髪が横に広がるのを防ぐためには、日々のケアや髪型選びなど、ヘアセットをする前の習慣も大切です。
原因に合わせた対策が必要となるため、原因と対策の両方の解説をしています。
髪が横に広がって大変だと思うのなら、以下の内容を参考に日々の習慣を見直してみてください。
毛先だけでなく、頭皮のケアに関しても重要になるため、忘れずにどちらのケアを続けていきましょう。
髪が横に広がる原因
髪が横に広がるのには、いくつかの原因があります。
この広がりをおさえるためには、原因を理解し、それに合わせた対策が大切です。
髪が広がる主な原因は以下の3つです。
これらの要因をひとつずつ改善していけば、髪がまとまりやすくなり、ヘアセットも楽になります。
もし自分に当てはまるポイントがあれば、日々のヘアケアや習慣を見直してみましょう。
- 髪が横に広がる原因の一例
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- 髪が広がりやすい髪質
- ヘアケアが十分にできていない
- ダメージによる乾燥
これらの原因を意識しながら、適切なケアを心がけましょう。
原因《1》髪が広がりやすい髪質
髪が横に広がりやすい原因は、髪質が関わっています。
以下の髪質に該当する人は特に注意しましょう。
- 横に広がりやすい髪質
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- 細毛
- 剛毛で直毛
- 天然パーマ
それぞれの特徴や注意点を見てみましょう。
細毛
細毛は、髪の内部の質量が少ないため、ダメージを受けやすい点が特徴です。
特に湿気を吸収しやすく、湿気が多い日には髪がうねりやすくなるため、髪全体が広がってしまいます。
また、細毛は頭頂部が潰れやすく、毛先だけが横に広がるケースが多いため、全体のバランスが崩れやすく、ボリュームが出ないと悩む人も少なくありません。
こうした特徴から、日常のケアでは保湿やボリュームコントロールが重要となり、広がりをおさえる工夫が必要です。
剛毛で直毛
直毛で剛毛の髪質は、髪がまっすぐに生えているため、キューティクルがしっかりしており、細毛に比べてダメージによるうねりが出にくいところが特徴です。
ただし、髪の毛の形状が原因で、横に広がりやすいケースもあります。
特に髪のボリュームの出すぎで、まとまりにくく感じてしまうでしょう。
剛毛で直毛の場合、髪が長くなればその重みで広がりをおさえられますが、短い髪型に変えた際には注意しましょう。
髪がまとまりやすくなるヘアケアアイテムを取り入れるなど、ボリュームを調整する工夫をしてみてください。
天然パーマ
天然パーマやくせ毛は、髪の内部の水分のバランスが均一でないため、湿気を吸収するとうねりが強くなり、髪が横に広がりやすくなります。
湿度が多くなる季節や雨の日に、髪がまとまりにくくなり、髪の広がりが気になる人も多いでしょう。
しかし、天然パーマだからといって、髪が広がるのを防ぐ方法がないわけではありません。
適切なヘアケアやスタイリングの工夫をすれば、くせ毛の広がりをおさえられます。
保湿力の高いシャンプーやトリートメントを使用し、水分のバランスを整えられれば、髪が横に広がりにくくなるでしょう。
また、ヘアセットをする時にオイルやクリームのコーティングによって、髪を湿気から守り、横の広がりをカバーできます。
原因《2》ヘアケアが十分にできていない
ヘアケアが十分にできていないと、髪が乾燥しやすくなり、横に広がる原因となります。
ヘアケアの基本は、髪の毛を保湿し、ダメージから守ることです。
保湿ができれば、外部からのダメージを受けにくくし、湿気によるうねりにくくできます。
まずは自分の髪に合った保湿アイテムを見つけ、日々のケアに取り入れてみましょう。
また、乾燥しやすい髪は、ヘアケアが不十分であることを示すサインです。
もしかすると、現在使っているシャンプーやトリートメントが、自分の髪質に合っていない可能性があります。
また、頭を洗う方法やトリートメントの付け方にも問題があるのかもしれません。
例えば、シャンプー後にしっかりとトリートメントを髪に馴染ませ、髪全体に均一にトリートメントを付けるだけでも保湿効果を最大限に引き出せるでしょう。
正しいヘアケアの方法を知り、自分に合ったアイテムの使用によって、髪の広がりをおさえられます。
原因《3》ダメージによる乾燥
ダメージによる乾燥も、髪が広がる大きな原因のひとつです。
髪にダメージが蓄積すると、ヘアケアの効果が十分に発揮されないケースがあります。
ダメージが深刻なケースには様々な要因があり、特に美容室での施術を繰り返し行うと、ダメージが深刻な状態になります。
例えば、1カ月に1回以上の頻度で白髪染めをしていたり、縮毛矯正をかけた髪に毎日ヘアアイロンを使うなどの行為は、髪に負担をかけ、乾燥を引き起こしやすくなるため注意しましょう。
※参考:縮毛矯正で失敗した時はこれしかない!年齢より上に見られた失敗事例からわかる予防法
また、髪が濡れている状態で自然乾燥させるのもよくありません。
濡れた髪はキューティクルが開いているため、摩擦に非常に弱く、枕に頭を乗せて寝るだけでもキューティクルが剥がれやすくなります。
ダメージをおさえるためには、必ずドライヤーで髪をしっかり乾かしてください。
正しい乾かし方でキューティクルを整えて正常に髪を保護することで、乾燥による広がりを防いでしまいましょう。
髪が横に広がる時の対策
髪が横に広がる時の対策には、原因に合わせたケアが重要ですが、共通して意識したいのはキューティクルの保護です。
キューティクルの隙間から水分が侵入し、髪がうねりやすくなっているのが主な原因といえるでしょう。
この状態を防ぐには、キューティクルをしっかり整え、水分や湿気の影響を受けにくい髪に整えてください。
※参考:パサつきが気になるけど何をしてもよくならない人へ!髪型選びで解決!
ヘアセットの方法
ヘアセットの際に大事になるポイントは、まず根元からしっかりと髪を乾かすことです。
これにより、髪の立ち上がりが良くなり、スタイルが崩れにくくなります。
また、毛先にはヘアミルクなどの保湿力が高いスタイリング剤を使いましょう。
保湿をしっかりと行えば髪を外部の刺激から守り、乾燥や広がりを防げます。
ヘアアイロンを使うのなら、何度も髪を挟んで毛先を通さないでおきましょう。
低温で何度も髪を通すよりも、高温で1回だけにとどめたほうが髪へのダメージが少なく済みます。
自分にとって適切な温度を見つけて、髪型を1回でセットできるように心がけてください。
さらに、ヘアセットの前には、カットで髪が横に広がりにくくする髪型にしておきましょう。
カットでベースを整えておけば、日々のヘアセットが楽になり、まとまりのある髪型がキープしやすくなります。
ヘアアレンジで横の広がりをカバーする
髪が横に広がるのをカバーするためには、ヘアアレンジを工夫するのも効果的です。
まず、ホールド力の高いスタイリング剤を使い、横に広がりやすい髪をしっかりとおさえてから、毛先をゴムでまとめてみましょう。
これにより、横の広がりをコントロールしやすくなり、すっきりとした印象に仕上げやすくなります。
すべての髪をゴムでまとめる髪型が好みでない場合は、ハーフアップを取り入れてみてください。
髪の上部をまとめておくと、横に広がる部分をおさえられるため、ナチュラルでおしゃれな髪型に仕上げられます。
また、個性的なヘアアレンジが好きな人は、ヘアピンやバレッタなどの小物を使ってアレンジしてみましょう。
ヘアケアの方法
髪が横に広がるのを防ぐためには、日々のヘアケアも重要です。
まず、シャンプー選びでは、洗浄力が強すぎないものを選びましょう。
髪や頭皮にやさしく、必要な油分を奪いすぎないため、髪のパサつきを予防できます。
また、シャンプー時にはゴシゴシと強く洗わず、指の腹を使ってやさしくマッサージしてください。
さらに、コンディショナーよりもトリートメントを使いましょう。
トリートメントは髪の内部に潤いを与えてくれるため、保湿効果が高く、乾燥しやすい髪をケアしやすくなります。
そして、髪を乾かす際にはドライヤーを適切な距離を守り、熱のダメージを極力おさえてください。
アウトバストリートメントを使うと、乾燥や広がりをさらに防ぐことができておすすめです。
髪を乾燥させない意識を持ち、日々のケアを丁寧に続けることで、しっとりとまとまりやすい髪をキープできます。
※参考:広がる髪が気になる人へ!シャンプーの大事さをもっとわかってほしい!
スカルプケアで横に広がりにくい髪を育てておくことも大事
髪が横に広がりにくい状態を保つためには、スカルプケアをしっかり行い、健康な髪を育てる習慣を身に着けましょう。
特にエイジングケアとしてのスカルプケアは、年齢とともに髪が細くなり、元気がなくなるのを防ぐために欠かせません。
生えてきた髪が細く弱い状態だと、ちょっとした刺激や環境の変化で乾燥しやすくなり、髪が広がりやすくなります。
そのため、頭皮のケアが特に大事です。
気軽にケアを始めるなら育毛剤を使って頭皮を保湿し、健康な頭皮環境を整えましょう。
頭皮が潤い、やさらかくなることで、髪にも栄養が行き渡りやすくなり、乾燥を防げます。
また、自分の髪質に合ったシャンプーを見つけておきましょう。
適切なシャンプーを見つけられると、頭皮と髪を洗浄でき、さらに保湿によって日々のケアがより効果的に感じられます。
髪の広がりが気になり始めたら、早めにスカルプケアを取り入れて、健康な髪を育てる対策を始めてみてください。