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南国ビーチのように美しい「浜田の海」の水を、伝統的な平釜塩に♪ ライフセーバーからの贈り物。
初めて海水浴に来た人が
「すごい透明度!」
と驚く島根県浜田市の海。
そんな美しい浜田の海の水から作ったのが、この『浜守の塩』です。
中でもさらに清浄な「瀬戸が島町」の海水、それも海底約17メートルのさざれ石でろ過された海水だけを汲み上げ。
平釜に入れて薪で炊き、昔ながらの自然な製法で海塩にしています。
こうしてできた平釜塩が、『浜守の塩』。
それを作っているのは、浜田の海で暮らし、その安全を守っているライフセーバーさん達です。
浜田の海を愛する「海の男」達が、浜田の海水と気候に合う製法を研究して、一から手作り。
こだわりいっぱいの安心・安全なお塩です。
何もかもが手作業! 安全・美味しさにこだわって、ひとつひとつ手作り。 ~ 『浜守の塩』がでできるまで ~
『浜守の塩』は、気が遠くなるほどの時間と手間をかけて作られます。
まずはキレイな海水だけを汲み上げ、平釜で煮詰めていくのですが、この間はひたすら薪をくべて火を焚き続けなければいけません。
さらに海水が結晶化するにつれて、出てくる不純物を丁寧に網ですくい、取り除きます。
そして煮詰めた海水をさらに2つめの平釜に移し、またまた焚き上げながら結晶化を進めていきます。
こうしてようやくできた塩の粒を、脱水機にかけてさらに乾燥。
そしてまた手作業でふるいにかけて、ようやく『浜守の塩』が完成します。
「全ての工程に気が遠くなるほど手間と時間がかかりますが、『浜守の塩』を召し上がってくださるお客様の笑顔を思い浮かべてがんばっています!」
と、浜田のライフセーバーさん達の団体・「浜田の海で生活する会」代表の長沢規史さんは語ります。
愛する浜田の海の美しさを伝えるために、こだわりの平釜塩を手作り!
「海の恵みが私達(人)の体を守ってくれる」
「私達(人)が海(自然)を守っていく」
という想いをこめて、『浜守の塩』と命名しました。
お好みで選べる4タイプ! 平釜焚きの海塩だから、安全で美味しい♪ ~ 商品ラインナップ ~
『浜守の塩』の特長は、なんと言っても「甘みがあってまろやか」なこと。
しょっぱいだけの人工塩や、工業的に作られたインスタントな「海塩」とは、味の深みが違います。
だから食材の美味しさをより引き立てて、とっても豊かな味わいに♪
肉にも魚にも、野菜にも合うので使い方は自由自在です。
いろんな料理向けの4タイプがあって、使い分けるだけで料理上手になれます。
●浜守の塩
まずはこれから試してみたい、ベーシックな『浜守の塩』。
とことんふるいにかけて、きめ細かなパウダー状にしているので、とってもなめらかな舌触り!
口の中でふわっと溶けて、ほのかな甘さが漂います。
粒が細かいので、どんな料理や使い方にもピッタリ。
これさえあれば、いろんな料理を美味しくできます。
●浜守の塩(荒)
同じくベーシックな『浜守の塩』ですが、こちらは少し大粒。
そのため口当たりがさらに柔らかく、まろやかな味わいです。
荒粒を活かして天ぷらや焼き魚、焼肉などの付け塩にするのがオススメ。
野菜の甘みを引き出してくれるので、サラダや蒸し野菜に少々かけるのもオツです。
●浜守の藻塩(雪)
作り方は『浜守の塩』2種類と同じですが、それに浜田の海で採れる「カジメ」という海藻をブレンドしています。
この「カジメ」は、アワビやサザエの大好物で、とってもグルメな海のご馳走!
その栄養とミネラルが溶けこんでいるため、やさしいブラウン色をしています。
ほんのり甘味があり、まろやかな味わいなので、汁物や煮物に使うのがオススメ。
「カジメ」の出汁で料理がまろやかに仕上がって、ほんのり海の香りが漂います。
●浜守の藻塩(荒)
こちらも「カジメ」入りですが、より粒を大きくするために、さらに時間をかけて煮詰めています。
4つの『浜守の塩』の中でも特に素材の美味しさを引き立ててくれるので、蒸し野菜・天ぷら・焼き肉などの肉料理にオススメ!
グルメでゴージャスな料理に相性ピッタリです♪
海を守る海の男達が、塩づくりを通してその未来を切り拓く。 ~ 塩づくりから海の環境活動へ ~
『浜守の塩』を作っているライフセーバーさん達は、
「塩づくりを通じて、さらに浜田の海のことを考えるようになりました」
と言います。
自ら素潜り漁師になり藻塩に使う海藻の「かじめ」を採ったり、それをきっかけに地元の漁師さんたちと交流して、海の資源や環境について意見を交わしたり。
そんな暮らしの中で、海の環境の変化に気づいて、海に関わる人達と一緒に浜田の海の未来を守る活動も始めました。
浜田の美しい海を、未来に残していくために。 ~ 子ども達への海洋教育 ~
『浜守の塩』は、浜田の海を守るライフセーバーさん達が作っています。
ですがライフセーバーの仕事は夏にしかないため、普段は別の仕事をしながら活動していました。
そんな中で、
「せっかく海が大好きなメンバーが集まっていて、浜田の海には素晴らしい環境と資源があるのだから、この海を活かして自分たちの生業を創れないだろうか?」
という話になりました。
そこで浜田のきれいな海の水と、そこで採れる伝統的な海藻=カジメを使った‟海塩作り”を考えたのです。
そして地元の島根県や、お隣の広島県の天然塩づくりの先輩たちのもとで、修行を開始。
塩づくりの実践と試行錯誤を重ねた結果、
「浜田の海と気候には『平釜製造』の天然塩が向いている」
と結論づけました。
そして浜田市の瀬戸ヶ島町の土地が、この‟平釜焚きの海塩づくり”に適している、と考えて塩工場を建設。
見よう見まねで手造りの釜をつくり、実直に研究を重ねましたが、当初は「薪で塩を焚く=煙たくなるのでは?」というイメージからか、地元の人達に反対されて建設が一時ストップするなど、いろんな苦労がありました。
改めてしっかりと説明して理解を得て、なんとか工場は完成。
そしていよいよ塩づくりがスタートしました。
こうしてたくさんの想いと努力が詰まった『浜守の塩』は、今ではすっかり「瀬戸ヶ島の名物」として認知されて、住民の皆さんからも応援してもらえるように。
そんなストーリーと情熱が詰まった『浜守の塩』を味わって、ぜひ浜田の美しい海と、それを守る人々に想いをはせてみてください。
- DATA
浜守の塩
(浜田の海で生活する会)
HP:http://hamamori.net/
オンラインショップ:http://www.hamamori-shop.com/
住所:島根県浜田市瀬戸ケ島町138-6
電話:0855-28-7212
営業時間:9:00~17:00
休日:土・日・祝日
取材協力・
写真提供:
浜田の海で生活する会/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)