「島根県ふるさと工芸品」に指定されている、島根県西部の窯元(かまもと)。
創業49年の老舗ながらも、その作風はモダンでおしゃれ!
鮮やかなマリンブルーの「青釉(あおゆう)」や、素朴で温かみのある「粉引(こひき)」の器が、Instagramなどで人気です。
島根県浜田市の窯元や、松江や出雲での展示会で、実際に器に触れながらのショッピングがおすすめ。
~ 目次 ~
匠の器を普段使いする贅沢! 日々の暮らしを鮮やかに彩る、島根の伝統工芸品。
お皿や茶碗、コーヒーカップなどの、毎日欠かさず使う‟日常の器”。
それを使いやすくて美しいものに変えるだけで、暮らしはより豊かになります。
そんな‟日常の器”として再評価されているのが、日本の民窯(みんよう)。
古くから庶民の器を作り続けてきた窯元(かまもと/陶磁器を窯で焼いて作るところ)で、素朴な美しさと、日常使いに最適な丈夫さで知られています。
今回ご紹介するのは、そんな「民窯」として高く評価されている、島根県浜田市の『石州亀山焼(せきしゅうかめやまやき)』。
「島根県ふるさと伝統工芸品」に認定された達人・佐々木硯城(ささき・けんじょう)さんの技を受け継いだ佐々木弘吉(ささき・ひろよし)さんが、鮮やかなマリンブルーの「青釉(あおゆう)」や、素朴で温かみのある「粉引(こひき)」の白、島根の焼き物によく使われる「来待釉(きまちゆう)」の赤茶など、めくるめく色彩の器を作りだしています。
心なごむ美しさと、使いやすさを両立! 島根の匠の器を日常でどうぞ。
「石州亀山焼」の器は、美しさと実用性のバランスが見事です。
コーヒーカップや湯呑みなどの気さくなアイテムから、格調高い花器や茶道の茶器まで、その作風はとても多彩!
なのに手やインテリアにしっくり馴染む使いやすさで、庶民の暮らしの道具を作り続けてきた「民窯」ならではです。
しかも島根の西部でとれる粘土はとても丈夫な焼き物になるので、普段使いに最適。
匠の手による「伝統工芸品」を、日々の暮らしに気軽に取り入れられます。
素朴な造りの中に漂う‟用の美”=実用性の高さから生まれる機能美と、目に鮮やかな美しさ。
こんな器を日々の食事やティータイムで使ったら、毎日がより楽しくなりそうです。
もちろん焼き物としての技術や、伝統工芸品としての格式もしっかり!
辰砂、焼き締め、赤流し、青流し、イラボ釉などの技を駆使して、「さすがは匠の器」と思える満足感を与えてくれます。
中でも人気が高いのは、深い海のような「青釉(あおゆう)」の器。
さらにどんなインテリアにも馴染むオフホワイトの「粉引(こひき)」や、島根の焼き物によく使われる赤茶色の釉薬・「来待釉(きまちゆう)」など、お好みに合った色を選べます。
●マグカップ
取手の形が4、5種類あって、お好みの使い心地が選べます。
可愛い草花が絵付けされたものなどもあって、チョイスの楽しさがいっぱい!
●サラダボウル
使いやすさと美しいマリンブルーが好評の、人気商品です。
文字どおりサラダを盛るほか、パスタ皿やおしゃれなフラワーアレンジメント用にも。
アイデア次第で使い方が広がります。
●八寸皿 (直径:約24cm)
こちらも人気の、大きめのお皿。
メインディッシュを載せたり、パン、サラダ、ソーセージなどをまとめて朝食やランチのワンプレートに!
フレキシブルな使い方ができる万能なサイズです。
お皿用のスタンドに飾って、インテリアにするのもおすすめです。
島根の匠に学ぶ「陶芸体験」! 自分だけの器を作れる、とっておきの旅の想い出。
「石州亀山焼」では、気軽で楽しい「陶芸体験」もできます。
島根の西部・石見(いわみ)の暮らしから生まれた焼き物の文化に触れ、できた器を持ち帰られるうれしい体験!
‟民窯の聖地”とも呼ばれる焼き物王国・島根で、匠に直接指導してもらえるチャンスです。
※2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、陶芸体験は休止中
※再開時期はホームページ を参照
●「石州亀山焼」の陶芸体験
・湯呑1500円
・飯茶碗2,000円
・箸置き500円
・お皿(10cm×10cm)1,000円
※手びねり指導料・素焼き代・本焼き代・釉薬代・粘土代 込み
※料金は「本焼き」1個あたりの料金です
※手びねりで作る個数には、特に制限なし
体験時間:約2時間
体験人数:10~15人(1回あたり/15人以上は複数回に分割)
※要・1週間前までにお申し込み完了
(事前準備があるため/当日や数日前は受付不可)
※展示会の前後~会期中や、年末年始・お盆などは受付不可
島根の匠の器に直接触れる! ステキな伝統工芸品に出会える「展示会」。
「石州亀山焼」は、オンラインショップや展示会などでも販売しています。
オンラインショップは、ハンドメイド・フリーマーケットの「Creema」や「iichi」。
展示会は、FacebookやTWITTERでスケジュールを紹介しています。
GO to キャンペーンが始まる2020年の秋にも、松江などで展示会が開かれる予定。
匠の器に直接触れて、話を聞きながら選べるまたとない機会です。
行楽シーズン真っただなかの島根旅行で、島根の文化に触れてみてはいかがでしょうか?
<2020年秋の展示会>
●石州亀山焼作陶展 (個展)
佐々木弘吉さんの作品が一堂に並ぶ個展!
じっくり器を選びながら、創作秘話などを聞けるかも!?
※在廊日はFacebookやTWITTERを参照
会期:2020年10月16日~31日
会場:島根県物産観光館(2階)
場所:島根県松江市殿町191
●島根窯元展
島根にある、約25もの窯元との共同の展示会!
「石州亀山焼」のほかにも、‟民窯の聖地”と呼ばれている島根の窯元が大集合します。
焼き物好きなら見逃せない、焼き物づくしのイベントです。
会期:2020年10月22日~11月1日
会場:イオン松江店 (1階催事場)
島根が誇る、焼き物と「民窯」の文化。
美しくて芸術性が高いのに、気さくで使いやすいのが魅力です。
上質な器を使えば、日々の食事やティータイムはもっと豊かになります。
そんな暮らしのアップグレードを叶えてくれる、島根の匠の器です。
- DATA
石州亀山焼(せきしゅう かめやまやき)
HP:http://clayworks.web.fc2.com/index.html
オンラインショップ:https://www.creema.jp/c/kameyamayaki
Facebook:https://www.facebook.com/kameyamayaki/
Instagram:https://www.instagram.com/kameyamayaki/
Twitter:https://twitter.com/potterpotter
住所:島根県浜田市上府町荒相 ロ418-1
電話:0855-28-2822
受付時間:平日 9:00~17:00
休日:日曜
交通:JR浜田駅(JR山陰本線)→石見バス(有福温泉行き)→バス停「大峠口(おおたおぐち)」で下車・徒歩1分
※御来訪時は、要・事前連絡(電話またはSNSへのメッセージなど)
※JR浜田駅まで車でのお迎えあり(要・事前連絡)
取材協力・
写真提供:
石州亀山焼/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)