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ダイヤモンド大山|中国地方の最高峰から昇るご来光

2024年5月11日

ダイヤモンド大山 鳥取県の西部にそびえる大山(だいせん)は、中国地方の最高峰。
その頂上から昇る朝日が「ダイヤモンド大山」です。

標高1,729メートルの山頂と太陽が重なってダイヤモンドのように輝く瞬間は、感動の一言!
見られるのは10月~2月ごろで、鳥取県米子市にたくさんの観測スポットがあります。

(写真:国史跡米子城跡 天守台から見たダイヤモンド大山)©Yuichi Oka

ダイヤモンド大山とは? 日本百名山の大山を彩る絶景!

大山を彩る絶景! ©Yuichi Oka

ダイヤモンド大山は、10月~2月ごろの気象条件の良い日にしか見られません。

“伯耆(ほうき)富士”とも呼ばれる大山から昇る朝日は、まるで後光が差したかのよう!
山頂から地上に一直線に射す光は、えも言われぬほど神秘的です。

米子城跡や弓ヶ浜など、鳥取県を代表する絶景スポットとの競演も必見です。

ダイヤモンド大山が見られる期間と観測スポット

観測スポット ©Yuichi Oka

ダイヤモンド大山が見られる期間は観測スポットごとに異なります。
そのため日時とお天気をよく確認してから行きましょう。

鳥取県米子市には多くの観測スポットがあり、場所ごとに違う景色を楽しめます。
主なスポットの魅力とアクセスをご紹介します。

①米子城跡 (観測期間:10月22日ごろ・2月20日ごろ)

米子城跡 ©Yuichi Oka

一番のおすすめスポット!

標高約90メートル・360度の大パノラマが広がる天守台から望む「ダイヤモンド大山」は、米子城跡が「絶景の城」として全国に知られるきっかけになりました。

遮る物のない眺めが素晴らしく、米子市街から日本海・中海・島根半島まで見渡せます。

毎年10月と2月に開かれる「ダイヤモンド大山観望会」の舞台でもあり、記念品のプレゼント(先着順)もあります。
※「ダイヤモンド大山観望会」の日程と内容は毎年変わるため、米子市HP で最新情報をチェックしてください
※天守台までの登城時間は約20分です

米子城跡 ©Yuichi Oka

また、米子城跡は国の指定史跡で「続日本100名城」のひとつでもあります。

NHKの番組でも「最強の城」に選ばれた、山陰随一の名城!
ダイヤモンド大山を見た後はお城観光を楽しめます。

「オレンジロード」も絶景 ©Yuichi Oka

さらに夕日が眼下の海に描く「オレンジロード」も絶景です。

中海の間近にそびえ立つ米子城跡の勇姿と、季節や時間ごとに変わる表情をお楽しみください。

※オレンジロードの観測期間は5月初旬~下旬/7月下旬~8月上旬
※その他の季節も島根半島に沈む美しい夕日を見られます

【米子城跡】
住所:鳥取県米子市久米町
アクセス:JR米子駅から路線バスで「米子城入口」下車、徒歩約3分/JR米子駅から徒歩約15分・車で約5分

※ダイヤモンド大山の観測は日の出前の登城となるため、足元を照らすライトを持ち、暖かい服装と歩きやすい靴で行きましょう

②弓ヶ浜展望台/弓ヶ浜展望駐車場 (観測期間:11月23日ごろ・1月20日ごろ)

弓ヶ浜展望台/弓ヶ浜展望駐車場

日本海に沿って広がる弓ヶ浜は、その名のとおり弓のように弧を描く壮大な海岸線!

全長約17キロメートルもあり、真っ白な砂浜に紺碧の海が映える風景から、「日本の渚百選」「日本の白砂青松百選」に選ばれています。

そんな弓ヶ浜から眺める「ダイヤモンド大山」もまた絶景!
島根半島から大山まで続く大パノラマと、ご来光との競演を楽しめます。

弓ヶ浜展望駐車場には約20台の駐車スペースとトイレ・東屋があります。

【弓ヶ浜展望台/弓ヶ浜展望駐車場】
住所:鳥取県米子市富益町
アクセス:米子自動車道「米子IC」から車で約15分/JR米子駅から車で約20分/JR弓ヶ浜駅から徒歩約15分


③皆生温泉 (観測期間:11月28日~12月1日ごろ・1月12~15日ごろ)

皆生温泉

皆生(かいけ)温泉は日本海に面した温泉街。

全国的にも珍しい海中から湧き出ている温泉で、そのため塩分が多く含まれていて、保温力・保湿力が高く美容や健康に良いと言われています。

そんな皆生温泉からは、海と温泉街の向こうに昇るダイヤモンド大山を楽しめます。
和のタラソテラピーを体験しながらダイヤモンド大山を眺める贅沢はいかがですか?

※タラソテラピーとは:ギリシャ語の海(タラサ)+療法(テラピー)を組み合わせた造語で、フランス発祥の「海洋療法」。海のミネラルを海泉・海水・海泥・海藻などで肌や体に補給して心身をリフレッシュさせる

都市景観100選

皆生温泉はダイヤモンド大山が見られない時期でも景色と風情が素晴らしく、「日本の渚100選」「日本の白砂青松100選」「日本の夕陽・朝日100選」「都市景観100選」「日本の水浴場55選(現在は88選)」に選ばれています。

日本海の海の幸と大山の山の幸を味わえる料理も人気で、四季折々のグルメを楽しめます。

マリンアスレチック

温泉街にはたくさんの旅館やホテルがあり、客室からは日本海のオーシャンビューや大山のマウントビューを楽しめます。
日帰り温泉や足湯もあり、温泉街のそばには海水浴場(皆生温泉海遊ビーチ)が広がっています。

海水浴シーズンの7月下旬~8月下旬には、海上にマリンアスレチックが登場して大いに賑わいます。

【皆生温泉】
住所:鳥取県米子市皆生温泉
ホームページ:https://www.kaike-onsen.com/


④米子水鳥公園 (観測期間:10月27日ごろ・2月15日ごろ)

米子水鳥公園

毎年100種類以上・最大約1万羽もの野鳥たちが飛来する鳥の楽園!
日本国内で見られる野鳥のうち、約3分の1の種類をここで見ることができます。

中海に面していて、水に浮かぶ水鳥たちのバックに昇るダイヤモンド大山は必見!
バードウォッチングとダイヤモンド大山の観測を一緒に楽しめます。

バードウォッチング ©Tottori Pref.

中海はラムサール条約に登録された湿地で、点々と浮かぶ小島や干潟などの風景もきれい。

園内には水鳥を観察できるネイチャーセンターがあり、望遠鏡や双眼鏡で鳥たちの様子を詳しく観察できます。 

【米子水鳥公園】
住所:鳥取県米子市彦名新田665
ホームページ:https://yonago-mizutori.com/


⑤米子港 (観測期間:10月26~30日ごろ・2月12~15日ごろ)

米子港 ©Yuichi Oka

こちらも中海に面していて、米子城跡の約500メートル北にある港です。
弓ヶ浜半島の根元に位置し、広々とした堤防から見事なダイヤモンド大山が見られます。

※写真は米子城跡からの眺め(写真右手の湾が米子港)

がいな花火大会

また、米子港の付近で毎年8月に開催される「米子がいな祭」では、フィナーレの「がいな花火大会」で約1万発の花火が打ち上げられます。

【米子港】
住所:鳥取県米子市灘町ほか


⑥旧日野橋 (観測期間:11月3日ごろ・2月9日ごろ)

旧日野橋

米子市を流れる一級河川・日野川にかかる橋。
1929年(昭和4年)に完成した全長365.8メートルの橋で、国の登録有形文化財です。

大山をバックにたたずむ白い姿が美しく、ここから見るダイヤモンド大山は情緒たっぷり!

歩行者・自転車専用の橋なので車では通れませんが、そのぶんゆったり鑑賞できます。

【旧日野橋】
住所:鳥取県米子市車尾・吉岡


⑦王子製紙 米子工場前 (観測期間:11月8日ごろ・2月4日ごろ)

王子製紙 米子工場前

旧日野橋の約300メートル下流にある王子製紙の工場。
のどかに流れる日野川と、近未来的な工場の向こうにダイヤモンド大山が昇ります。

サイバーなイメージの夜景も美しい映えスポット!

【王子製紙 米子工場前】
住所:鳥取県米子市吉岡373


⑧八幡橋 (観測期間:10月1日ごろ・3月1日ごろ)

こちらも日野川にかかる橋で、旧日野橋や王子製紙米子工場よりも約4キロメートル上流にあります。
人が少ない穴場でゆったり観測できます。

【八幡橋】
住所:鳥取県米子市八幡・東八幡


⑨宗像ニュータウン (観測期間:10月20日ごろ・2月22日ごろ)

米子市の郊外にある住宅地。
やや高台になっていて、やはりダイヤモンド大山の観測の穴場スポットです。

【宗像ニュータウン】
住所:鳥取県米子市宗像


ダイヤモンド大山の観測の準備 ~服装・防寒対策・ライトなど~

ダイヤモンド大山 ©Yuichi Oka

米子市の秋と冬はかなり冷え込みます。
10月でも早朝は10℃を切ることがあり、2月には0℃前後まで下がります。

特に2月は雪が降ることも多いため、防寒はしっかりして行きましょう!
暖かい服装と歩きやすい靴がおすすめです。

冬 ©Yuichi Oka

日の出前 ©Yuichi Oka

また、日の出前は暗いので懐中電灯などのライトを持って行くと安心です。
特に米子城跡は急な登り道があるため、ぜひライトをご持参ください。

そしてダイヤモンド大山は曇りや雨で見られないことがあります。
お出かけ前に 米子市の天気予報 をチェックましょう。

ダイヤモンド大山はレアな絶景! 運良く見られたら幸運が訪れるかも?

幸運が訪れるかも ©Yuichi Oka

大山は日本海側にあるため、冬は雲に覆われがちです。

そのため2月のダイヤモンド大山は特にレアな絶景!
運良く見られた時の感動はひとしおで、真っ白に雪化粧した大山とのコントラストは、時を忘れて見惚れるほどきれいです。

観測日の狙い目は、前日が晴れて星がよく見えた日。
その翌朝はダイヤモンド大山を見られる確率が高くなります。

ダイヤモンド大山 ©Yuichi Oka

また、10月は2月よりも見られる確率が高くなります。

米子城跡をはじめ、米子市のさまざまな絶景スポットで見られるダイヤモンド大山。
ぜひお気に入りのスポットとベストなタイミングを見つけて、米子観光と一緒にお楽しみください。

米子城跡 地元人の一押しスポットは、やっぱり米子城跡!
ここから眺めるダイヤモンド大山は、一生に一度は拝んでみたい絶景です。

まるで奇跡のような瞬間を、ぜひ目に焼きつけてみてください。

©Yuichi Oka

- DATA
ダイヤモンド大山(鳥取県米子市)

HP
https://www.city.yonago.lg.jp/ (米子市公式ホームページ)
https://yonagocastle.com/ (米子城公式ホームページ)
お問い合わせ:0859-23-5437(米子市文化振興課)
お問い合わせの受付時間:8:30~17:00
※ダイヤモンド大山の観測期間と時間は各スポットごとに異なります

取材協力・写真提供:米子市文化振興課・岡雄一・鳥取県/無断転載禁止
ライター:風間梢(プロフィールはこちら

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