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【奥出雲そば専門店 そば本田/雲南市】貴重で美味しい「国産そば粉」の「なま麺」にこだわる、無添加・挽き立て自家製粉のそば専門店。

2019年12月26日

麺もツユも無添加にこだわっている、創業百余年を数える老舗。なまそば・乾そば・生パスタなど様々な麺類を販売しており、地元・島根県産と国産のそば粉を使った「食べて美味しい」「身体に美味しい」そばをお届けしている。

実は珍しい、「食品添加物不使用」で賞味期限が長い「なま麺」!

年が押し迫ってくると食べたくなる「そば」。

ただし麺をゆで、ツユを作り、さらに薬味を用意して……となると、なかなか手間がかかるのも事実。
そんな美味しいけれどもちょっと大変なそばを、いつでも手軽に食べられるようにしたのが、この『そば本田』の「なまそば」です。

お土産や通販で買える「出雲そば」の中でも、珍しい「なま麺」かつ「食品添加物不使用」。さらに地元の島根県産そば粉や国産そば粉を使った商品も多数!
こだわりの原料を“挽き立て自家製粉”しているので、口に入れれば蕎麦本来の風味がいっぱいに広がります。

実は希少な「食品添加物不使用」の「なま麺」で、かつ賞味期限が長いそば。
そのこだわりの“ものづくり”と、安心・安全な美味しさの秘密に迫ります。

日本の蕎麦の自給率は、実はわずか25%前後 。「伝統的な和食」でありながら、今やその大半が輸入原料で、出どころが確かで風味も良い「国産そば粉」は貴重(奥出雲の蕎麦畑)。

出雲独特の挽きぐるみ(甘皮がついた玄蕎麦(蕎麦の実)をそのまま粉に挽く製粉方法)の麺は、栄養たっぷりで蕎麦本来の香りが生きている。それをフレッシュな「なま麺」でお届け!

一般的な「そば」は、そば粉よりも小麦粉の割合が多いものがほとんど。さらにその両方が外国産なのが普通だが、『そば本田』はどちらも国産で、かつそば粉の割合を多くしている(外国産蕎麦を使用した商品も製造している)。
また、食品添加物を使用していないため一般的な「なまそば」にありがちな独特のニオイやクセが無い。

美味しいそばの秘訣「3たて」を、家庭用の「なま麺」で実現!

「弊社は『食べて美味しい、身体に美味しい』をモットーに、誠実な商品づくりに努めています。最も人気がある『奥出雲生蕎麦』は、食品添加物や保存料を使用せずに、そば粉・小麦粉・食塩だけで練り上げています。

『それなのになぜ常温保存できて日持ちがするの?』と、よくお客様からお問い合わせを頂きますが、袋詰めしたものを安全な水蒸気で殺菌しているからです。“余計なものは何も入れない、加えていない”ので、蕎麦本来の自然な風味と食感をお楽しみ頂けます」
とのこと。

「また、美味しいそばの秘訣を『挽きたて・打ち立て・ゆがきたて』の『3たて』と呼びますが、それを実現するために、玄蕎麦(蕎麦の実)を自社製粉して1時間以内に麺にしています。さらに温かいおそばでも、冷たいおそばでも美味しくお召し上がり頂けるように、様々な工夫をしています」

蕎麦は製粉後、日にちが経つほど風味が落ちる。挽き立ての香りを保つため、自家製粉して素早く製麺した上でパッキングしている(粉に挽く前の玄蕎麦)。

製麺の工程。百余年の歴史で積み上げてきた技術によって、 自宅でゆでても切れにくく、温かくしても冷たくしても美味しい麺となる。

出雲伝統の「釜揚げそば」。ゆで上げた麺を、その麺をゆがいた“そば湯”に浸したもので、まずは何も入れずに麺そのものの味を楽しんだ後に、ツユや薬味を少しずつ入れながら味わう。

「食」は身体の材料となる。だから大切な人に安心して食べさせられる商品を!

かつて「出雲の国」を治めていた松江藩藩主・松平不昧公(ふまいこう/松平直政)は、大のそば好きで城下の屋台にもお忍びで通っていたそうです。その影響を受け、出雲地方には豊かなそば文化が広がりました。

そんな歴史の中で、お土産用のそはを作り始めたのが『そば本田』の始まりです。
以来、およそ百余年も営業していく中で、以前は普通に添加物を使用していたものの、4代目の現会長が就任した際に、娘さんの酷いアトピー性皮膚炎をきっかけに原料の見直しを行いました。

「娘の治療のために様々に勉強した結果、食べ物に使われている食品添加物や保存料が身体によくない、という事を知ったのです。全ての添加物がダメというわけではありませんが、基本的に身体にとっては異物であり、影響がある物も多い。そのように考えて、『そば本田』では“なるべく添加物を使わない商品づくり”を心がけるようになりました」
とのこと。

「桜そば」など、一部色鮮やかに見せる必要がある商品には野菜色素などの天然由来の添加物を使っていますが、その他はほとんど無添加だそうです。

味と品質を両立するために、試行錯誤を重ねて「食品添加物や保存料ゼロ」「賞味期限が長く常温保存が可能」「そば本来の風味が生きている、自宅で調理しても美味しい麺」に仕上げた。

「土地に根付いた作物は、その土地に住む人々の身体に適している」 その考えに基づいて、なるべく日本育ちの「国産そば粉」を使用している(蕎麦の花)。

全国的なそば人気の高まりと国産蕎麦の不作続きによって外国産そばの商品も作り始めたが、 国産そば粉のうち、流通量がわずか0.1%しかない島根県産そば粉を100%使用した「十割そば」なども作っている。

いつでも自宅で美味しい「そば」を。簡単・お手軽な『そば本田』の商品。

こうして作られた『そば本田』のそばは、
「とっても美味しかった!他のおそばはもう食べられない」
「乾麺も普通よりもずっと食べやすくて、ちゃんとおそばの味がする」
などと好評だそうです。

中でも選りすぐりの人気商品は、以下の3つ。
いずれも出雲のそば文化と、『そば本田』が培ってきた製麺技術を感じられる商品です。

●奥出雲生蕎麦 2人前 つゆ付

島根県産そば粉と国産小麦粉を使用した、長年販売しているベストセラーです。
2017年にベルギーで開催された「ITQI(International Taste Institute)」で“優秀味覚賞 二つ星”を獲得しました。1食ずつの個包装で無駄なく・お手軽に食べられるのと、常温保存できて冷蔵庫のスペースをとらない点も人気。

●出雲十割そば(島根県産そば粉)2人前

100%島根県産のそば粉でこねあげた、「十割なまそば」です。2018年からの新商品で、地元・島根県の醤油メーカーが作った甘口タイプのめんつゆが付いています。
出雲人が愛する、出雲らしい味のおそばです。

●生パスタ フィットチーネ 2食入り

デュラム小麦のセモリナ粉と、食塩だけで作り上げた生パスタ。
幅広の平麺タイプで、クリームソースなどの濃厚なソースによく合います。もっちりした食感は食べ応え抜群!

生パスタの調理例(カルボナーラ)。そばで培った技術でイタリアンもお手のもの!

家族のために、人々のために。そばに健康への願いをこめて。

「弊社はそばをメインに製造・販売いたしておりますが、どの商品に関しましても、お客様の生活の中で『美味しい! 今この時が幸せだな』と思って頂けるような商品を作っていきたいと考えております。やはり健康で心も満たされた生活が何よりの幸せですから、弊社の商品が少しでもお客様の心の潤いになりましたら幸いです」

蕎麦は天候によって収穫量が変わるため、毎年 安定的に仕入れることが難しい作物です。そんな中、『そば本田』がこだわる国産蕎麦も、近年の異常気象の影響で量の確保が難しくなっているそうです。

「国産蕎麦が不作の年は、急きょ国産蕎麦が原料の商品を減らしたり、別の商品に切り替えたりもいたしました。何せ自然の恵みですので、原料が確保できるかどうか、その年になってみないとわからない面があります。それが商品作りで一番難しい点ではございますが、今後もなるべく安心・安全な商品を作り続けて参ります」

出雲のそば文化を受け継ぎ、その伝統と美味しさを感じてもらえる商品を――大切な家族への思いやりから始まった「食べて美味しい・身体に美味しい」そばへのこだわりは、今後も変わることなく受け継がれていきます。

『そば本田』がある島根県雲南市の風景。この自然いっぱいの地に根ざして、安心・安全な「なまそば」を作り続けている。

空気と水が綺麗な奥出雲で、美味しいそばと麺製品を生み出す。

そばのアレンジ例・そば生春巻き。アイデア次第でいろんな料理に生かせる!

- DATA
奥出雲そば専門店 そば本田
(有限会社 本田商店)

HP:https://sobahonda.co.jp/
住所:島根県雲南市木次町里方1093-44

電話:0854-42-0172
営業時間:9:00~17:30
休日:土・日・祝日・年末年始・お盆

取材協力・写真提供:有限会社 本田商店/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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