島根と鳥取にまたがる宍道湖(しんじこ)の湖畔にそびえる、山陰最大級の美術館。「水」をテーマとした絵画や美術品を幅広くコレクションして、北斎・モネ・ゴーギャンなどの世界的なアーティストの作品も多数収蔵。
島根旅行の絶景スポットとしても人気で、3月~9月は日没30分後に閉館するため、壮大な夕日を存分に眺められる。
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優雅な女子旅ならここ! 宍道湖の水景と調和した、夕日のぬくもりに包まれる美術館。
その土地でしか見られない景色は、旅行の大きな喜びのひとつです。
日本第7位の面積を誇る宍道湖に臨み、そこに沈む夕日の美しさでも有名な松江市は、そんな絶景を目当てに訪れる人々も絶えません。
その水の都・松江市の中でも最も有名な「夕日スポット」が、ここ『島根県立美術館』です。
宍道湖の湖畔にそびえる流水形の建築は、それ自体がまるで巨大な美術品のよう! 湖岸に沿って広がるなだらかなフォルムは、テーマに掲げる「水との調和」を体現しています。
島根旅行の絶景スポット! 恵まれたロケーションから宍道湖と松江の夕日を堪能。
『島根県立美術館』は、その大きな魅力のひとつである宍道湖の夕日を心ゆくまで眺められるように、3月から9月にかけては日没後30分まで開館しています。
全面ガラス張りのエントランス・ロビーの西側からは、寒い日でも暑い日でも快適に夕日を鑑賞できます。
さらに館のすぐ外、宍道湖沿いに広がる『岸公園』からも壮大なサンセットを楽しめます。
そして「県民に開かれた美術館」「芸術活動を育成する美術館」という方針どおりに、これらのエリアはなんと入館料無料!
島根旅行で訪れた人でも、誰でも自由に立ち入ることができます。
島根のアートの発信地! 充実のコレクション展とハイセンスな企画展で、気軽に楽しくアートを紹介。
『島根県立美術館』がオープンしたのは、1999(平成11)年です。
それ以来、2019年に開館20周年を迎えるまで、「水」をテーマとした国内外の絵画をはじめ、版画・浮世絵・工芸・写真・彫刻などの美術品と、島根県ゆかりの芸術家の作品など約6,700点あまりを収集してきました。
それら充実のコレクションを、一般観覧料300円(各種割引あり)というリーズナブルな「コレクション展」で公開。さらに折々に開催する「企画展」で、日本や海外の美術館の至宝も紹介しています。
加えて一般にレンタルしている「ギャラリー展示」では、主に島根県内のアーティストや美術グループ、学生達の作品を展示。島根と山陰の美術と芸術の発信地となっています。
世界に誇る「北斎コレクション」をはじめ、有名アーティストの作品が多数!
これら『島根県立美術館』の収蔵品の中でも、品質・規模ともに世界有数と評されているのが、あまりに有名な「北斎コレクション」です。
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の研究・蒐集(しゅうしゅう)家として知られる永田生慈(ながた・せいじ)氏の寄贈で、永田氏自らがすべて点検・確認した逸品。
保存状態・色の鮮やかさともに良好で、国内外の北斎愛好家たちを惹きつけています。
また、同じく江戸時代の浮世絵師・歌川広重や歌川豊春の版画も収蔵。さらにポール・ゴーギャン、クロード・モネ、ギュスターヴ・クールベといった、西洋絵画の巨匠達の作品もあります。
そして日本の洋画家・岸田劉生(きしだ・りゅうせい)や日本画家の伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)、川合玉堂(かわい・ぎょくどう)、橋本明治(はしもと・めいじ)なども網羅。
幅広い名作を楽しめます。
島根の手仕事も紹介。「民藝運動」で名高い山陰の窯元の名品が見られる!
また、歴史ある島根の窯元が手がけた焼き物や、それらに通じる「用の美」を放つ工芸品の数々も必見。
江戸時代から続く「楽山(らくざん)焼」や「布志名(ふじな)焼」をはじめ、それら「民藝」の復興に大きな役割を果たしたバーナード・リーチ氏や河井寬次郎氏、浜田庄司氏の作品なども紹介。焼き物好きにはたまらない魅力です。
アートの美と景観の美に浸れる、ショップとリストランテ。
こうした見事なアートに酔いしれた後は、それらの図録やグッズを手に入れたり、ゆっくり感想を語りあいたいもの。
そうしたショッピングや滞在も楽しめるスペースが充実しています。
■ミュージアムショップ(1階ロビー内)
展覧会の図録や美術本、収蔵品のポストカード、オリジナルグッズなどを販売。
観覧券を買わなくても入れるので、島根旅行のお土産探しにもピッタリ!
【営業時間・定休日】
美術館の開館時間・営業日に準ずる
■リストランテ ヴェッキオロッソ
宍道湖と松江の風景を一望できる、贅沢なイタリアン・レストラン。
山陰の食材を使ったイタリア料理と島根産ワインのほか、毎朝焙煎しているこだわりの有機フェアトレード・コーヒーも人気。
こちらも観覧券なしで入れるので、松江旅行のランチやディナーにも最適です。
さらに湖岸に面したガラス張りの店内は、宍道湖の夕日鑑賞の特等席!
日没時間の少し後まで営業しているので、ゆったりと絶景を楽しめます。
【営業時間】
10月~3月 / 10:00~18:30 (ラストオーダー17:30)
4月~9月 / 10:00~20:00 (ラストオーダー19:00)
※コースメニューはランチ・ディナーとも要予約
【定休日】
美術館の休館日に準ずる
島根旅行を想い出深く彩る、アート×絶景の美術館。
島根と松江に訪れたなら、ぜひ足を運んでみたい名所です。
島根アートミュージアムは、現在改装工事中で2022年5月(予定)まで休館中です。
訪問時はお気をつけくださいませ。オープンまでどうぞお楽しみに!
- DATA
島根県立美術館
HP:https://www.shimane-art-museum.jp/
住所:島根県松江市袖師町1-5
電話:0852-55-4700(代表)
開館時間:
[10月~2月] 10:00~18:30
[3月~9月] 10:00~日没後30分
※展示室への入場は閉館時刻の30分前まで
休館日:
火曜・年末年始
※企画展の開催日程等に合わせて変更する場合あり
料金:
企画展のみ 1,000円
企画展・コレクション展セット 1,150円
コレクション展のみ 300円
※いずれも一般料金(前売券・学生割引・身障者割引・団体割引などあり)
交通案内:
・JR松江駅から徒歩約15分
・JR松江駅から松江市営バス(南循環線内回り)6分→「県立美術館前」下車
・観光ループバス「レイクライン」→「県立美術館前」下車
・山陰道→松江西ランプ→車で約5分
駐車場:
・国道9号袖師交差点南進(駐車場より地下道をご利用下さい)
・3時間まで無料
取材協力・
写真提供:
島根県立美術館/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)