高峰の石槌山からの乾燥した風と、瀬戸内海から重信川を遡って吹く海風がぶつかる場所。海風つまり潮風は、含んだミネラルが土壌を豊かにしてくれます。
「実際にオーストラリアやカナダ、アメリカでは、海沿いで育った小麦はランクが高いんよ。人が作ることのできない自然の力に恵まれた土壌に感謝しながら、わしらは米と麦の二毛作を中心に農作物を育てとる。」
二毛作は、米のもみがら、麦の麦がらといった有機物がそれぞれに土に還元されて微生物が分解し、土壌がより豊かになるメリットも。それぞれの収穫期で色に変わる景観も魅力です。

秋の風景。米の収穫期まであとわずか。
初夏の風景。鮮やかな赤紫色のもち麦こそが、エポ甘酒にも使われている「媛もち麥®︎」。

「Bird’s eye(バードアイ)」鳥の視界、つまり俯瞰からの物の見方を大切にするジェイ・ウィングファーム。epoと一緒に、信頼できる食を愛媛県から発信する仲間です。次回後編では、温故知新の心から生まれたブランド麦「媛もち麥®」について、そしてepoと目指す未来を伺います。

profile

牧 秀宣さん

愛媛県東温市で米麦二毛作のほか、雑穀や野菜などの栽培・加工・販売を行う、有限会社ジェイ・ウィングファーム代表取締役。日本のみならず海外の農業事情にも詳しく、農業界の道標でもある、カリスマファーマー。

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