いつもと同じように生活をしているはずなのに、髪の毛が減ってきた…。
異変を感じた時には、すでに体の状態が悪くなっているので、日々の対策が大事です。
特に髪の毛は、体の状態を察知しやすい部分。抜け毛の量だけでなく、髪が伸びるスピード1つ取っても、判断しやすくなります。
その中でも、髪の毛の成長が遅く感じるのなら、水分不足がその可能性としてあることはご存知ですか。
これ、以外に生活習慣が乱れていない人でも、ありがちの事例のひとつです。
髪の毛と水分は密接な関係があるので、髪の悩みが出てきた人は参考にしてみてください。
髪の毛が育たないのは水分不足になっているから!
髪の毛の成長が遅くなってきたと感じている人の中には、1日に摂取する水分量が足りていないかもしれません。
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- 喉が渇いたと感じるようになる
- イライラして疲れもとれない
- おしっこの量がいつもより少ない など
まず、上記のような状態が1つでも当てはまっていれば、量に関係なく水分が足りていない状態です。
体には水分が必要だといわれていますが、体の水分が2%足りていないだけで、体の機能が低下してしまうことをご存知ですか?
体内の水分が少なくなってくると、髪の毛の成長も遅くなるんです。
髪の毛の成長に欠かせない水分の本当の役割とは?
水分と髪の毛に深い関係があると紹介してきましたが、どのように関わっているかご存知でしょうか?
体の中にある水分には、以下のような役割があり、これらが髪の毛と深い関係があるといわれています。
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- 血液が髪の毛まで栄養を運んでくれているから
- 頭皮のターンオーバーに水分が必須だから
「血液の9割ほどが水分」でできています。
まずこの事実だけでも、意識しておきましょう。
そして水分が足りなくなると、この血液は簡単に言うとドロドロになり、流れが悪くなってしまいます。
髪の毛は頭の上に生えているので、流れが悪くなるだけで、栄養が届きにくくなるわけです。
栄養が足りなくなると、それだけで正常な働きができなくなるため、どうしても成長が遅れてしまうのは無理もありません。
※参考:髪の毛に悩みがあるのなら栄養の見直し必須!どうなったら何をするべき?
さらに、水分量が足りなくなるのは血液だけではなく、皮膚も似たような状況になります。
正常にターンオーバーがされなくなり、頭皮トラブルの原因になるでしょう。
※参考:フケが出た時ほどケアしないのはダメ!髪の毛が気になる人ほど読むべき記事
そもそも水分不足になってしまうのはなぜ?
普段から健康には気を遣っているのに、なぜ髪の成長が悪くなるほど水分が不足しているのか気になるところ。
驚かせて気を引こうとしているのでは?と、疑ってしまう人もいるかと思います。
しかし、実際のところ、環境が変化すれば簡単に水分は不足するものです。
以下のような状況が続くと、思っている以上に水分は足りなくなります。
- 体が水分不足になってしまう原因
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- 汗のかきすぎ
- 適切な水分補給ができていない
- 空気が乾燥している など
※参考:運動不足だと薄毛になる?体を動かさない現代人の問題を解決する方法
喉が少し乾いたな…と思ったら、水分補給できる環境を作りましょう。
特に空気が乾燥していたら、体の中も水分が蒸発しやすくなっているので要注意です。
結論:水分不足になった体では髪の毛を作りだせない
髪の毛というのは、漢方の世界だと「血余」と呼ばれています。
漢字を見ればわかるように、血余とは余った血。必要な血液を使って、余った時に髪の毛に使われるという意味です。
血液は、全て髪の毛に使われるわけではありません。
ドロドロになった時点で、他の部位以上に栄養が届けられなくなり、機能が低下しやすいんです。
しかも、髪の毛そのものも乾燥しやすくなり、パサついてきたと思ったら水分不足を疑ってください。
髪の毛をきれいな状態をキープしたいのなら、水分不足にならないように、習慣化できるようになっておきましょう。
水分不足だと感じたら何をするべき?正しい対策とは?
体の水分が足りなくなれば、その時点で髪の毛の成長が遅くなると考えてください。
そして成長が止まれば、薄毛のリスクも高まっているわけです。
そうならないためにも、適切な水分対策が必要になります。
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- 摂取する時は適切な水分量を守る
- ちょうどいいタイミング
- 自分に合った水分の摂り方
ただ水分補給すればいいわけではないので、上記の対策を頭に入れておくと安心です。
髪の毛の成長に必要な水分の量
まず、水分補給する上で大事になるのが、適量に摂取することです。
髪の毛が成長しやすい環境を作るためには、1日に1.5リットルより少し少なめを意識しましょう。
この量は、欧米の研究によってわかったもの。日本人は、欧米食よりも水分量が多い食事が多いため、1.5リットルより少なめでも問題ないとされています。
とはいえ、日本人に対する詳しい研究結果は出ていません。
飲料による水分摂取は7割程度、食事で摂れる水分量は3割といわれています。
水分の排出量によっても左右されるので、あくまで「1日に1.5リットル」は目安として意識しておきましょう。
水分を取り入れるタイミング
水分の量がわかったところで、後は摂取するタイミングです。
一気に水分をまとめて摂ったとしても、うまく代謝されずに、体の外に流し出されてしまいます。
こまめに水分を摂取する意識が大事になるので、一気飲みだけは避けてください。
それを踏まえた上で、以下のタイミングで水分を摂るようにしましょう。
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- 朝食の前
- 食事をする30分前
- お風呂に入る前と後
- 汗をかいた時
- 喉が渇いたと感じる時
上記はあくまで一例にすぎません。
ベストではありますが、水分を摂るには習慣化が大事です。
自分が摂取しやすいと思われるタイミングを、うまく見つけてみてください。
髪の毛が育ちやすくなる水の選び方
また、正しい水の選び方がわかれば、効率よく髪の毛の成長がしやすくなります。
その水というのは、「電解質」です。
電解質とは、イオンともいわれており、ナトリウムやマグネシウムなどのミネラル系の成分。含まれる量が少ないと、効率よく体に浸透してくれません。
40〜80mg/100ml以上の量が入った水を摂取できれば、水分が足りないといったリスクは下げられます。
ドラッグストアやコンビニで見かけるスポーツ飲料やイオン飲料でも、電解質が含まれています。
水分を摂る癖がついてきたら、次は水選びも意識してあげてください。
もちろん、最初はお茶でも問題ありませんが、電解質が少ないと、体に浸透しにくくて効率が悪くなります。
習慣化できてから、効率よく水分が吸収できる水選びをしてみましょう。
季節によっては知らない間に水分が足りなくなっているから要注意!
水分不足になると、自分が思っている以上に気付かないものです。
夏場になると、テレビなどで熱中症の注意喚起をしてくれているおかげで、水分不足だと気付きやすいもの。
それ以外の季節だと、それなりに意識しないと、水分不足だという自覚はなくなります。
髪の毛が成長しにくくなってしまえば、薄毛のリスクも跳ね上がるので注意しましょう。
喉が渇いたと感じている時点で、あなたの体は水分を欲している状態です。
できれば電解質が入ったものを飲みたいところですが、最初は水分補給をする習慣から意識してください。
汗や下痢、嘔吐など、水分を排出する量が多い時は、さらに多めの水分摂取を心がけるようにしましょう。