~ 目次 ~
「とにかく美味しい『いちご』を食べてもらいたい!」 安心・安全に配慮したいちご狩り農園。
島根県の東の端、松江市のお隣の安来市(やすぎし)。
ここは「いちご」の栽培がとても盛んな町で、そこかしこにいちごのビニールハウスが建ち並んでいます。
そんな「いちごの町」安来市にあるのが、この『大森ファーム』。
島根県が認めた安全で美味しい食べ物のあかし・「美味(おい)しまね認証」を受けていて、美味しくてヘルシーないちごをたっぷり食べさせてくれます。
もぎたてのいちごの美味しさは、いちご狩り農園でしか味わえない!
『大森ファーム』のいちごはフレッシュでみずみずしくて、スーパーなどで売っているいちごとは全く違う味わいです。
その秘密は、樹に成った状態でしっかり完熟させているから。
さらに育て方にもこだわっていて、品種ごとに肥料やお世話のしかたを最適にして、それぞれの品種の美味しさを引き出しています。
そのためリピーターがとても多くて、去年始めたばかりの「いちご狩り」には同じお客さんが何度も繰り返し訪れるとか。
もともとスーパーなどのいちごは、最短でも前日の朝に採れた物です。
そのため「いちご狩り農園」で食べるいちごとは、まるで別物なのです。
個性豊かな「いちご」2品種を食べ比べ! 50分間食べ放題♪
『大森ファーム』のいちご狩りでは、以下の2品種を「食べ比べ」することができます。
※50分間食べ放題/お持ち帰り分は別料金
※2021年の内容です
どちらも美味しさ・安全性ともに島根県のお墨付き!
靴を脱いでスリッパで入るビニールハウスで、クリーンに味わえます。
①かおりの
名前のとおり、とっても香りが良くて桃やリンゴのようなフレーバーのいちご!
酸味が少ない優しい味わいも好評です。
②よつぼし
「かおりの」とは対照的に、しっかりとした酸味のあるいちご。
ただし甘味もちゃんとあるので、イチゴジャムのように濃厚な味わいです。
個性がハッキリ違う2品種なので、お客さんの好みもハッキリと分かれるそう。
ですが、どちらもいちご狩り農園に多い「紅ほっぺ」や「章姫」と比べて小粒なので、味がしっかり濃縮されています。
また、約1,000株のいちごがあるエリアを貸し切りできる「エリア独占」オプション(別料金)もあって、人との接触が気になる方でも安心です。
※いちごの量に限りがあるため、受け入れ人数には制限アリ
そして『大森ファーム』では、以下の2品種の販売もしています。
③紅ほっぺ
島根のいちごの名産地・安来市で「かおりの」と並んでよく育てられている品種。
安来市のいちご農家さん達が「美味しくて作りやすくて、たくさん収穫できる!」と選び抜いたいちごです。
④サンチーゴ
とっても美味しいのに育てにくいため、今ではほとんど作られなくなってしまった品種です。
三重県で1999年に生まれましたが、今ではその三重県でもほとんど作られていません。
そんな激レアないちごですが、大森さんのイチゴ栽培の師匠が作っていたため、大森さんも「この美味しいいちごをずっと残していきたい!」と作ることにしたそうです。
珍しいいちごから、よく見かけるけどひと味もふた味も違ういちごまで。
どれも『大森ファーム』ならではの味です。
病害虫対策が感染症対策に! 安全でクリーンないちご狩りハウス。
コロナ禍の前から、手指の消毒や入場前の健康チェックを行なっていたという『大森ファーム』。
「病害虫や雑草の種が入り込まないように」という配慮が、コロナ禍の中での安心にもつながっています。
さらに驚くのが、ビニールハウスの中に敷かれている白い防草シートが「害虫の目くらまし」になっている、という点。
雄介さんいわく
「いちごを狙う羽虫の中には、地面が白いと空の方向が分からなくなって飛べなくなる虫がいるんです」
とのこと。
そして入り口と壁面のピンク色の網戸は、虫の目には中が真っ暗に見えて美味しいいちごや葉っぱがある事が分からなくなるのだそう。
こうしてできるだけ農薬を使わずに、安全で美味しいいちごを作っています。
サラリーマンからいちご農家への華麗なる転身! 横浜からのIターンが大成功。
『大森ファーム』の園長の大森雄介さんは、もともとは横浜市に住むサラリーマンでした。
ですがパートナーのご実家がある山陰を訪れるうちに、
「とっても良い所だな、人生の節目の40歳を機に、ここで本当にやりたい事を始めたいな」
と思うようになったそうです。
意外と緑の多い横浜市では、趣味でかなり本格的な家庭菜園を作っていた、という雄介さん。野菜や果物を育てる楽しさに目覚めて、「農業を一生の仕事にしたい!」と行動することにしました。
そして2016年に安来市に移住して、すぐに島根県が認定する「指導農業士」に弟子入り。いちご農家だったお師匠さんのもとで、いちご栽培のノウハウを学びました。
そして2年後の2018年に独立して、4棟のビニールハウスでいちご栽培をスタート。さらに翌2019年には、なんと早々と「美味しまね認証」を取得する、という快挙を成し遂げました。
島根県内のいちご農家では、まだ6軒しかいない(※2021年4月現在)激レアな達人になったのです。
「農業を始める前はまわりの人達に心配されましたが、いざ飛び込んでみたら、普通の仕事と特に変わりませんでした」
と振り返る雄介さん。
「もちろんお天気によっていちごの出来が左右されたり、季節によっては早朝から働かないといけない、といった事情はありますが、人は食べないと生きていけませんから、農作物は作ればちゃんと売れます。
さらに安来市では、新しく農業を始める人にとても手厚いバックアップがあるんです。特にいちごは市の名物ということもあって、農業の始め方から作ったいちごの売り先まで、しっかり道筋をつけてもらえました。
こうした応援によって、地元の人達に信用されて受け入れてもらえやすくなる効果もあったので、とても助かりましたね」
サラリーマンからいちご農家への華麗なる転身!
ぜひ現地の安来市や通販で、その努力とこだわりの結晶を味わってみてください。
- DATA
大森ファーム
HP:https://farmomori.com/
オンラインストア:https://netberry.jp/
住所:島根県安来市下坂田町屋敷331-1
お問い合わせ:070-2637-6505 (平日9時~5時)
営業時間:9:00~18:00
休日:土曜・日曜
【2021年のいちご狩り】
①春のいちご狩り 3/13~4/12 ・・・ 1名 2,200円 (終了)
②GWいちご狩り 4/14~5/9 ・・・ 1名 2,200円 (完売)
③初夏のいちご狩り 5/10~5/30 ・・・ 1名 2,000円
④ナイトいちご狩り 5/10~5/30 ・・・ 1名 2,000円
※子供料金あり(「ナイトいちご狩り」は大人と同料金)
※開始時間などの詳細はホームページでご確認ください
取材協力・
写真提供:
大森ファーム/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら)