消化吸収だけでなく、美肌や免疫力、心身の健康にまで影響がある腸内環境。引き算の発想のケアで、腸を元気にするファスティングの疑問を、20年以上に渡り酵素断食を研究する、酵素発酵飲料メーカー、大和酵素さんに聞きました。
Q.ファスティングって?
A.胃腸を休めることで、パフォーマンスがアップ!
ファスティングは、断食と同じ意味。休むことなく働き続けて疲れている胃腸を休めるため、固形物を食べない期間を作ります。すると、カラダがリフレッシュし、腸内環境が整うことによる、さまざまなメリットが得られます。
ファスティングのメリット
・スッキリ爽快な毎日に
排泄機能が高まり、老廃物の排出を促進します。
・美肌効果
新陳代謝が活発になり、肌ツヤがよくなります。
・食の好みが健康的に
味覚がリセットされ、薄味でも満足する、満腹感を早く迎えるなどの影響が。
・疲れにくいカラダに
細胞や組織などの機能が活性化し、疲労がたまりにくくなります。
・ダイエット効果
消化がスムーズに行われるようになり、脂肪がつきにくい体に。
・生活習慣病の予防
体内に蓄積された有害ミネラルや有害物質(食品添加物や農薬)が排出され、免疫・修復機能が高まり、病気の予防と改善に。
海外ではこんな表現もされるほど!
・ファスティングはメスのいらない手術(フランス)
・ファスティングで治せない病気は医者でも治せない(ドイツ)
ドイツでは、リウマチ、心臓疾患に対してのファスティング療法は、医療保険も適用され、15〜20%の人が、ファスティング療法を経験したことがあるといわれています。
※栄養を必要とする方や、かかる負担で調子を崩されやすい方には向いていません。成長期の子どもや高齢者、持病がある方、妊娠中や授乳中の方、極端に体重が少ない方は、避けましょう。
Q.脳や心への好影響もあるって本当?
A.はい。本当です!
幸せホルモン「セロトニン」は、体内にスプーン1杯(約10mg)しかありませんが、その内訳はなんと腸が90%で、脳が2%。そのため、腸内環境が整うと効率的なセロトニンの分泌につながり、やる気や充実感、幸福感に影響を与えます。
また、胃腸の働きが減る分、消化で使われていた血液を脳へ回せることにもなるので、頭が冴えたり、集中力が上がったりする効果も期待できるのです。
Q.自律神経まで整うのは本当?
A.腸と自律神経が相互作用を及ぼすので、これも正解
排便を促す腸のぜん動運動は、交感神経(興奮モード)が優位→停滞、副交感神経(リラックスモード)が優位→活発になります。腸の状態から見ると、便秘や下痢→交感神経が優位、腸が健康→副交感神経が優位で自律神経が整っている状態。つまりファスティングによる腸内環境の改善が、自律神経のバランスを整えることにつながります。
Q.効果を上げる行動はありますか?
A.ウォーキングなどの軽い有酸素運動が◎
カラダへの負担が大きい筋トレはNGですが、ウォーキングやストレッチ、ヨガといった軽い有酸素運動は、ファスティングの効果を高めることにつながります。低血糖を起こさないよう、こまめに酵素ドリンクを飲みながら、普段の運動量の7〜8割を目安に行いましょう。空腹感をまぎらわすのにも役立ちます。
次回後編では、「難しそう」「空腹が苦しそうなので、耐えられる自信がない」そんな方にこそおすすめのファスティング法を聞きました。無理なく成功させるポイントをマスターして、前向きなセルフケア習慣に取り入れられる、実践編を紹介します。
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大和酵素
みそやしょうゆ、酒などの微生物を巧みに利用した日本伝統の発酵技術に着目し、酵素発酵飲料などを開発。20年以上前から、薬局、薬店での酵素断食の提案を行う、ファスティングのプロフェッショナル。