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体に染み入る滋味あふれる美味しさ! 和ハーブ×番茶の新しい世界。
『かみや園+』のお茶の材料は、すべて自然豊かなヤマタノオロチ神話のふるさと・島根県雲南市で育ったもの。
野草は店主の後藤礼子さんが、ひとりで収穫から加工まで手がけています。
そしてブレンドする番茶は、やはり雲南市の自然豊かな山あいで育てられたもの。
ひとつひとつ丁寧に手作りされた、ナチュラルな‟和ハーブティー”です。
種類いっぱい! お好みで選べる‟和のブレンドティー”。
『かみや園+』の野草番茶は、どれもスッキリとした優しい味わいです。
さらにひとつひとつに個性があり、季節や体調によって美味しく感じられるお茶、「今日はあれを飲みたい!」と思えるお茶がいろいろあります。
‟和ハーブ”ならではの薬膳的な感覚でチョイスして、いろんな美味しさを楽しめます。
※薬膳とは:体調や季節に合わせて旬の食材や薬草を取り入れた、料理や飲み物のこと
野草番茶 よ
スッキリ爽やかな飲み口なのに、体を温めてくれる和ハーブが数種類入っていて、冷えが気になる時にもおすすめ♪
夏のクーラー冷え、冬の寒さの両方に染み入ります。
ブレンドされている和ハーブは、山椒の葉、みかんの皮、柿の葉、よもぎ。
優しい味わいの番茶に山椒とみかんが爽やかに香る、ほんのりスパイシーなお茶です。
ハーブ緑茶suuhaa
こちらは西洋ハーブをブレンドしたハーブ緑茶。
島根県雲南市産の緑茶、ペパーミント、レモングラス(エジプト産オーガニック)で作られた、蒸し暑い季節にピッタリの清涼感あふれる味わいです。
体にスッと馴染む飲み口とスッキリした後味で、暑い日の常備茶にピッタリ!
水出しするとさらに爽やかになり、カフェインや苦みも抑えられて、甘さやビタミンCがよく抽出されます。
ホットでも美味しくいただける、とてもファンの多い人気のお茶です。
banchai(三年晩茶のスパイスチャイキット)
珍しい三年晩茶のスパイスチャイ!
「三年晩茶」とは、3年以上伸びたお茶の木を幹ごと伐って、薪の火で焙(ほう)じたお茶のこと。
ベースの三年晩茶は福祉施設の就労支援で作られていて、こちらも「砂子原茶業組合」が茶畑などで協力しています。焙煎は福祉施設に勤める後藤さんの旦那さんが行なっています。
エスニックのチャイと同じく煮出して飲みますが、しっかり煮てもえぐみが出ない、三年晩茶の茎の甘さが感じられる、体がポカポカ温まるお茶です。
そして10種類のスパイスは、出雲のスパイス屋さん「U-spice」のブレンド。
シナモン、カルダモン、クローブ、コリアンダー、ブラックペッパー、ピンクペッパー、ナツメグ、クミン、スターアニス、ジンジャーで、牛乳などで煮て作ります。
紅茶ベースのチャイと違いカフェインがほとんど含まれないので、お休み前でも安心♪
胃にも優しく飲みやすい味です。
「薬膳的なことを前面に押し出すつもりはありませんが、季節、体調、その時々の気持ちなどで、美味しいと思えるお茶が違ってくると思います」
と、店主の後藤礼子さん。
「もちろんそういった面で選ばれる方もいらっしゃるとは思いますけど、素朴に『美味しい』と思えるお茶が、その時々に体が欲しているものだと思います。
たとえば春になると緑茶が飲みたくなったり、寒いと番茶やほうじ茶が飲みたくなったり。頭で考えるよりも五感で感じて、お気軽に飲んでいただきたいです」
島根を離れて知った、お茶と島根の良さ。Uターンでそれに回帰。
『かみや園+』の店主・後藤礼子さんは、出雲のお茶屋さんの娘です。
とはいえ独り立ちするまでお茶に興味はなく、関西に出て働いていたそうです。
ですが環境問題に興味を持ち、奈良の自然農のお茶農家さんをお手伝いするうちに、「自分でもお茶を作ってみたい!」と考えるように。
そして放棄されていたお茶畑を開墾して、かつてそこで作られていた春の番茶「はーばん」を作ることにしました。
同時に京都の野草料理教室にも通い始めて、野草茶も作るように。
「それらを商品化してみない?」
と友人に勧められ、「はーばん茶」「野草はーばん茶」を売り出しました。
「当時は何事にも自信がなく、いろいろ言い訳をして取りかからずにいました。ですが一緒に活動していた友人に『そうやっていつもやらないんでしょ!』と一喝され、そのお陰で今も野草番茶を続けられています。
島根にUターンしたきっかけは、当時京都の住宅街に住んで他の仕事もしていたため、野草を集めることがとても難しかったからです。『これは自然豊かな島根に帰った方が作りやすいかも?』と思い、主人を説得してUターンしました。
出身は出雲市ですが、さまざまなご縁によりもっと自然が豊かな雲南市で暮らすことになりました。
全てのきっかけになった『野草はーばん』は、10種類の野草と『はーばん』をブレンドしたお茶で、移住してからさらにブレンドを細分化して今のようなラインナップになりました」
お茶作りで広がるご縁。「作る人達」が織りなす美味しさ。
「今はお茶業界そのものの低迷や、農業全体の課題でもある高齢化や人出不足といった問題があります。ですがとても親切かつ個性豊かな雲南市の方々と、日々楽しくお茶作りができています。
野草の採取・加工はほぼ1人で行なっているので少量生産ですが、野草もお茶も、温かい人との繋がりで成り立っています。そんな‟顔の見えるお茶作り”を大事にしています。
野草料理教室などで野草の効能や食の陰陽などの概念も学びましたが、そこを最重視はしていません。単に自分が美味しいと思えるブレンドや、「えっ、これが野草なの!?」と思っていただけるようなお茶、それらを作る過程での人と人との関わりなどを大事にしています。
お茶作りに関わってくださっている方々の素敵なところも、お茶と一緒に伝えられるといいな、と思っています」
後藤さんの‟和ハーブ茶”作りには、友人・知人の「その草ならうちのそばに生えてるよ」「あそこで見たよ」といった情報や協力も欠かせないそうです。
そんなご縁で成り立っている、人のぬくもりを感じられるお茶です。
お茶にまつわるイベントも開催。美味しくつながるお茶とエトセトラ。
『かみや園+』では、「ただ、そこにお茶があるだけ。」というイベントを不定期で開催しています。
お茶がメインではない不思議なお茶会で、いろんな人や場所とコラボしながら、‟ただそこにある”お茶を飲みながらメインのイベントを楽しみます。
例えば消しゴムハンコの作家さんと解決にならないお悩み相談室をしたり、漬物作りの名人とお茶漬けをつまみながらお喋り会をしたり。
本屋さんと野外でネソベリング(寝そべったり本を読んだり、思い思いに過ごす暇時間)を楽しんだり、内容はとても多彩!
そこに後藤さんがいろんなお茶を用意して、控えめに寄り添ってくれます。
ほかにもイベント出店やお菓子屋さん、カフェとのコラボなど、楽しい催しがいっぱい♪
予定はInstagram で告知されるので、ぜひ‟和ハーブ茶”と一緒に楽しんでみてください。
- DATA
かみや園+
ホームページ:https://lit.link/kamiyaenplus
オンラインショップ:https://kamiyaenplus.stores.jp/
Instagram:https://instagram.com/kamiyaenplus/
お茶の栽培地・野草の採取地/島根県雲南市
取材協力・
写真提供:
かみや園+/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)