「鉄師御三家」の敷地で贅沢なティータイムを ~茶房十五代とは?~
『茶房十五代(さぼうじゅうごだい)』があるのは、奥出雲の静かな里山。
かつて「たたら製鉄」で栄えた山林地主の邸宅の一角で、美しい庭園と自然の山野に囲まれています。
大正時代の建築をリノベーションした雰囲気たっぷりの和カフェは、非日常の空間!
奥出雲と「たたら製鉄」の歴史にひたりながら、大人のカフェタイムを愉しめます。
メニューにもこだわりが! レトロモダンな空間×美味の幸福
『茶房十五代』のこだわりは、ドリンクやスイーツにもいっぱい。
店主の絲原さんが心から美味しいと感じるコーヒー豆を探求して、日本有数のカフェ激戦区・松江市の名店「LITTLE COURT COFFEE(リトル コート コーヒー)」の自家焙煎珈琲を仕入れています。
さらに注文を受けてから豆を挽き、一杯一杯ハンドドリップで淹れています。
奥出雲は中国山地の雪解け水に恵まれた名水の里。
そんな美味しい水で淹れてもらえる珈琲やドリンクは格別!
和洋のオリジナルスイーツやドリンクもあり、気分とお好みで選べます。
中でも人気のメニューをご紹介しましょう。
ハンドドリップ コーヒー/アイスコーヒー
一番人気のドリンクメニュー。
松江の人気コーヒー専門店「LITTLE COURT COFFEE」の新鮮な自家焙煎豆を使っていて、注文後にハンドドリップで淹れてもらえます。
絲原家の四季折々の風景をながめながら、香り高いコーヒーをいただくのは至福のひととき。
ガトーショコラ
コーヒーと一緒に注文したい、『茶房十五代』オリジナルの手作りガトーショコラ。
甘くてほろ苦い自慢の味わいで、コーヒーとの相性は抜群!
ほかにもシフォンケーキや焼き菓子、季節のデザートなど、常時3種類のスイーツを取りそろえています。
お抹茶セット
絲原家をはじめとする「鉄師」のお屋敷では、大名茶人として名をはせた松江藩第七代藩主・松平不昧公(ふまいこう)とのご縁によって、茶の湯文化がさかんに嗜まれました。
そんな歴史を感じるお抹茶と和菓子のセットです。
同じ敷地内の「絲原記念館」では、松平不昧公の茶道具や書、松江藩お抱えの漆匠による漆器などが展示されています。
『茶房十五代』でカフェタイムを愉しんだ後に、それらを見学するのもおすすめです。
建築と調度 ~大正ロマンが漂う絲原家の古民家~
『茶房十五代』の建物は、大正時代から平成まで絲原家の家業の事務所として使われていたもの。
それを往時の内装を可能な限り残し、「独自性のある空間創出」をコンセプトにリノベーションしています。
格子状の天井や窓ガラスなどは未加工で、店内の箪笥や時計なども昔から使われていたもの。
そのため昔懐かしい空気とモダンさが調和しています。
「『茶房十五代』は、お客様が非日常の特別な時間を過ごせる場所を作りたい、むやみに新しいモノを作るのではなく、今あるモノを最大限に活用したい、という想いでオープンしました」
と店主の絲原さん。
「歴史的な建築を現代のニーズに合わせて活用し、お客様にゆったり過ごしていただける空間を創出したい、と考えています。奥出雲の歴史と自然を感じていただきながら、カフェ時間をしっかり楽しめるメニューを今後も提供していきます」
とも。
「たたら製鉄に興味がなくても、茶房十五代の特別な空間と時間をぜひお愉しみください。願わくば、そこからたたら製鉄にも興味を持っていただき、隣接する絲原記念館や庭園をご見学いただければ幸いです」
歴史情緒あふれる絲原家の建築と庭園は、奥出雲で繁栄した「たたら製鉄」によってもたらされたもの。
その歴史を体現する『茶房十五代』では、他では体感できない特別なカフェ時間を過ごせます。
趣たっぷりの文化財の中で、こだわりのコーヒーやスイーツを味わいながらゆったりくつろぐ――まるでタイムスリップしたかのようひとときを愉しめます。
- DATA
茶房十五代(さぼうじゅうごだい)
Instagram:https://www.instagram.com/sabo_itohara/?hl=ja
Facebook:https://www.facebook.com/sabo15itohara/?locale=ja_JP
住所:島根県仁多郡奥出雲町大谷856
営業時間:10:00~16:00
休日:水曜・他(不定休)
※HP・SNSに営業日カレンダーあり
※茶房十五代のみご利用の場合は、入場料は不要です
※絲原記念館や庭園等をご見学される場合は、入場料が必要です
(絲原記念館のみ2024年1月17日~3月31日(予定)まで、改装工事のため臨時休館)
取材協力・
写真提供:
茶房十五代・絲原家 絲原記念館・奥出雲町観光協会/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)