日御碕の見どころ5選! ~灯台・神社・大自然・グルメなど~
日御碕は大人旅におすすめのシーサイドリゾートです。
大小無数の島々が浮かぶコバルトブルーの海と、山あり、入り江あり、岬ありのダイナミックな半島の地形、それらを染め上げる夕日など、たくさんの絶景が見られます。
主なおすすめスポットは以下の5つ。
まずはこれらを目指してみましょう。
出雲日御碕灯台
日本一の高さを誇る白亜の灯台!
地上からの高さは43.65m、海面からの高さは63.3mと、美しいながらも大迫力の姿です。
築121年たつ今も現役で、夜に放つ光の強さは48万カンデラ。
これは約40km沖まで届き、日本海を航行する船の道しるべとなっています。
灯台の内部は構造と歴史がわかる「灯台資料展示室」になっていて、163段もあるらせん階段で頂上まで登れば、約40mの展望台から日本海と島根半島の大パノラマを一望できます。
お天気の良い日は中国山地や海のかなたの隠岐諸島まで見えて、灯台そのものが夕日に赤く染まる姿や、イベントなどでのライトアップも絶景です。
※灯台内部と展望台への入場は16:30まで。
日御碕神社
鮮やかな朱色で塗られ、極彩色の彫刻がほどこされた美しい神社。
社殿が2つある珍しい造りで、天照大神(アマテラスオオミカミ)をお祀りした「日沉宮(ひしずみのみや)」と、素戔嗚尊(スサノオノミコト)をお祀りした「神の宮(上の宮)」があります。
さらに日本の昼を守る伊勢神宮に対し、「日本の夜を守る神社」だと言われています。
※「伊勢大神宮は日の本の昼の守り、出雲の日御碕 清江の浜に日沈宮を建て日の本の夜を守らん」と、735年(天平7年/奈良時代)に出された「乙亥の勅」に記されています。
そんな由緒正しいいわれときらびやかな社殿は、数ある出雲の神社の中でも存在感抜群!
出雲大社からは車で約20分で、両方にお参りする「二社参り」が人気です。
※タクシーツアーやガイドツアーあり / お問い合わせ:出雲観光協会(TEL:0853-31-9466)
経島(ふみしま)
日御碕の南西の海岸、約100m沖にたたずむ無人島。
大小2つの島からなり、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
無数のウミネコが羽を休める姿や、夕日に染まる姿は神話の時代を思わせる絶景です。
※ウミネコは寒い時季にはいなくなります。
経島は日御碕神社の聖地でもあります。
2つの社殿のうち、「日沉宮(ひしずみのみや)」が最初に築かれた場所でした。
「日沉宮」は平安時代の948年(天暦2年)に現在の場所に移されましたが、毎年8月7日に行なわれる「神幸神事(みゆきしんじ)」は今も経島で行われます。
この日に船で上陸する2人の神職以外は、立ち入りを禁じられている聖地です。
拍陵園(はくりょうえん)
日本海の沿岸に立ち並ぶ天然の松林。
青い海や白い岩とのコントラストが美しく、松林の中には遊歩道が通っています。
日御碕でよく見られる柱状節理(ちゅうじょうせつり/柱を連ねたような形に固まった溶岩やマグマ)も見られて非日常のムードたっぷり!
休憩所や展望台もあって、のんびりマイペースにお散歩できます。
サンセットタイムやマジックアワー(日没後や日の出前に空が明るく染まる時間帯)の拍陵園は特に幻想的!
日本遺産になった「日が沈む聖地・出雲」のおすすめビュースポットです。
松林の向こうにそびえる出雲日御碕灯台も美しく、夜は海に浮かぶ漁火に時を忘れます。
※漁火のシーズン:イカ釣り漁船が漁に出る初夏~初秋ごろ
日御碕商店街(海鮮丼・イカ焼きなど)
出雲日御碕灯台の手前にある商店街。
島根半島でとれた新鮮な魚介たっぷりの海鮮丼や、プリプリのイカ焼き、豪華なサザエのつぼ焼きなどを味わえます。
商店街にある日御碕ビジターセンターの前に散策マップが掲示されているので、これを参考に巡るのがおすすめです。
名物の海鮮丼はウニやサザエ・ブリ・ヒラマサ・メダイ・イカなど季節の魚や貝がたっぷり!
「こんな値段でこんなに豪華な海鮮丼が食べられるなんて!」
という感激のクチコミがいっぱいです。
もちろん島根名物の「のどぐろ」が食べられるお店もあります。
お好みのお店で日御碕の海鮮グルメを堪能しましょう。
(写真:柿谷商店)
日御碕のアクティビティ ~島根半島の大自然を遊び尽くす!~
国定公園に指定された大自然も、日御碕の見どころです。
日本海の荒波に削られた海岸や、そこに浮かぶ大小の島々、海からすぐに山がそびえる急峻な地形など、起伏に富んだ絶景が魅力です。
そんな日御碕の絶景を満喫できるのが、豊富なアクティビティ。
名所を巡るガイドツアーや、半島の地形を歩くトレッキングなど、大自然と休日を満喫できます。
日御碕定時ガイドツアー
日御碕の見どころを巡るガイドツアー。
出雲日御碕灯台・日御碕神社・経島などのメインスポットをはじめ、松島の風景に似た出雲松島(写真下)、素戔嗚尊(スサノオノミコト)ゆかりの隠ヶ丘など、レアな名所も見られます。
ガイドが同行して名所のいわれやエピソードを解説してくれるので、個人旅行よりもディープに楽しめます。
ツアー催行期間:4月~11月の土・日・祝
※コースは2ヵ月ごとに変わります
※立ち寄るスポットはコースによって違います
出雲エコツアー 日御碕 絶景トレッキング
日御碕の海と山の両方を体感できるエコトレッキング。
地の果てのようなダイナミックな景観と、標高は低めながらも起伏に富んだコースが楽しい!
初心者向けの「高尾山コース」と、健脚向けの「桁掛(けたかけ)半島コース」があります。
お問い合わせ・お申込み:0853-54-5400(日御碕ビジターセンター)
①桁掛半島コース
漁港や砂浜、日本海に突き出た桁掛半島などを巡る冒険気分のコース。
総距離は往復約10km、標高は最高到達点で64mと、トレッキングに慣れた健脚の方向けです。
集合場所は日御碕ビジターセンターで、そこからおわし浜・宇龍港(権現島)・白井の浜・大奈良の浜・見晴らし丘(のろの洞窟)・桁掛半島を巡ります。
海あり岩山ありの絶景続きで、メインスポットの桁掛半島は地の果てのようなドラマチックな風景です。
また、漁村の風情があふれる宇龍港の権現島は、日御碕神社の「和布刈神事(めかりしんじ)」の舞台です。
②高尾山コース
登りが少しあるほかは、なだらかで歩きやすいトレッキング初心者向けのコース。
メインスポットの高尾山の山頂からは、日本海や日御碕全体を一望できます。
高さ43.65mの出雲日御碕灯台を上から見下ろせる、珍しい絶景スポットです。
高尾山には旧日本海軍の監視所や兵舎・砲台跡・レーダー施設跡などもあり、日本の近代史を感じられます。
コースは日御碕ビジターセンター・おわし浜・宇龍港(権現島)までは「桁掛半島コース」と同じで、そのあと山側に方向転換して高尾山に登ります。
大社湾クルージング
出雲大社の「神迎神事(かみむかえしんじ)」が行なわれる稲佐の浜のそば、大社漁港から出港する約30分間のクルージング。
日中はコバルトブルーの海と島根半島の景色を、夕方は視界一面が紅く染まるサンセットクルージングを楽しめます。
お申込み:出雲遊覧 公式サイト
所要時間:約40分(乗船時間は約30分)
乗船場所:大社漁港(稲佐の浜から徒歩10分)
※要予約(空席があれば当日予約もOK)
※荒天時・予約人数が5名に満たない場合は運休
※料金・発着時刻などは公式サイトでご確認ください
日御碕謎解き
日御碕を探検して日御碕の謎を解き明かそう!
大自然を舞台にしたミステリーツアーです。
まずは日御碕ビジターセンターに行って参加のお申し込みをします。
次に初級・中級・上級のコースからお好きな難易度を選んで、ガイドブックを受け取って日御碕の町や自然へGO!
神話や自然、「日が沈む聖地・出雲」の夕日にまつわる謎などを解いたら、日御碕ビジターセンターに戻ってノベルティを受け取れます。
小学校低学年から大人まで楽しめるので、親子でのチャレンジもおすすめです。
※たくさん歩くため動きやすい服装で参加しましょう。
【日御碕ビジターセンター】
住所:出雲市大社町日御碕1089-37
電話:0853-54-5400
営業時間:9:00 ~ 17:00
定休日:なし(年中無休)
出雲神楽(いずもかぐら)定期公演
豪華絢爛な衣装で勇壮に舞う「出雲神楽」。
出雲の伝統芸能で、その名のとおり神様を楽しませるために神話のエピソードを演じます。
日御碕では、なんと日御碕神社の拝殿を舞台に2つの演目が上演されます。
ほかにはない舞台で舞われる、特別な出雲神楽です。
【出雲神楽定期公演の観覧プラン】
・観覧プラン(基本プラン)
・限定御朱印付きプラン
・観光ガイド付きプラン
※公演日時・観覧料金などは出雲観光協会 にお問い合わせください
日御碕は出雲大社や古代出雲歴史博物館から近い穴場スポット。
静かで落ち着いたムードなのに見どころやグルメがいっぱいで、レンタカーやタクシーで足をのばすのがおすすめ!
- DATA
日御碕(ひのみさき)
HP:https://www.izumo-kankou.gr.jp/370
住所:島根県出雲市大社町日御碕
お問い合わせ:0853-54-5400
(日御碕ビジターセンター/受付時間 9:00 ~ 17:00(年中無休))
※日御碕への路線バスは本数が少ないのでご注意ください。
※日御碕は国立公園です。動植物を採ったり、石を持ち帰らないでください。また、ゴミの持ち帰りにご協力をお願いいたします。
取材協力・
写真提供:
一般社団法人出雲観光協会/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)