シャンプーというのは、頭皮の状態を整えるための大事なアイテムです。
そこで、ポイントとなるのが洗浄成分。
シャンプー内に含まれる成分の大半を占めているので、仕上がりにも影響が出てきます。
どこを意識してシャンプーを選ぶべきかわからない人は、最初に洗浄成分を見ておきましょう。
選び方のポイントもまとめてあるので、成分表に苦手意識がある人も安心してください。
シャンプーで失敗しなくない人も要チェックです。
シャンプーの目的と洗浄成分・界面活性剤とは?
シャンプーは、なんとなく選んでいる人も少なくないと思います。
ただのヘアケアアイテムではないので、選び方を間違えると大問題ですよ。
髪の毛だけでなく、頭皮まで悪影響になります。
そもそもシャンプーというのは、「汚れを落とすため」のアイテムです。
皮脂を中心に、髪の毛や頭皮まできれいに整えるために使います。
つまり、シャンプーの選び方を間違えると、髪の毛と頭皮がボロボロになってしまうリスクがあります。
※参考:シャンプーを変えるタイミングはいつ?変えないと頭皮が○○になってしまう理由
それもこれも、洗浄成分が関係をしています。
言い方を変えると界面活性剤ですね。
シャンプーは汚れを落とすのが目的と紹介しましたが、洗浄成分のほとんどを占めています。
仕上がりに満足できない時こそ、洗浄成分をチェックしておきましょう。
シャンプーを選ぶ時の成分表のチェックの方法
では、シャンプーの洗浄成分をどのようにチェックしておくべきなのでしょうか?
- 確認するべき場所
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- 裏面に記載されている「成分表」を見ておくことが最も大事!
シャンプーを選ぶ上で、特に気にしておくべきポイントになります。
最初はしっかり洗浄成分を見ておく
成分表を見ることが、シャンプーの選び方で最も大事だと紹介しました。
それは洗浄成分までしっかり記載されているためです。
洗浄成分は、シャンプーの中でも最も多く配合されている成分になります。
成分表を見てみましょう。
シャンプーは、通常だと化粧品に分類されるので、成分表を見れば成分の割合がある程度把握できます。
≪化粧品の成分の表示方法について≫
成分名の記載順は、製品における分量の多い順に記載する。
ただし、1%以下の成分及び着色剤については互いに順不同に記載して差し支えない。
※引用:東京都結構安全研究センターより
上記のように、シャンプーの成分表は多い順に記載されています。
つまり、成分表の最初のほうに洗浄成分が記載されていることがほとんど。
どの洗浄成分が使われているのかすぐに把握できるので、チェックしてみてください。
ちなみにシャンプーによっては、1日に1回程度使っていても、頭皮の状態が良くないと感じる時もあります。
※参考:シャンプーは毎日しないほうがいいって本当?適切な頻度と正しい方法
そんな時は、洗浄成分をチェックしてみると、原因がある程度分かりますよ。
抗炎症効果のある成分があればベスト
洗浄成分をチェックしたら、次に抗炎症効果のある成分が入っているのか確かめてみてください。
抗炎症効果のある成分とは、炎症を抑える成分になります。
シャンプーなので、洗浄成分よりは少なめに配合されているケースがほとんど。
何度もお伝えしているように、シャンプーは汚れを落とすアイテムだからですね。
- 抗炎症効果がある成分の一例
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- グリチルリチン酸2K
- アロエベラ液汁
- ヒオウギ抽出液 など
抗炎症効果のある成分が入っていないからといって、そのシャンプーを選ばないのは勿体ない選択です。
ちなみにシャンプーは毎日使うアイテムなので、頭皮の炎症を抑えられるいいチャンスになります。
つまり、入っていればラッキーくらいに思っておきましょう。
毛先がパサつく時は保湿成分もチェック
また、保湿成分が多く含まれるシャンプーも、選択肢に入れて問題ありません。
シャンプーのほとんどが洗浄成分のため、毛先がパタつきやすくなります。
そのため、保湿成分が含まれているだけで、効率よく毛先の広がりを抑えられるわけです。
- 保湿成分の一例
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- ヒアルロン酸
- セラミド
- シリコン など
もちろん頭皮の保湿も兼ねているので、抜け毛の予防としても役立ちます。
※参考:女性なら誰でもできる!抜け毛を簡単に予防できる方法を4つにまとめてみた
洗浄成分・界面活性剤の種類一覧
洗浄成分を見ろと言われても、成分名がわかったところで、特徴を知らないと意味がありません。
そこで以下のように、洗浄成分のポイントをまとめてみました。
少なくとも洗浄力と刺激だけでもわかれば、選び方が把握しやすくなりますよ。
アミノ酸系(グルタミン酸系など) | 洗浄力:強い~弱い 刺激:弱い |
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高級アルコール系(硫酸系、オレフィン酸系) | 洗浄力:強い 刺激:強い |
石けん系 | 洗浄力:強い 刺激:少し強い |
ベタイン系 | 洗浄力:弱い 刺激:弱い |
PPT系 | 洗浄力:弱い 刺激:弱い |
タウリン系 | 洗浄力:普通 刺激:弱い |
見慣れた言葉があまりないかもしれませんが、髪質によって使い分けできるようになると、シャンプー選びで失敗しにくくなります。
特に避けるべき洗浄成分を知っておいてくださいね。
避けるべき洗浄成分
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- 高級アルコール系洗浄成分
- 石けん系洗浄成分(一部)
- ベタイン系洗浄成分(一部)
避けるべき洗浄成分は、とにかく洗浄力が強すぎるものと、極端に弱いものの2つです。
最低でも、上記の3つは避けて、別のシャンプーを探してみてください。
少なくとも、「上級者向け」の洗浄成分です。
高級アルコール系洗浄成分はとりあえず避けておく
名前に高級と書かれていると、よさそうなイメージが感じられると思います。
この場合の「高級」は希少価値があるとか、値段が高いという意味ではなく、「炭素数が6以上ある」、という意味。
「高級」になることで洗浄力が強くて、刺激まで強く感じられるものが多く出てきます。
もちろん、全員に使わないほうがいいとも言いません。
- 相性のいいタイミング
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- 肌が強く、皮脂が多く出ている時orスタイリング剤を付けている時に使えば問題なし!
これ以外のケースは、あまり使わないほうが無難です。
もちろん現在のシャンプーはレベルが高いので、すぐに頭皮の負担になるとは言いません。
長い目で見たら、自分と相性のいい洗浄成分の入ったシャンプーを選んでみてくださいね。
石けん系洗浄成分は一部の人に不向き
ただし、石けん系とべタイン系洗浄成分は例外です。
石けん系は洗浄力が強いにしても、天然成分が使われているので極端に刺激は強くありません。
皮脂が多く出すぎる人が使うと、満足できる仕上がりになるでしょう。
とはいえ、アルカリ性という特長があるため、ヘアカラーやパーマをする人は要注意です。
色持ちや、パーマの持ちが悪くなる可能性があります。
べタイン系洗浄成分はベタつきが気になる
べタイン系に関しては、洗浄力が弱すぎるといった欠点があります。
皮脂が出すぎる人にとっては、本当に洗ったのかわからないくらいの仕上がりになるかもしれません。
皮脂が残ってしまうと、様々なデメリットを起こしてしまうので、上級者向けの洗浄成分ですね。
もちろん頭皮が乾燥している人が使うと、フケが出にくくなるなど、メリットもあります。
使う人を選ぶ洗浄成分なので、とりあえず避けるべき洗浄成分として選んでおきました。
おすすめの洗浄成分
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- アミノ酸系洗浄成分
- タウリン系洗浄成分
- PPT系洗浄成分(一部)
上記の3つの洗浄成分は、そこまで意識して避けなくていい洗浄成分です。
頭皮への刺激があまりないので、シャンプーが原因で頭皮が荒れる可能性が低くなっています。
アミノ酸洗浄成分は万人受けするもの
特にアミノ酸洗浄成分は、種類が豊富ですが、頭皮の刺激が少ないものが多いですね。
シャンプー選びで困ったら、アミノ酸洗浄成分が多く含まれたシャンプーを探してみてください。
タウリン系洗浄成分は程よい強さの洗浄力
タウリン系洗浄成分は、アミノ酸系にも分類されることもある洗浄成分です。
洗浄力が程よく強いわりに、頭皮への刺激があまりありません。
安心して使えるので、皮脂が多めの人でも試してみてください。
PPT系洗浄成分は万人受けしないけど安全
ちなみに、PPT系洗浄成分は、洗浄力が弱いので、万人受けしないもののひとつです。
避けるべき成分のひとつですが、美容成分のコラーゲンPPTに洗浄力を追加した成分になります。
毛先や頭皮が保湿されやすいので、頭皮への刺激も少なめのためおすすめしてみました。
また、多くの場合、PPT洗浄成分と一緒に、それなりの洗浄成分と一緒に配合されるケースもよくあります。
シャンプーは洗浄成分で決まる!頭皮の状態を見て選ぶのがポイント!
シャンプーの洗浄成分は、かなり多くの種類が使われています。
それでも成分表を見る習慣ができれば、相性のいいシャンプーを見つけやすくなるでしょう。
上記では避けるべきとした洗浄成分を紹介しましたが、これもケースによります。
シャンプー単品だけを見れば、洗浄力が強いものを使うと、頭皮への負担が大きくなるのは間違いありません。
ただし、育毛剤とセットで使えば、頭皮を保湿しながら状態を整えてくれます。
つまり、洗浄力が強いシャンプーでも、トラブルが抑えられるでしょう。
※参考:育毛成分について知りたい人への説明書!おすすめの選び方は○○だ!
皮脂やスタイリング剤が毛先についていて困っている人は、洗浄力が強いシャンプーを使ったほうがいい時もあります。
洗浄成分1つ見ても、全てが悪いというわけではない点だけは忘れないでくださいね。
洗浄成分に限らず、組み合わせが大事ですよ。