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【おたまはん/雲南市吉田町】日本にTKGブームを巻き起こした「卵かけご飯専用醤油」の元祖!

2020年6月26日

今や国民食となったTKG=卵かけご飯ブームに火をつけた、「卵かけご飯専用醤油」。
島根県1の卵の生産地・雲南市(うんなんし)で、卵かけご飯にピッタリ合う醤油をとことん追求!
日本の東西の好みに合わせた関西風・関東風の2種類をメインに、原材料は厳選した国産のみを使用。余計な食品添加物は一切不使用でヘルシーに仕上げている。

「卵かけご飯」ブームの立役者! みんな大好きTKGのお供。

TKGこと卵かけご飯。
誰もが知っている日本の国民食ですが、それだけに味の決め手になる醤油にはこだわりたいものです。

そんな卵かけご飯の「専用醤油」として、一大ブームを巻き起こしたのが、この「おたまはん」。十人十色・千差万別のスタイルがあるTKGの美味しさを、厳選した原料でより引き立ててくれます。

自らの人生や生まれ育った故郷の味まで思い出させてくれる、ノスタルジックな国民食。そんな“日本のソウルフード”の魅力をさらに高めてくれる!

多数の類似品も生まれたが、「卵かけご飯専用醤油」の元祖として今もトップレベルの人気を誇る。

類似品は数あれど、丁寧な手作りと無添加で元祖の貫禄を発揮!

『おたまはん』が発売されたのは、18年前の2002年。当時は「卵かけご飯専用醤油」は他になく、画期的な新商品として脚光を浴びました。

そして製造元の「株式会社吉田ふるさと村」のポリシーは、『おたまはん』に限らず「なるべく地元の島根県産と国産の原料を使う」こと。そのため食品添加物は一切無添加で、そんなナチュラルかつヘルシーな点も人気を呼びました。

「その後、他社さんからも類似商品が続々と発売されましたが、素材の良さでは決して負けないという自負があります」とのこと。

原材料のベースは国産の丸大豆醤油で、吉田町の隣にある奥出雲町の「森田醤油」製。こちらの原料も国産丸大豆・国産小麦・天日塩だけというこだわりようで、さらに「米一升・みりん一升」という伝統的な製法で造られた愛知県の三州三河みりんでほど良い甘みを加えています。

そして鹿児島県産のかつおだしで、深いコクと風味をプラス。すべてが自然で美味しい昔ながらの調味料です。

「卵かけご飯専用調味料」という新たなジャンルを開拓し、全国の家庭にTKGを食べる機会を増やした。
「2杯でも3杯でも美味しく食べられて止まらない!」
「ご飯嫌いの子供がご飯を好きになってくれた」
などの声が多く、リピーターも多数。

「株式会社 吉田ふるさと村」。もともと調味料を得意とする会社で、それがきっかけで『おたまはん』を開発。2020年で創業35周年を迎えたが、素材にこだわる真面目な姿勢が永らく支持されている。

一本一本手作業で造り、瓶詰めからラベル貼りまでの工程もすべて人の手。「株式会社吉田ふるさと村」は吉田町の振興のために創られた会社で、そのため地元の住民を雇用し、山里の恵みと手作りのぬくもりを届けている。

『おたまはん』の生まれ故郷・雲南市吉田町(旧・吉田村)の田んぼ。「中国山地の小さな山里から全国レベルの人気商品が生まれた!」という驚きで、TVなどで紹介されることも多い。

西日本と東日本の好みに合わせて、2種類の味をリリース。

『おたまはん』には、大きく分けて「関西風」と「関東風」の2種類があります。さらにパッケージを変えた計5種類があり、味やラベルでお好みの商品を選べます。

●おたまはん 関西風
みりんを効かせた少し甘めの味付けで、関西の“だし文化”をよく感じられます。
「素材がシンプルなTKGだからこそ、美味しく召し上がっていただきたい」という想いを込めて、醤油・みりんの割合とかつおだしの風味を調整。そのため卵との相性はバッチリで、思わず2杯目、3杯目と手が伸びてしまいます。

●おたまはん 関東風
辛口好みの関東向けに、みりんを控えて醤油の存在感を高めた1本。
醤油の塩味が際立つ古風なTKGがお好みな方や、関東風の味付けがお好きな方にオススメ。卵とご飯の美味しさをより引き立ててくれます。

これら2種類のほかにも、阪神タイガースとコラボした「おとらはん(中身は関西風)」、“しまねSuper大使”に任命されている人気キャラクター・吉田くんとコラボした「【吉田くんラベル】おたまはん関東風」、「【吉田くんラベル】おたまはん関東風」の3種類があります。

計5種類の『おたまはん』の中から、ぜひお好みの1本を見つけてください。

最初は「関西風」のみをリリースする予定が、試作品に「東西の味の好みの違いを踏まえた方がいい」との意見が寄せられたため「関東風」を追加。
“だし文化”の関西風と“醤油好み”の関東風の食べ比べも楽しい。

「卵かけご飯専用醤油」の元祖・『おたまはん』はこうして生まれた!

それは2001(平成13)年の新年、「株式会社 吉田ふるさと村」の担当者が、ある鶏卵業者に挨拶に訪れたことがきっかけでした。

そこで言われたのが、「卵と一緒に売れる商品はないでしょうか?」という何気ない一言。こんな営業の現場ではありふれた提案が、今なお売れ続ける大ヒット商品の元となったのです。

ちょうど新商品の開発を検討していたこともあり、さっそくこの提案は俎上に上げられました。そして会議の中で、「卵かけご飯はお子さんからお年寄りまでどんな世代の人も食べるよね」という意見が出たことで、一気に企画は進行。のちの『おたまはん』となる、「卵かけご飯専用醤油」の開発が始まったのです。

社内からは「需要があるかどうか分からない」など、前例のないアイデアに若干の抵抗も出た。だが「安全・安心・おいしい商品をつくる」という従来の社是を踏まえ、開発のゴーサインが出た。

そして、まずは味のベースとなる醤油に、原料選びから麹づくり・もろみ管理・火入れまでを一貫して行なっている「森田醤油」選定。そして辛みが立ちすぎないまろやかな「卵かけご飯」となるように、他の原材料も全国の一流どころを選りすぐりました。

そして幾度となく試作と試食を繰り返したのちに、ようやく満足できる味が完成!
ですが意気揚々と挑んだ東京でのモニター調査は、なぜか反応が散々でした。
「なぜ? どうして?」と担当者たちが頭を抱えていたところ、一部のモニターが「関東と関西の味の好みの違い」を指摘。そこで「東日本向けには東日本好みの味を開発しよう!」と企画を仕切り直すことになりました。

そしてさらに3ヵ月後に、遂に東日本向けにも満足のいく味が完成!
こうして2002(平成14)年5月1日、満を持して『おたまはん 関西風』と『おたまはん 関東風』の2本を発売したのです。

空前の大ヒット商品となった『おたまはん』の開発を通じて、「改めて日本人の食の原点に気づくことができました」という「株式会社 吉田ふるさと村」。この経験がやはりご飯のお供に最適な「おにぎりみそ」や、豚丼のつゆ「豚々拍子(とんとんびょうし)」などの商品に活かされている。
(イベント出展の様子)

TKGは文化だ! 「日本たまごかけごはんシンポジウム」でその真髄を広める。

こうして『おたまはん』という大ヒット商品を得た「株式会社 吉田ふるさと村」は、その魅力をさらに広めるために、毎年秋に「日本たまごかけごはんシンポジウム」を開いています。

炊き立てのご飯に様々なトッピングをかけていただく「卵かけご飯 吟味会」や、奥出雲の食の生産者たちによるこだわり卵や醤油などの販売、自慢の「オリジナルたまごかけご飯」の出店などなど、お楽しみが盛りだくさん!
TKGマニアなら一度は訪れてみたい、「卵かけご飯」の祭典です。

※2020年の開催日や開催方式は未定

第1回の“レシピ部門”で最優秀作品に輝いた「今昔コケコッコごはん」。千切りした青じそと、荒みじん切りにしたしばつけをたっぷり盛り付けて、生卵・醤油・すだちをかけていただく。
青じその香り、しばづけの歯ごたえ、すだちのサッパリ感のハーモニーが、卵の濃厚さと絶妙に溶けあう立派なおもてなし料理!
(兵庫県西宮市/有馬真貴子さん考案)

TKGは人それぞれにこだわりがあるメニュー。お気に入りの食べ方を見つけるために、いろいろ試して自分好みの一品を作ろう!

風光明媚な神話のふるさとの温泉宿で、卵かけご飯に舌つづみ。

『おたまはん』を生み出した雲南市吉田町には、「株式会社 吉田ふるさと村」が営む温泉宿もあります。

その「国民宿舎 出雲湯村温泉 清嵐荘(せいらんそう)」で買えるのが、可愛いミニサイズの『おたまはん』。ここでしか手に入らないミニボトルで、好評なら、今後 島根県内のお土産物屋さんでも販売される予定だそうです。

そして「清嵐荘」自体も、2019年11月に新装オープンしたばかりの魅力ある秘境宿。
本場の「卵かけご飯」と島根の名物を味わいながら、昔ながらの“日本のふるさと”の情緒にひたってみてはいかがでしょうか?

1300年以上の歴史を誇り、奈良時代に編さんされた「出雲国風土記」にも記されている薬湯を泉源とする「清嵐荘」。神話の頃のままの自然が残る地で、日本人の国民食を味わう休日をどうぞ。

斐伊川の清流を望む山峡の宿は、癒しムード満点! リニューアルオープンしたばかりで、部屋も温泉も清潔感たっぷり。

材料がシンプルなだけに、卵・お米・かける調味料の質が際立つ「卵かけご飯」。それぞれの味わいや産地、作られ方など、ひとつひとつの食材のルーツに想いをはせながら、日本の食文化の原点を感じてみたい。

- DATA
おたまはん(株式会社 吉田ふるさと村)

HPhttps://2630mura.jp/SHOP/keyword/otamahan
住所:島根県雲南市吉田町吉田1047-2

電話:0854-74-0500
営業時間:8:00~17:00
休日:土・日・祝

取材協力・ 写真提供: 株式会社 吉田ふるさと村/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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