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【石見ワイナリー/大田市】国立公園の中に広がる、自然の恵みをふんだんに感じられるワイナリー。

2019年6月13日

葡萄の栽培に最適な標高と、ワインの醸造に最適な寒暖差に恵まれた風光明媚なワイナリー。国立公園・三瓶山(さんべさん)の牧歌的な風景と、その周辺で楽しめるアクティビティも魅力。

癒しと満足にあふれた石見地方(いわみちほう)初のワイナリー。

なだらかな稜線を描きながらも、標高1,126 メートルもの高さを誇る島根県西部の雄峰・三瓶山。その麓(ふもと)には広大な草原が広がっており、そこに2018年4月にオープンしたばかりの新進気鋭のワイナリー・『石見ワイナリー』があります。

国立公園の広大な自然の中で、ワインの原料となる葡萄の栽培から、ワインの醸造・販売までを一貫して行っています。「高品質で安全な葡萄を自ら作り、徹底した衛生管理のもとでワインの醸造を行う」ことをモットーに、安心・安全なワインを醸しているのです。

4.7ヘクタールもの広大な土地で、本格的なワイン作りに欠かせないメルローやシャルドネなど5種類の葡萄を栽培。徹底的な栽培管理によって、農薬を極力使わずに安心・安全な葡萄を育てている。

基本を守りながら革新を目指す。

『石見ワイナリー』のワイン造りは、「ワインの正統な味の追求」を基本としています。さらに醸造方法にバリエーションを持たせて、旨み成分を最大限に残す工夫なども加味。同じ原材料から醸したワインでも、それぞれ違った味や香りを楽しめるようになっています。

そんな『石見ワイナリー』が現在リリースしているのは、合計15種類のワインです。2017年に醸造された3種類と、2018年に醸造された12種類で、バラエティ豊かな銘柄をゲストに味あわせてくれます。

●三瓶醸造ワイン(赤)
メルローと山葡萄を交配させて誕生した、「富士の夢」という品種から醸した赤ワイン。山葡萄の特徴的な濃い赤色と、独特の香りのフルボディーですが、渋みが少なくスッキリとした飲みやすさです。

●ロゼ
グレープの甘い香りとほど良い酸味のコラボレーションが爽快なフルーティーなワイン。ほんのりまろやかで、それでいてスッキリした甘みは、天ぷらやお魚料理にも合います。2019年度はスパークリング版も加わる予定です。

●凛(りんご果実酒)
青森産のりんごを原料に、ワインと同じ醸造方法で醸した果実酒。ドイツでは “りんごのワイン” として親しまれており、りんごの甘さと香りを上品な飲み口で味わえます。寒い日は温めて、夏は氷を入れた上で炭酸で割って飲むのがおすすめ。2019年度はスパークリング版も加わる予定です。

ワインの試飲ができるテイスティングコーナー(各15ml 100円)。

●リースリング(白)
ドイツ原産の白ワイン品種・リースリングから造られたワイン。日本で栽培している地域が非常に少なく、流通量も少ない希少なワインです。本来は甘口に仕上げるところを、やや辛口に仕上げて『石見ワイナリー』ならではの個性を演出。搾汁液は桃のような味ですが、15度前後の温度で醸造することで、フルーティーながらもスッキリとした飲み口に仕上げています。

●ヒロ・シャルドネ(白・甘口・辛口)
“白ワインの女王” と呼ばれる品種・シャルドネに『石見ワイナリー』のオーナーの名前を冠したワイン。りんごのような味の搾汁液を、15度前後の温度でじっくり醸造して、爽やかな果実香とすっきりとした酸味が特徴の、どんな料理にも合うワインに仕上げました。発酵状況を調整することで、甘口と辛口の2種類を造っています。2019年度はスパークリングも登場する予定です。

●慶(ロゼ・セニエ・リッチ)
キャンベルアーリーという葡萄を使い、異なる醸造法で仕込んだロゼワイン。仕込み方による味の違いを堪能できます。

・セニエ
“血抜き法” と呼ばれる贅沢な製法で造ったロゼワインです。その名の通り、真紅のバラの様な色をしたワインで、フルーティーな香りの中にワイン本来の香りが少々混ざり、渋みと酸味のバランスを楽しみながら食事に合わせて味わえます。2019年度からは、スパークリングも加わります。

・リッチ
ロゼの製法としては邪道ですが、セニエの処理をした後の醪(もろみ)を早い段階で搾汁することで、鮮やかなローズ色のロゼが生まれました。セニエよりも厚みがある味で、ほんのり香るグレープの果実香に、ワイン本来の香りが混ざっています。さらに酸味・甘み・渋みのバランスが絶妙で、芳醇なテイストが楽しめます。

・スパークリングワイン
慶(ロゼ・セニエ)のロゼスパークリング・ヒロ・シャルドネのシャルドネスパークリング・凛(りんご)のスパークリングが今後登場します。それぞれの香りと個性をさらに際立たせてくれるスパークリングを、ぜひ飲み比べてみてください。

●ピュア 三瓶 雅 (北天の雫 白 / 非売品)
2018年の秋に『石見ワイナリー』の圃場で初めて実った「北天の雫」というリースリングと、山葡萄の「行者の水」を交配させて作られた日本独特の醸造用葡萄で醸したワイン。白葡萄を醪(もろみ)で仕込み、種と皮から出るタンニンで色付けした “オレンジワイン” 仕上げです。爽やかな果実の香りと、渋みと酸味の絶妙なバランスが味わえるスッキリとした一品です。
※残念ながら、原料葡萄の収穫量が少なかったためファーストワインは非売品となりました
※2019年秋の収穫分から造られる予定の『ピュア 三瓶 雅』と『白』は、2020年の春に店頭販売される予定

『石見ワイナリー』は、2018年4月の開業から数えて延べ7000本以上のワインを販売してきました。さらに2019年は、三瓶の圃場から収穫された葡萄から造られるワインが加わることで、より種類が充実して2万本以上となる予定。そして2020年には、いよいよ圃場が本格的な収穫時期を迎えるため、4万本以上を生産・販売する予定だそうです。

確かな個性と独自のテイストを確立しつつある、新進気鋭のワイナリー。今はまさに、その成長の足取りを追える機会かもしれません。

地産地消にこだわった大充実のショップ。

また、併設のショップも『石見ワイナリー』ならではの個性にこだわったオリジナリティあふれる品揃えとなっています。

地元・大田市の『朝日養鶏場』のこだわりプリンや、島根の牛乳で作った手作りチーズたち、濃厚なチーズの風味とナッツの香ばしさのバランスが絶妙な『こじゃり豆濃厚チーズ』、ポトフ・黒ビール煮込み・スパイス煮込みなどのバラエティ豊かな味が味わえるジビエの缶詰、本場イタリアのパスタソースやパスタ、島根産の紅茶やハーブティー、魚介の珍味などなど、ワインをさらに引き立ててくれる逸品がめじろ押しです。

チョイスのセンスに唸ること間違いなしなので、これらもぜひ購入してみてください。

島根の農産物や海産物が原材料となっているものを中心に、スタッフ自身が「ワインに合う!」と太鼓判を押した商品を厳選。

どの商品も少し手を加えれば、さらに美味しいワインのお供になる。その方法をPOPで解説。

三瓶山の懐(ふところ)に抱かれながら、そこで醸されたワインに酔う。

『石見ワイナリー』に訪れたなら、三瓶山の自然の素晴らしさと、ワイナリーの四季折々の表情にもぜひ注目してみてください。今後はそれらをより実感できるように、農作業や収穫の体験、ゲスト自身が収穫した葡萄をワインにできる企画なども予定しているそうです。

そして、そんな雄大かつ素晴らしいロケーションをより身近に感じられるように、野外型のフードコートもオープンさせる予定。2019年8月(お盆)のオープンを目指して、『石見の杜 星空のレストラン』として建設を進めています。

ここで味わえるのは、スタッフ手打ちの三瓶そばや野趣あふれるバーベキュー、目の前で作って供されるチーズ料理、本格イタリアン、お持ち帰りも可能な三瓶ならではのスイーツなど。
さらに、見学可能なワイン貯蔵庫もオープンする予定です。

ワインの銘柄も設備も、今後どんどん充実していく予定の『石見ワイナリー』。宿泊施設の併設なども計画中で、時間を忘れてワインを楽しめるだけでなく、三瓶の自然やアクティビティを存分に堪能できるスポットとなりそうです。

フードコートには「三瓶そば」「ステーキやパエリア」「本格イタリアン」「スイーツ」「製造過程を見せながら販売するチーズ工房」「各種ドリンク」などのクッキングヤードが並ぶ予定。

2019年度より会員を募集して、会員限定の収穫祭などを開催する予定。さらにワインの醸造体験なども企画しており、ワインを愛する人々の輪を広げていく。

大人の休日に最適な高原でワインとグルメに浸れる。

- DATA
石見ワイナリー

HP:https://iwamiwinery.com/
住所:島根県大田市三瓶町志学ロ1640-2

電話:0854-83-9103
営業時間:10:00~17:00
定休日:無休(冬季不定休あり)

※通信販売の予定あり(会員向けのみ)

取材協力・写真提供:石見ワイナリー/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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