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‟現代の名工”の「組子細工」が、美しいアクセサリーや組み立てキットになった!【舟木木工所/島根県雲南市】

2023年4月1日

舟木木工所の組子細工 「組子細工(くみこざいく)」とは、細い木片を釘を使わずに組み合わせて、美しい幾何学模様を生み出す木工の伝統技法のこと。
なんと飛鳥時代(西暦592年~710年)から受け継がれている技術で、古い仏閣などにその歴史が記されています。

『舟木木工所』は、そんな組子細工を国産の天然木で作っている職人さんの工房。
代表の舟木清さんは、‟現代の名工”として表彰された組子細工の達人です。
※厚生労働大臣に「卓越した技能者」として表彰された、その道の名人(木製建具職人として)

ひとつひとつ違う天然木の木目や色合いをいかして、繊細な美を生み出す組子細工。
『舟木木工所』には、いつも身に着けられるアクセサリーや、自ら「組子細工」を作れるキットなど、たくさんの組子細工製品があります。

美しい幾何学模様と木のぬくもりに魅せられる、ふだん使いできる「組子細工」。

組子細工と寄木細工で作られたアクセサリーブランド「kino:el(キノエル)」
組子細工を誰でも気軽に体験できる、手のひらサイズの製作キット「KUMIKOCORO(くみこころ)」

どちらも日本の伝統工芸「組子細工」を身近に楽しめる、新感覚のアイテムです。

これらを生み出したのは、出雲の山あい、雲南市にある『舟木木工所』。
‟現代の名工”舟木清さんと、その技術を受け継いだ職人さん達が、伝統工芸を時代に合わせて生まれ変わらせています。

舟木清さん

その魅力は、国産の天然木の木目や色合いをいかしたナチュラルな風合い。
そして匠の技による、目をみはるほど繊細な美しい細工です。

いろんなファッションを引き立ててくれるネックレスやピアス、どんなインテリアにも馴染むコースターや置き飾りなど、「それ、どこで手に入れたの!?」と注目されること間違いなし!

木のぬくもりが漂うサステナブルなアイテムが、使う人の美意識まで高めてくれそうです。

日本の伝統工芸「組子細工」

繊細な美をかなでるアクセサリーと、「ものづくり」の楽しさを体験できる製作キット。

kino:el(キノエル)

kino:el(キノエル)

kino:el(キノエル)

日本の伝統工芸技術・組子細工と寄木細工で作られたアクセサリーブランド。
「組子と寄木、日本の伝統工芸技術が生み出すちいさな“木の絵”」が名前の由来だそう。

凛と柔らかい、小さくて繊細な《kino:el》が醸し出すやわらかな物腰と芯の強さは、存在感たっぷり!

目で楽しみ、使って楽しみ、身に着けて楽しめる伝統工芸品です。

男性用のアクセサリーも多数! 「kino:el(キノエル)」には男性用のアクセサリーも多数!

普段使いしやすいネクタイピン・ピンバッジ・カフスボタンのほか、インバウンドの人々に大人気のコサージュもあり。

普段使いしやすい

KUMIKOCORO(くみこころ)

KUMIKOCORO(くみこころ)

組子細工の置き飾りやコースターを自分で組み立てられる、手のひらサイズの製作キット。
「自分だけのマイ組子細工」を作れます。

パーツはすべて天然木なので、人の手に触れたり時間が経つごとに、色や風合いが美しく変化していくのも魅力。
組み立てるとき、使うとき、ながめるとき、日々愛着がわいてくる可愛いアイテムです。

KUMIKOCORO(くみこころ)

現在3種類ある独特の文様には、縁起の良い意味があるので贈り物やラッキーアイテムとしてもおすすめ!

<「KUMIKOCORO」の文様名と意味合い>
・麻の葉:子供の成長、魔除け
・胡麻:健康、長寿
・八重桜亀甲:豊かな教養、長寿

KUMIKOCORO コースター・お家つき

KUMIKOCORO コースター・お家つき

自分でオリジナルのコースターを組み立てられる組子細工キット。

格子の組子に松・桜・桐などの四角いパーツを自由に入れて、自分だけのデザインを作れます。

KUMIKOCORO コースター・お家つき

職人技で削り出されたパーツは、釘や接着剤なしでピッタリ組み合わせられるのが不思議!
格子にはめこむ四角いパーツは、季節などによって木材の種類が変わります。

ちょこんと載せて、可愛いアクセントにできる「お家」つき!
インテリアとして、観葉植物などを飾る方もいるそうです。

名刺入れ

名刺入れ

こちらは‟現代の名工”舟木清さんが自ら製作した名刺入れ。
やはり国産の天然木製で、どんなファッションやシーンにもしっくり馴染みます。

写真は特に人気が高い「黒柿」の名刺入れ。
繊細で格調高い質感と、唯一無二の木目を楽しめます。

(黒柿のほか欅・松・桜の名刺入れもあり)

伝統的な装飾として親しまれてきた 日本家屋の障子や欄間など、伝統的な装飾として親しまれてきた「組子細工」。

時代の移り変わりで「知らない」「見たことがない」という人も増えてしまったけれど、和の風格が漂う精緻な細工には、誰もがハッとさせられる美しさがある。

そんな組子細工を再び身近な存在に!
ふだん使いできるアクセサリーや、美しいインテリアでお手元にいかが?

モダンでハイセンスなアイテム 確かな技術から生み出される『舟木木工所』の組子細工には、モダンでハイセンスなアイテムがいっぱい。

体や肌にやさしく、いずれは自然に還る天然木なのもうれしいポイント。

舟木木工所

「伝統工芸を身近な存在に」 ‟現代の名工”とその技を受け継ぐ職人たちの想い。

「『伝統工芸の技術をもっと身近なものとして親しんでもらいたい』という想いで、ご自分で組子細工を作れる製作キットや、身に着けて楽しめる組子細工のアクセサリーを開発することになりました」

と、『舟木木工所』の野尻かおりさん。

「『「kino:el』や『KUMIKOCORO』などのブランドの立ち上げは、販路の開拓や価格帯の設定など、すべてがゼロからのスタート
でした。スタッフ一同手探りで進めて、サイズやデザイン、耐久性などの課題も山積みでした。ですがたくさんの試作品をもとに試行錯誤を重ねて、現在の形を実現することが出来ました」

そのかいあって、『舟木木工所』の組子細工はSNSなどでも話題に!
伝統工芸を新たなスタイルで広めています。

伝統工芸を新たなスタイル

「組子細工は同じ種類の木を使っても、まったく同じものは出来あがりません。加工する部位、削る角度などによって様々な表情を見せてくれます。色や木目がひとつひとつ微妙に違うのが、組子細工の魅力でもあります。お手に取られた組子細工やキットを、ぜひ個性として楽しんでいただければと思います」

色や木目にあらわれる個性は、天然木ならではの魅力。
パーツのひとつひとつを小刀で削り出していて、それぞれに組み合わせるための角度をつけたりと、気が遠くなるほど繊細な加工がなされています。

気が遠くなるほど繊細な加工

また、『舟木木工所』の代表で‟現代の名工”の舟木清さんは、こう語ります。

「組子細工は飛鳥時代から受け継がれてきた日本の伝統工芸技術ですが、時代の流れや職人の育成がうまく機能しなくなっていったことが影響して、しだいに忘れられつつあります。この技術を守っていくためには、組子細工を広く皆様に知ってもらうこと、今の洋風の家にも調和させていくことが大切だと考えています。そのために身近なインテリアや、気軽に身に着けられるアクセサリーなど、現代の暮らしと家にマッチする『組子細工』製品作りに取り組んでいます」

組子細工を時代に合わせてアレンジすることで、伝統工芸とその技術が受け継がれる道を拓いていきたい――そんな想いで、舟木さんは日々ものづくりにいそしんでいます。

その理念を受け継ぐ若き職人たちと共に、新たな組子細工の世界を広げています。

kinoel - キノエル 組子×金箔 舟木さんの教えを受けた職人さんたちも、時代に合わせた組子細工を次々に考案!

(kinoel – キノエル 組子×金箔)

寄木と組子細工のキーホルダー 形は変われど、人の暮らしに寄り添ってくれる組子細工。
かつて和室のふすまや欄間を彩った美しい模様が、今は身近に楽しめる雑貨やインテリアに。

(寄木と組子細工のキーホルダー)

木と自然

木と自然がなければ組子細工は成り立たない。その持続的な活用にも取り組む。

さらに舟木さんは、伝統工芸の技術の継承だけでなく、それを支える資源=木材の普及と、持続的な活用にも取り組んでいます。

「ものづくりで大切にしていることは、この木材の活用です。木にはたくさんの種類があり、育った地域の気候や環境によって色合いや強さに違いが出ます。木目にもそれぞれ個性があるので、それらを活かすことが職人の技であり、やらなければならないことだと思っています」

組子細工の材料でもあり、大切な資源でもある木。
それらを育んだ自然に敬意をはらいつつ、木々の個性を職人技によって工芸品に高めています。

再利用 木を加工する時に出る廃材は、小さくカットしてアクセサリーや小物のパーツに再利用。

ほかにもギフトボックスのクッションにしたり、両面テープを貼ってナチュラルな封かんテープにしたり、サステナブルなものづくりを実践。

「また、今の時代は‟循環型社会”だと言われています。ですがプラスチック等の石油製品など、自然に還らないものもたくさん作られています。それらを使って便利な暮らしができている間は良いかもしれませんが、循環が止まって自然に悪影響を及ぼしたり、何年も経ってから人々の健康に変化が生じるなど、弊害も多いと感じています。太古から人間の側にあった木に寄り添って、人間の生活にも寄り添ったものを作る――それがものづくりの基本ではないか、と考えています」

エコやサステナブル(持続可能な社会)が叫ばれるようになって久しい昨今ですが、その実践はなかなか進んでいません。

美しい組子細工を手にして、その一歩を踏み出してみませんか?

舟木木工所と雲南市加茂町 舟木清さんは、組子細工の技術と魅力を伝えるための「ものづくり体験」「出前授業」も開催!

子どもの頃から伝統工芸に触れられる環境づくりのために、地元の小中学校などと連携して、貴重な伝統工芸の技術を伝えながら、職人の仕事への興味関心を育んでいる

組子細工の種類や成り立ちを学んだり、『KUMIKOCORO』のコースターを組み立てたり。
「パーツがちゃんとはまっていくのが楽しい!」
「ものづくりをする仕事がしてみたい!」
と、子どもにも大人にも好評。

※個人の方の「ものづくり体験」のお申し込みは要・事前予約
(ホームページ・お電話・Instagram・Facebookよりお問い合わせください)


(写真:舟木木工所と雲南市加茂町の風景)

気さくながらも美しい逸品 「木製だから大ぶりのアクセサリーでも着け心地が軽い!」
「パッケージを開けたとたんに木の香りが漂って癒されます」

と、サステナブルな素材ならではの魅力とメリットが好評。
木のぬくもりと職人の手仕事の素晴らしさを感じられる、気さくながらも美しい逸品。

建具や家具 昔ながらの建具や家具も、もちろんオーダー可能。
障子や欄間、ふすまなど、芸術的な組子細工をご自宅にいかが?

芸術的な組子細工

- DATA
舟木木工所

HPhttps://funakiwoodworks.jp/
オンラインショップ(BASE)https://funakiwood.base.shop/
Instagramhttps://www.instagram.com/funakiwoodworks_official/
Facebookhttps://www.facebook.com/woodworks.funaki/

住所:島根県雲南市加茂町三代525

※お問い合わせはHPのメールフォーム、またはInstagram・Facebookのメッセージよりお願いいたします

取材協力・ 写真提供: 舟木木工所/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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