2017年の「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」で“最優秀賞”と“来場者特別賞”をW受賞した、グルメなはちみつ。その産地が空港という驚きと、誰もが魅了される絶品の味わいで大人気!
採蜜するたびに売り切れて、毎年争奪戦となっている。
~ 目次 ~
世界的にも珍しい「空港産」のナチュラル&高品質なはちみつ!
「空港のはちみつ!? 鳥が飛んだりしているのは見るけれど……」
そんな風に首をかしげてしまいそうな驚きが、この『空港はちみつ』という名前にはあります。
島根県西部の玄関口、萩・石見(はぎ・いわみ)空港。
その名のとおり島根と山口の県境にある、自然豊かなのどかな空港です。
東京との往復便は、1日わずか2便だけ。そのため空港のまわりには、木々や草花はもちろん、そこに遊ぶ鳥や動物たちの姿も見えます。
そしてそんな自然に集うみつばちたちも、もちろん空港の仲間たちの一員。
「このみつばちで空港の名物を作ろう!」と思い立ったのが、『空港はちみつ』の始まりでした。
ローカルな空港とそれを取り巻く自然を愛する人々が、トップレベルのはちみつを創り出した。
『空港はちみつ』をプロデュースしたのは、萩・石見空港のスタッフたちです。
空港のビルを管理する石見空港ターミナルビル株式会社と、地元企業とその有志が手を携えて2016年から養蜂を始めました。
そして出来上がったはちみつは、高級蜂蜜と遜色ない甘さと、かぐわしい風味で品評会でも高評価! 例年、採蜜から数か月で完売するほどの大人気商品になりました。
そのすごさは、日本はちみつマイスター協会が主催するはちみつ業界の一大祭典・「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」で“最優秀賞”と“来場者特別賞”をW受賞したほど! これを機に、一気に全国に知られるようになりました。
採蜜(さいみつ)時期は初夏から夏にかけてで、次々と咲き誇る万華鏡のような花々から集められた蜜は、澄んだみずみずしい味わいと同時に、複雑で多面的なフレーバーを奏でます。
ブランド名:空港はちみつ
産地:島根県益田市
品質:純度100%はちみつ
種類:百花蜜(ひゃっかみつ/野山に咲く様々な花からミツバチが自由に集めた蜂蜜)のため、採蜜年度や季節により蜜源の花が変化し、それにともなって色と味も変化していく
糖度:79~81(5~7月)
採蜜時期:5月後半~8月前半
販売時期:6月中旬以降
百花蜜ならではの万華鏡のような味。すべての採蜜時期に味わい尽くしたい!
『空港はちみつ』の特徴は、萩・石見空港のまわりに季節ごとに咲き誇る花々から、ミツバチたちが自由に集蜜していること。そのため時期によって色や味わいが変化していきます。
色は春は薄い黄金色で、夏にかけて深みのある琥珀色に変化していきます。
さらに味は、桜・みかん・ニセアカシアなどが咲く春は、フルーティーかつ芳醇。そしてハゼ・からすざんしょう・クリなどが咲き始める6月頃からは、わずかにスパイシーさと緑茶のような清涼感が加わっていきます。さらに徐々に苦みのような印象的な余韻も加わり、空港の名にも冠されているハギ(萩)が咲く8月頃には、それらが熟成されて円熟味のある味となっていきます。
貴重な『空港はちみつ』が、ハイセンスで可愛いお土産になった!
この貴重で美味しい『空港はちみつ』は、その味と品質にふさわしい、可愛くもハイセンスなパッケージに納められています。。
石見のお土産に、自分へのご褒美に、運よく目にしたらすかさずゲットしましょう。
●空港はちみつ 120g (ガラス瓶) 1,200円(税込)
発売からずっと一番人気を誇っている『空港はちみつ』の看板商品。はちみつの色や特徴が一目でわかるガラス瓶入りで、4個入りのギフトパッケージは島根県益田市の「ふるさと納税」のサイトで購入できます。
●空港はちみつ 280g (便利ボトル) 2,500円(税込)
2017年に登場した、手に持ちやすく携帯しやすいボトルタイプです。取り出し口には蜜切れの良いシリコン素材を使っており、そのためはちみつ特有の容器への付着やべたつきが少なく、普段使いに便利です。
(写真右側)
●空港はちみつ スティックタイプ (A・B・C)
はちみつ商品としては、初めて「日本災害食」に認定されたスティック分包タイプです。
(2018年3月1日に認定/賞味期限3年)
その理由は、熟成された純度の高い「はちみつ」だから、常温で長期間備蓄できること。加えて約300種類もの栄養素が含まれており、特に糖分(単糖類)は身体に負担をかけずに即エネルギーに変わるので、災害時の活動食に最適です。
小さなスティックは携帯しやすく、外出先で思わぬ災害に遭った時や、非常用持ち出し袋などに入れるのに便利です。
なぜ空港で養蜂を? 『空港はちみつ』の始まりのストーリー。
そのきっかけは、2015年の秋頃に、養蜂の専門家から寄せられたアドバイスでした。
いわく、「萩・石見空港は周りに高い建物がなく風通しが良いため、手つかずの広葉樹林が多く自生しています。この環境は、とても養蜂に適しています」
その言葉を元に、萩・石見空港ターミナルビルの職員たちと地元の有志たち10名で、“萩・石見空港ミツバチプロジェクト”チームを結成。そして2016年4月に、正式なプロジェクトとしてスタートしました。
ですが当時のメンバーは、養蜂のまったくの初心者。そのため当初は県外の専門家から、月に一度のペースで指導を受けました。そして講義と実践を並行しつつ養蜂に励んだものの、不慣れなためか蜂に刺されやすく、苦労が多かったそうです。
そんな努力が実っていよいよ『空港はちみつ』の発売にこぎつけたのは、2016年10月15日。
結果、空港の利用客や地元の関係者たちに大好評で、約2,000個のはちみつがわずか1か月半で完売! 翌年以降も順調に採蜜量を増やしていきました。
その後、養蜂場を2つに増やして採蜜量はぐんと増えました。ですが採蜜シーズン中の5月~8月は、空港の仕事と掛け持ちになって作業は多忙を極めました(現在は専業の養蜂家2名が主に担当)
さらに秋からのオフシーズンも課題は多く、ミツバチの天敵のスズメバチやダニ対策、寒さに弱いミツバチの越冬準備などで四苦八苦。現在も、越冬できるミツバチの数は少ないそうです。
そしていよいよ迎えた2017年8月。チャレンジ精神でエントリーした「第3回ハニー・オブ・ザ・イヤー」で、見事に“最優秀賞”と“来場者特別賞”をW受賞しました!
これを機に、『空港はちみつ』を買い求める人々と、その人気と美味しさの報道が一気に増加。さらに当初の目的でもあった、石見空港の集客にも良い変化が生まれ始めました。
そして現在。毎年6月の『空港はちみつ』のリリース時には、空港の売店に長い行列ができるほどの人気ぶりとなりました。
オンラインショップも常に入荷待ちの状態で、空港内のレストラン「キッチンそらら」にも採れたての『空港はちみつ』をかけて頂く「4種のチーズピザ」が定着しました。
※キッチンそららの「4種のチーズピザ」は、『空港はちみつ』の発売日(6月20日)からメニューに掲載
キッチンそらら 営業時間 / 9:30~13:30(L.O 13:00)(~2020年6月末)
エアポートショップ萩・石見 営業時間 / 9:30~13:30(~2020年6月末)
※運航スケジュールにより変更になる場合あり
※終日欠航日は休業となる場合あり
※2020年7月以降の営業時間は萩・石見空港のホームページを参照
『空港はちみつ』が石見に元気を運ぶ ~ 空港と石見の将来に貢献 ~
『空港はちみつ』が目指すのは、ミツバチの自然な働きによって発酵・濃縮された「純粋はちみつ」であること。そしてそれを維持し続けて、食べた人々に「美味しい!」と笑顔になってもらうことだそうです。
このように、『空港はちみつ』には石見地方に咲く花々の蜜と共に、空港に寄り添いながらこの地で暮らしてきた養蜂家たちと、「萩・石見空港と地域の観光を盛り立てたい」、という空港職員たちの想いが込められています。
そして未来を担う子供たちのためにも、空港を取り巻く豊かな自然や人々の社会が、永続的に循環していくようにという願いもこめられています。
美味しさと様々な健康効果から、はちみつの需要は年々増しています。今後も『空港はちみつ』を活かした萩・石見空港の認知度アップをはかり、石見の観光を振興して、この地の経済成長にも貢献していきたい、との想いでプロジェクトに取り組んでいくそうです。
人に美味と益をもたらす、可愛いミツバチたち。
それを取り巻く人々と『空港はちみつ』の採蜜は、今後も大きな意義をもって続けられていきます。
- DATA
空港はちみつ(石見空港ターミナルビル株式会社)
HP:http://hagiiwami.jp/
住所:島根県益田市内田町イ597
電話:0856-24-0010
<購入先>
萩・石見空港オンラインショップ
HP:https://hagi-iwami.com/
※6月20日(土)9時~発売開始予定
エアポートショップ萩・石見 (萩・石見空港2F)
空港売店 営業時間:9時30分~13時30分 (~6月末)
※休業日、営業時間は運航スケジュールによって変わります。
※終日欠航日は休業となる場合あり
※2020年7月以降の営業時間は萩・石見空港のホームページを参照
取材協力・
写真提供:
石見空港ターミナルビル株式会社/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)