白髪染めをして、髪が暗くなった経験がある人は少なくないでしょう。
セルフカラーだと特によくある話ですが、美容室で白髪染めをしてもらっても起こりうる話です。
現在では技術力が進歩し、さらに美容師の技術力も高まっており、以前より髪を明るく染めつつ白髪も染められるため、おしゃれを楽しめる範囲が広くなりました。
そういう経緯があるからこそ、白髪を明るく染める方法と、暗くなった髪を明るくする方法があります。
それぞれのパターンを把握し、髪色を決める時の参考にしてみてください。
白髪染めが暗く染まる理由
白髪染めを使うと髪が明るくできないと、美容師に言われた経験はないでしょうか?
この言葉のとおり、白髪染めだけでは髪が暗くなり、明るくしたい人にとっては満足できる髪型には仕上がらないのが現実です。
白髪染めを使った部分が暗くなる理由は、以下のとおりになります。
- 白髪染めが暗くなる理由
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- ファッションカラーよりも「ブラウンの色素が多く含まれている」から明るく染められない!
ファッションカラーは、黒髪に対してのアプローチを前提としており、様々な色素が含まれています。
それに対して白髪染めは、白髪を染めることを前提に作られているため、ブラウンの色素を多く含んでいる点が大きな違いです。
髪を染めた後の、白髪以外の髪との馴染みも考慮して作られています。
ただし髪を染めた後の明るさは、美容師の技術力次第なところがある点も忘れないでおきましょう。
上記の仕組みを考慮し、ファッションカラーと組み合わせて使うなど、髪を明るく染められる美容師も多数存在します。
ヘアカラーの技術力が高い美容師に髪を染めてもらえば、白髪染めで暗く染まるリスクは下げられるでしょう。
逆にセルフカラーで髪を染めると、カラー剤次第の仕上がりとなります。
白髪があっても髪を明るく染める方法
白髪があっても髪を明るく染めるためには、以下の方法を試してみましょう。
- 白髪があっても明るく染める方法
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- 明るい白髪染めを使って白髪もカバーする
- ハイライトカラーで活用する
- おしゃれ染めを使う
大きく分けて3つのパターンが考えられます。
白髪であっても、おしゃれを楽しむ方法を模索するために、1つずつ確認してみましょう。
方法《1》明るい白髪染めを使って白髪もカバーする
一般的な白髪染めは、約9トーンの明るさなら白髪が染まるとされていました。
それに対して、現在の明るい白髪染めと称して使われる白髪染めは、10トーン以上でも白髪が染まるとされています。
もちろん白髪は染まってくれますが、ブリーチで髪を染めるほどの明るさは出せません。
それでも一般的な白髪染めと同じ施術時間で、明るく白髪が染まります。
明るく白髪を染めたいにしても、極端な明るさが不要な人におすすめの方法です。
ちなみにセルフカラーの白髪染めは、明るく染まるものがほとんどありません。
明るい白髪染めをしたい人は、美容室で髪を染めてください。
方法《2》ハイライトカラーで活用する
明るい白髪染めだけではなく、他の方法でも白髪を目立たなくさせる方法はあります。
それが白髪ぼかしといわれる方法です。
※参考:白髪ぼかしが高いのはなぜ?仕組みを知ればわかる!コスパがいいって話
ハイライトカラーを使った手法のひとつで、白髪が生えている髪の毛周辺だけをブリーチで髪を明るくし、白髪の有無を確認しにくくします。
部分染めとなるため、施術時間そのものは長くなりますが、明るい白髪染めよりは明るく染められる点が魅力です。
白髪の本数が多すぎると白髪が目立ってしまうため、必ず美容師に相談して施術してもらいましょう。
方法《3》ファッションカラーを使う
白髪ぼかしは、白髪周辺にある髪の毛だけを染めて、白髪を目立たなくさせる手法です。
それに対して白髪の本数がさらに少ない人の場合、白髪染めではなく、ファッションカラーだけを使って髪を明るくしてもらいましょう。
白髪が染まるわけではありませんが、髪全体が明るくなれば、白髪が目立ちにくくなります。
髪を明るく染められるため、おしゃれを楽しむのには適した方法といえるでしょう。
ただし、白髪の本数が多くなるとカバー仕切れません。
頭皮の状態を乱さない努力も必要になるため、ファッションカラーで髪を染めた後には、必ず育毛剤などを使って頭皮をケアしましょう。
※参考:女性の白髪に効く育毛剤はある?正しい選び方と使い方で頭皮が変わるという新事実
白髪染めで暗くなった髪を明るくする対策
白髪染めで髪が暗くなった場合、以下の2パターンの方法を使って髪を明るく染めてしまいましょう。
- 暗くなった髪を明るくする対策
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- 根元だけの白髪染めを続ける
- 暗くなった毛先だけにブリーチを付ける
ゆっくり髪を明るくする方法と、すぐに髪が明るくできる方法の2パターンです。
どちらもメリットとデメリットの両方があります。
相性のいい方法を選んでおしゃれを楽しんでください。
対策《1》根元だけの白髪染めを続ける
白髪染めを使用して髪を明るくする方法のひとつは、根元だけを染めるリタッチを繰り返すことです。
この方法は、成長した髪の根元のみを定期的に染め直し、髪全体の色を自然に明るく保つことができます。
シャンプーをするたびに徐々に毛先の色が明るくなるため、全体的な髪色が明るくなっていきます。
しかし、毛先が明るすぎると感じた人の中には、白髪染めで毛先まで染めてしまうことでしょう。
そうなれば髪全体が暗くなり、元の暗い髪色に戻ってしまいます。
色素が内部まで侵入し、明るくするのにまた時間がかかってしまうため、髪を明るく保ちたい時ほど毛先までの白髪染めには注意してください。
美容室で白髪染めの施術を受ける際は、スタイリストに毛先まで染めないように伝えましょう。
このように白髪染めを使う場合、どの部分にどの程度の色を加えるか考えること自体が、望む髪色を維持する上での重要なポイントとなります。
毛先を自然に明るく保つことで、より若々しく活発な印象を与えることができるでしょう。
対策《2》暗くなった毛先だけにブリーチを付ける
毛先をすぐに明るくしたいのなら、ブリーチを使って毛先を明るくしましょう。
ブラウンの色素が多いものが白髪染めだと紹介しましたが、ブリーチはその色素を抜くカラー剤です。
ブリーチは、白髪染めであっても髪を明るく染められます。
ただしブリーチは髪の毛や頭皮の負担が大きく、パサつきを感じやすくなる点だけは注意しましょう。
色持ちも悪くなるため、無難に髪を明るくしたいのなら、上記の根元だけ染め続ける方法がおすすめです。
白髪染めをした髪を明るくキープするには髪と頭皮のケアは必須事項
髪を明るく染めることは、白髪染めの使用の有無に関わらず、髪や頭皮に大きな負担がかかります。
適切なケアを怠ると色持ちが悪化するだけでなく、毛先がパサつき、髪型をきれいに保てなくなるでしょう。
健康的な髪や頭皮を維持しないと、長期的にはおしゃれな髪型を維持できなくなります。
髪を明るくするだけがおしゃれではありません。
髪に優しい白髪染めなどを使い、白髪を染める工夫をしながら身だしなみを整えましょう。