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日本一の清流の水と、それに育まれた農産物から生まれるクラフトビール。【高津川リバービア/島根県益田市】

2021年7月7日

高津川リバービア 島根県の西を流れる高津川は、‟清流日本一”に7回も選ばれた清流の中の清流!
その流域では、美味しい野菜やフルーツなどがたくさん作られています。

そんな高津川の水と恵みでクラフトビールを醸しているのが、この『高津川リバービア』。
シャインマスカット、緑茶、いちご、ゆず、クロモジなど、きれいな水と豊富な特産物から生まれる多種多様なビールからは、ブルワリーがある益田市の風土と、人々の人情が漂います。

過疎化が進む益田市で「Over60(60歳以上の人々)」の活躍を掲げ、クラフトビールを通して仕事や生きがいの創出まで目指すブルワリー。
築160年の古民家を改装した『高津川リバービア』から、様々な喜びと出会いが生まれています。

古民家を改装

美しい水と健やかな農産物から生まれる、個性とりどりのクラフトビール!

島根県西部を流れる高津川は、日本で唯一の「ダムの無い一級河川」。
‟清流日本一”に7回も選ばれたその流域には、清らかで美味しい水に育まれた農産物がたくさんあります。

そんな高津川の水と恵みを贅沢に使ったのが、『高津川リバービア』のクラフトビール。
副原料はみずみずしくて豊潤なシャインマスカット、甘酸っぱいいちご、爽やかな香りのゆず、島根で古くから愛されてきた‟和ハーブ”のクロモジなど、益田市と島根県の特産品ばかり!

この土地だからこそ造れる、益田の気候風土が香るクラフトビールです。

爽やかで飲みやすいクラフトビール 「高津川の風を感じていただけるような、爽やかで飲みやすいクラフトビールを目指しています」
と語る、代表取締役の上床(うわとこ)絵理さん。
クラフトビールには苦味や独特な香りなどが強い物もあるけれど、クラフトビールを飲んだことがない人にも飲みやすい、美味しいと感じてもらえるクラフトビールを目指している。

多彩な魚介類 高津川は日本で唯一の「ダムが無い一級河川」。
そのため、ありのままの自然が残っていて、鮎、モクズガニ、ウナギ、大ハマグリといった多彩な魚介類がとれる。
中でも鮎は全国から釣り人が集うほどの逸品で、高津川の水質の清らかさの証明!
清らかな清流でないと育たないワサビの名産地でもある。

高津川

高津川の美味しい水と恵みで醸したクラフトビールを、全国に発信!

『高津川リバービア』のクラフトビールのラベルには、副原料の農産物や名産品の名前・産地・特徴などが書かれています。これは

「高津川の流域にはこんなに美味しい農作物や特産品があるということを、クラフトビールを通して知っていただきたい!」

という上床さんの想い。さらに

「クラフトビールを気に入っていただけたなら、ぜひ高津川の農作物や特産品もお手にとってください。また、『こんなに美味しいものがある高津川流域を訪れてみたい!』と思っていただければうれしいです」

とも上床さんは語ります。

とことん高津川とその流域の特産物、そしてそれらを作る地元の人々が大好きな上床さん。
彼女と彼女の意志に賛同したスタッフ達が造る、‟高津川ブランド”のクラフトビールです。

上床絵理さん 福岡出身で元・東京の国家公務員だった上床(うわとこ)絵理さんは、大学卒業後、会計監査院に勤めるかたわらNPO法人を立ち上げた。
「いつまでも社会と関わって活き活き生きる人」を増やすことを目指して活動するうちに、高津川流域と出会った。

もともと好きだったビールを通じてNPOで掲げていた理想を叶えるために、益田市に移住。
豊かな自然が残る反面 過疎化が進む高津川流域で、大好きなビールを自分自身で造って「Over60(60歳以上の人々)」が活き活きと働ける場所を創るために、『高津川リバービア』を立ち上げた。

誰でも飲みやすいビール クラフトビールには重くて濃いベルギー産やドイツ産のものから入ったという上床さん。
トリペル(高アルコールで濃厚なクラフトビール)やドッペルボックと(高アルコールでモルトの香りと甘みが強いクラフトビール)などが大好きだけど、だからこそ誰でも飲みやすいビールを造れる。

高津川流域の「良い物」をたっぷり使った、香り高い贅沢なクラフトビールたち。 ~人気の銘柄~

『高津川リバービア』のクラフトビールは、「クセや独特の香りが強い」というクラフトビールのイメージをくつがえす、飲みやすいものばかり。
高津川の恵みをふんだんに使ったフレッシュ&フルーティーな味わいで、家飲みにもギフトにもピッタリです。

2020年に誕生した新しいブルワリーですが、そのラインナップは着々と増加中。
中でも人気なのは以下の銘柄だそうです。

①益田マスカットエール

益田マスカットエール

益田市はぶどうの名産地で、たくさんの品種が作られています。
中でも人気の高級ぶどう・シャインマスカットは、みずみずしい食感と爽やかな甘味、そして豊潤な香りが特徴です。

そんなシャインマスカットをたっぷり贅沢に使ったのが、この「益田マスカットエール」。
どんな好みの人でも飲みやすい、優しい甘さとすっきりとした味わいの爽やかなクラフトビールで、食前酒にもピッタリです。

②クロモジギャルド

クロモジギャルド

益田市の山あい、匹見町の森には「クロモジ」という香木がたくさん生えています。
このクロモジで香りをつけたのが「クロモジギャルド」です。

ローズマリーやジンジャーのような爽やかなフレーバーで、リラックスタイムにピッタリ。
フランス生まれのビアスタイル「ビエール・ド・ギャルド」で、食後にゆっくり飲みたい一杯です。

③美都いちごセゾン&ゆずファームハウス

美都いちごセゾン

ゆずファームハウス

益田市にある美都町は、日本でも有数のゆずの産地!
さらにいちごもたくさん作られていて、それらを贅沢に使った甘みと香りの素晴らしいクラフトビールたちです。

特徴はフルーティーな甘い香りとマイルドな酸味で、一度飲めばおかわりしたくなる飲みやすさ。
クラフトビールが苦手な人でも、ついつい手がのびてしまいそうです。

古民家を改装したブルワリー 益田市にある『高津川リバービア』では、土日限定で生ビールの販売(カップ/別売り容器も有)も実施!
かつて料亭だった築160年の古民家を改装したブルワリーで、”工場出荷0日”の新鮮な生ビールを味わえる。

高津川の美しい河川敷 ブルワリーのそばには高津川の美しい河川敷が広がる。
美味しいクラフトビールが生まれた益田市で、高津川の爽やかな風を感じながら味わう生ビールは格別!

高津川の美しい水と美味しい特産品、そして益田市の温かな人達に魅せられて ~この町でビールを作る理由~

『高津川リバービア』代表の上床絵理さんが目指すのは、ブルワリーを通じていつまでも活き活きと働ける場所を創ること。
それは上床さん自身だけでなく、スタッフや原料の生産者さん達も含みます。

もともとお酒、特にビールが大好きで、「いつかは自分でビールを造れる環境を作りたい!」と思っていた、という上床さん。

‟日本一の清流”高津川の水質の良さ、その流域の農作物や特産品の美味しさ、そして益田市の人々の温かさに魅せられた上床さんにとって、それらの永続性を目指せる「クラフトビール造り」は、まさに天職と言えるでしょう。

美都いちごセゾン

「益田市でクラフトビールを作ることにして地元の方々に挨拶した時、『若い人が町に来てくれてうれしい。町を元気にして欲しいからぜひ頑張って!』とたくさんの方々から温かいお言葉をいただきました。
さらに地元の農家さん達が農作物を持って来て『ぜひこれでクラフトビールを作って欲しい』と言ってくださったりと、いろんな応援もしていただきました。
こうした人情の深さやIターンの私達を快く受け入れてくれた懐の深さが、創業にあたりとても印象に残っています。高津川流域の特産物を使ったクラフトビール造りで、その想いに応えていければ幸いです」

クロモジギャルド

『高津川リバービア』の「クラフトビール」から生まれる交流・仕事・生きがい。

「少子高齢化が進む日本には、いつまでも活き活きと働き続けられる場所がとても必要だと思います。『高津川リバービア』を益田市に立ち上げたのは、『少子高齢化が深刻な地方にこそ、そんな場所を創りたい』という想いもありました。
ここで『Over60』の方々や地方で働きたい方々と協働して、クラフトビール造りを通じて幅広い世代の人々が集う場所にしたい、と考えています。さらに地元の人々と全国から訪れた人々が出会う場所にもなれれば、とてもうれしいです」

中学生の頃、自慢のおじいさんが認知症になってしまったという経験を持つ上床さん。
とてもかっこ良かったおじいさんが、長年励んだ仕事を退職して人と会うことが少なくなった途端、認知症が進んでしまいました。

この事をきっかけに「社会の仕組みを良くする仕事に就きたい!」と考えるようになった上床さん。国家公務員とNPO法人の代表を経て、益田市でのクラフトビール造りにたどり着きました。

益田市のシニアや地方で働きたい人々と共に、「清流日本一の町」を元気にしています。

うちの地域の特産品でビールを作って欲しい 2021年2月に販売を始めたばかりの『高津川リバービア』は、これから各地のイベントなどにも進出予定。
さらにプライベートビールの製造依頼も受付中。
「こんなビールを飲んでみたい!」
「うちの地域の特産品でビールを作って欲しい」
といった依頼があれば、ぜひご連絡を!

高津川リバービア外観 古き良き日本にタイムスリップしたかのような古民家で、上床さんをはじめ4人のスタッフがビールを造っている。
‟日本一の清流”の恵みで、新たなブルワリーのカタチを目指す

- DATA
高津川リバービア

HPhttps://riverbeer.jp/
住所:島根県益田市高津2-1-18

電話:0856-32-9641
営業時間:10:00~17:00
※生ビールの提供は土日のみ
休日:月曜・火曜

料金
瓶ビール・・・・・1本(330ml)/ 660円(税込)~
生ビール・・・・・250ml / 600円(税込)~
持ち帰りビール・・100ml / 200円(税込)~
持ち帰り用の容器(グラウラー)/5500円(税込)

取材協力・ 写真提供: 高津川リバービア等/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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