「伸ばしかけの前髪が邪魔」と感じている人はいないでしょうか?
そんな大人の女性のちょっとした悩みを、ヘアゴム1本で簡単に解決してくれるのが、今回ご紹介する「前髪くるりんぱ」です。
「くるりんぱって、一歩間違えると野暮ったくならない?」と心配な方もいるかもしれませんが、それはご安心ください。
今回は、基本的なやり方はもちろん、大人の女性に似合う「こなれ感」を出すためのポイントや、髪の長さに合わせた応用アレンジまで、網羅的に解説します。
不器用であったとしても、明日からヘアアレンジが楽しくなるはずです。
「前髪のくるりんぱ」とは?大人の女性におすすめの理由

「伸ばしかけの前髪が邪魔」というお悩みを持つ大人の女性にこそ、試していただきたいのが「前髪くるりんぱ」です。
ヘアゴム1本あれば、不器用な方でも短時間でできるこの簡単なアレンジは、ただ前髪をまとめるだけではありません。
気になるトップに自然なボリューム感を出すなど、大人の女性にとってうれしいポイントがたくさんあります。
なぜ、前髪くるりんぱがおすすめなのか、その魅力と理由を詳しく見ていきましょう。
「くるりんぱ」は不器用でもできる簡単アレンジ
「くるりんぱ」とは、結んだ毛束の根元にすき間をあけ、そこに毛先をくるんと通すだけで完成する、とても簡単なヘアアレンジです。
ヘアゴムが1本あればできるその手軽さから、アレンジが苦手な方でも挑戦しやすいのが、人気である理由といえるでしょう。忙しい朝でも、短時間でさっと髪をまとめられます。
もちろん、時間がある時には、アレンジの前に髪全体を軽く巻いておくと、よりこなれた、おしゃれな印象に仕上がっておすすめです。
この基本のくるりんぱを覚えるだけで、様々なアレンジに応用ができます。まずはこの手軽さを、ぜひ実感してみてください。
邪魔な伸ばしかけ前髪も、上品にまとめられる
前髪を伸ばそうと思ったものの、目にかかって、うまく横に流れないといった中途半端な長さの扱いに困った経験はないでしょうか?
そんな時こそ、「前髪のくるりんぱ」が役立ちます。ただし、ピンで留めるだけでは子供っぽく見えてしまいがちな伸ばしかけの前髪も、くるりんぱなら上品なヘアアレンジが可能です。
アレンジに加えたひと手間が、顔周りを華やかな印象に見せてくれます。
また、ゴムで結んでいるため、時間が経っても前髪が落ちてくる心配が少ないのも嬉しいポイントです。
中途半端な長さの前髪も、くるりんぱを活用すれば、アレンジを楽しみながら快適に伸ばせられるでしょう。ピンを使って前髪をアレンジしたい時には、以下の記事を参考にしてみてください。
※参考:【シーン別】40代が伸ばしかけの前髪をおしゃれに見えるピン留めヘアアレンジ
気になるトップに、自然な「ふんわり感」が出せてしまう
年齢とともに、髪の分け目が目立ってくる人もいれば、トップがぺたんと潰れてしまうなど、髪のボリュームに関する悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
前髪のくるりんぱは、そんなトップのボリュームアップにも役立ちます。
前髪を少し持ち上げて結び、くるりんぱをすれば、根元が自然に立ち上がり、高さが出せてしまうでしょう。
さらに、ヘアアレンジの最後に、結び目付近やトップの毛束を指で少しずつつまみ出す「ほぐし」を加えるのがポイントです。このひと手間で、よりふんわりとした、自然なボリューム感を演出できます。
前髪のくるりんぱは、若々しい印象を高められるヘアアレンジです。
ちなみに、頭頂部のボリュームそのものに悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてみてください。
※参考:頭頂部も含めた髪のボリュームの悩み…共通点から言えるのは間違えた対策
ゴムで結ぶから、時間が経っても崩れにくい
「朝、きれいにセットしても、夕方にはもう崩れている」といった経験は、髪質や長さに関わらず、多くの方がお持ちだと思います。
その点、前髪のくるりんぱは、ベースをヘアゴムでしっかりと結んで作るため、安定感があり、スタイルが長持ちしやすいのが特徴です。
風が強い日や、少し体を動かす日でも、前髪がばらばらと落ちてくるのを気にする必要がありません。
小さなお子様がいて、かがんだりする機会が多いお母さん世代にも、心強いアレンジと言えるでしょう。
このように、前髪くるりんぱは「簡単・上品・崩れにくい」と、大人の女性が抱える髪の悩みに応えてくれる嬉しいアレンジです。 基本を覚えれば、毎日のスタイリングがきっと楽しくなるでしょう。
3ステップで完成する基本的な前髪のくるりんぱ

それでは、「前髪くるりんぱ」の基本的なやり方を解説します。必要なものはヘアゴム1本だけです。以下の内容を参考に、自身の前髪で試してみましょう。
- 前髪のくるりんぱの基本のやり方
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- アレンジしたい前髪をゴムで結ぶ:アレンジしたい分量の前髪を取り、少しきつめにヘアゴムで結ぶ。この時、根元から少し離して結ぶのがポイント。
- 結び目の上に穴をあけ、毛束を通す:結び目のすぐ上を指で割り、隙間を作る。そこに、結んだ毛束を上から通し、下へ引き抜く。
- 毛束を引き出し、形を整えたら完成:くるりんぱした部分や、トップの毛束を指で少しずつつまみ出し、ふんわりとした立体感を作る。全体のバランスを見て、形を整えたら完成。
以上の簡単な工程で、いつもと違う前髪アレンジが楽しめます。
この基本の形に慣れたら、以下で紹介する「こなれ感を出すポイント」にも挑戦してみてください。
前髪くるりんぱがダサいと思われない「こなれ感」を出すためのポイント
くるりんぱは簡単なアレンジですが、一歩間違えると「ただ結んだだけ」に見えるだけでなく、少し野暮ったい印象になるケースも珍しくありません。
そんな「なんだか垢抜けない」という失敗を防ぐには、いくつかのポイントがあります。
以下では、プロの美容師も実践している、「ほぐし」「ベース巻き」「後れ毛」という3つのテクニックに絞って、ぐっとおしゃれに見せるためのコツを解説します。
「ほぐし」を加えて立体感を出すことが最も重要!

くるりんぱをおしゃれに見せるか、それとも少し野暮ったく見せてしまうのでしょうか?
きっちりと結んだままの状態では、どうしても堅い印象になりがちになるため、重要となるポイントが、最後の「ほぐし」の工程です。
とはいえ、難しく考える必要はありません。以下の3つのコツを意識するだけで、自然な立体感が生まれます。
- 立体感を出すためのコツ
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- 片手で結び目を押さえる:ほぐす時は、崩れないように片方の手でゴムの結び目をしっかりと押さえる。
- 少しずつ、間隔をあけて引き出す:くるりんぱのねじれた部分から、爪先で細かい毛束を少しずつつまみ出す。一度にたくさん引き出すのではなく、数ミリ単位で、間隔をあけて引き出すのがポイント。
- 最後に毛先を軽く引く:全体をほぐし終えたら、結んだ毛先の束をキュッと下に引く。こうすることで、ほぐしすぎてゆるんだ結び目が適度に締まり、形が安定する。
このひと手間を加えるだけで、くるりんぱに柔らかさと奥行きが生まれ、大人の女性に似合う上品なスタイルに仕上がります。
立体感を出すコツをより詳しく知りたい場合は、以下の記事をチェックしてみましょう。
※参考:ヘアアレンジを使えばふんわりする?簡単にルーズに作れる人は外出しても安心!
アレンジ前の「ベース巻き」で全体の統一感を高める

前髪をアレンジする前に、髪全体を軽く整えておく「ベース巻き」が、こなれ感を出すためのもう一つの秘訣です。
このポイントを意識してアレンジすると、髪型全体に統一感が生まれます。
ストレートの髪に突然くるりんぱが現れると、どうしてもそこだけが目立ってしまいがちです。
そこで、あらかじめ髪全体にアイロンなどで緩やかな動きをつけておくと、前髪のアレンジが自然に馴染み、より計算されたおしゃれな印象に仕上げられるでしょう。
やり方は難しくありません。32mm程度のヘアアイロンで、毛先をワンカール内巻きか外巻きにするだけで十分です。
アレンジ後に、少量のヘアオイルなどをなじませると、さらにまとまりとツヤが良くなるでしょう。
この一手間が、簡単なくるりんぱを、まるで美容室で仕上げたような、完成度の高いスタイルに見せてくれます。
顔周りに「後れ毛」を残して雰囲気を高める

アレンジをきっちりとまとめすぎるのではなく、顔周りにあえて数本残す「後れ毛」は、髪型に抜け感とやわらかさを与えてくれる大切な要素です。
後れ毛の作り方は、くるりんぱで髪を結ぶ前に、あらかじめ残しておきましょう。こめかみやもみあげあたりから、ごく細い毛束をいくつか引き出しておくのが基本です。
残した後れ毛に、ヘアアイロンを軽く通して緩やかなカールをつけると、顔周りにやさしい動きが生まれます。
ただし、後れ毛を出す量には注意してください。
あまり多く出しすぎると、かえってまとまりのない、疲れた印象に見えてしまう可能性も考えられます。「少し物足りないかな?」と感じるくらいの、さりげない量が、大人の女性にはちょうど良いでしょう。
髪の長さや分け方に合わせた前髪くるりんぱのコツ
基本のやり方をマスターしたら、次は、ご自身の前髪に合わせて、よりきれいに見せるための「コツ」を掴んでいきましょう。
前髪の長さや分け方は、人それぞれ違います。そのため、あなたの前髪や髪型に合わせて少しの工夫して、うまく仕上げてください。
以下の内用を参考に、あなたの髪に合ったコツを見つけて、アレンジの幅を広げてみましょう。
短くて扱いにくい「伸ばしかけ前髪」のアレンジ

前髪を伸ばしている途中の、あの扱いにくい時期は、どうヘアセットをすれば良いか悩んでしまう方も少なくないでしょう。そんな時でも、くるりんぱや、簡単なねじりアレンジできれいにまとめられます。
- 短い前髪のくるりんぱの一例
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- 時間がない朝は「ねじりアレンジ」:くるりんぱをするほどの長さがない、という短い前髪の場合は、毛束を軽くねじってヘアピンで留めるだけでも、顔周りがすっきりする。
- 少し長さがあるなら「基本のくるりんぱ」:眉にかかるくらいの長さがあれば、基本のくるりんぱも可能。アレンジしたい前髪を取り、少し後ろの位置で結んでくるりんぱする。
どちらのアレンジも、最後に少しだけ毛束をほぐすと、より自然なこなれ感が出ます。その日の服装や気分に合わせて、ぜひ試してみてください。
印象を変える「長い前髪」の華やかアレンジ

前髪を長く伸ばしている場合や、前髪を作っていない方に関しても、くるりんぱを使えば簡単に印象を変えられます。
いつもと違う、少し華やかな雰囲気を楽しみたい日におすすめです。
- 長い前髪のくるりんぱの一例
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- 毛先にカールを加えて、柔らかさを演出:長い前髪の場合は、アレンジの前にヘアアイロンで毛先に緩やかなカールを加えておく。よりやわらかく女性らしい雰囲気に仕上がる。
- 「2回くるりんぱ」で、より華やかに:くるりんぱを2回繰り返す「ダブルくるりんぱ」も、長い前髪ならではのアレンジ。最後に少しほぐすのを忘れない。
長さがあるからこそ楽しめるアレンジです。その日の予定に合わせて、ぜひ試してみてください。
分け目を変えて楽しむ「サイド」と「ダブル」のくるりんぱ

いつも同じ分け目で少しマンネリ気味という方は、分け目を変えるアレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか?
前髪くるりんぱは、サイドパートにもセンターパートにも合わせられます。
- マンネリ気味に使えるくるりんぱの一例
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- いつもの分け目を活かす「サイドくるりんぱ」:前髪を8:2くらいの横分けにし、量の多い方の髪をサイドで結んでくるりんぱするアレンジ。顔周りの髪も少し巻き込んでアレンジすると、全体のバランスが良くなり、上品な非対称スタイルが楽しめる。
- 印象を変える「ダブルくるりんぱ」:左右それぞれの毛束でくるりんぱを一つずつ作る「ダブルくるりんぱ」は、顔周りを華やかに見せてくれるアレンジ。少し特別な日のヘアセットにも向いている。
このように、前髪くるりんぱは、髪の長さや分け方に合わせて様々なスタイルに応用が可能です。
その日の気分やファッションに合わせて、色々なくるりんぱを楽しんでみてください。
前髪くるりんぱをマスターして毎日のヘアアレンジを楽しもう
今回は、前髪くるりんぱについて、基本のやり方から、おしゃれに見せるためのコツ、そして髪の長さに合わせた応用アレンジまで紹介しました。
ヘアゴム1本でできる手軽なアレンジでありながら、伸ばしかけの前髪をまとめられるだけでなく、トップにボリュームを出せるヘアアレンジも可能で、大人の女性が抱える髪の悩みに応えてくれるのが、前髪くるりんぱの魅力です。
最初は少し難しく感じるかもしれない「ほぐし」などのひと手間も、慣れてしまえば、きっとあなたの定番テクニックになるでしょう。
いつもの髪型に少し変化を加えたい時、ぜひこの前髪くるりんぱを活用して、毎日のヘアアレンジを楽しんでください。
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