シャンプーは、頭皮の状態を整えるのに大事な作業です。
しかし、シャンプーを使う頻度に関して、考えてみたことはありますか?
毎日しないほうがいいという声もありますが、結論から言うと「人による」が正しい答えです。
適切なシャンプーのタイミングについては、やり方や選び方で変わります。
頭皮の状態をよく見ておくと、今シャンプーをするべきかどうか判断できるんです。
シャンプーの本当の仕組みを把握しておく
シャンプーというのは、基本的に頭を洗うためのアイテムです。
もっと具体的にいうと、頭皮に残った皮脂を洗い流すためのもの。シャンプーでないと頭皮の脂汚れはきれいに落とせないんです。
ここまで言えばわかるように、シャンプーは頭部の皮脂をコントロールするためのアイテムになります。
毎日シャンプーをしないほうがいいという人は、「毎日」という部分にとらわれすぎです。
あくまでシャンプーは、「頭部、特に頭皮の汚れを落とすもの」と覚えておいてください。
なお、テレビCMなどで、シャンプーの効果は「髪をコートしてなめらかにする」といった点を盛んに表現しているものが多いですが、それがシャンプーのメイン機能ではありません。
髪自体を洗うことはもちろんですが、いちばん大事なのは、頭皮の脂を落とすこと、ということは心がけてくださいね。
シャンプーの正しい頻度はコレ!
シャンプーの役割について把握できたら、後はシャンプーの頻度について詳しくみていきましょう。
先に結論を言っておきます。「シャンプーは1日に1回」が基本です。
ひとつの目安になりますが、あくまでこれは目安になります。
この1日に1回という目安は、皮脂が24時間経てば元に戻るという話があるためです。
シャンプーをすれば、不要な皮脂がなくなるでしょう。
そして体は、皮脂が足りないと感じて、また皮脂を出します。
いきなり皮脂がドバっと出てしまえば、コントロールできないので、本能的にゆっくり皮脂を出すわけです。
これが24時間。つまり、1日で皮脂が戻るので、再度シャンプーで調整しようという話に繋がります。
正しいタイミング
しかし、シャンプーをするタイミングは、いつがいいのか気になるところ。
皮脂がベタつけば、朝でもいいのでは?と、中には感じる人もいるかと思います。
ところが、これはスカルプケアとして正解とは言えません。
夜シャンのほうが、圧倒的にメリットのほうが大きくなるからです。
- 夜シャンのメリット
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- 頭皮がきれいな状態で眠れる
- 眠りの質がアップできる
- ヘアサイクルが乱れにくい
朝シャンにもメリットはありますが、それは一部の人だけ。
以下の記事を参考に、あなたはどのタイミングがいいのか確かめてみましょう。
とはいえ、ほとんどの人が夜シャンで問題ありません。
※参考:朝シャンが薄毛をひどくさせる根拠はコレ!夜シャン一択だけど対策は?
適切な頻度で洗うメリット
基本は1日に1回がベストの頻度だと紹介しましたが、これは本当なのでしょうか?
中には疑ってしまう人もいるかもしれませんが、じつは、適切な頻度で頭を洗ったほうがメリットも多くなります。
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- シャンプーだけでベストコンディションの頭皮が作れる
- 最小限にダメージを抑えられる
- 髪の毛の成長の邪魔をしなくて済む
何度もシャンプーをするメリットは、唯一ひとつだけ。
ボリュームが出て、シルエットがきれいになるくらいでしょうか?
髪の毛のためを思えば、1日1回といった適切な頻度で頭を洗ったほうが良いです。
長期的なものの見方をすれば、特に頻度を守るメリットは大きくなります。
毎日シャンプーをするべき人としないほうがいいない人
一部の人だけは、シャンプーを1日に1回でなくてもいいと紹介しました。
その一部の人というのは、どのような人なのでしょうか?
それは、1日1回だと頭皮の状態が乱れる人です。
毎日シャンプーをするべき人
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- 皮脂が多くてべたつきがある
- 頭から加齢臭がする
- 汗をかきやすい
毎日シャンプーをするべきなのは、基本的にほとんどの人です。
特に皮脂が多く出ているような人は、1日に1回を守りましょう。
頭皮に皮脂が残る状態が続くと、べたつくどころか頭頂部が潰れて、余計に薄毛が深刻に見えてしまいます。
髪型が崩れれば自信もなくなって、ストレスが倍増するでしょう。
※参考:薄毛で悩む女性が最初に行くべきは美容室!髪型でカバーしてから対策開始!
また、頭皮に皮脂が残れば、それが酸化して炎症を起こしてしまいます。
皮脂の酸化は臭いの発生源にもなるでしょう。
加齢臭がひどくなるリスクも上がるので、毎日皮脂を洗い流してください。
汗も炎症を起こすリスクが高いので、これも毎日シャンプーをしたほうがいいケースのひとつです。
毎日シャンプーをしないほうがいい人
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- フケの量が多い
- ひどい炎症や傷ができている
逆に、毎日シャンプーをしなくてもいいケースがあります。
それはフケが出る人。頭皮が乾燥していて、ちょっとした刺激で頭皮の負担が大きくなってしまうからです。
※参考:フケが出た時ほどケアしないのはダメ!髪の毛が気になる人ほど読むべき記事
また、すでにひどい炎症で悩んでいる人は、シャンプーをしないほうがいいでしょう。
シャンプーの刺激が大きくなるため、なかなか治りがよくなりません。
専門の医師と相談し、いつ頭を洗っていいか聞いてみてください。
正しいシャンプーの方法とコツ
シャンプーの頻度について把握できれば、後は使い方だけです。
頭皮の状態を保つためには、コツがあります。
どのような方法を使えば、シャンプーで頭皮の状態をキープできるのでしょうか?
簡単にまとめてみました。
自分に合ったシャンプーの見つけ方
まず、シャンプーで頭皮の状態を保つためには、シャンプーの選び方が大事になります。
選び方で最も大事になるのは、成分表の見方。洗浄成分を特にチェックしておきましょう。
その中でも、以下の成分が入ったシャンプーはなるべく避けてください。
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- ラウリル硫酸Na
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム など
これらの洗浄成分は、頭皮に残った皮脂をきれいに洗い流せる反面、必要な皮脂も一緒に洗い流してしまうんです。
また、肌が敏感な人は、シリコンなどの化学物質が入ったものを控えた、ノンシリコン系のシャンプーが無難です。
特に植物由来のオーガニック系シャンプーだと、安心して使えるでしょう。
注意点
自分に合ったシャンプーを見つけたからといって、洗いすぎるのもよくありません。
特にシャンプーを変えた時は、違和感から何度も洗う人がいます。
確かに違和感が残るかもしれませんが、1日に2回以上使うと頭皮がカサついて、余計に髪の毛の成長を止めてしまうでしょう。
1週間ほど使ってみても、皮脂が残っていて、仕上がりに満足いかない時は、シャンプーを変えてください。
買い替えるのは勿体ないと思うかもしれませんが、シャンプーを使う頻度で調整するのは、最もダメな例です。
1日に1回を守りながら、使うシャンプーを変えて皮脂のコントロールをしてみましょう。
おすすめアイテム
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- ドライシャンプー:皮脂をあえて残したい時
- 市販シャンプー:皮脂をきれいに洗い流す時
- サロンシャンプー:頭皮の状態が特に気にならない時
どんなシャンプーを使うべきか迷う人は、上記のシャンプーを試してみましょう。
市販のシャンプーだと、洗浄力が強いものが多いので、成分表をチェックしてみてください。
現在の市販シャンプーは質が高いものが多いので、使い分けも可能です。
普段使いをするなら、サロンシャンプーがちょうどいいでしょう。
ドライシャンプーだと、それなりに皮脂は残りますが、皮脂量が少ない時に役立ちます。
頭皮が乾燥しやすい冬などにおすすめです。
シャンプーは毎日しないほうがいいのは一部の人だけ!
シャンプーというのは、基本的に1日に1回を目安に使いましょう。成分としてそのような設計となっています。
ただし、頭皮が明らかに乾燥しているのなら、話は別です。
そんな時は2日に1回にするなど、うまく調整してみてください。
もちろん、自分に合ったシャンプーを使うのが前提の話です。
シャンプー探しが面倒なら、サロンシャンプーを使いながら、育毛剤を試してみましょう。
保湿がしやすく、頭皮の状態も整えやすくなります。
特にシャンプーで皮脂をコントロールしなくて済むので、気軽に試せておすすめです。
参考になさってみてください。